2025年12月02日 夜のAIニュースまとめ

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AppleとOpenAIの重要人事と戦略転換

AppleのAI責任者が退任し、Microsoft出身者が後任に就任。一方OpenAIはGoogleの猛追を受け「コードレッド」を宣言し、ChatGPTの性能向上にリソースを集中させる模様です。

また、AnthropicのAIがブロックチェーンの脆弱性発見に成功し、Andrew Ng氏の査読AIは公開1週間でNeurIPS投稿数を超える利用を記録しました。

それでは、本日の主要トピックを順に見ていきましょう。

目次

  1. AppleのAI責任者が退任、Microsoft出身者が後任に
  2. OpenAI、Google猛追に「コードレッド」宣言か
  3. AnthropicのAI、ブロックチェーンの脆弱性を発見
  4. PFN「PLaMo翻訳」がPDF対応、政府AI「源内」にも採用
  5. 論文査読AI、公開1週間でNeurIPS投稿数超え【続報】
  6. OpenAI、AccentureやThriveと提携し法人利用を拡大
  7. Arcee AIの新MoE「Trinity」、第一弾モデルが公開【続報】
  8. Hugging Face、Transformers v5でPyTorchへの注力を明確化

AppleのAI責任者が退任、Microsoft出身者が後任に

  • AppleのAI/ML戦略担当SVPであるJohn Giannandrea氏が退任することが報じられました。
  • 後任には、直近までMicrosoftのAI担当CVPを務め、以前はGoogle DeepMindにも在籍していたAmar Subramanya氏が就任します。
  • この人事は、AppleのAI戦略における大きな転換点として注目されています。
Mark Gurman: (翻訳) AppleのAI責任者であるジョン・ジャイアナンドレア氏が同社を退社します。Microsoft出身のアマール・スブラマンヤ氏がクレイグ・フェデリギ氏の下でAIを率いることになります。

Evan: (翻訳) アップルのAI責任者が辞任 - CNBC

Evan: (翻訳) AppleのAI責任者のニュースに関する詳細情報 2018年に入社以来その地位にあったジョン・ジャイアナンドレア氏は、最近までマイクロソフトに勤務し、以前はグーグルのDeepMind AI部門に所属していたAI研究者のアマル・スブラマンヤ氏に交代します - CNBC

OpenAI、Google猛追に「コードレッド」宣言か

  • The Informationの報道によると、OpenAIのSam Altman CEOが社内に「コードレッド」を宣言した模様です。
  • Googleなどの競合に対する競争力強化を目的とし、広告事業などの計画を遅らせ、リソースをChatGPTのモデル性能向上に集中させるとのことです。
  • 以前からGoogleの猛追による危機感が報じられていましたが、より具体的な対抗策が明らかになった形です。
  • 来週には新たな推論モデルのリリースも噂されています。
Stephanie Palazzolo is @ NeurIPS!: (翻訳) サム・アルトマンは本日、ChatGPTがGoogleや他のAIメーカーからの増大する脅威に直面しているため、「コードレッド」を宣言しているとスタッフに語った。 彼は、チャットボットのモデルの動作やその他の機能を改善するためにより多くのリソースを投入していると書いた。

TestingCatalog News 🗞: (翻訳) 速報🚨: The Informationによると、OpenAIは来週、Gemini 3に対抗する別の推論モデルをリリースする予定です。そして、今のところ広告はありません。 Red GPT?👀

Kol Tregaskes: (翻訳) OpenAIのCEOであるサム・アルトマンは、Googleなどのライバルとの競争が激化する中、ChatGPTを改善するための「コードレッド」を宣言し、来週新しい推論モデルを発表し、Imagegenを改善し、広告を延期します。 - アルトマンは、ChatGPTのパフォーマンス、800のパーソナライゼーションを強化するためにより多くのリソースを投入します。

AnthropicのAI、ブロックチェーンの脆弱性を発見

  • Anthropicが、AIエージェントがブロックチェーンのスマートコントラクトの脆弱性を悪用できるかを検証した研究結果を公開しました。
  • シミュレーションテストにおいて、AIエージェントは460万ドル相当の脆弱性を発見したと報告されています。
  • この研究は、AIの新たな脅威と可能性を示すものとして注目されます。
Anthropic: (翻訳) Frontier Red Teamブログの新着情報:AIがブロックチェーンのスマートコントラクトを悪用できるかどうかをテストしました。 シミュレーションテストでは、AIエージェントが460万ドルのエクスプロイトを発見しました。 この研究(@MATSprogramおよびAnthropicフェロープログラムと共同)では、新しいベンチマークも開発しました。

PFN「PLaMo翻訳」がPDF対応、政府AI「源内」にも採用

  • PFNが開発した翻訳特化LLM「PLaMo翻訳」の続報です。
  • 新たにPDFファイルの翻訳に対応し、レイアウトを維持したまま自然な日本語への翻訳が可能になりました。
  • あわせて、このモデルが日本のガバメントAI「源内」に採用されたことも発表されています。
いもす: PLaMo翻訳についにPDF翻訳が実装されました🎉 PDF翻訳は許せるレベルに到達するのすらかなり難しいところを @63556poiuytrewq さんのこだわりで良い仕上がりになっています👀 (PLaMo翻訳の良いなと思ったところ、改善要望等気軽に発信してもらえるとありがたいです。) https://t.co/YWLzD6c2l7

Daisuke Okanohara / 岡野原 大輔: PLaMo翻訳がガバメントAI「源内」で利用されることになりました。今後もPLaMoやPLaMo翻訳について、皆様に使ってもらえるよう改善を続けていきます。

論文査読AI、公開1週間でNeurIPS投稿数超え【続報】

  • 先週お伝えしたAndrew Ng氏公開の論文査読AIエージェント「Agentic Reviewer」の利用が急増しています。
  • リリース後わずか1週間で、今年の主要なAIカンファレンスNeurIPSへの論文投稿総数(21,575件)を超える論文が査読されました。
  • AIによる研究サイクルの高速化を象徴する出来事として注目されます。
Andrew Ng: (翻訳) NeurIPSは今年、21,575件の論文投稿を受け付けました。先週リリースされた当社のAgentic Reviewerは、投稿・査読された論文数でこれを上回りました。エージェントによる論文査読は今後も定着し、影響力を持つことは明らかです!

OpenAI、AccentureやThriveと提携し法人利用を拡大

  • OpenAIが法人向け事業の拡大を加速させています。
  • コンサルティング大手Accentureとの提携では、数万席のChatGPT Enterpriseライセンスを提供し、企業のAI導入を支援します。
  • また、Thrive Holdingsとの提携では、会計やITサービス業界への技術導入を進めるとしています。
Greg Brockman: (翻訳) OpenAI 🤝 Accenture: - Accenture向けの数万のChatGPT Enterpriseシート - 企業が自社のビジネスにエージェントAI機能を導入できるよう協力

Greg Brockman: (翻訳) Thrive Holdingsとのパートナーシップにより、当社のテクノロジーを彼らのビジネスに導入します。現在、会計およびITサービス業界に焦点を当てています。

Arcee AIの新MoE「Trinity」、第一弾モデルが公開【続報】

  • 先日お伝えした米Arcee AIのオープンMoEモデルファミリー「Trinity」の続報です。
  • 第一弾として、26Bパラメータの「Trinity-Mini」と6Bの「Trinity-Nano-Preview」が公開されました。
Lisan al Gaib: (翻訳) Arcee AIがAllen AIに加わり、アメリカのオープンウェイトモデルを推進 Arcee AIがTrinity Nano & Miniを発表: - 6B + 26B MoE(1B/3Bアクティブ) - 128人のエキスパート、8人アクティブ、1人共有 - GQA + ゲート付きアテンション - 128kコンテキスト - 512個のH200 GPUでbf16で事前トレーニングさ...

Nathan Lambert: (翻訳) 素晴らしいブログ投稿。ありのままを語っている。 ReflectionとArceeが、米国のオープンモデルの現状と今後の方向性について非常に明確にしていることを嬉しく思う。まだ初期段階であり、今後さらに多くのものが続くだろう。 ATOM以降、潮流は変わりつつある。

Hugging Face、Transformers v5でPyTorchへの注力を明確化

  • 先日お伝えしたHugging Faceの「Transformers」v5 RC版に関する続報です。
  • 今回のアップデートでは、トークナイザのバックエンド統一や、TensorFlow/Flaxサポートの縮小が明らかになり、PyTorchへの注力がより鮮明になりました。
  • 多くの開発者にとって重要なアップデートとなります。
u++: Transformers ライブラリの 5 年ぶりの主要なバージョン更新となる v5 の rc が公開。 https://t.co/XmFjBJJQRI 昔ながらの関数やファイルなどが置き換えられているのに歴史を感じた。 encode_plus => call special_tokens_map.json => tokenizer_config.json TRANSFORMERS_CAC...

Yuya Matsumura: transformers の5年ぶりのメジャーアップデート(予定) https://t.co/Z88wO9kH7v - tokenizerのバックエンド統一による取り扱いやすさ向上 - TensorFlow/Flaxサポートを縮小し、 PyTorchフォーカス - 本番利用(特に大規模データ)を想定した推論機能強化 - 量子化への対応強化 - 他リファクタリング多数

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