2025年12月08日 朝のAIニュースまとめ

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AnthropicのTPU直接購入と宇宙でのAI計算構想

AnthropicがGoogleから520億ドルでTPUv7を直接購入する異例の契約を結び、「NVIDIA離れ」の動きとして注目を集めています。

一方、イーロン・マスク氏は太陽同期軌道上でのAIコンピューティング構想を発表。地上の電力制約を超えた計算能力のスケーリング方法として関心が高まっています。

他にもJetBrainsのAIエージェント共通規格や、データセンターの電力需要急増など、業界を揺るがす話題が続々と。

では、各話題の詳細を見ていきましょう。

目次

  1. Anthropic、GoogleからTPUv7を520億ドルで直接購入か【続報】
  2. ChatGPT広告表示の続報、有料版の広告的機能は停止
  3. AIデータセンター巨大化 1拠点で米75万世帯分の電力消費も
  4. イーロン・マスク氏、衛星でのAIコンピューティング構想を語る
  5. Anthropic、開発ツール企業買収でコーディング機能強化か
  6. NotebookLM、対話形式での下準備でスライド品質向上
  7. JetBrains、AIエージェント共通規格「ACP」ベータ版を公開
  8. Kaggle atmaCup続報、プロンプトインジェクションが好評

Anthropic、GoogleからTPUv7を520億ドルで直接購入か【続報】

  • AnthropicのGoogle製TPU利用に関する続報です。
  • 今回は従来のクラウド契約とは異なり、520億ドルでTPUv7チップを直接購入する契約を結んだと報じられています。
  • AIラボが直接ハードウェアを購入するのは異例で、NVIDIAの高いマージンを避ける「NVIDIA離れ」の動きとして注目されています。
  • TPUv7はシステムレベルで価格性能比が50%優れているとされ、フロンティアモデルの開発競争に大きな影響を与える可能性があります。
Kol Tregaskes: (翻訳) AnthropicがGoogleのTPUv7チップを直接購入する520億ドルの契約を締結。 - これは、研究機関が高いマージンにうんざりしているため、NVIDIAのエコシステムからの離脱を示すものです。 - TPUv7は、生のパフォーマンスが20〜30%向上しますが、システムレベルではトークンあたりの価格が50%優れています。 - 2023年、フロンティアモデルのトレーニング

ChatGPT広告表示の続報、有料版の広告的機能は停止

  • 先日報じられたChatGPTの広告導入検討の続報です。有料ユーザーから広告に見えると指摘されていたアプリのサジェスト機能が停止されました。
  • OpenAIはこの機能について、無償でユーザーの生産性向上を目的としたものだったと説明しています。
  • 一方で、無料ユーザー向けの広告表示は引き続き検討されている模様で、同社が収益化とユーザー体験のバランスを模索している状況がうかがえます。
Haider.: (翻訳) OpenAIは予期せぬ変更をたくさんしますが、広告は無料アカウントに限定されることを本当に願っています。 収益が必要なのはわかりますし、毎週8億人のユーザーのうち有料会員は約5%しかいないので、残りの95%を収益化するのは理にかなっています。 しかし、有料アカウントでの広告は決してあってはなりません。絶対に。https://t.co/mG54PCevma

TechCrunch: (翻訳) OpenAI、広告のように見えるアプリの提案をオフにしたと発表 https://t.co/ezhGU9iRoF

Rohan Paul: (翻訳) OpenAIは、広告のように見えたアプリの提案を無効にしたと述べた。 有料プランのユーザーは、回答の下にTargetやPelotonのブランドタイルが表示され、すでに料金を支払っているツールで迷惑なショッピングプロンプトのように感じられた。 OpenAIは、これらのタイルは無償の推奨事項だったと述べている。https://t.co/jSwp37iaQa

AIデータセンター巨大化 1拠点で米75万世帯分の電力消費も

  • AIの普及に伴うデータセンターの電力需要急増に関する続報です。
  • 市場規模は2032年までに2兆ドルに達すると予測され、データセンターは1GWから5GW規模の巨大なキャンパスへと移行しています。
  • 1GWのデータセンターは米国の約75万世帯の電力に相当し、2035年までにデータセンターは米国で4番目に大きな電力消費源になる可能性が指摘されています。
  • この電力需要の急増は、電力網、水資源、そして資金調達のあり方を根本的に変えるほどの大きな課題となっています。
Rohan Paul: (翻訳) 💸 AIデータセンターは1GWから5GWのキャンパスに移行し、2032年までに2兆ドルを追いかけており、これは電力、水、金融を書き換える規模の飛躍です。 ブルームバーグが記事を書きました。 1GWのサイトは米国の約75万世帯の負荷に相当し、2035年までにデータセンターは4番目の電力使用者になる可能性があります https://t.co/bWDNni6vfy

Rohan Paul: (翻訳) 2025年には7GW以上の新しいデータセンター容量が完成し、さらに10GWが着工します。 米国では、データセンターに供給される電力は2025年末までに61.8GWに達すると予測されており、前年比で11.3GW増加します。 世界中にはハイパースケーラーが運営する大規模なデータセンターが1,136か所ありました。https://t.co/arBK2cy8md

Rohan Paul: (翻訳) 📈 AIに特化したキャンパスが増えるにつれて、米国のデータセンターの電力需要は2035年までに106ギガワット(GW)に達する可能性があります。これは現在の約25GWから約4倍になります。 〜ブルームバーグNEFリサーチ 計画されている容量のほとんどは大規模な地域送電網に集中しており、PJMだけでも約31GWのデータセンターを追加する可能性があります。https://t.co/z1...

イーロン・マスク氏、衛星でのAIコンピューティング構想を語る

  • イーロン・マスク氏が、宇宙空間でのAIコンピューティングに関する新たな構想を明らかにしました。
  • 太陽同期軌道上の低遅延衛星にAIコンピューティング機能を搭載し、処理結果のみを地上に送信することで、3年以内に最も低コストなAIビットストリーム生成方法になると述べています。
  • この構想は、地上の電力問題やインフラの制約を受けずにAIの計算能力をスケールさせる方法として注目されます。
Evan: (翻訳) 宇宙AI?!?! イーロン・マスクはこう言った: 「低遅延の太陽同期軌道から結果だけが送り返される、ローカライズされたAIコンピューティングを備えた衛星は、3年以内にAIビットストリームを生成する最も低コストな方法になるだろう」 https://t.co/giin3q92XS

Rohan Paul: (翻訳) 宇宙データセンターの話が本格化してきた。 イーロン・マスクは、衛星がAIをローカルで実行し、結果のみを送信し、メンテナンスコストなしで年間100GWの計算能力を追加するという短期的な道筋を示した。 各宇宙船は、太陽の光が当たる宇宙で太陽光から100kWを収穫する。https://t.co/xAThF8QTl9

Anthropic、開発ツール企業買収でコーディング機能強化か

  • Anthropicが、コーディング能力を強化するために開発ツール関連企業の買収を計画していると報じられました。
  • 同社の収益の大部分は現在コーディング関連タスクによるもので、この買収はClaudeをエンジニアリング組織全体の頭脳として定着させるための戦略的な動きと見られています。
  • AI開発の主要企業による開発スタックの囲い込み競争が激化しています。
The Information: (翻訳) アンスロピックは、コーディング能力を強化するためにさらなる買収を計画していると投資銀行に伝えた。現在、コーディング関連のタスクが収益の大部分を占めている。詳細:https://t.co/RTKGVDk5wk

Rohan Paul: (翻訳) これはAnthropicによる真のプラットフォーム戦略です。 彼らは開発ツールを積極的に買い漁っています。 Claudeをエンジニアリング組織全体の頭脳に変えたいのであれば、開発ツールスタートアップを買収するのは自然な動きです。 現金がものをいうコーディングスタックの所有権をめぐる競争があります。https://t.co/NUZTXAN1kQ

The Information: (翻訳) アンスロピックは、開発者がコードをテストおよび設計するのを支援するために、小規模な買収をターゲットにしています。同社は現在、収益の80%をアプリ開発者へのモデル販売から得ています。続きを読む:https://t.co/RTKGVDk5wk

NotebookLM、対話形式での下準備でスライド品質向上

  • GoogleのAIノート「NotebookLM」のスライド生成機能について、より質の高い資料を作成するテクニックが注目されています。
  • 単に資料を読み込ませるだけでなく、事前にAIと対話しながらレポート形式で内容を構造化・高品質化することが重要だと指摘されています。
  • この一手間を加えることで、プレゼン資料の質を大幅に向上させることができるというTipsです。
福島良典 | LayerX: NotebookLMのスライド生成の使い方がだいぶわかってきた。雑に中身を知りたい時はそのまま生成。プレゼン資料として品質を高めたい時は、元のドキュメントをレポート形式で何往復もさせてドキュメント自体の品質を上げる(これはNotebookLMでなくてもOK)

福島良典 | LayerX: NotebookLMを使おうが、それ以外のAIを使おうが品質の高いものを作るには労力がかかる。が、労力をかける方向性が大きく変わる。構造化された品質の高い文章とプロットがあればいい資料が生成できる。当たり前っちゃ当たり前だけど

JetBrains、AIエージェント共通規格「ACP」ベータ版を公開

  • JetBrainsが、異なるコードエディタ間でAIエージェントを共通して利用可能にするためのプロトコル「ACP(Agent Client Protocol)」のベータ版を発表しました。
  • これにより、開発者は好みのエディタを使いながら、様々なAIエージェントの支援を受けられるようになります。
  • AIエージェント開発の標準化に向けた動きとして、今後のエコシステムの拡大が期待されます。
Publickey: ブログ書きました: AIエージェントをどのコードエディタでも使えるようにする「ACP(Agent Client Protocol)」、JetBrainsがベータ提供開始 https://t.co/F0OBsEQ7XY

Kaggle atmaCup続報、プロンプトインジェクションが好評

  • 先日お伝えしたKaggleコンペ「atmaCup」のプロンプトインジェクションバトルが、ユニークなテーマで盛り上がりを見せています。
  • 参加者からは、リソースの力押しではなく、文献調査に基づいたプロンプトエンジニアリングの工夫が求められるコンペ設計が好評を得ています。
  • Xでは「#atmaCup」がトレンド入りするなど、多くのKaggleプレイヤーやAIエンジニアが参加し、活発な議論が交わされています。
星ちゃん: 言いたいこと全部言ってくれてる! めちゃくちゃ良い感想をありがとうございます🙏

星ちゃん: 運営側の裏話はまたきちんと投稿しますが、柔術のパスガードでポイントを取れるという概念と、セキュリティ周りの多層防御の概念と、呪術廻戦を読むと思いつきます!エンタメや日頃の生活から大体のアイデアの着想を得ています! #atmaCup

星ちゃん: #atmaCup がトレンド入りしてる!?🫨 https://t.co/9zi7HRQvOJ

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