2025年12月23日 夜のAIニュースまとめ

AIエージェントが独自アルゴリズムを発見、ByteDanceは230億ドル投資へ

Algomatic社のAIエージェントが競技プログラミングで「焼きなまし法」を自ら発見し優勝を果たしました。人間が想定しなかった探索手法をAIが生み出した事例として注目を集めています。

一方、ByteDanceはAIインフラに230億ドルの大型投資を計画。GoogleもTPU増産に向けSamsungとの協力を模索するなど、AI競争の激化が鮮明になっています。

それでは、本日の注目トピックを詳しくご紹介していきます。

目次

1. 優勝AIエージェント、独自に「焼きなまし法」を発見【続報】
2. ChatGPTに年間利用を振り返る新機能が登場
3. Cursor 2.3がリリース、安定性向上に注力
4. GPT-5.2のコーディング性能に不満の声、Claudeへ回帰の動きも
5. ByteDance、AIインフラに230億ドルの大型投資計画
6. Google、TPU増産へ Samsungに一括供給を打診か
7. AIツールCline、後継モデルMiniMax M2.1を搭載【続報】

優勝AIエージェント、独自に「焼きなまし法」を発見【続報】

• 以前お伝えした、Algomatic社開発のAIエージェント「ALE-Agent」がAtCoderコンテストで優勝した件の続報です。
• 開発者ブログによると、AIは人間が想定していなかった「焼きなまし法」に類似した探索アルゴリズムを自ら発見し、高スコアを達成したとのことです。
• LLMの進化とコンピュータによる大量試行の組み合わせが、専門家レベルのコード生成を可能にしつつあることを示す好例です。

Takuya Akiba: 先日ALE-AgentがAHC058にて優勝相当スコアを達成したことについて、会社ブログに詳細を書きました！ALE-Agentの解答の分析や今後の課題の議論もある他、作問者・AHC管理者の @itigo_purokonn さん @wata_orz さんからのコメントも頂いてます。ぜひ！ (引用ツイート: 【報告】AIエージェントが最適化プログラミングコンテストにて初優勝 🐟 ブログ：htt...

Kosuke Nakago: LLMの性能進化やAI Agent技術の発展は本当に早く、凄まじい性能でコーディングができるようになってきています。これにコンピュータが得意な大量試行と改善による探索を組み合わせることで、人間の専門家が数時間考えるのと同じような品質の最適化コードが書けるようになってきているようです。 (引用ツイート: 【報告】AIエージェントが最適化プログラミングコンテストにて初優勝 🐟 ブログ：http...

hardmaru: 自律型AIエージェントがAHCで初優勝🥇 人間の想定外の「焼きなまし法」を自ら編み出し、800人超の参加者を抑えて1位に。Sakana AIのエージェント技術、ここまで来ています🐟✨ (引用ツイート: 【報告】AIエージェントが最適化プログラミングコンテストにて初優勝 🐟 ブログ：https://t.co/N6iY0ocXel 2025年12月14日に開催された「ALGO ARTIS ...

ChatGPTに年間利用を振り返る新機能が登場

• OpenAIが、2025年のChatGPT利用状況を振り返る年末機能「Your Year with ChatGPT」を公開しました。
• この機能では、年間の利用統計や最も多く会話したテーマなどが表示されます。
• 現在、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドで順次展開されており、利用にはMemoryとChat Historyの有効化が必要です。

AGIラボ: 【速報】OpenAI「Your Year with ChatGPT」を公開！！ 2025年のChatGPT利用を振り返る年末機能が登場 ・会話テーマや年間利用統計を表示 ・Free/Plus/Proユーザー向け ・Memory＆Chat Historyオンが必要 ・現在は米英加豪NZで順次展開中 ※日本からはVPN必須です 皆さんのもリプで教えてください👀 https://t.co/eGyc...

Greg Brockman: (翻訳) 今年のchatgptの使い方から自分自身について学びましょう： （引用ツイート：ChatGPTとの一年！ メモリとチャット履歴の参照保存をオンにしている米、英、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアのすべてのユーザーに展開中です。 アプリが更新されていることを確認してください。）

morgan —: (翻訳) chatgpt wrappedから学んだ唯一のことは、私たちが3年間話し続けても、まだ私のことを知らないということです。

Cursor 2.3がリリース、安定性向上に注力

• AIコーディングエディタ「Cursor」のバージョン2.3が順次リリースされています。
• 今回のアップデートは、ユーザーからのフィードバックに基づき、バグ修正と信頼性の向上に重点を置いているとのことです。
• デフォルトレイアウトのカスタマイズも容易になり、キーバインドでペインの切り替えやレイアウト間の移動が可能になりました。

Lee Robinson: (翻訳) Cursor 2.3の展開が始まります！ この2週間、皆様からのフィードバックに基づき、バグ修正と信頼性向上に努めてきました。 このリリースを最高のリリースにするために尽力してくれたチームを誇りに思います。問題がないことを確認するため、今週中に2.3を展開する予定です。 （引用ツイート：デフォルトレイアウトのカスタマイズも簡単になりました。カスタムレイアウトを定義し、キーバインドを使用...

The Information: (翻訳) .@graphite CEO @MerrillLutsky が Cursor による買収について語る：「Graphite は製品として独立して継続します。Graphite チーム全体がこの一環として Graphite に取り組み続けます。」 全エピソードはこちら： https://t.co/pMlWBlynSm https://t.co/vZju9ItORS

GPT-5.2のコーディング性能に不満の声、Claudeへ回帰の動きも

• 賛否両論あったOpenAIの最新モデルGPT-5.2のコーディング性能をめぐり、一部開発者から不満の声が上がっています。
• モデルが非協力的、提案の質が低いといった指摘があり、代替としてAnthropicのClaude Codeへ回帰を検討する動きが見られます。
• 一方で、タスクに応じてGPT-5.2とCodexを使い分けるのが最適だという意見もあり、モデルの特性に合わせた利用方法が模索されています。

erukiti: Claude 全否定主義者だったけど、手のひら返して Claude Code に戻るべきか、本気で悩んでいる gpt-5.1, gpt-5.2 が明らかにひどすぎる

erukiti: コーディングでの gpt-5.1, 5.2 が立て続けにクソバージョン過ぎて許しがたいので、Claude への出戻りを検討する。来月8日が更新日なので、そこまでに 4.5-Opusの性能を検証して、問題なさそうなら契約をキャンセルする

Haider.: (翻訳) 非常に簡単です。gpt-5.2は計画、レビュー、設計に最適です。gpt-5.2 codexは、これらのステップの結果を実装するのに最適です。それだけのことです...

ByteDance、AIインフラに230億ドルの大型投資計画

• TikTokの親会社であるByteDanceが、米国ライバル企業に対抗するため、AIインフラ構築に230億ドルを投じる計画であると報じられています。
• この大規模な設備投資は、同社がAI分野での競争力をさらに強化する狙いがあることを示しています。
• 米中間の技術競争が激化する中、中国企業のAIへの積極的な投資姿勢が改めて浮き彫りになりました。

Financial Times: (翻訳) バイトダンス、米国ライバルに対抗するため230億ドルのAI投資計画 https://t.co/PIndaCQyYq

Financial Times: (翻訳) TikTokの中国のオーナーは、AIインフラをさらに構築するために、来年設備投資を増やす予定です。 https://t.co/IJymKEj18X https://t.co/FCsiAwh6vb

Google、TPU増産へ Samsungに一括供給を打診か

• GoogleがTPUの供給量を増やすため、Samsungとの協力を具体化する動きが報じられました。
• 報道によると、GoogleはSamsungのテキサス工場を訪問し、ロジックダイ、HBM、パッケージングの一括供給について協議したとのことです。
• この提携が実現すれば、AI半導体の安定確保に向けた大きな一歩となります。

Jukan: (翻訳) Googleがサムスンのテイラー工場を訪問し、TPUの供給可能性について協議した（韓国現地メディア報道）。$AVGO

パウロ: Google Samsung テイラー工場を訪れてTPU供給可能性を協議 ロジックダイ、HBMとパッケージ合わせて供給出来るのSamsung だけなので決まったら大きいね (引用ツイート: Google visited Samsung’s Taylor fab to discuss how much TPU supply would be possible (reported by Ko...

AIツールCline、後継モデルMiniMax M2.1を搭載【続報】

• AIコーディング支援ツール「Cline」の続報です。以前搭載された「MiniMax M2」の後継モデルにあたる「M2.1」が利用可能になりました。
• M2.1は200Kのコンテキストウィンドウと128Kの最大出力を持ち、MoEアーキテクチャを採用しています。
• コード品質の向上や、複雑な複数ステップの指示追従能力が改善されており、開発者の生産性向上が期待されます。

Cline: (翻訳) .@MiniMax__AI M2.1がClineで利用可能になりました。200Kのコンテキストウィンドウ。128Kの最大出力。MoEアーキテクチャ（10Bアクティブ/230B合計パラメータ）。改善点はこちら：1. コード品質の向上 - より読みやすく、保守しやすい出力 2. 複雑な複数ステップでのよりスマートな指示追従 https://t.co/RSwunLmioR

Lisan al Gaib: (翻訳) MiniMax M2.1がクリスマスパーティーに参加 https://t.co/KsjBL2zCKs

leo 🐾: (翻訳) glm 4.7よりもswe benchで検証された方がうまくいくのかな👀 （引用ツイート：@dejavucoder MiniMax M2.1はもうすぐリリースされます。）