2025年10月08日 朝のAIニュースまとめ
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Google GCUの発表とHugging Faceの成長で進化するAI業界
今週のAI業界では、GoogleがPC操作を自動化するAI「Gemini 2.5 Computer Use (GCU)」を正式発表。ブラウザやAndroidアプリの操作を自律的に実行し、複数のベンチマークで最高性能を達成しています。
一方、Hugging Faceでは過去90日間だけで100万件の新リポジトリが追加され、AI開発コミュニティの爆発的な拡大を示しています。また、Andrew Ng氏による新講座「Agentic AI」の開講や、GoogleのノーコードAIアプリビルダー「Opal」の日本展開も注目されています。
それでは各トピックの詳細をご覧いただきましょう。
目次
- Google、PCを自動操作するAI「GCU」を発表【続報】
- Andrew Ng氏、AIエージェント構築の新講座を開講
- GoogleのAIアプリビルダーOpal、日本でも利用可能に【続報】
- ノーベル物理学賞受賞者、Google Quantum AI Labに在籍
- Hugging Face、リポジトリ数が過去90日で100万件急増
- LangChain創業者、GUIのワークフロービルダーに懐疑的な見解
- IBM、自社ソフトウェアにAnthropicのClaudeを統合
- Morgan Stanley、AIで開発者は増加すると予測
Google、PCを自動操作するAI「GCU」を発表【続報】
- 以前、GeminiにPC操作機能が追加される可能性を報じましたが、今回GoogleがUI操作特化モデル「Gemini 2.5 Computer Use (GCU)」を正式発表しました。
- Gemini 2.5 Proをベースとし、ブラウザやAndroidアプリの画面を視覚的に理解し、クリック、スクロール、タイピングといった操作を自律的に実行できます。
- Web自動化やアプリ操作に関する複数のベンチマークで、既存のモデルを上回る最高性能(SOTA)を達成したと報告されています。
Haider.: (翻訳) LLMにとってクレイジーな一週間でした... Google DeepMindがGemini 2.5 Computer Useをリリースしました - 視覚と推論を使って画面を理解し、アクションを実行します - 人のようにクリック、スクロール、タイピングしてブラウザを操作できます - ウェブ(ブラウザ)とAndroidの制御に対応しています 私たちは動いています https://t....
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) 速報🚨: GoogleがAI StudioとAPIでGemini 2.5 Computer Useモデルをリリース!GCUはOAIとClaudeモデルを上回る性能。 「当社のComputer Useモデルは、Gemini 2.5 Proの能力を基に構築された特殊モデルで、ユーザーインターフェースと対話できるエージェントを強化します」 https://t.co/VpMssQotxM
Patrick Loeber: (翻訳) UIと対話できるエージェントを強化する、新しい特殊モデル、Gemini 2.5 Computer Useモデルをご紹介します。 https://t.co/9Y1wbn3q65
Andrew Ng氏、AIエージェント構築の新講座を開講
- AI教育の第一人者であるAndrew Ng氏が、AIエージェントの構築スキルに特化した新しいオンラインコース「Agentic AI」の開講を発表しました。
- このコースでは、エージェントに自己改善させる「Reflection」、外部ツールを使わせる「Tool Use」、複雑なタスクを分解させる「Planning」、複数のエージェントを協調させる「Multi-agent Collaboration」という4つの重要な設計パターンを実践的に学ぶことができます。
- AIエージェント開発の需要が高まる中、トップランナーによる体系的な学習コンテンツとして大きな注目を集めています。
Andrew Ng: (翻訳) 新しいコース「Agentic AI」を発表します! AIエージェントの構築は、雇用市場で最も需要の高いスキルの1つです。このコースは、https://t.co/Ryb1M38I1v で現在受講可能で、その方法を教えます。 4つの主要なエージェント設計パターンの実装を学びます: - Reflection(エージェントが自己を振り返る) https://t.co/WnpwhsOfBf
GoogleのAIアプリビルダーOpal、日本でも利用可能に【続報】
- 以前お伝えしたGoogleのノーコードAIアプリビルダー「Opal」が、提供地域を拡大し日本でも利用可能になりました。
- 新たにカナダ、インド、ブラジルなど15カ国が対象となります。
- ユーザーフィードバックを反映した高度なデバッグ機能や、より高速なビルド体験を実現する新機能も追加されています。
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) GoogleがOpal Agent Builderを新たに15カ国で展開! カナダ、インド、日本、韓国、ベトナム、インドネシア、ブラジル、シンガポール、コロンビア、エルサルバドル、コスタリカ、パナマ、ホンジュラス、アルゼンチン、パキスタン。 Googleの逆襲 🤖 https://t.co/7vDcGqUZnv
Google Labs: (翻訳) Opalがグローバルに!🌎 アクセスを新たに15カ国に拡大し、より多くの人々がコード不要でAI搭載のミニアプリを構築できるようになりました。ユーザーのフィードバックに触発され、高度なデバッグや高速なビルド体験などの新機能もリリースしています。 詳細はこちら ➡️ https://t.co/3g1c1MwnYu
ノーベル物理学賞受賞者、Google Quantum AI Labに在籍
- 2025年のノーベル物理学賞が、量子力学の分野で先駆的な業績を上げたJohn Clarke氏、Michel Devoret氏、John Martinis氏の3名に贈られました。
- 受賞者のうち、John Martinis氏は長年にわたりGoogleのQuantum AI Labでハードウェアチームを率い、Michel Devoret氏は現在も同ラボのハードウェア担当チーフサイエンティストを務めています。
- 彼らの研究は、現在の量子コンピュータ開発の基礎となっており、GoogleのSundar Pichai CEOも祝辞を寄せています。
Sundar Pichai: (翻訳) ミシェル・デヴォレ、ジョン・マルティニス、ジョン・クラーク、ノーベル物理学賞受賞おめでとうございます。🔬🥼 ミシェルは当社の量子AIラボのハードウェア担当チーフサイエンティストであり、ジョン・マルティニスは長年ハードウェアチームを率いていました。 1980年代の彼らの量子力学における先駆的な研究が、近年の成果を可能にしました。
Rohan Paul: (翻訳) 🚨 ノーベル物理学賞の受賞者が発表されました。 2025年のノーベル物理学賞は、ジョン・クラーク、ミシェル・デヴォレ、ジョン・マルティニスに贈られました。彼らは、量子トンネル効果とエネルギー量子化が、原子や電子だけでなく、数十億個の粒子からなる系でも起こりうることを証明しました。 https://t.co/Ql12l1N5id
The New York Times: (翻訳) 速報:ノーベル物理学賞は、量子力学における業績により、ジョン・クラーク、ミシェル・デヴォレ、ジョン・マルティニスに授与されました。 https://t.co/J07e4IvuzC
Hugging Face、リポジトリ数が過去90日で100万件急増
- AI開発のための主要プラットフォームであるHugging Faceで、過去90日間だけで100万件の新しいリポジトリ(モデル、データセット、Spaces)が追加されたことが、同社のCEOによって発表されました。
- これは、最初の100万リポジトリに到達するまでに6年を要したことと比較して、驚異的な成長速度です。
- このペースは、8秒ごとに新しいリポジトリが作成されている計算になり、AI開発コミュニティの爆発的な拡大を象徴しています。
clem 🤗: (翻訳) コミュニティは過去90日間で@huggingfaceに100万件の新しいリポジトリ(モデル、データセット、スペース)を追加しました!参考までに、最初のリポジトリ100万件に到達するまでには6年かかりました。 現在、HFでは8秒ごとに新しいリポジトリが作成されています。 素晴らしいのは、 - 100%が現在 https://t.co/MJDaI5Y00a
LangChain創業者、GUIのワークフロービルダーに懐疑的な見解
- LLMアプリケーション開発フレームワーク「LangChain」の創業者であるHarrison Chase氏が、GUIベースのビジュアルワークフロービルダーについて自身の見解を表明しました。
- 氏は、これらのツールは「一般ユーザーにはシンプルさが足りず、複雑なユースケースには拡張性がない」と指摘しています。
- OpenAIのAgent Builderなど、GUIベースのエージェント構築ツールが注目される中、業界のキーパーソンからの問題提起として議論を呼びそうです。
Harrison Chase: (翻訳) 私はビジュアルワークフロービルダーに興奮していません。 1. 平均的なユーザーにとって十分にシンプルではありません。ノーコードエージェントを作成、変更、適応させるためのよりシンプルな方法があるべきだと考えています。 2. 複雑なユースケースには拡張性がありません。 短いブログを書きました:https://t.co/pXLryKCaUY https://t.co/jMbOuPsZD...
IBM、自社ソフトウェアにAnthropicのClaudeを統合
- IBMが、自社のソフトウェア開発製品の一部にAnthropicの大規模言語モデル「Claude」ファミリーを統合する計画を発表しました。
- この提携により、IBMの顧客は自社のプラットフォーム上でClaudeの高度なAI機能を活用できるようになります。
- 大手IT企業による先進的なAIモデルの組み込みが進んでおり、エンタープライズ領域でのAI活用がさらに加速しそうです。
TechCrunch: (翻訳) AnthropicのClaude大規模言語モデルファミリーは、IBMの一部のソフトウェア開発製品に組み込まれる予定です。 https://t.co/aLbyoA7vaW
Bloomberg: (翻訳) IBM社の株価は、同社がAnthropic社の人工知能技術を自社のソフトウェアソリューションに統合する計画を発表したことを受け、火曜日の時間外取引で急騰しました。 https://t.co/b38K9JXpti
Morgan Stanley、AIで開発者は増加すると予測
- Morgan Stanleyのレポートによると、AIコーディングアシスタントやAIエージェントが開発ワークフローの日常的な一部になるにつれて、ソフトウェア開発者の数は減少するのではなく、むしろ増加すると予測されています。
- レポートでは、開発者の従来の役割は、コードのキュレーション、より高レベルな設計、問題解決へとシフトしていくと指摘されています。
- AIの普及が開発者の仕事を奪うのではなく、その役割を変化させ、新たな需要を生み出す可能性が示唆されています。
Jukan: (翻訳) AIは開発者の数を減らすのではなく、増やすだろう(モルガン・スタンレー) AIコーディングアシスタントやエージェントが開発ワークフローの日常的な一部になるにつれて、ソフトウェア開発者の従来の役割は、キュレーション、より高度な設計、問題解決へとシフトしていくだろう https://t.co/0aDhG3dcGx