2025年11月05日 夜のAIニュースまとめ
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新AI技術開発の加速とグローバル市場の変動
OpenAIが新モデル発表の準備を進める中、GoogleのGemini 3も11月中旬のリリースが噂されています。AIチップ市場では中国が外国製チップの政府施設での使用禁止を検討、一方でAMDは中国向けMI300の輸出ライセンスを取得した模様です。
また、Anthropicが効率的なAIエージェント構築手法を発表し、Google DeepMindはデータ自動選別システム「DataRater」を公開。ロボット向け基盤モデルの進展も見られる一方、株式市場ではAI企業の高評価に対する懸念から調整の動きも。
それでは各トピックの詳細について見ていきましょう。
目次
- OpenAI、Codex活用で開発加速 新モデルも近く発表か
- Google Gemini 3、次は11月18日リリースとの噂
- 中国、政府系データセンターでの外国製AIチップを禁止か
- AIブームに調整局面か、高評価を懸念し世界で株安
- Anthropic、MCPで効率的なAIエージェントを構築する手法を公開
- Generalist AI、ロボット向け基盤モデル「GEN-0」を発表
- Google DeepMind、学習データを自動選別する「DataRater」発表
- ソフトバンク、OpenAIと提携し国内向けAIサービス提供へ
- AMD、中国向けAIチップ「MI300」の輸出ライセンスを正式取得か
OpenAI、Codex活用で開発加速 新モデルも近く発表か
- OpenAIのSam Altman氏は、同社の開発ツール「Codex」が製品開発を大きく変革したと述べ、その成果として近く素晴らしい新モデルが登場することを示唆しました。
- Codexが開発プロセスをどのように変えたかについては、社内エンジニアによるブログ投稿も予定されており、AIによる開発の進化に期待が高まっています。
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) OpenAIは、サム・アルトマンが予告したように、まもなく新しいモデルファミリーをリリースする準備を進めています。 すぐなのか、そうでないのか?👀 https://t.co/OC2ujxY0VE
Romain Huet: (翻訳) Codexは今や@OpenAIで我々が構築するあらゆる場所にあります。最近我々が出荷しているすべてのものについていくのが大変だったなら、それはCodexのせいです 🙂
Alexander Embiricos: (翻訳) @openai で Codex をどのように使用しているかについて、エンジニアリング ブログの投稿をいくつかまとめています。共有できるのを楽しみにしています!
Google Gemini 3、次は11月18日リリースとの噂
- Googleの次期モデル「Gemini 3」のリリース日に関する新たな噂です。
- GeminiのAPIドキュメントに「NOV 18TH」との記述が見つかったことが発端で、11月18日頃にリリースされるのではないかと憶測が広がっています。
- これに対抗してOpenAIが新モデルをリリースする可能性も指摘されています。また、Geminiのウェブサイトでは「Nano Banana 2」や「GEMPIX2」といった次世代モデルの準備も進められていると報告されています。
Kol Tregaskes: (翻訳) Gemini 3は11月18日かそのあたりにリリースされるということでしょうか? ソースはGemini APIドキュメントで、リンクはcanのスレッドにあります。
Chubby♨️: (翻訳) Gemini 3.0が11月12日から18日の間にリリースされるという噂が強まっています! 前回これほどリリースに興奮したのはGPT-5の前でした。
Kol Tregaskes: (翻訳) Nano Banana 2のリリースが間近です。「GEMPIX2」が(隠されて)発見されました。
中国、政府系データセンターでの外国製AIチップを禁止か
- Reutersの報道によると、中国が政府資金によるデータセンターにおいて、外国製のAIチップの使用を禁止する方針であると報じられています。
- これは、国内の技術自給率を高める動きの一環と見られ、NVIDIAやAMDなどのチップメーカーに影響を与える可能性があります。
- 米中の技術覇権争いがさらに激化することを示唆しています。
Jukan: (翻訳) 中国、国営データセンターから外国製AIチップを禁止、関係者談-RTRS https://t.co/QSLsSpPHfy
AIブームに調整局面か、高評価を懸念し世界で株安
- AI企業の非常に高い評価額(バリュエーション)への懸念が強まり、世界の株式市場で株価が下落しました。
- 特に半導体関連株の下落が大きく、市場がAIブームの持続可能性に慎重になっていることがうかがえます。
- この動きは、AIセクターへの投資熱が調整局面に入った可能性を示唆しています。
Financial Times: (翻訳) 速報:多くの一流ウォール街幹部が市場は反落に対して脆弱であると述べたことで、多くの人工知能企業の非常に高い評価に対する不安が強まり、米国株は下落しました。
Financial Times: (翻訳) AIの評価額をめぐる米国の売りが広がり、世界の株価が下落
Bloomberg: (翻訳) 世界のチップメーカーは、熱狂的な上昇の後、テクノロジー株の高い評価に対する投資家の懸念が強まったため、時価総額が急落しました。
Anthropic、MCPで効率的なAIエージェントを構築する手法を公開
- Anthropicが、より少ないトークンで多くのツールを扱える効率的なAIエージェントを構築するためのヒントを公開しました。
- Model Context Protocol (MCP) を利用してコードを実行させることで、必要なツールのみを呼び出し、中間データをプログラム内で処理することでトークン使用量を大幅に削減できるとしています。
- これは、複雑なタスクを実行するエージェントを構築する上でのコストとパフォーマンスの課題を解決する重要なアプローチです。
Anthropic: (翻訳) Anthropic Engineeringブログの新着情報:より少ないトークンを使用しながら、より多くのツールを処理する、より効率的なエージェントを構築する方法に関するヒント。 モデルコンテキストプロトコル(MCP)を使用したコード実行:https://t.co/PeStmufIkp
Oikon: 面白い記事。MCPツールが増えることで大量のコンテキストを消費する問題を解決するために、AIエージェントにMCPツール実行用のプログラムを書かせる。プログラムで必要なツールだけを呼び出すだけでなく、中間データもプログラム内で処理され、トークン使用量を減らせる。 https://t.co/L0oYhi43xP
Oikon: MCPツールをプログラム実行で利用する手法は、実は先日の Anthropic Builder Summit Tokyo のMCPのセッションでも話されていた内容で、その詳しいことが今回の記事にまとめられている。 セッションのスライドはこんな感じでした↓ https://t.co/p6mq46m1BW
Generalist AI、ロボット向け基盤モデル「GEN-0」を発表
- Generalist AIが、ロボット向けの基盤モデルファミリー「GEN-0」を発表しました。
- 100億パラメータを超えるこのモデルは、27万時間以上の実世界での操作データで学習されており、思考と行動をシームレスに行う新しいアーキテクチャ「Harmonic Reasoning」を特徴としています。
- モデルサイズや事前学習データが多いほど性能が向上する強力なスケーリング則も確認されており、Embodied AIの分野での大きな進展として注目されます。
Chubby♨️: (翻訳) Generalist AIは、7Bパラメータの「知能のしきい値」に達する、身体化された基盤モデルファミリーであるGEN-0を発表しました。 小規模なモデルは硬直化し、大規模なモデルは改善を続け、週に約10,000時間増加する270,000時間以上の実世界の操作データでトレーニングされています。 それは導入します https://t.co/x6XY6wprNn
Shane Gu: (翻訳) ハーモニック・リーズニング - 入出力の非同期かつ連続時間処理は、Q/Aチャットボットを超えた没入感のあるコンパニオンを構築するために不可欠です。この研究、おめでとうございます! また、我々の古い研究を引用してくれた創設エンジニアの@coolboi95にも感謝します ;) https://t.co/mQD0xD0N87
Google DeepMind、学習データを自動選別する「DataRater」発表
- Google DeepMindの研究者らが、基盤モデルの学習に最も価値のあるデータを自動的に学習・選別する手法「DataRater」に関する論文を発表しました。
- この研究は、メタ学習を用いてデータセットをキュレーションすることで、どのデータがモデルの改善に最も役立つかを継続的に学習します。
- これにより、より効率的で高性能な基盤モデルの開発が期待されます。
Jeff Dean: (翻訳) DataRater: どの例がモデルに最も役立つかを自動的かつ継続的に学習できますか? 素晴らしい共著者たちと一緒にこの研究に取り組むのは楽しかったです: @luisa_zintgraf, @dancalian, @greg_far, @iurii_kemae, @matteohessel, @shar_jeremy, @junh_oh, András György, Tom Scha...
ソフトバンク、OpenAIと提携し国内向けAIサービス提供へ
- ソフトバンクの国内携帯電話事業部門が、OpenAIと提携し、来年から国内企業向けにAIサービスを開始することが報じられました。
- これにより、日本市場における生成AIのビジネス活用がさらに加速することが期待されます。
- 具体的なサービス内容はまだ不明ですが、大手通信キャリアとトップAI企業の連携は大きな注目を集めています。
Bloomberg: (翻訳) ソフトバンクの日本のモバイル部門とOpenAIは、来年、地元企業向けにAIサービスを開始する予定です。
AMD、中国向けAIチップ「MI300」の輸出ライセンスを正式取得か
- 以前から報じられていたAMDの中国向けAIチップ輸出について、同社が「MI300」シリーズの輸出ライセンスを正式に取得したと報じられました。
- 米国の対中半導体輸出規制が強化される中での動きであり、中国市場におけるAIチップの供給状況に影響を与える可能性があります。
- これにより、5000億ドル規模とされるAIチップ市場での競争がさらに激化することが予想されます。
パウロ: うおおお、まじか MI300シリーズの中国向け輸出ライセンスを取得 5000億ドルの市場機会 制限版のMI308?