2025年12月24日 夜のAIニュースまとめ
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H200輸出承認でメモリ価格高騰、Tesla FSDが新段階へ
NVIDIAのH200チップ中国輸出承認を受け、HBM3Eメモリ価格が20%上昇の見込み。世界的なDRAM不足がさらに深刻化する可能性があります。
一方、NVIDIA幹部がTeslaのFSD v14を「物理的チューリングテスト合格」と評価。人間との区別がつかないレベルに達したとして大きな注目を集めています。
それでは、本日の主要トピックを詳しくご紹介していきます。
目次
- H200中国輸出承認で一転、HBM3E価格20%高騰か
- NVIDIA幹部、Tesla FSD v14を物理的チューリングテスト合格と評価
- ServiceNow、AIエージェントのArmisを77.5億ドルで買収
- AIコーディング支援Lovable続報、評価額が66億ドルに
- OpenAI、2027年に900億ドルの資金調達を計画か
- DeNAのAI活用事例、NotebookLMでの分析が話題に
- AIコードエディタCursor、Composer機能を無料開放か【続報】
- OpenAI「プロンプトインジェクションは完全解決不可能」
H200中国輸出承認で一転、HBM3E価格20%高騰か
- NVIDIAの中国向けAIチップ「H200」の輸出が承認されたことを受け、SamsungとSK HynixがHBM3Eメモリの価格を20%引き上げる見込みです。
- これは、以前NVIDIAがメーカーに価格引き下げを要求していた状況から一転した動きとなります。
- ByteDanceなど中国大手テック企業がH200の確保に動くことで、世界的なDRAM不足と価格高騰がさらに深刻化すると見られています。
- SK HynixはNVIDIA向けに次世代のHBM4のサンプルを供給する計画も報じられており、半導体メモリ市場の競争が激化しています。
Jukan: (翻訳) 速報:SamsungとSK Hynixが、NVIDIAのH200の中国への輸出承認を追い風に、HBM3Eの価格を20%引き上げます。
パウロ: あ、これヤバイやつ HBM3E 20%値上げへ これが上がると全部上がる
パウロ: SK Hynix HBM4のベースダイ回路修正を実施 TSMC SK Hynix Nvidiaの黄金の三角形で高速で改定 まぁ一発では無理だよね
NVIDIA幹部、Tesla FSD v14を物理的チューリングテスト合格と評価
- NVIDIAのロボット事業幹部Jim Fan氏が、Teslaの最新FSD v14を体験し「物理的なチューリングテストに合格したAIを初めて体験したかもしれない」と高く評価しました。
- 「仕事で疲れた一日の後、ボタンを押して身を任せると、ニューラルネットと人間のどちらが運転したか区別がつかない」と述べ、自動運転が新たな段階に達したことを示唆しています。
- この発言は、AIによる自動運転の自然さや信頼性が飛躍的に向上した可能性を示唆するものとして、大きな注目を集めています。
Jim Fan: (翻訳) テスラを所有するのは非常に遅かったのですが、FSD v14を試したのは最も早いグループの一人でした。仕事で長い一日を過ごした後、ボタンを押してリラックスすると、ニューラルネットが運転したのか人間が運転したのかわからなくなる、物理的なチューリングテストに合格するAIを体験したのは、おそらくこれが初めてです。
パウロ: 自動運転、そろそろですね Nvidiaのロボット事業の幹部 Jim Fan氏 テスラを所有するのにかなり遅れてしまったけど、FSD v14を試したのは最も早いグループの一人だった。
Rohan Paul: (翻訳) 「テスラAIのGBあたりの知能密度は、他のどの製品よりも少なくとも1桁は優れている」〜イーロン・マスク
ServiceNow、AIエージェントのArmisを77.5億ドルで買収
- ソフトウェア企業のServiceNowが、サイバーセキュリティスタートアップのArmisを77.5億ドルで買収することを発表しました。
- ServiceNowのCOOは買収の理由について、ArmisがIoTデバイスや運用技術、AIエージェントなど、マシンデータに関するエンドツーエンドの能力を構築している点を挙げています。
- この買収は、エンタープライズソフトウェア領域におけるAIとセキュリティの融合が加速していることを示す動きとして注目されます。
TechCrunch: (翻訳) ServiceNow、サイバーセキュリティのスタートアップArmisを77.5億ドルで買収へ
The Information: (翻訳) ServiceNowのCOO、@azavery氏が同社がArmisを77.5億ドルで買収した理由について:「彼らはマシンデータ、IoTデバイス、運用技術、そしてAIエージェントに関する完全なエンドツーエンドの機能を構築してきました」「そして、それらすべてを統合しています」
AIコーディング支援Lovable続報、評価額が66億ドルに
- 7月に評価額18億ドルでのユニコーン入りをお伝えしたAIコーディング支援「Lovable」の続報です。Forbesの報道によると、同社の評価額が66億ドルに達しました。
- これにより、共同創業者のAnton Osika氏とFabian Hedin氏はビリオネアの仲間入りを果たしたとのことです。
- 設立からわずか2年での急成長は、AIを活用した開発者向けツール市場への投資熱の高まりを象徴しています。
Forbes: (翻訳) AIコーディングツールの人気が急上昇する中、設立2年のLovableは現在66億ドルと評価され、共同設立者のアントン・オシカ氏(35歳)とファビアン・ヘディン氏(26歳)は億万長者となった。
Forbes: (翻訳) AIコーディングツールの人気が急上昇する中、設立2年のLovableは現在66億ドルと評価され、共同設立者のアントン・オシカ氏(35歳)とファビアン・ヘディン氏(26歳)は億万長者となった。続きを読む:
OpenAI、2027年に900億ドルの資金調達を計画か
- The Informationの報道によると、OpenAIは投資家に対し、2027年に900億ドルの資金調達を見込んでいると伝えました。
- これは、同社が株式公開の可能性について議論しているのと同じ時期であり、AI開発競争の激化を背景とした巨額の資金需要を示唆しています。
- 最近、OpenAIは公益法人への組織再編を行っており、今後の資金調達と経営形態の動向が注目されます。
The Information: (翻訳) OpenAIは最近、投資家に対し、2027年に900億ドルの資本を調達する見込みであると語った。これは、同社が株式公開の可能性について議論しているのと同じ時期である。同社は最近、公益法人として再編された。詳細はこちら:
Rohan Paul: (翻訳) ソフトバンクはOpenAIに225億ドルを急いで提供しています。この取引は2025年4月に設定され、後の支払いはOpenAIが年末までに営利目的への移行を完了することに関連付けられていましたが、情報筋によると2025年10月までに達成したとのことです。現金を迅速に調達するため、ソフトバンクは保有するNvidia株をすべて売却しました。
DeNAのAI活用事例、NotebookLMでの分析が話題に
- DeNAが公開した「社員のAI活用100本まとめスライド」が、GoogleのNotebookLMと組み合わせて使うことで非常に有用であると話題になっています。
- ユーザーからは、100ページに及ぶPDF資料をNotebookLMに取り込み、要約や表形式での整理を指示することで、必要な情報を効率的に抽出できるとの報告が上がっています。
- 大量のドキュメントから知見を引き出す上で、NotebookLMのようなAIツールが強力なアシスタントになることを示す好例として注目されています。
カレーちゃん: NotebookLMにこのPDFを入れて、Data Tableを選択して、「1から100まで事例があるので、これを全部まとめて」で表形式でまとめてくれました。 NotebookLMで表形式にまとめて、スプレッドシートに出力便利っすね。
すぐーさん: そしてnotebookLMにこういうことしたいんだけど事例ない?と聞くと、すぐに事例が見つかると! 確かにPDFをnotebookLMに入れておくと良さそう
Kimihiko Kitase ♨️ 北瀬 公彦: おお、Gemini、NotebookLM、Vertex AI、Google Meet などの Tips がもり沢山😍😍😍 1 本ずつ試してみたい。
AIコードエディタCursor、Composer機能を無料開放か【続報】
- 以前お伝えしたAIコードエディタ「Cursor」のComposer機能に関する続報です。
- クリスマスプレゼントとして、モデルに指示を出すUIである「Composer」機能が無料で利用できるようになったとユーザーから報告が上がっています。
- この変更により、多くの開発者がCursorの強力なAIコーディング支援機能を気軽に試せるようになり、活用の幅が広がることが期待されます。
まつにぃ: Cursorからのクリスマスプレゼントか?? コストがfreeと記載。 なお公式ドキュメントまだ見てない。
まつにぃ: Cursorの無料はComposerだけっぽいです! ただこれは助かりますね! 色々使おう!
まつにぃ: ClaudeCodeとCodexCLI中心ですが、Cursorの一年の振り返り。 意外とComposerが抜けており、やはり速度とコストは助かる。 そして意外と使い分けてるモデル。 皆さんもどうぞ。
OpenAI「プロンプトインジェクションは完全解決不可能」
- 以前お伝えしたAIブラウザの脆弱性に関連する続報です。
- OpenAIが発表した新しい研究で、プロンプトインジェクション攻撃は、ウェブ上の詐欺などと同様に「完全に解決されることはないだろう」との見解が示されました。
- 英国の国家サイバーセキュリティセンターも同様の警告を発しており、LLMが命令とデータを分離できないという根本的な課題が改めて浮き彫りになっています。
Rohan Paul: (翻訳) 英国の国家サイバーセキュリティセンターも、生成AIアプリに対するプロンプトインジェクション攻撃は決して完全にはなくならない可能性があると警告しました。プロンプトインジェクションはSQLインジェクションとは異なります。なぜなら、LLMは命令とデータを確実に分離しないため、「一度修正すれば終わり」という緩和策は機能しないからです。