2025年11月26日 夜のAIニュースまとめ

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超知能の収益性とAI導入による雇用への影響

元OpenAIのIlya氏が超知能到来後の価格競争を予測し、「収益はほとんど上がらない」との見解を示しました。

一方、HPとMcKinseyがAI活用を背景に大規模な人員削減を発表。技術の進化が企業の雇用に具体的な影響を与え始めています。

また、Claude Opus 4.5の高評価やGeminiの新機能展開など、プロダクトの進化も続いています。

それでは、本日の主要トピックを詳しくご紹介します。

目次

  1. Ilya氏「超知能は儲からない」AGIの独自見解も示す
  2. 【続報】Claude Opus 4.5、SWE-Benchでも高評価
  3. OpenAI、2030年の有料会員2.2億人との予測【続報】
  4. HPとMcKinsey、AI活用を背景に人員削減を発表
  5. AIコードエディタCursor、カスタムレイアウト機能を搭載
  6. Stability AI、Warner Musicと責任ある音楽AIで提携
  7. Geminiにインタラクティブ画像機能が展開開始
  8. ChatGPTにGPT Store v2らしき新UIが発見される

Ilya氏「超知能は儲からない」AGIの独自見解も示す

  • 元OpenAIのIlya Sutskever氏が、新会社Safe Superintelligence (SSI) のビジネスモデルについて「研究がうまくいけば答えは自ずと明らかになる」と語り、収益化を最優先しない姿勢を示しました。
  • 同氏は、超知能は5〜20年で到来するものの、企業間のモデルが均質化するため、激しい価格競争により収益はほとんど上がらないと予測しています。
  • また、「人間はAGIではない」とし、事前学習で完成されたモデルよりも、継続的な学習から真の知能が生まれるとの見解も示し、議論を呼んでいます。
Rohan Paul: (翻訳) Ilya氏によると、超知能は5〜20年で到来するという。企業は莫大な収益を上げるだろうが、モデルがほぼ同一であるため利益はほとんどないだろう。差別化がなければ激しい競争と価格下落を意味し、底辺への競争となる。

Haider.: (翻訳) Ilya Sutskever氏:SSIは異なる技術的経路上に構築されているが、AIがより強力になるにつれて、最終的にはすべてのアプローチが収束するだろう。最初の真の超知能は、アライメントが取れ、民主的で、基本的に感覚を持つ生命を気遣うものでなければならない。「これは誰もが目指すべき条件だ」

Rohan Paul: (翻訳) Ilya Sustkever氏が「SSIはどうやって収益を上げるのか」という質問に答えた。彼は、SSIはまず研究に重点を置いており、研究がうまくいけば収益を上げるための実行可能な方法が「自ずと明らかになる」だろうと述べた。彼は「多くの可能な答え」を期待しているが、収益を中心に会社を最適化しているわけではない。

【続報】Claude Opus 4.5、SWE-Benchでも高評価

  • Anthropicの最新モデル「Claude Opus 4.5」に関する続報です。
  • 実世界のエージェントタスクにおいて、一度の試行でタスクを完了させ、エラー修正が少ないと評価されています。
  • このため、結果的にSonnet 4.5よりもコストが低くなるケースもあると報告されています。
  • ソフトウェア開発ベンチマークSWE-BenchでもGemini 3 Proを上回り、AIによるコードレビューの質を大きく向上させる可能性が指摘されています。
Bindu Reddy: (翻訳) Opus 4.5は現実世界のエージェントタスクで非常に優れた性能を発揮しています。場合によっては、問題を一度で解決し、修正が必要なエラーが少ないため、Sonnet 4.5よりも実際にコストが低くなります。

Lisan al Gaib: (翻訳) Claude 4.5 Opusは、同じ最小限のエージェントハーネスで検証されたSWE-Benchにおいて、Gemini 3 Proに対してリードを奪っています。

Oikon: Claude Opus 4.5 について、AIレビューツールのCodeRabbitの検証記事で高く評価されていた。Opus 4.5 はただの性能向上ではなく、AIコードレビューの質が変化したと書かれている。批評が甘い傾向など指摘されているが、アーキテクチャレベルで改善提案ができるという評価。 https://t.co/BIv4LtW5ir

OpenAI、2030年の有料会員2.2億人との予測【続報】

  • OpenAIの長期的な収益予測に関する続報です。The Informationが、同社の内部予測として2030年までにChatGPTの有料会員数が2億2000万人に達する見込みだと報じました。
  • この加入者数を基に、2030年単年で870億ドル、2030年までの累計で2700億ドルの収益を見込んでいるとのことです。
  • この予測は、現在の有料会員数を考えると非常に野心的な目標であると見られています。
The Information: (翻訳) 独占記事:OpenAIは、SlackとSpotifyのビジネス戦略に倣い、2030年までに2億2000万人が基本的なChatGPTのサブスクリプションに料金を支払うと予測しています。詳細は@SriMuppidiの記事で。

Jukan: (翻訳) なんてこった、ついに — 12月から、年齢確認を経れば、ChatGPTとエロティックな話題について話せるようになる。

Tibor Blaho: (翻訳) OpenAIは、ChatGPTのサブスクリプションが2030年までに合計2700億ドル(2030年だけで870億ドル、今年の100億ドルから増加)を生み出すと予測しており、その頃には有料加入者数が2億2000万人に達すると見込んでいる。これは、予測される週間ユーザー数26億人の8.5%にあたる、と関係者は語った。

HPとMcKinsey、AI活用を背景に人員削減を発表

  • HPが、2028年度末までに4,000人から6,000人の従業員を削減する計画を発表しました。AIツールの活用がその一因とされています。
  • また、コンサルティング大手のMcKinseyも、AIによる一部業務の自動化などを背景に、グローバルで約200人の技術職を削減したと報じられています。
  • AIの導入が企業の組織体制や雇用に具体的な影響を与え始めている事例として注目されます。
Bloomberg: (翻訳) HPは、今年度の利益見通しが予想を下回り、AIツールの活用を増やすことで2028年度までに4,000人から6,000人の従業員を削減すると発表した。

Evan: (翻訳) HP $HPQは本日、2028年度末までに従業員数を4,000〜6,000人削減する見込みであると発表した。HPはまた、新会計年度の収益予測を予想よりも低く発表した。

Bloomberg: (翻訳) マッキンゼーは、AI を使用して一部の役職を自動化する競合他社に加わり、先週、世界の技術職約 200 人を削減しました。

AIコードエディタCursor、カスタムレイアウト機能を搭載

  • AIコードエディタとして人気のCursorに、カスタムレイアウトの作成・保存機能が追加されました。
  • これにより、開発者はサイドバーやターミナルの位置などを好みに合わせて記憶させることができ、作業環境のパーソナライズと利便性向上が期待されます。
  • NotionとCursorの開発者がLLMフレンドリーなUXについて議論した記事も公開され、AIネイティブな開発ツールの進化に注目が集まっています。
Lee Robinson: (翻訳) CursorのQOL向上に感謝。カスタムレイアウトを作成・保存できるようになったので、Cursorがサイドバーやターミナルなどの正確な位置を記憶してくれる。さらにカスタマイズできるようになることを期待している!

松本 勇気 (Yuki Matsumoto) | LayerX CTO: LLMフレンドリーなUXの取り組みをNotion・Cursor両者に伺った中編です。LLM取り組まれる方ぜひ読んでほしい。

Stability AI、Warner Musicと責任ある音楽AIで提携

  • Stability AIと大手レコード会社のWarner Music Groupが、責任あるAI音楽制作の推進で提携を発表しました。
  • このパートナーシップは、倫理的にトレーニングされたモデルを使用し、アーティストや作曲家が実験や制作を行うためのプロフェッショナル向けツールを開発することを目指します。
  • 以前、Warner Music GroupはSunoを著作権侵害で提訴しており、今回の提携は音楽業界におけるAI活用の新たな方向性を示すものとして注目されます。
Forbes: (翻訳) ワーナー・ミュージック・グループは昨年、Sunoが著作権で保護された音楽でAIモデルを許可なくトレーニングしたとして、Sunoを訴えた大手レコードレーベルの1つでした。

Kol Tregaskes: (翻訳) ワーナーミュージックグループとStability AIは、音楽制作における責任あるAIの進歩に向けた協業を発表しました。 - このパートナーシップは、WMGの原則に基づいたイノベーションの提唱と、商業的に安全な生成オーディオにおけるStability AIの専門知識を組み合わせたものです。 - 開発に焦点を当てています

Geminiにインタラクティブ画像機能が展開開始

  • GoogleのGeminiに、インタラクティブな画像機能が順次展開されていることが報告されました。
  • この機能により、ユーザーは生成された画像内の特定の要素をクリックして、追加の詳細情報を探索できるようになります。
  • よりリッチで直感的な情報収集を可能にする未来的なUIとして注目を集めています。
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) GoogleはGeminiでインタラクティブ画像の展開を開始しました。ユーザーは特定の画像要素をクリックすると、追加の詳細を調べることができます。未来のUIですね。もう試しましたか?

ChatGPTにGPT Store v2らしき新UIが発見される

  • ChatGPTのWebアプリ内で、新しいアプリディレクトリのプレビューとみられるUIが発見されました。
  • まだ開発中の段階ですが、GPT Storeのv2として、開発者が作成したアプリやワークフローを公開・共有する機能の準備が進められている可能性があります。
  • 実現すれば、ユーザーが作成した便利なワークフローなどがより簡単に見つけられるようになると期待されます。
Tibor Blaho: (翻訳) ChatGPTウェブアプリの新しいアプリディレクトリのプレビュー(おそらく開発中)

まつにぃ: GPTsみたいにAgentBuilderで作成したワークフローを公開できる準備を進めてるそうで。 GPTのサブスク範囲内で出来たらめっちゃおもろいし、色々なサービスと競合しそう。 まさにワークフロー時代ですね。

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