2025年11月04日 夜のAIニュースまとめ
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OpenAI×AWSの戦略展開とグローバルAI教育の動向
OpenAIがAWSとの提携でNVIDIA NICを採用することが明らかになりました。Microsoft Azureに加えてインフラ多様化を進める動きとして注目されています。
一方、Anthropicはアイスランドで全国的なAI教育パイロットプログラムを開始。数百人の教師がClaudeを活用する世界初の取り組みです。
中国では国産AIチップ普及に向けた電力補助金導入や、AIコードエディタCursorのエージェント並列実行機能の正式サポートなど、各地で技術革新が進行中です。
それでは各トピックの詳細について見ていきましょう。
目次
- OpenAIとAWSの提携続報、NVIDIA製NIC採用が判明
 - 【続報】中国、国産AIチップ普及へ電力補助金導入
 - Cursor、Agentの並列実行を正式にネイティブサポート
 - Anthropic、アイスランドで全国的なAI教育パイロット開始
 - Microsoft Teams、従業員の出社状況を自動検知可能に
 - MicronのHBM4量産、2027年延期報道に否定的な見方も【続報】
 - arXiv、AI生成論文の氾濫受け投稿ポリシーを厳格化
 - 非エンジニアのAI活用、定着への課題が浮き彫りに
 
OpenAIとAWSの提携続報、NVIDIA製NIC採用が判明
- 以前報じられたOpenAIとAWSの戦略的パートナーシップに関する続報です。
 - ChatGPTのワークロードをAWS上で実行するにあたり、AWSのEFA NICではなく、高性能なNVIDIA ConnectX NICが主に使用されることが明らかになりました。
 - Microsoft Azureに加えてインフラを多様化する動きの一環と見られます。
 
パウロ: Amazonのハードウェアあちゃー Open AIはAWSのGB200/GB300 NVL72をを使用開始 注意点として、彼らはNvidia ConnectX. NICを使う ユーザーエクスペリエンスが劣るAWS EFA NICは使わない
Bindu Reddy: (翻訳) OpenAIはAmazon、Google、Nvidia、Microsoftと非常に大きな取引を結んでいます。彼らは将来必要になる可能性のあるコンピューティングに数兆ドルを費やすと主張しています。すべての循環取引のために、最終的に1つの大きなAI技術コングロマリットになってしまう高いリスクにあります。
piqcy: OpenAIへのインフラ提供が発表となりました。今後、このパートナーシップが推論にも回るかが注目であります(まだ何も知らん)
【続報】中国、国産AIチップ普及へ電力補助金導入
- 米国の規制に対抗し国産AIチップの普及を進める中国の新たな動きです。
 - 政府が国内の大規模データセンターに対し、電力料金を最大半額にする補助金を導入したと報じられました。
 - この補助金は、中国製チップを使用するデータセンターに限定されると見られています。
 - 国内のAI半導体産業チェーンを一層強化する狙いがあるとみられます。
 
Financial Times: (翻訳) 北京は、国内最大級のデータセンターの一部に対し、電気料金を最大半額まで削減する奨励策を強化しました。
パウロ: 何だそれ やべぇH20が売れない 中国、国産AIチップの強化のためハイテク大手に安価な電力を提供 北京は国内最大級のデータセンターのエネルギー料金を最大半分に削減する補助金を導入した。 https://t.co/zXfAQtMWfy
Compute King: (翻訳) @zijing_wuさんによる素晴らしい記事です。共有ありがとうございます... 概要:中国は補助金を増額し、一部の大規模データセンターに最大50%の電気料金割引を提供しています。これは、北京が国内のチップ産業の発展を促進し、米国と競争するための一環です。。。
Cursor、Agentの並列実行を正式にネイティブサポート
- AIコードエディタ「Cursor」に関する続報です。
 - 以前お伝えした、git worktreeを利用したAIエージェントの並列実行機能が、正式にネイティブサポートされました。
 - これにより、手動設定なしで複数のAIエージェントを独立した環境で同時に実行でき、開発効率のさらなる向上が期待されます。
 
Lee Robinson: (翻訳) Cursorがgit worktreeをネイティブにサポートするようになりました。 それぞれが分離されたコードベースのコピーを持つ複数のエージェントを並行して実行できます。 これは、モデルを比較したり、同じモデルを複数回実行して最良の結果を選択したりするのに最適です。
Iaiso: Cursorの並列エージェント実行でWorktreeにした時にそれぞれのディレクトリで開発環境はどう構築するんだろう。少し試してみたけどファイル編集のみで、自動テストなどはやってくれなかった
Itomaru: Cursorで実践するVibe Prototyping https://t.co/lUQHl3JOSo
Anthropic、アイスランドで全国的なAI教育パイロット開始
- Anthropicがアイスランドの教育・子ども省と提携し、世界初となる全国規模のAI教育パイロットプログラムを開始すると発表しました。
 - このプログラムを通じて、アイスランド全土の数百人の教師がAIツール「Claude」を利用できるようになります。
 - 教育現場におけるAI活用の大規模な実証実験として、その成果が注目されます。
 
Chubby♨️: (翻訳) 教育の変革が始まります。 大胆な動きとして、Anthropicとアイスランドの教育・児童省は、世界初の全国的なAI教育パイロットの1つを開始します。アイスランド中の何百人もの教師がAIツールClaudeにアクセスできるようになります。
Microsoft Teams、従業員の出社状況を自動検知可能に
- Microsoftが、ビジネスチャットツール「Teams」に、Wi-Fiを利用して従業員の作業場所を自動で特定する機能を導入すると報じられています。
 - これにより、上司や同僚が社員の出社状況を把握できるようになり、労務管理やマネジメントの効率化が期待されています。
 - 一方で、従業員のプライバシーに関する懸念も指摘されています。
 
池田晴紀|営業AI「アポドリ」責任者: Teamsで出社有無を検知可能に。 プライバシー懸念も取り沙汰されているが、労務管理やマネジメント側のメリットが大きそうだ。 AI 時代は働く人のデータは当然に企業が持つようになるだろう Microsoft、Teamsで社員の出社有無を検知可能に WiFiを利用:日本経済新聞 https://t.co/12Kyt7KTqk
まつにぃ: Teams監視機能👀
MicronのHBM4量産、2027年延期報道に否定的な見方も【続報】
- 先日報じられたMicronの次世代メモリHBM4の2027年への量産延期について、これを否定する情報も出ており、情報が錯綜しています。
 - ある証券会社のレポートが延期を伝えた一方、関係者の話として、依然として2026年後半の量産を目指しているとの報道もあります。
 - 歩留まり率の低さが課題とされており、今後の開発動向がAI向け半導体市場に大きな影響を与えそうです。
 
Jukan: (翻訳) GF証券は間違っているようです。 事情に詳しい関係者によると、MicronのHBM4の量産が2027年に遅れるという報道は事実ではありません。 同社は依然として2026年後半の量産を目指していますが、低い歩留まり率が依然として課題です。
パウロ: MicronのHBM4の量産が2027年まで遅れるのは誤情報とのこと
パウロ: 私の考えはMicronはHBM4 スキップしても良いと思う 今HBM4にリソース注いでも自社工場の拡張は出来ないんだし、労力に見合った利益は得られない ここは得意のHBM3EとLPDDR5Xで稼ぎまくって、HBM4Eで得意の回路設計とアメリカ工場爆誕の時に巻き返せば良い
arXiv、AI生成論文の氾濫受け投稿ポリシーを厳格化
- 論文投稿サイトarXivが、AIによって生成された質の低い論文の増加に対応するため、投稿ポリシーを変更すると発表しました。
 - 特にコンピュータサイエンス分野では、査読を経て学術誌や国際会議に受理されたレビュー論文やポジションペーパーのみを受け付けるようになります。
 - 研究コミュニティにおけるAI生成コンテンツの扱いを巡る議論が活発化しています。
 
Rohan Paul: (翻訳) 🛑 arXivはついにAI論文スパムにうんざりし、ボットを締め出すためにルールを変更します。 arXivのコンピュータサイエンスカテゴリは、査読済みでジャーナルや会議に受理されたレビュー論文とポジションペーパーのみを受け付けます。これは、抑制を目的とした動きです。
非エンジニアのAI活用、定着への課題が浮き彫りに
- 企業内で非エンジニアにAIツールを導入しても、なかなか活用が定着しないという課題が複数のユーザーから指摘されています。
 - 「少し便利になるが学ぶのが大変」というイメージが先行し、日常的な業務に組み込まれていない実態があるようです。
 - AIを業務に定着させるためには、ツールの提供だけでなく、「AIだけをやる時間」を設けたり、成功体験を共有し賞賛する文化を醸成したりする工夫が必要との意見が出ています。
 
池田晴紀|営業AI「アポドリ」責任者: 非エンジニアのAI活用は失敗ばかりでした。 ・ChatGPTやGeminiを開かない ・SlackアプリやGASアプリも触らない ・CursorにもClaude Codeにも興味は示さない AIのイメージは劇的に便利なもの、ではなかったんだと思います。 「使うとちょっと便利になる、だけど学ぶのは大変。」そんな感じでした。
池田晴紀|営業AI「アポドリ」責任者: 実は6ヶ月くらい上手くいかなくて、、、やっと軌道に乗ったきっかけが「AIだけやる時間」でした。 相談しやすい場、失敗してもいい場、業務設計について学ぶ場、自分のスキルが上がっている感覚を掴める場、成功体験が生まれる場。そんな場を作りたいと思って、辿り着きました。
池田晴紀|営業AI「アポドリ」責任者: 私たちは「AIだけやる時間」を毎週2時間やっています。 ただ事業責任者は普通AI教育に投資できません。 ・AIでどんなリターンが出るかイメージ持てない ・自分がAIに詳しくなくインパクトに懐疑的 AI教育に投資するためには事業責任者以上の役職の方が、AIを触りまくる機会を持つ必要があります