2025年10月03日 朝のAIニュースまとめ

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モデルの使い分けとツール拡充が進むAI開発の最前線

AI業界では、GPT-5とSonnet 4.5の特性に応じた使い分けが進んでいます。思考・計画には高品質な「gpt-5-high」、実行には高速な「gpt-5-codex」や「Sonnet 4.5」という新たな常識が形成されつつあります。

一方、GoogleのGemini 2.5 Flash Imageは多様なアスペクト比に対応し、IBMはMambaとTransformerのハイブリッドモデル「Granite 4.0」をオープンソース公開。国会図書館の所蔵データ提供やExcel Copilotの機能拡充など、AI活用の幅が広がっています。

それではこれらの最新動向について詳しくご紹介していきましょう。

目次

  1. GPT-5は思考、Sonnet 4.5は実行 LLM使い分けの新常識
  2. Google画像AI Gemini 2.5 Flash Imageが機能拡充
  3. IBM、新ハイブリッドアーキテクチャ採用「Granite 4.0」を公開
  4. 国会図書館、LLM研究開発向けに所蔵データ提供へ
  5. Excel Copilot、複雑なフロー図も自動作成【続報】
  6. Cursor、git worktreeでAgentの並列実行に対応【続報】
  7. Grok無料期間終了、Notion AI活用事例、HP新WS発表など

GPT-5は思考、Sonnet 4.5は実行 LLM使い分けの新常識

  • GPT-5とSonnet 4.5の登場を受け、開発現場ではモデルの特性に応じた使い分けの議論がさらに進んでいます。
  • 現状では、高品質だが低速な「gpt-5-high」を思考・計画用に、高速な「gpt-5-codex」や「Sonnet 4.5」を実行用に、という分担が主流です。
  • ただしSonnet 4.5には冗長なコードを生成する傾向があるとの指摘もあがっています。
  • なお、開発元のAnthropicは特別な場合を除き、Opus 4.1ではなくSonnet 4.5の利用を推奨しています。
Haider.: (翻訳) プランニングにはgpt-5-high、実行にはgpt-5-codexを。信じてください。

Ian Nuttall: (翻訳) さらに更新された要約:sonnet 4.5は依然としてやりすぎで、機能だけでなくコードのスタイルにおいても多くのことをやろうとしすぎます。一方、gpt-5-high/mediumは効率的な働き者ですが、ただ遅くて待っているのが退屈です。5-codexのホットな意見にご期待ください🌶️

Haider.: (翻訳) codexが最も注目されているのは、いくつかの利点があるためです: - 使用制限がはるかに柔軟 - codex CLIはオープンソースで、まともなフォークがすでに利用可能 最新のclaude sonnet 4.5と比較しても、gpt-5 codexの方がパフォーマンスが良いようです。

Google画像AI Gemini 2.5 Flash Imageが機能拡充

  • Googleの画像生成AI「Gemini 2.5 Flash Image」の続報です。
  • 今回のアップデートで、16:9や9:16など10種類の多様なアスペクト比を新たにサポートしました。
  • さらに、画像のみの出力指定も可能になり、よりクリエイティブな制御が可能になっています。
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) Googleは、さまざまなアスペクト比を幅広くサポートするNano BananaモデルをGA(プレビュー版ではない)でリリースしました。AI Studioですでに利用可能です。サポートされている比率は次のとおりです。 - 横長:21:9、16:9、4:3、3:2 - 正方形:1:1 - 縦長:9:16、3:4、2:3 - フレキシブル:5:4、4:5 https://t.co/Q1Eg...

Chubby♨️: (翻訳) Nano Bananaは、最高ではないにしても、最高のテキストから画像への変換ツールの1つです。一般提供が開始され、より幅広いアスペクト比に対応しました!

Google AI Studio: (翻訳) gemini 2.5 flash image 🍌 がGAとなり、本番環境で利用できるようになりました。10種類のアスペクト比、マルチイメージブレンディング、画像のみの出力をサポートするように更新されました。AI StudioとGemini APIでビルドを開始してください。https://t.co/g5xIA9o5TY

IBM、新ハイブリッドアーキテクチャ採用「Granite 4.0」を公開

  • IBMが、MambaとTransformerのハイブリッドアーキテクチャを採用した新しい言語モデル「Granite 4.0」をオープンソースで公開しました。
  • この新アーキテクチャにより、精度を大きく損なうことなくメモリ要件を削減できるとされています。
  • ツール呼び出しなどのエージェントワークフローに適しており、Hugging FaceのCEOからもオープンソースモデルの発展に貢献するものとして期待が寄せられています。
clem 🤗: (翻訳) IBMが帰ってきた!Hugging Face Enterpriseに参加し、新しいハイブリッドMamba/Transformerアーキテクチャを採用したGranite 4.0をオープンソースでリリースしました。これにより、精度を大幅に低下させることなくメモリ要件を削減できます。このモデルセットは、ツール呼び出しなどのエージェントワークフローに最適です。https://t.co/XC2Q...

Nathan Lambert: (翻訳) 人々はInterconnectsがNvidiaの信者だと非難しますが、実際には私たちはIBMの信者です。

国会図書館、LLM研究開発向けに所蔵データ提供へ

  • 国立国会図書館(NDL)が、所蔵するデータを国内のLLM研究開発機関に提供する方針であることが明らかになりました。
  • まずは著作権法で扱いやすい官庁出版物などが対象となりますが、日本のLLM開発史における転換点となりうる重要な動きです。
  • 質の高い日本語データの供給源として、日本のLLM開発を大きく前進させる可能性があり、多くの研究者から期待の声が上がっています。
Odashi: 私はこれに後ろで関わっているわけですが、まず「官庁出版物」なので著作権法で扱いやすい範囲の著作物が対象になっている点は注記しておきます。現時点で一般の著作物が提供されるわけではないですし、そこに関しては国会図書館は大変深い注意を払っています。

Odashi: 国会図書館と連携できないか話題に挙げたのはもう2年くらい前じゃないかな

Odashi: もしNDLのデータ使って研究したい人がいたら、自分に声かけて貰えれば覚書の範囲で対応できます。

Excel Copilot、複雑なフロー図も自動作成【続報】

  • 以前お伝えしたMicrosoft 365 CopilotのExcel向けエージェント機能に関する続報です。
  • プロンプトで指示するだけで、在庫管理システムのフロー図をオブジェクトで作成するなど、より複雑なタスクの自動化に対応しました。
  • 日本のユーザーからは「Excel方眼紙」のような複雑なフォーマットでも機能するとの報告も上がっており、その実用性の高さが注目されています。
まつにぃ: 現在JTCもくもく会をやっていますが、Excel Agentめっちゃ面白い! もちろんNotion AI Agent触ってたら「これくらいできるよね」はあるんですが、「「あのExcel」」でできるのが感動!!

まつにぃ: この業務フロー的なものをリアルタイムでExcel Agentに作ってもらうのを眺める恐怖ですよ。 作成中めっちゃReasoningするんですが、初めてこんなにReasoningワクワクしながら眺めてました。 「あのExcelが!?まじ!?」ってみんなで声上げてました笑

The Information: (翻訳) マイクロソフトは長年、Copilotに正確なExcelスプレッドシートを作成・編集させるのに苦労してきました。これは数年前にプレビューした機能です。同社の新しいOffice Agentは、主にAnthropicモデルを搭載しており、この問題の解決を目指しています。詳細はこちら:https://t.co/ucoH0qPxwQ

Cursor、git worktreeでAgentの並列実行に対応【続報】

  • AIコーディングエディタ「Cursor」に関する続報です。
  • エージェント機能をgitのworktreeを使い並列実行できる新機能が、アーリーアクセスでリリースされました。
  • これにより、複数のAIエージェントを同時に、互いに影響を与えない独立した環境で実行できます。
  • 開発効率のさらなる向上が期待されます。
Ian Nuttall: (翻訳) Cursorでもエージェントにgit worktreeが使えるようになった。みんな出荷が早すぎるから、ちょっと息継ぎさせてくれないかな。

Grok無料期間終了、Notion AI活用事例、HP新WS発表など

  • xAIの「Grok 4 Fast」の無料提供期間が10月3日に終了すると発表されました。
  • Notion AIを活用し、Notionページをデータベースとしてタスクを自動化するエージェントの構築事例が注目されています。
  • HPがNVIDIAのGB100 Grace Blackwell Superchipを搭載したAIワークステーション「ZGX Nano G1n」を発表しました。
OpenRouter: (翻訳) Grok 4 Fastの無料推論期間は、明日10月3日午前9時30分(太平洋標準時)に終了します。ソノマというコードネームの下、および無料期間中にこれらのモデルのフィードバック期間にご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

まつにぃ: Notion AIでエージェントページから各エージェントにルーティングする仕組みができた。 Thinkingでルーティングしてるのがわかる。 このページをパーソナライズ指定することで、普通のQAエージェントも呼べるし、メタエージェントにもプロンプトで自動で切り替わり、エージェント追加もできる最高。 https://t.co/IhkbHDXbEY

NVIDIA AI Developer: (翻訳) ✨ HPは、エージェントAI開発の新時代を切り開く@HP ZGX Nano G1n AI Stationを発表しました。最先端のNVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchipを搭載したZGX Nanoは、最大1,000 TOPSのAIパフォーマンスを実現し、128GBのユニファイドメモリを搭載しています。https://t.co/z3gxZPB3vH

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