2025年09月26日 朝のAIニュースまとめ
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大手企業間の提携・対立が激化するAI業界
今週のAI業界では、大手企業間の協力と競争が目立っています。OpenAIがDatabricksと1億ドル規模の提携を締結した一方、Elon Musk率いるxAIはOpenAIを企業秘密盗用で提訴。
ChatGPTの新機能「Pulse」のプレビュー提供が始まり、GoogleもロボットAI「Gemini Robotics-ER 1.5」を発表しました。さらに、OpenAIが経済的価値を測る新指標「GDPval」を公開し、MetaもAI生成動画フィード「Vibes」を展開中です。
それでは、これらのトピックについて詳細に見ていきましょう。
目次
- ChatGPT、新機能「Pulse」プレビュー提供開始【続報】
- Google、汎用ロボットAI「Gemini Robotics-ER 1.5」発表
- xAI、企業秘密の盗用でOpenAIを提訴
- Accenture、AIに適応できない従業員は解雇の方針
- OpenAI、AIの経済的価値を測る新評価指標GDPvalを発表
- Meta、AI生成動画フィードVibesをプレビュー公開
- Andrew Ng氏、中国のNVIDIA禁輸を「技術的独立の表れ」と分析
- Kaggleで恒例のNFLコンペが今年も開催
- TSMC、チップ設計にAIを導入しエネルギー効率を10倍向上
- OpenAIとDatabricksが1億ドルの大型提携を締結
ChatGPT、新機能「Pulse」プレビュー提供開始【続報】
- 以前「Proactivity」として開発中であると報じたChatGPTの新機能が、「Pulse」としてプレビュー提供を開始しました。【続報】
- この機能は、ユーザーのチャット履歴やカレンダーなどから興味を学習し、パーソナライズされた最新情報をプロアクティブに提供します。
- まずはモバイル版のProユーザー向けに展開されます。
Greg Brockman: (翻訳) ChatGPT Pulse — 興味のあるトピックに関する最新情報を毎日配信するバックグラウンドエージェント:
Chubby♨️: (翻訳) OpenAIがPulseをリリース!\n\nこれはほとんどの人が予想するよりも大きなことです。なぜなら、AIが初めてユーザーのニーズにプロアクティブ(!)に応答するからです。\n\n必要なものを理解し、本質的にユーザーのために働きます。私はそれを徹底的にテストし、自分自身で報告しますが、これは小さなことではありません。
まつにぃ: OpenAIがChatGPT Pulseをプレビュー提供開始。\n\nモバイルのPro向けに、チャット・フィードバック・カレンダー連携をもとに毎日非同期リサーチを実施し、ビジュアルカードで要点提示をするそう。\n\nメモリと履歴前提で、オン/オフ切り替え可能。\n\n今までメモリ全部切ってたのでどこまで動いてくれるか笑
Google、汎用ロボットAI「Gemini Robotics-ER 1.5」発表
- Google DeepMindが、ロボット向けAI「Gemini Robotics」ファミリーの新たなモデルとして、初の汎用モデル「Gemini Robotics-ER 1.5」を発表しました。
- これは以前報じたオンデバイス版とは異なり、ロボットの「思考の脳」として機能し、複雑な複数ステップのタスクを完了させるエージェント能力を提供します。
- 空間的・時間的理解、長期計画、ツール使用などの能力を持ち、Gemini APIやGoogle AI Studioを通じてプレビュー提供が開始されています。
Google AI: (翻訳) @GoogleDeepMind の Gemini Robotics 1.5 は、ロボットにエージェント機能を正式に導入し、複雑な複数ステップのタスクを完了できるようにします。\n\nしかし...それはどういう意味でしょうか?🧐\n\n以前は、ロボットは果物を拾ったり、ジッパーを閉めたりといった単一のタスクを達成することができました。
Haider.: (翻訳) DeepMindがロボット工学に進出\n\nGoogleは、初の広範に利用可能なロボット工学AIモデル「Gemini Robotics-ER 1.5」を発表しました。\n\nロボット向けの高度な「推論頭脳」です。\n\n空間的・時間的理解、長期計画、ツール使用、関数呼び出し
まつにぃ: Google DeepMindがGemini Robotics-ER 1.5を公開。\n\n初のロボティクス向け思考モデルだそうで、空間理解と計画でSOTA性能を示し、検索などのツール呼び出しに対応。\n\nGemini API/AI StudioでER 1.5はプレビュー提供が開始されており、Robotics 1.5は選定パートナー向けで展開。\n\n来たなロボティクス。
xAI、企業秘密の盗用でOpenAIを提訴
- Elon Musk氏率いるxAIが、企業秘密の盗用を理由にOpenAIをカリフォルニア州連邦裁判所で提訴しました。
- 訴状によると、OpenAIがxAIの元従業員を引き抜き、Grokに関連するソースコードやデータセンターの計画などの機密情報に不正にアクセスさせたと主張しています。
- 両社の対立は、AI業界における人材獲得競争と知財保護の重要性を浮き彫りにしています。
Kol Tregaskes: (翻訳) xAIは、Grok関連技術にアクセスするためにXuechen Liのような元従業員を雇用して企業秘密を盗んだとして、カリフォルニア州連邦裁判所でOpenAIを提訴しました。\n\n訴訟では、OpenAIがソースコードとデータセンターの利点に関する機密保持義務違反を誘発したと主張しており、進行中のMuskとOpenAIの対立に関連しています。
Rohan Paul: (翻訳) ニュース🚨:\n\nxAIは、OpenAIがGrokのコードとデータセンターの計画にアクセスできるスタッフを引き抜き、企業秘密を盗んだとして、9月25日にカリフォルニア州で訴訟を起こしました。\n\nxAIは、OpenAIが元エンジニアのXuechen Li氏とJimmy Fraiture氏、そしてシニアファイナンスリーダーをリクルートして機密コードを入手したと主張しています。
Accenture、AIに適応できない従業員は解雇の方針
- コンサルティング大手Accentureが、AI時代に対応するためのスキルを再習得できない従業員を解雇する方針であることが報じられました。
- 過去3ヶ月で既に11,000人以上の人員を削減しており、AIの導入が雇用に与える影響を示す動きとして注目されています。
- 企業がAI活用を進める中で、従業員のスキルシフトが大きな課題となっています。
Financial Times: (翻訳) アクセンチュア、AI時代に向けて再訓練できないスタッフを「退職」させる
Financial Times: (翻訳) アクセンチュアは過去3か月で全世界の従業員を11,000人以上削減し、AI時代に対応するための再教育ができない場合はさらに多くの従業員に退職を求めると警告しました。
OpenAI、AIの経済的価値を測る新評価指標GDPvalを発表
- OpenAIが、AIモデルの経済的価値を測定するための新しい評価指標「GDPval」を発表しました。
- この評価手法は、AIが実世界の経済的に価値のあるタスクをどの程度実行できるかを測定するもので、専門家による評価と比較してモデルの進捗を追跡します。
- 憶測ではなく証拠に基づいてAIの進歩を評価し、最も重要な種類の作業におけるAIの改善を追跡することを目指しています。
Greg Brockman: (翻訳) GDPvalをリリースしました。これは、実世界でのモデルの進捗を測定し予測するためのより良い手法に向けた初期のステップです。
Jakob Foerster: (翻訳) GDPvalでは、専門の評価者が主要モデルの出力を人間の専門家の作業と比較しました。Claude Opus 4.1が最も強力な結果を出し、その出力の半分弱が専門家の作業と同等かそれ以上と評価されました。\n\n同様に驚くべきは進歩のペースです。OpenAIのフロンティア
Meta、AI生成動画フィードVibesをプレビュー公開
- Metaが、Meta AIアプリ内にAI生成による短編動画フィード「Vibes」をプレビュー公開しました。
- TikTokのような形式で、ユーザーはAIが生成したコンテンツを閲覧したり、自ら作成・リミックスしたりすることができます。
- この機能は、Midjourneyなどのサードパーティモデルとも連携しており、ソーシャルな体験を通じてAI動画生成を普及させる狙いがあるとみられます。
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) Meta AIは、ビデオと画像の生成で@midjourneyおよびBFLと提携し、Metaアプリ内でAI生成コンテンツのフィードを開始しました。\n\nMeta AIは、独自の画像およびビデオ生成モデルにも取り組んでいます。
Shakeel: (翻訳) OpenAIがパーソナルアシスタントを発表した同じ日に、Metaが…これが一体何なのかを発表したのは非常に面白い。
Rohan Paul: (翻訳) ニュース:MetaがMeta AIアプリにTikTokスタイルのAI動画作成フィード「Vibes」を発表。\n\n今月早期プレビューとして開始され、アプリの中心に位置し、AI動画作成をソーシャルでリミックス可能なフィードに押し上げます。\n\n人々はゼロから始めたり、既存のクリップを取り込んだり、リミックスしたりできます。
Andrew Ng氏、中国のNVIDIA禁輸を「技術的独立の表れ」と分析
- 中国の大手テック企業によるNVIDIA製チップ購入禁止の動きに関し、著名なAI研究者Andrew Ng氏が自身の見解を公表しました。
- 同氏は、この動きが中国の半導体分野における発展と、米国からの技術的独立への準備が整ったことの表れであると分析しています。
- 米中の技術覇権争いが新たな局面を迎えた可能性を指摘しており、世界の半導体サプライチェーンへの影響が注目されます。
Andrew Ng: (翻訳) 先週、中国は主要なテクノロジー企業がNvidiaのチップを購入することを禁止しました。この動きはメディアではあまり注目されませんでしたが、広く認識されている以上に大きな意味合いを持っています。具体的には、中国が半導体で十分に発展し、独立する準備が整ったことを示唆しています。
Kaggleで恒例のNFLコンペが今年も開催
- 今年も恒例のKaggle NFLコンペが開催されました。
- 今回の課題は、パスプレーでボールが空中にある間の選手の動きを予測するというものです。
- 投げる前のトラッキングデータやターゲット選手、ボールの到達位置が与えられ、10FPSで約2.5秒間の動きを予測します。分析に焦点を当てた別のコンペも同時開催されています。
Takami Sato @日本一時帰国10/19-11/9: Kaggle新コンペ\n今年もきましたNFLコンペ。今年はパスプレーでボールが空中にある間の選手の動きを予想する。投げる前のトラッキングとパスターゲット選手とボールの到達位置も与えられる。10 FPSなので2.5秒なら25フレーム分を予測する。別の分析コンペも同時開催
カレーちゃん: NFLコンペは69日間なのでやや短め
TSMC、チップ設計にAIを導入しエネルギー効率を10倍向上
- 台湾の半導体大手TSMCが、チップ設計にAIを導入していることが明らかになりました。
- AI対応ソフトウェアを使用することで、よりエネルギー効率の高いチップを実現したと報告されています。
- 研究開発チームは、一連の手法を用いてAIチップのエネルギー効率を約10倍に向上させたと述べており、半導体設計におけるAIの活用が進んでいることを示しています。
パウロ: TSMC 既に設計でAIを導入\n\nTSMCはフォーラムで、AI対応ソフトウェアを使用してチップを設計することで、よりエネルギー効率の高いチップが実現したと述べた。TSMCの研究開発チームは、一連の手法を用いてAIチップのエネルギー効率を約10倍に向上させた。
OpenAIとDatabricksが1億ドルの大型提携を締結
- OpenAIとデータ分析基盤を提供するDatabricksが、1億ドル規模の複数年パートナーシップを締結したことが報じられました。
- この提携により、GPT-5などのOpenAIモデルがDatabricksプラットフォームに直接統合されます。
- これにより、企業は自社の管理データ上で本番環境用のAIエージェントを容易に構築できるようになり、エンタープライズ領域でのAI活用がさらに加速することが期待されます。
Rohan Paul: (翻訳) ニュース📊: OpenAIとDatabricksは、GPT-5やその他のOpenAIモデルをDatabricks内に直接配置するための複数年1億ドルのパートナーシップを締結しました。これにより、企業は独自の管理データ上で本番AIエージェントを構築できます。\n\nこの契約により、これらのモデルはDatabricks SQL、モデルサービングなどを介して公開されます。