2025年12月11日 朝のAIニュースまとめ

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DeepSeekのBlackwell使用疑惑とChatGPT×Adobe連携

DeepSeekが米国輸出規制下のBlackwellチップを使用しているとの報道に対し、NVIDIAは否定。一方、ChatGPT内でAdobe製品が利用可能になり、クリエイティブワークの効率化が進みます。

宇宙空間でのLLM学習成功やCursorの自動デバッグモード搭載など、技術革新も続々。インド市場ではGoogleが低価格プランで競争を加速させています。

では、本日の各トピックを順に見ていきましょう。

目次

  1. DeepSeekのBlackwellチップ使用疑惑、NVIDIAは否定
  2. ChatGPT内でAdobeのPhotoshopやExpressが利用可能に
  3. nanoGPT、宇宙空間でのLLM学習に世界で初成功
  4. Cursor上でまた新モデル名、今度はGPT-5.2か【続報】
  5. Google、フルマネージドMCPサーバー提供開始【続報】
  6. AlibabaのQwen、ビデオ・音声対話や性格設定に対応
  7. Cursor 2.2公開、AI自動デバッグモード搭載【続報】
  8. Andrej Karpathy氏、GPT-5.1で10年前の議論の先見性を分析
  9. Google、インドで月額$5以下のAIプラン提供開始
  10. Claude Code続報: .claude/rules/でルール設定が公式化
  11. Kaggle、LLMの事実性を測るFACTSベンチマークを公開

DeepSeekのBlackwellチップ使用疑惑、NVIDIAは否定

  • 中国のAIスタートアップDeepSeekが、米国が輸出を禁止しているNVIDIAの最新チップ「Blackwell」を使用して次世代AIモデルを開発しているとThe Informationが報じました。
  • この報道に対し、NVIDIAの広報担当者は「そのような密輸が行われているという証拠や情報は受け取っていない」と述べ、報道内容を否定しています。
  • この一件は、米国の輸出規制下で中国企業がどのように高性能AIチップを確保しているかという実態と、サプライチェーンの監視の難しさを浮き彫りにしています。
The Information: (翻訳) 独占記事:DeepSeekは、米国が中国への輸出を禁止しているNvidiaのBlackwellチップを使用して、次世代の主要AIモデルを開発しています。 詳しくはこちら👇 https://t.co/m9nayHCF9p

Evan: (翻訳) NVIDIA $NVDA、中国の🇨🇳DEEPSEEKが禁止されているBLACKWELL AIチップを使用しているとの報道を否定 - CNBC

Miles Brundage: (翻訳) ファーウェイのチップは実際にはそれほど良くないように思えてきた。考えさせられるね。 https://t.co/3Zc29iHLeV

ChatGPT内でAdobeのPhotoshopやExpressが利用可能に

  • ChatGPT内でサードパーティ製アプリを利用できる機能の大型連携として、Adobeの主要3アプリ(Photoshop, Express, Acrobat)が利用可能になりました。
  • ユーザーはChatGPTとの対話を通じて、画像の編集、デザイン作成、PDFの要約や編集などを自然言語で行えます。
  • これにより、クリエイティブな作業とAIの連携がさらに進み、ワークフローの効率化が期待されます。
TechCrunch: (翻訳) AdobeがPhotoshop、Express、Acrobatの機能をChatGPTに提供 https://t.co/ccyCVqOFGJ

Evan: (翻訳) Adobe $ADBE が3つのアプリをChatGPTに統合 Adobe Photoshop、Adobe Express、Adobe AcrobatがChatGPTで直接利用可能になり、ユーザーはチャットボットにAdobeを使った写真の編集、デザインの作成、PDFの編集を依頼できるようになります - WSJ https://t.co/AlgJZ23x7K

TestingCatalog News 🗞: (翻訳) ChatGPTユーザーはAdobe Photoshop、Express、Acrobatを無料で利用できるようになりました。ChatGPTアプリは拡大しています👀 h/t @avstorm https://t.co/dKLmTsRZ0b

nanoGPT、宇宙空間でのLLM学習に世界で初成功

  • Andrej Karpathy氏が開発した小規模LLM「nanoGPT」が、宇宙空間で初めてLLMの学習と推論に成功したことが報告されました。
  • NVIDIA H100を搭載した衛星上で、シェイクスピアの全作品を学習データとして使用したとのことです。
  • この成功は、エッジコンピューティングの究極の形とも言え、将来的には地上との通信に頼らない自律的なAIシステムが宇宙で稼働する可能性を示唆しています。
Andrej Karpathy: (翻訳) nanoGPT - 宇宙で学習と推論を行う初のLLM🥹。始まりです。

Chubby♨️: (翻訳) 毎日、サイエンスフィクションがより現実のものとなっています。初のSLMが宇宙で訓練されました。Googleなどは、コンピューティングパワーを宇宙に持ち込むことに未来を見出しています。なぜなら、- 太陽から離れた宇宙での優れた冷却効果 - ソーラーパネルによる信じられないほど良いエネルギー源 https://t.co/mTxUIHUyiL

clem 🤗: (翻訳) 彼らはnanoGPTやHFデータセット、トークナイザーのおかげで宇宙でモデルをファインチューニングしているというのに、あなたの組織では地球上でそれができないと言うのですか? この時点でもう、独自のモデルをトレーニングしないのは単なるスキル不足です!

Cursor上でまた新モデル名、今度はGPT-5.2か【続報】

  • AIコードエディタ「Cursor」上で、またも未発表のモデル名が発見されたとの報告が相次いでいます。今回は「GPT-5.2」という名称です。
  • 同サービスでは過去にも「gpt-5-alpha」などのモデル名が一時的に表示され、次期モデルに関する憶測を呼んだ経緯があります。
  • 一連の目撃情報から、OpenAIが次世代モデルのリリースに向け準備を進めている可能性が改めて示唆され、期待が高まっています。
Kol Tregaskes: (翻訳) GPT-5.2が登場します。すでにCursorで目撃されています: https://t.co/YNUUMEnQfl

Chubby♨️: (翻訳) cursorでGPT-5.2が発見されました!本日か明日にリリースか https://t.co/9vUbL4NbHn

Google、フルマネージドMCPサーバー提供開始【続報】

  • Googleが提唱するAIエージェント連携プロトコル「MCP」に関する続報です。
  • Google Cloudが、フルマネージドのリモートMCPサーバーの提供を発表しました。
  • 開発者はこのサーバーを利用することで、AIエージェントからBigQueryやGoogle MapsといったGoogleの強力なツールを簡単に呼び出せるようになります。
  • 本機能により、AIエージェント開発のハードルが下がり、より高度で実用的なアプリケーションの創出が期待されます。
Google Cloud Tech: (翻訳) フルマネージドのリモートMCPサーバーを発表します。これにより、GoogleおよびGoogle Cloudサービスに直接アクセスできます。BigQueryやGoogle Mapsなどの強力なツールを簡単に呼び出せるアプリを構築できます。詳細はこちら→ https://t.co/2GzI3vbDVM https://t.co/4t6dLjjX6Q

TechCrunch: (翻訳) Google、AIエージェントがツールに簡単にプラグインできるマネージドMCPサーバーを開始 https://t.co/oH2cZUfa2z

AlibabaのQwen、ビデオ・音声対話や性格設定に対応

  • Alibabaのマルチモーダルモデル「Qwen3-Omni-Flash」がアップデートされました。
  • 複数ターンにわたるビデオや音声の対話理解能力が向上し、より自然なやり取りが可能になっています。
  • システムプロンプトでAIの性格をカスタマイズする機能も追加されています。
  • 新機能は公式ウェブサイトやアプリで試すことができます。
Qwen: (翻訳) 🚀 Qwen3-Omni-Flashが大幅にアップグレードされました(2025-12-01バージョン)!改善点:🎙️ 複数ターンにわたるビデオ/音声理解の強化 - 会話が自然に流れます ✨ システムプロンプトによるAIの性格のカスタマイズ(ロールプレイシナリオなど!)🗣️ よりスマートな言語 https://t.co/6tq49N2ahB

Junyang Lin: (翻訳) https://t.co/d0jkApV01Y にアクセスするか、アプリを使って音声チャットやビデオチャットで遊んで、改善のための詳細なフィードバックをお寄せください。

Cursor 2.2公開、AI自動デバッグモード搭載【続報】

  • AIコードエディタ「Cursor」のバージョン2.2がリリースされた続報です。
  • AIエージェントが自動でバグを修正する「自動デバッグモード」が新たに搭載されました。
  • その他、プランモードの改善やマルチエージェントによる評価機能も追加され、開発体験がさらに向上しています。
Ryo Lu: (翻訳) 原因を突き止めるために20回も推測、テスト、繰り返しをしなければならなかったあの厄介なバグを覚えていますか?今、Cursorエージェントのデバッグモードがそのループ全体をあなたのために実行します。

TestingCatalog News 🗞: (翻訳) Cursorは新しいデバッグモードをリリースしました。これはサーバーログを分析し、コードを計測して問題を見つけることができます。他には?👀 - プランモードがMermaidダイアグラムをサポート - マルチエージェントジャッジング - ピン留めされたチャット https://t.co/ue2szZ2a5f

Andrej Karpathy氏、GPT-5.1で10年前の議論の先見性を分析

  • Andrej Karpathy氏が、GPT-5.1の思考APIを使用して、10年前(2015年12月)のHacker Newsの議論を分析する実験を行いました。
  • 当時のフロントページに掲載された930件の記事と議論を対象に、後知恵で分析し、最も先見の明があったコメントと、そうでなかったコメントを特定したとのことです。
  • この試みは、LLMを用いて過去の情報を評価し、新たな洞察を得るというユニークな活用事例として注目されます。
Andrej Karpathy: (翻訳) 新しい簡単な投稿:10年前のHacker Newsの議論を後知恵で自動採点する 2015年12月のHacker Newsのフロントページに掲載された930件すべての記事と議論を取り上げ、GPT 5.1 Thinking APIに後知恵分析を依頼し、最も先見の明があったコメントと最もそうでなかったコメントを特定しました。これには https://t.co/Ufexq5xmDX がかかりま...

Google、インドで月額$5以下のAIプラン提供開始

  • Googleがインド市場向けに、月額5ドル以下で利用できる新しいサブスクリプションプラン「AI Plus」を開始したと報じられました。
  • これは、先日報じられたOpenAIの低価格プラン「ChatGPT Go」に対抗する動きと見られています。
  • 巨大なインド市場におけるAIサービスの競争がさらに激化しそうです。
TechCrunch: (翻訳) Google、ChatGPT Goに対抗するためインドで5ドル以下のAI Plusプランを開始 https://t.co/uUyQBry9oQ

Evan: (翻訳) Google $GOOGL、ChatGPT Goに対抗するためインドで5ドル以下のAI Plusプランを開始 - Tech Crunch

Claude Code続報: .claude/rules/でルール設定が公式化

  • AnthropicのAIコーディングアシスタント「Claude Code」の続報です。
  • 以前、プロジェクトの挙動を制御する「CLAUDE.md」というテクニックが話題になりましたが、今回、より公式な機能として「.claude/rules/」ディレクトリが導入されました。
  • プロジェクトルートにこのディレクトリを作成し、中にMarkdown形式でコーディング規約などを記述することで、Claude Codeの振る舞いを詳細に制御できます。
  • この機能により、プロジェクト全体で一貫性を保ちつつ、より精度の高いコーディング支援が期待できます。
Oikon: 【Day10】Project ルール .claude/rules/ #claude_code_advent_calendar Claude CodeはCLAUDE .md の他に、rulesを設定可能。.claude/rules/ にMarkdownでプロジェクトルールを記載する。トピック別のプロジェクト指示が管理しやすい。 (例) ・コードスタイル ・テスト規約 ・セキュリティ ...

まつにぃ: CursorRuleをそのまま突っ込むに近い互換性があるのは嬉しいですね。 個人的に互換性のない仕組みは極力避けたいので、嬉しい。

Kaggle、LLMの事実性を測るFACTSベンチマークを公開

  • Google DeepMindとGoogle Researchが開発した、LLMの事実性(Factuality)を測定するためのベンチマークスイート「FACTS」がKaggleで公開されました。
  • このベンチマークは、パラメトリック知識、検索、マルチモーダル理解、グラウンディングの4つの側面からLLMの能力を評価します。
  • 誰でもリーダーボードにアクセスし、各モデルの事実性に関するスコアを確認することができます。
Kaggle: (翻訳) 📢 FACTSベンチマークスイートがKaggleで公開されました! @GoogleDeepMindと@GoogleResearchによって開発されたこのスイートは、パラメトリック知識、検索、マルチモーダル理解、グラウンディングの4つの側面でLLMの事実性を測定します。リーダーボードはこちら:https://t.co/O1bIoZqGCh https://t.co/0egGukF2VI

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