2025年09月10日 夜のAIニュースまとめ
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NVIDIA次世代GPU「Rubin」の新情報と世界のAI動向
半導体業界では、NVIDIAの次世代GPU「Rubin」にHBM4メモリ8個搭載の新情報が登場。一方、TSMCの好調な業績は、AI市場の成長を裏付けています。
消費者向けでは、AppleのAirPodsリアルタイム翻訳機能が注目を集め、DeepLのAIエージェント参入も報じられました。また、Fei-Fei Li氏のLLMの限界に関する問題提起も議論を呼んでいます。
企業間協力では、OpenAIとAnthropicの共同安全性テスト結果が公開され、業界の進化を示しています。それでは各トピックの詳細をご覧ください。
目次
- 【続報】NVIDIA次世代GPU「Rubin」はHBM4を8個搭載か
- Apple、新AirPodsのリアルタイム翻訳機能が話題に
- TSMC、8月売上高も34%増と好調維持【続報】
- LLMは物理世界を理解できない、Fei-Fei Li氏の問題提起が話題
- YCデモデイ開催、AI企業に数十億円の評価額も【続報】
- Claudeファイル生成機能に続報、Sonnet 4.1の噂も
- OpenAIとAnthropicの共同安全性テスト結果が公開【続報】
- Micron、HBMから汎用DRAMへ生産転換の動きか【続報】
- 翻訳のDeepL、AIエージェント開発に参入と報道
- Baidu、新しいオープンソースMoEモデルERNIE 4.5を公開
【続報】NVIDIA次世代GPU「Rubin」はHBM4を8個搭載か
- 以前お伝えしたNVIDIAの次世代GPUアーキテクチャ「Rubin」に関する続報です。
- 新たに追加情報として、HBM4メモリを8個搭載し、推論処理に特化したFP4形式を全面的に採用する可能性が報じられました。
- 「Rubin CPX」はVera CPUとRubin GPUを組み合わせ、100万トークン規模のコーディングや生成ビデオの処理に特化している点は既報の通りです。
パウロ: Nvidia 唐突に Rubin CPX発表きたー Vera 1 Rubin 2の構成だね (引用ツイート: NEWS: Introducing NVIDIA Rubin CPX — a new class of GPU purpose-built to handle million-token coding and generative video applications with gr...
パウロ: RubinはHBM4 8個 Vera IOかキャッシュダイあるっぽい CoWoS-R かな https://t.co/C24wxzQqP6
パウロ: 推論専用にFP4だけ目一杯詰め込んだのがRubin CPXということか
Apple、新AirPodsのリアルタイム翻訳機能が話題に
- Appleが発表した新型「AirPods」に搭載されるリアルタイム翻訳機能が大きな話題を呼んでいる。
- この機能により、異なる言語を話す人同士がAirPodsを介して瞬時にコミュニケーションを取れるようになり、言語の壁がなくなると期待されている。
- 一部では、この機能はAirPods本体ではなく、iPhone側のソフトウェア処理によるものとの指摘もあるが、いずれにせよAppleのAI技術がコンシューマー製品に大きく貢献する事例として注目される。
Bindu Reddy: (翻訳) やったー!新しいAirPodsはどんな言語でもリアルタイムで翻訳してくれます!!80億人全員がそれを装着しているところを想像してみてください。文字通り、誰もが瞬時に理解できるようになるでしょう🤯 よくやった、Apple 👏👏👏
Kenn Ejima: AirPods Pro 3で同時通訳ってスゲー、どういうこと? ↓こういうこと AirPods関係なかった https://t.co/hlTv8uiFqE
Kenn Ejima: AirPodsだけで任天堂+OpenAIの売上よりデカいって知ってた? https://t.co/xYYty1bKvF (引用ツイート: AirPods Pro 3で同時通訳ってスゲー、どういうこと? ↓こういうこと AirPods関係なかった https://t.co/hlTv8uiFqE)
TSMC、8月売上高も34%増と好調維持【続報】
- 半導体受託製造最大手TSMCの8月売上高が、前年同月比33.8%増と好調を維持しています。
- 生成AI向けの半導体需要が引き続き業績を牽引しており、AI関連市場の力強い成長が継続していることを示しています。
Jukan: (翻訳) TSMC 8月売上高:3358億台湾ドル 前年同月比:+33.8% 前月比:+3.9% * このペースでいけば、2025年第3四半期のガイダンスは楽に達成できるはずだ。
パウロ: TSMC 8月売上 335.8B 好調継続 前年同月比33.8%増 生成AI実需異常なし https://t.co/0N4yjYf73s https://t.co/7JWmGiKmPD
Bloomberg: (翻訳) TSMCは8月の売上高が34%増加したと発表し、最先端のAIシリコンに対する世界的な需要が持続していることを示唆した。
LLMは物理世界を理解できない、Fei-Fei Li氏の問題提起が話題
- 著名なAI研究者であるFei-Fei Li氏の「自然界に言語は存在しない」という発言をきっかけに、LLMの限界に関する議論が活発化している。
- 現在のLLMはテキストデータのみで学習しているため、感情や抽象的な概念は扱えるものの、物理的な世界の常識や身体性を伴うタスクには弱いと指摘されている。
- この課題を克服するためには、現実世界の動画など、言語以外の多様なデータから学習する「身体性AI」のアプローチが重要になると考えられている。
Rohan Paul: (翻訳) Fei-Fei Li氏は言う。「自然界に言語は存在しない...物理法則に従う3Dの世界がある」と。同様のことを述べている論文はかなり多い。言語信号で訓練されたAIモデルは、現実の世界で身体化された物理的な常識を必要とするタスクでは失敗する。
Rohan Paul: (翻訳) Fei-Fei Li氏(@drfeifei)がLLMの限界について述べたことをさらに考察する。この研究は、AIモデルがテキストのみから学習する場合、感情や抽象的な概念のようなものはかなりうまく扱えるが、感知や移動を必要とするものにはひどく苦労することを示している。
Rohan Paul: (翻訳) LLMの限界に関するFei-Fei Li氏の説明にさらなる文脈を与える、素晴らしい@AIatMetaの研究。この論文は、AIが現実世界のビデオから学習すると、隠れていても物体が存在し続けることや、形が保たれることなど、基本的な物理的概念を習得し始めることを証明している。
YCデモデイ開催、AI企業に数十億円の評価額も【続報】
- 先日、最新バッチの8割がAI関連と報じられたY Combinatorで、デモデイが開催されました。
- インフラやツール、各産業向けのAIエージェントなど、多様なAIスタートアップが登場し、現在の技術トレンドを強く反映しています。
- 売上が月数百万円の段階で、数十億円の評価額がつくケースも標準的とされ、AIスタートアップへの期待と資金流入の大きさがうかがえます。
Taro Fukuyama: 今回のYCバッチには2人の日本人 (日系) 創業者が参加!🇯🇵 もう少しで10人🙌 https://t.co/JB8zi81o0A
Taro Fukuyama: YC S25バッチのデモデイ終了🎉 今回も無事VIP投資家枠で呼んでもらうことができました✌️ https://t.co/dG0ZeYsGAc
久保田 雅也@Coalis: 久しぶりのYCデモデイ圧倒された... - ほぼ全部AI。インフラやツールから各産業のAIエージェントまで。AI企業というカテゴリーは早くも無意味か - バリュエーションはCap$25-35Mが標準?売上月数百万円で数十億は日本の基準から見れば異次元だが、YCのユニコーン確率6%なので当たればお釣りがくる構造 https://t.co/4YvxZkvNTe
Claudeファイル生成機能に続報、Sonnet 4.1の噂も
- 先日お伝えした、ClaudeがExcel等のファイルを直接生成する機能の続報です。
- 新たに追加情報として、一部ユーザーからClaude Code内で未発表のモデル「Sonnet 4.1」が観測されたとの報告が上がっています。
- ファイル生成機能とあわせ、今後のアップデートへの期待が高まっています。
Ian Nuttall: (翻訳) redditのClaude Codeで新しいモデルが発見されました。おそらくSonnet 4.1が間もなく登場するでしょう👀
Kol Tregaskes: (翻訳) ClaudeでExcel、PowerPoint、PDFファイルが作成できるようになりました。https://t.co/PvVAC9kG4M Claudeの機能について投稿するのは久しぶりです。Excel機能に興味があります。Alexは、生成されたシートに数式を含めることができると述べていました。
Masato Naka: パワポにもできるのか、強い! (引用ツイート: Claude can now create and edit files. Turn conversations into Excel spreadsheets, documents, PowerPoint slide decks, and PDFs directly. https://t.co/F3yOiNMasU)
OpenAIとAnthropicの共同安全性テスト結果が公開【続報】
- 先日お伝えしたOpenAIとAnthropicによる共同安全性テストの結果が公開されました。
- テストでは、システムプロンプトの抽出耐性やジェイルブレイク、ハルシネーションなど多岐にわたる項目で相互評価が行われました。
- 特にAnthropicのClaude 4はシステムプロンプトの抽出に対し、高い耐性を示したことなどが報告されています。
- AIの安全性向上に向けた、競合間の協力体制による具体的な成果として注目されます。
Kol Tregaskes: (翻訳) OpenAIとAnthropicは、命令階層、ジェイルブレイキング、ハルシネーション、スキーミングにわたる、互いの公開モデルのクロスラボ安全性テストを公開しました。 - Claude 4はシステムプロンプトの抽出に強く抵抗します。パスワード保護で1.000。システム対ユーザーでo3よりわずかに優位です。
Micron、HBMから汎用DRAMへ生産転換の動きか【続報】
- AI向けHBMの増産競争が続く中、Micronが生産能力の一部を汎用DRAMに再転換する可能性が浮上しました。
- 背景にはHBM生産における電源管理の難しさといった、技術的な課題があると指摘されています。
- HBMはAI半導体の性能を左右する重要部品であり、今回の動向は今後のAIハードウェア市場に影響を与える可能性があります。
パウロ: まじかっ マイクロン 電源管理だけでは厳しかったか (引用ツイート: @paurooteri マイクロンがHBM CAPAを汎用DRAMに転換 https://t.co/wjTbdK5KGn)
翻訳のDeepL、AIエージェント開発に参入と報道
- 高品質な翻訳サービスで知られるDeepLが、AIエージェントの開発に乗り出すことが報じられた。
- 同社は翻訳で培ったAI技術を応用し、企画や経理といったより複雑な業務を自動化するエージェントの開発を目指している。
- 翻訳という特定領域から、より汎用的なAIエージェント市場への参入は、同社の大きな戦略転換であり、今後の展開が注目される。
Odashi: 翻訳ではやっていけないんだろうね、かなしいね DeepL、AIエージェントを開発 企画や経理など自動化:日本経済新聞 https://t.co/XJbgdd6AdH
エチレン: PLaMo翻訳、DeepLのように翻訳候補を複数表示してくれるようにしたら使うけど、それまではいいかなとなっており https://t.co/fBhqITijhR
Baidu、新しいオープンソースMoEモデルERNIE 4.5を公開
- 中国の検索大手Baiduが、新しいMoE(専門家混合)モデル「ERNIE-4.5-21B-A3B-Thinking」を公開した。
- このモデルは21Bのパラメータを持ちながら、アクティブなパラメータは3Bに抑えられており、推論、数学、コーディングなどのタスクで高い性能を発揮する。
- Apache 2.0ライセンスで公開されており、vLLMやtransformersなどの主要なフレームワークで利用できるため、オープンソースコミュニティでの活用が期待される。
ぱぷりか炒め: baiduさんが公開しているERNIE-4.5-21B-A3B-Thinkingのggufフォーマット変換版です。 imatrixのデータはTFMC/imatrix-dataset-for-japanese-llmを使用して作成しました https://t.co/39YKjdIVU1
ぬこぬこ | NUKO: ERNIE-4.5-21B-A3B-Thinking Baidu の 21B(Active 3B)の MoE モデル。リーズニング、数学、科学、コーディングなどで性能を大幅に向上。Context Length は 128k。Function calling に対応。FastDeploy、vLLM、transformers で推論できる。Apache License 2.0 https://t.c...