2025年09月09日 夜のAIニュースまとめ
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ClaudeのバグFIX、GoogleとMicrosoftのAI投資拡大、NVIDIAの次世代技術
今週のAI業界は大手企業の動きが目立ちます。Anthropicが公式にClaudeの品質低下問題をバグとして認め修正完了を発表。MicrosoftはYandex発のNebius社と174億ドルのAIインフラ契約を締結し、Googleの「Gemini」は4日間で1300万人の新規ユーザーを獲得。
半導体業界では、ASMLがMistral AIへの13億ユーロ投資を正式発表し、NVIDIAの次世代チップ「Rubin」も開発前倒しと性能向上の噂が浮上しています。
それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。
目次
- Claude品質低下問題の続報、バグ修正を公式発表
- Microsoft、ロシアYandex発Nebiusと大型AIインフラ契約
- ASML、Mistral AIへ13億ユーロの投資を正式発表【続報】
- Google Colab、サブスク向けに高性能A100メモリ増強版を提供
- 【続報】NVIDIA次世代チップ「Rubin」、性能向上し前倒し投入か
- Geminiアプリ、4日で1300万人増、総ユーザー2300万人超
- ロボット基盤モデル「π0.5」、重みとコードをオープンソースで公開【続報】
- X(旧Twitter)、「おすすめ」タイムラインのアルゴリズムをOSS化
Claude品質低下問題の続報、バグ修正を公式発表
- 以前から報告されていたClaudeの一部のモデルにおける品質低下問題について、Anthropicが公式にバグの修正を発表しました。
- 同社によると、特にSonnetとHaikuモデルに影響を与えていた2つの問題を特定し、解決したとのことです。
- コミュニティからの詳細な報告が問題特定に繋がったとしており、意図的に品質を低下させることはないと強調しています。
- 今回の公式発表により、品質低下がバグによるものであったことが明確になり、ユーザーからは安堵の声が上がっています。
Forbes: (翻訳) Anthropicのチャットボットの数百のトランスクリプトがGoogle検索に表示された
ML_Bear: Claudeがなんらかの品質に対する問題点を直したとのこと。口ぶり的には結構大きな問題だったのではと思いました。 このツイートに引き続いて「意図的に品質下げることはないから安心して」と明記されてました。 色んなところから苦情が来ているのが手に取るようにわかりますね…🥺
Ian Nuttall: (翻訳) AnthropicによるClaude/Claude Codeのパフォーマンス問題に関する最新情報 - 出力を低下させる2つのバグを発見 - バグはSonnet 4とHaiku 3.5に存在 - 意図的に出力を低下させることは決してない 私はほぼOpusしか使っていないので、CCで絶好調なのはこのせいかもしれません。
Microsoft、ロシアYandex発Nebiusと大型AIインフラ契約
- Microsoftが、ロシアのインターネット大手YandexからスピンアウトしたオランダのAIインフラ企業Nebius社と、AIコンピューティングパワー供給に関する大型契約を締結したと報じられています。契約期間は5年間で、GPUインフラ容量に対して174億ドルを支払うとされています。
- この提携は、急増するAIの計算資源需要に対応するための動きと見られています。Nebiusはヨーロッパ、北米、イスラエルに研究開発拠点を持ち、フルスタックのプラットフォームを運営しており、MicrosoftのAIサービス基盤の強化に貢献すると考えられます。
Bloomberg: (翻訳) マイクロソフトは、ロシアのインターネット大手ヤンデックスからスピンアウトしたハイテク企業ネビウスからクラウドコンピューティングパワーを供給してもらう複数年契約を締結した
Financial Times: (翻訳) マイクロソフト、ネビウスを活用し最大200億ドル相当のAIコンピューティングパワーを供給
Rohan Paul: (翻訳) ニュース🤝 マイクロソフトは、今後5年間でNebiusからGPUインフラストラクチャ容量として174億ドルを支払うことに合意しました。 Nebiusはアムステルダムに本拠を置くAIインフラストラクチャ企業で、Yandexの分割から生まれ、ヨーロッパ、北米に研究開発拠点を置くフルスタックプラットフォームを運営しています。
ASML、Mistral AIへ13億ユーロの投資を正式発表【続報】
- 先日お伝えした、半導体大手ASMLによるMistral AIへの出資の続報です。
- ASMLは、フランスのAIスタートアップMistral AIに13億ユーロ(約17億ドル)を投資する戦略的パートナーシップを正式に発表しました。
- この提携は、欧州の戦略的産業が直面する最も重要な技術的課題に取り組むため、AIのフロンティアを押し進めることを目的としています。
- 今回の投資により、Mistral AIの研究開発が加速し、欧州のAIエコシステムの強化が期待されます。
Bloomberg: (翻訳) ASMLは、戦略的パートナーシップの一環として、フランスのMistral AIに13億ユーロを投資します。これは、オランダのチップ製造装置会社としては異例の動きです。
Financial Times: (翻訳) ASMLとミストラル、13億ユーロの超大型欧州AI契約に合意
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) Mistral AIはシリーズCの資金調達ラウンドを完了し、EU圏でのAIの進歩を推進し続けるために17億ユーロを調達しました!
Google Colab、サブスク向けに高性能A100メモリ増強版を提供
- Google Colaboratoryが、サブスクリプション登録者向けにメモリを増強したA100 GPUランタイムの提供を開始しました。新しいインスタンスは、標準のA100ランタイムと比較してGPUメモリとシステムRAMが2倍になります。
- ユーザーによる検証では、新しい高メモリA100は80GBのGPUメモリと167GBのCPUメモリを備え、1時間あたり約8.36クレジットを消費するとのことです。これにより、より大規模なモデルのトレーニングやデータ分析がColab上で可能になります。
Colaboratory: (翻訳) 👥Vox populi, vox Colab🗣️! Colabのサブスクライバー向けに、大容量メモリのA100ランタイムを正式に追加できることを発表でき、大変嬉しく思います!これらの新しいインスタンスは、標準のA100ランタイムと比較して、GPUとシステムRAMが⚡️2倍になります📈。この新しいパワーを賢く使いましょう!
カレーちゃん: Colaboratoryのサブスク向けに、A100の80GBが利用可能となった。 試してみたところ、 ・CPUメモリ167G、クレジット消費1 時間あたり約 8.36 ・A10040GBは、CPUメモリ83G、クレジット消費1 時間あたり約 5.97 となっていた https://t.co/L10ogrpSfD
Kimihiko Kitase ♨️ 北瀬 公彦: Colab で、A100 GPU が使えるように
【続報】NVIDIA次世代チップ「Rubin」、性能向上し前倒し投入か
- 以前、開発の遅延や前倒しなど様々な噂が報じられていたNVIDIAの次世代AIチップ「Rubin」に関する続報です。
- 今回は開発スケジュールが前倒しされるだけでなく、レティクルサイズと搭載されるHBM4メモリが増大し、性能も向上するとの観測が浮上しました。
- この情報が事実であれば、NVIDIAはAIチップ市場での競争優位性をさらに高めることになり、Google以外のAI ASIC開発企業にとって大きな脅威となる可能性があります。
パウロ: 噂 Rubin 改訂でスケジュール前倒し レチクルサイズ増大、HBM4増大 以前の電力アップと整合が取れる噂 なんか売上減ると言っている人達もいるが、本当だったらめちゃくちゃポジティブでGoogle以外のAI ASICは蹴散らすでしょう
パウロ: Rubinが初っ端からHBM4 1024GByteが来るか
Geminiアプリ、4日で1300万人増、総ユーザー2300万人超
- GoogleのAIチャットアプリ「Gemini」が、サービス開始からわずか4日間で新たに1300万人の初回ユーザーを獲得し、合計で2300万人を超えたことが報告されました。
- 期間中に処理された画像も3億枚追加され、合計5億枚を突破しています。
- この急成長は、先日正式リリースされた画像生成AI「Gemini 2.5 Flash Image」(旧コードネーム: NanoBanana)の搭載などが牽引していると見られています。
- Google DeepMindの責任者であるJeff Dean氏もこの成果に言及しており、GoogleのAIサービスが急速に普及していることを示しています。
Kimihiko Kitase ♨️ 北瀬 公彦: この 4 日間で、 .@GeminiApp に 1300万の初ユーザーが登録し、3 億のイメージを処理したそうです。 .@nanobanana すご
Patrick Loeber: (翻訳) 行こうぜ!
Jeff Dean: (翻訳) 人々は@NanoBananaをとても魅力的だと感じています!
ロボット基盤モデル「π0.5」、重みとコードをオープンソースで公開【続報】
- 以前報じたロボット基盤モデル「π0.5」について、開発元のPhysical Intelligenceが重みとファインチューニング用のコードをオープンソースで公開しました。
- このモデルは自然言語の指示で多様なタスクを実行できるVision Language Actionモデルです。
- 今回の公開により、ロボット工学分野の研究開発がさらに加速することが期待されます。
Chelsea Finn: (翻訳) π0.5の重みとファインチューニングコードがオープンソースになりました!
Rohan Paul: (翻訳) Physical-Intelligenceによって作成されたπ0.5の重みとファインチューニングコードがオープンソースになりました。これは、Physical Intelligenceのロボット基盤モデルであるπ0をopenpiリポジトリ経由でオープンソース化したものです。π0は、最も先進的なVision Language Actionモデルです。自然言語を受け取ります。
X(旧Twitter)、「おすすめ」タイムラインのアルゴリズムをOSS化
- X(旧Twitter)が、「おすすめ(For You)」タイムラインで投稿を推薦するために使用されている最新のコードをオープンソースとして公開しました。プラットフォームの透明性を高める取り組みの一環とされています。
- このアルゴリズムは常に改良が続けられており、今後も最も関連性の高いコンテンツをユーザーに表示するためのアプローチを洗練させていくとのことです。リポジトリ名が「the-algorithm」であることも話題となっています。
Tech Dev Notes: (翻訳) Xがおすすめタイムラインのオープンソースコードを更新しました
Oikon: Xがおすすめ欄のアルゴリズムをオープンソースで公開しているんだけど、リポジトリ名が「the-algorithm」で笑ったw https://t.co/TDo9MOmcEK
カレーちゃん: Xが、おすすめタイムラインでの推薦のコードを公開。