2025年10月21日 朝のAIニュースまとめ
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AWS大規模障害とAnthropicの新機能展開
AWS米国東部リージョンの大規模障害が続く中、多くのサービスに影響が拡大しています。開発者の業務停止など深刻な状況が続いています。
一方、Anthropicはブラウザ上でコーディングができる「Claude Code on the web」と生命科学研究向けの特化型AIを発表。Google DeepMindも動画生成AI「Veo」に高精度な編集機能を追加するなど、AI各社の新機能展開が活発です。
それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。
目次
- AWS大規模障害、復旧作業が続く【続報】
- Anthropic、ブラウザで使えるClaude Code Web版を公開
- Karpathy氏、テキスト拡散モデルのシンプルさを解説
- Googleの動画生成AI「Veo」に高精度な編集機能が追加
- Anthropic、生命科学分野向けClaudeを発表
- AIコーディングツールCodex CLIに便利なTips登場
- Unitree、新型ヒューマノイドロボット「H2」を発表
- Cohere、従業員向け株式売却プログラムを開始【続報】
AWS大規模障害、復旧作業が続く【続報】
- 既報のAWS米国東部リージョン(us-east-1)で発生した大規模障害は、依然として復旧作業が続いています。
- OpenAIのSSOに加え、新たにDocker Hub、Slack、JIRAなどにも影響が拡大しており、多くの開発者の業務が停止する事態となっています。
- 過去に同リージョンで4日間の障害が発生した例もあり、クラウドインフラの単一リージョンへの依存リスクが改めて浮き彫りになっています。
Financial Times: (翻訳) 速報:Amazonのクラウド事業が月曜日に障害に見舞われました。Snapchat、Lloyds Bank、BTなどのウェブサイトがすべて障害に見舞われました。
The New York Times: (翻訳) Amazonは、数百のウェブサイトやアプリが停止を報告したため、クラウドサービス事業で問題が発生していると発表しました。以下にわかっていることをまとめます。
TechCrunch: (翻訳) この障害はCoinbaseやFortniteなどのウェブサイトに影響を与え、Signal、Zoom、Amazon自身の製品であるRingなどのサービスを中断させました。
Anthropic、ブラウザで使えるClaude Code Web版を公開
- Anthropicが、ターミナルを開かずにブラウザ上でコーディングタスクを移譲できる「Claude Code on the web」を発表しました。
- これにより、IDEやターミナルを触ることなくアイデアからアプリ開発まで行えるようになり、開発のハードルが大幅に下がると期待されています。
- 作成したスクリプトの実行も可能で、iOSアプリからも利用できるため、より手軽にAIコーディングを活用できるようになります。
Alex Albert: (翻訳) コーディングを始めるための摩擦は、この2年間で大幅に低下しました。これは、IDEやターミナルに触れることなく、アイデアから実用的なアプリへと進む次のステップです。何かを考えてからそれを構築するまでのギャップは縮まり続けています。
まつにぃ: WEB版ClaudeCode来たっ! ウェブ版Claude Codeを使用すると、ブラウザやiOSアプリから監視や操作を行いながら、複数のタスクを並行して割り当てが可能!
まつにぃ: おお、当然だけどhttps://t.co/7Tr4QUqWhy見ますね。 つまりSkillsも見る感じです。 一気にClaudeCode使うハードル下がりますね。 めちゃくちゃお手軽。 NotionAIといいハードル下がるなぁ! ただChromeDevTool MCP使えなさそうなのが惜しい。 https://t.co/0NN3sea5g8
Karpathy氏、テキスト拡散モデルのシンプルさを解説
- AI研究者のAndrej Karpathy氏が、テキスト生成における拡散モデル(Diffusion Model)のシンプルさについて解説し、注目を集めています。
- 画像・動画生成では主流の拡散モデルですが、テキスト生成では自己回帰モデルが主流です。
- Karpathy氏は、BERTで使われるマスク化言語モデリング(MLM)が、テキスト拡散の1ステップに過ぎないと指摘し、その関連性を分かりやすく説明しています。
Andrej Karpathy: (翻訳) テキスト(離散)拡散がいかにシンプルかを示す、素晴らしく短い投稿。拡散(つまり、並列、反復デノイズ、上)は画像/ビデオにおける普及した生成パラダイムですが、自己回帰(つまり、左から右へ、下)はテキストにおける支配的なパラダイムです。オーディオについては、私は...
Googleの動画生成AI「Veo」に高精度な編集機能が追加
- Google DeepMindは、動画生成AI「Veo」に新たな高精度編集機能を追加したことを発表しました。
- この機能により、元の動画の整合性を保ちながら、シーン内の要素を簡単に追加・削除できます。
- 例えば、後から小道具やキャラクターを追加したり、不要なオブジェクトを消去して背景を再構築したりすることが可能で、クリエイターの表現の幅を広げます。
Google DeepMind: (翻訳) Veoに新しい精密編集機能が搭載され、元のビデオの完全性を保ちながら、シーンから要素を簡単に追加または削除できるようになりました。🎥
Google DeepMind: (翻訳) ✅ 土壇場で小道具やキャラクターを追加 Veo を使用すると、シーンに新しい要素を配置でき、リアルな影から環境との相互作用まで、複雑な詳細をすべて自動的に処理するため、追加した要素が完全に自然に見えます。
Google DeepMind: (翻訳) 🧽 シーンから何かを削除したいですか? Veoが背景を再構築して作業の残りの部分をそのままに保ちながら、不要なオブジェクトをすばやく消去します。
Anthropic、生命科学分野向けClaudeを発表
- Anthropicが、生命科学分野の研究開発を支援する「Claude for Life Sciences」を発表しました。
- このツールは、科学的なツールへのコネクタやスキルを追加し、創薬から商業化までのプロセスを加速させることを目的としています。
- この動きは、Anthropicが金融やヘルスケアといった特定産業向けの製品開発をM&Aも視野に入れて強化する戦略の一環と見られています。
Financial Times: (翻訳) クロード、研究室に入る:アンスロピック、生命科学に大きく賭ける
elvis: (翻訳) 週末にClaude CodeとSkillsを使って小さなAI研究ツールを作り始めました。今、Anthropicは他の役立つ科学ツールへのコネクタを追加しています。彼らは本気です!Claude Codeのようなコーディングエージェントを科学に使うのは、めちゃくちゃ面白くなりそうです。
The Information: (翻訳) アンスロピックの幹部と話した人々によると、同社は金融サービス、ヘルスケア、サイバーセキュリティなどの特定の業界に焦点を当てた製品を開発するためにM&Aを利用する可能性があるという。次に来るものを見てみよう。
AIコーディングツールCodex CLIに便利なTips登場
- AIコーディングツール「Codex CLI」や関連のIDE拡張機能で、常に反映させたい共通の指示を設定する方法が共有され、話題になっています。
- ホームディレクトリ配下の .codex/AGENTS.mdに指示を記述することで、例えば「常に日本語で応答する」といった設定をグローバルに適用できます。
- このTipsにより、個々の開発者が自身の使い方に合わせてツールをカスタマイズしやすくなり、開発体験の向上が期待されます。
Kazuhiro Sera (瀬良): (Codex を日常的にご利用の方はすでにご存じかもしれませんが)Codex CLI や IDE 拡張で自分用の指示(例:チャットでは必ず日本語で応答してください)を設定する場合は、ホームディレクトリ配下に .codex/AGENTS.md に配置すると、常に読み込んでくれるようになります💡
Unitree、新型ヒューマノイドロボット「H2」を発表
- ロボット開発企業のUnitreeが、新型のヒューマノイドロボット「H2」を発表しました。
- 身長180cm、体重70kgで、俊敏な動きを特徴としています。関節の自由度は旧モデルの27から31に増加し、より繊細な動きが可能になったと見られています。
- デザインもよりスリムになり、人型ロボットの進化が注目されています。
Rohan Paul: (翻訳) 🦾 Unitreeは、流動的で機敏な動きを目指した身長1.8メートル、体重70kgのフラッグシップであるH2ヒューマノイドを発表し、R1は低コストの開発者の主力製品として維持します。初期のレポートでは、H2の関節自由度はH1の27から31に増加しており、リーチ、バランス、ファインモーターの向上に役立つはずです。
Thomas Wolf: (翻訳) UnitreeとFigureの最近のH2/F3フォームファクタの進化は、デザインの観点から興味深い。どちらも、より細い手足と体を持つ、かさばらないロボットに向かっている。
Cohere、従業員向け株式売却プログラムを開始【続報】
- 先日、評価額70億ドルでの資金調達をお伝えしたCohereの続報です。
- 同社が従業員向けに、自社株を外部投資家に売却する機会(テンダーオファー)を設けていることが報じられました。
- 急成長するAIスタートアップが、従業員の資産形成を支援し、優秀な人材を惹きつけるための動きとして注目されます。
Bloomberg: (翻訳) Nvidia社が支援する人工知能スタートアップのCohereは、1か月前に70億ドルの評価額で資金を調達したが、同社への出資を外部投資家に売却したい従業員のために、いわゆる入札を実施している。