2025年09月23日 夜のAIニュースまとめ

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最先端技術の潮流:Cursorの進化とHuaweiの挑戦

今週は開発ツールとハードウェア両面での注目の動きが見られました。デザイナーにまで普及が進むCursorは、コードによるデザインを促進し開発プロセスを変革しています。

一方、HuaweiはNVIDIA追撃のため「クラスタースケーリング」戦略を発表。また、AnthropicのCEOによるオープンソースAIへの疑問提起が議論を呼んでいます。

IBMの「Granite Docling」発表や、YAMLベースのAIエージェント構築ツール「cagent」の登場など、新たなAIツールも続々と誕生しています。

それでは各トピックの詳細について見ていきましょう。

目次

  1. Cursorがデザイナーにも普及、コードによるデザインを促進
  2. Anthropic CEO、オープンソースAIの価値に疑問符
  3. Huawei、チップ連携の新戦略でNVIDIA追撃へ【続報】
  4. AIコーディング、複数Agentの使い分け術が定着
  5. IBM、文書変換AI「Granite Docling」を公開
  6. cagent: YAMLでAIエージェントを構築する新ツール

Cursorがデザイナーにも普及、コードによるデザインを促進

  • AIコーディングツール「Cursor」が、エンジニアだけでなくデザイナーにも広く使われ始めていることが報告されています。
  • Shopify、Ramp、Notionといった企業のデザインチームでは、プロトタイプの作成から機能実装まで、デザイナーがCursorを用いてコードを直接扱うケースが増えているとのことです。
  • これにより、デザインと開発の垣根が低くなり、ソフトウェア開発のあり方がその原点である「コードによるデザイン」に回帰していると指摘されています。
Ryo Lu: (翻訳) Shopify、Ramp、Notionのデザイナーは今年、@cursor_aiを使って皆コーダーになりました。プロトタイプから製品化された機能まで、ソフトウェアデザインはそのルーツであるコードによるデザインに回帰しています。

Anthropic CEO、オープンソースAIの価値に疑問符

  • AnthropicのCEOがオープンソースモデルの貢献性に疑問を呈した発言に対し、オープンソースの価値を擁護する声が上がっています。
  • CEOは「大規模モデルの重みを公開することは、開発者コミュニティからの貢献がないためソフトウェアのオープンソースとは異なる」と述べました。
  • これに対し、Stable DiffusionやDeepSeekのようなオープンソースモデルがもたらしたイノベーションは巨大であり、ファインチューニングや解釈可能性といった点でオープンソースならではの利点があると反論されています。
Tanishq Mathew Abraham, Ph.D.: (翻訳) これは信じられないほどひどい意見だと思います... Stable DiffusionやDeepSeekのようなオープンソースモデルのおかげで起こったイノベーションは巨大です、これを否定することはできません! オープンソースモデルでできることはもっとたくさんあります(ファインチューニング、解釈可能性など)。

Huawei、チップ連携の新戦略でNVIDIA追撃へ【続報】

  • NVIDIA対抗のAIチップ開発を進めるHuaweiに関する続報です。
  • 同社は個々のチップ性能で競うのではなく、多数のチップを連携させる「クラスタースケーリング」によって3年以内にNVIDIAに追いつくことを目指す戦略を明らかにしました。
  • 新しい「UnifiedBus」ファブリックで多数のAscendチップを接続した「SuperPod」を開発し、システム全体で高い性能を発揮させる計画です。
Bloomberg: (翻訳) ファーウェイ、自社製シリコンがNvidiaの生のパワーとスピードに及ばないことを公然と認める https://t.co/Al4qy3laam

Rohan Paul: (翻訳) 🖥️ Huaweiは、チップごとの速度を一致させるのではなく、クラスターをスケーリングすることで3年でNvidiaに追いつきたいと考えています。この計画は、新しいUnifiedBusファブリックでリンクされたSuperPodラックを中心に展開され、多くの控えめなチップが1つのアクセラレーターのように動作します。2026年に向けて、950 SuperPodは8,192個のAscendチッ...

パウロ: OpenAIに超大型の出資を決めたNvidia 中国では長い間ヒタヒタと準備してきたHuaweiがついに覚醒しました 米中デジタルゴッドへの道 Huaweiの凄まじい物量作戦をこのnoteで解説しています 祝日の夜に読んでみてくださいっ

AIコーディング、複数Agentの使い分け術が定着

  • 複数のAIコーディングエージェントをタスクに応じて使い分ける動きが、開発者の間でより具体的になっています。
  • コードベースの探索や簡単な実装にはClaude Codeを、複雑な実装やレビューにはCodexを、といった具体的な棲み分けが共有されています。
  • 特にClaude Codeのスラッシュコマンドが高く評価されるなど、各ツールの長所を活かした開発スタイルが模索されています。
しば田 | Programming x AI: 今のコーディングエージェントの棲み分け ClaudeCode: コードベース探索、Issue起票、Commit、PR作成、CCAでのGitHub上でのレビュー、軽微な実装 Codex(複数): ClaudeCodeの実装レビュー、重めの実装、別セッションCodexの実装レビュー スラッシュコマンドが依然として良すぎてCC捨てれない...

Miwa - azooKeyの開発者: Codex君、単騎で作業させると優秀だけど共同作業になるとこっちの作業をすごい勢いで取り消していくマジでありえないやつになるな……

IBM、文書変換AI「Granite Docling」を公開

  • IBMが開発した、画像とテキストから文書を効率的に変換するマルチモーダルAI「Granite Docling」が公開された
  • Hugging Faceのトレンドで3位に入るなど、開発者からの注目を集めている
  • 既存のDoclingのコア機能を維持しつつ、シームレスな統合を実現しており、様々な文書処理タスクでの活用が期待される
clem 🤗: (翻訳) IBMのGranite Doclingが@huggingfaceでトレンド3位になりました。これは、効率的な文書変換のために設計されたマルチモーダルなImage-Text-to-Textモデルです。Doclingのコア機能を維持しながら、DoclingDocumentsとのシームレスな統合を維持し、完全な互換性を確保しています。https://t.co/KzP7BP6pDw

cagent: YAMLでAIエージェントを構築する新ツール

  • YAMLファイルを使ってAIエージェントを構築できる新しいツール「cagent」が話題になっています。
  • プログラミング言語の代わりに、より宣言的で記述しやすいYAML形式でエージェントの動作を定義できるのが特徴です。
  • 開発者からは、その手軽さやユニークな日本語入力インターフェースについて関心が寄せられており、エージェント開発の新たな選択肢となる可能性があります。
azukiazusa: YAML ファイルで AI エージェントを構築する cagent https://t.co/Bh2T3diVqx

azukiazusa: cagent の日本語入力、独特だ https://t.co/SVTd2XaIW0

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