2025年09月04日 夜のAIニュースまとめ
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コーディング支援ツールの急成長とAI活用の新潮流
OpenAIのCodexが2週間で利用10倍に急増する中、xAIのGrok Code FastもOpenRouterで25%のシェアを獲得し、コーディング支援AIの競争が激化しています。
一方、SNS上ではLLM運営のアカウントが増加し、「死んだインターネット理論」が現実味を帯びる状況に。NVIDIAはKaggle GMに3300万円超の高待遇で人材獲得に動いています。
GitHubの仕様駆動開発支援ツール「Spec Kit」やGeminiでのフィギュア風画像生成など、AIの新たな活用法も広がっています。それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。
目次
- OpenAI Codexの利用が過去2週間で10倍に急増
- LLMが運用するTwitterアカウントの増加が話題に
- NVIDIAのKaggle GM向け求人が高待遇で話題に
- Samsung製HBM、NVIDIAの認証に依然苦戦か【続報】
- xAIのGrok Code Fast 1、OpenRouter市場シェア25%獲得【続報】
- LLM学習で4bit量子化の利用が始まる
- Geminiの画像AIで写真のフィギュア化が流行
- LayerX、AI事業「Ai Workforce」の詳細公開 NRIとも提携
- GitHub、仕様駆動開発をAIで支援するSpec Kitを公開
OpenAI Codexの利用が過去2週間で10倍に急増
- OpenAIのSam Altman氏が、コーディング支援AI「Codex」の利用が過去2週間で約10倍に急増したと報告し、大きな反響を呼んでいる。
- 多くの開発者からは、CLIやIDE拡張機能を含めたツールとしての完成度を評価する声が上がっており、開発競争が新たなステージに入ったとの指摘もある。
- 同氏はさらなる改善も予告しており、今後のアップデートに期待が寄せられている。
Sam Altman: (翻訳) codexがどれだけ人々に愛されているかを見るのは本当にクールです。この2週間で利用率は約10倍になりました! これからたくさんの改善が行われる予定ですが、すでにその勢いは素晴らしいものです。
まつにぃ: Codex(CLI、extension 込み)で利用料が10倍に跳ね上がっているらしく、やはりモデル性能とサブスク込みの合わせ技は強力だというのがよくわかりますね。 そして多くのアップデートも控えているそうなので、バチバチにClaudecodeやGeminiCLIと競い合って欲しいですね! 良い流れ!
Kenn Ejima: Codex IDE拡張使ってると、競合も同じく爆速で開発を進めてるイメージが浮かんで心臓に悪い。 今でもAIに仕事を奪われるみたいな恐怖感はないんだけど、AIをツールとして使い倒した開発の競争はしゃれにならんステージに入った感ある。
LLMが運用するTwitterアカウントの増加が話題に
- OpenAIのSam Altman氏が「LLMが運営するTwitterアカウントが非常に多くなったようだ」と投稿し、大きな話題を呼んでいる。
- この投稿は1万件以上の「いいね」を集め、多くのユーザーがAIによる自動投稿の増加を実感していることを示唆している。
- 「死んだインターネット理論」が現実味を帯びてきたとの声も上がっており、SNSにおける人間とAIの境界線について議論が巻き起こっている。
Sam Altman: (翻訳) デッド・インターネット説を真剣に受け止めたことはなかったが、今ではLLMが運営するツイッターアカウントが本当にたくさんあるようだ
NVIDIAのKaggle GM向け求人が高待遇で話題に
- NVIDIAがKaggle Grandmaster(GM)などを対象とした求人を公開し、その給与水準がKaggleコミュニティで大きな話題となっている。
- 提示されている給与は3300万円からと高額で、さらに株式購入プランも付与されることから、多くのKagglerが関心を示している。
- この一件は、トップレベルのAI人材の価値を改めて示すとともに、Kaggleでの実績がキャリアに直結する好例として注目されている。
tito: 外資は年収が数倍って事が多いけど、英語の壁がなくなる時代はいつ来るんだろう。 NVIDIAのような余裕ある企業が同時通訳などのテクノロジーを駆使して「英会話力不要ポジション」を試したら面白そう。 NVIDIAさん、日本には英語苦手でも優秀なKagglerが多いので今がお買い得ですよ!
YujiAriyasu: GMの皆さん!給料は3300万からだけど株を安く買えるシステムが強い
ころんびあ: GMになって3300万円とNVIDIA株もらうんや!
Samsung製HBM、NVIDIAの認証に依然苦戦か【続報】
- SamsungのHBM(広帯域メモリ)が、NVIDIAの認証テストで依然として苦戦しているとの見方が強まっています。
- 特にHBM3E 12-Hiの認証が完了していないとの報告が複数あり、以前報じられた品質問題を裏付ける形となっています。
- この状況を受け、競合のSK HynixやMicronが優位に立つ状況が続くと見られています。
- Samsungは次世代のHBM4での巻き返しを図る動きも見られますが、当面は厳しい状況が続くとの見方が優勢です。
Jukan: (翻訳) サムスン、HBM4で積極的な価格戦略を示唆、マージンはほぼゼロ(韓国現地報道による)。
パウロ: Samsung HBMでチキンゲームへ 顧客にどっぷり浸かるHBMでは厳しいと思いますね HBM4 1c DRAMの性能を満たし、歩留まりがSK Hynixの8割までいかないと
パウロ: Nvidia Samsung HBM3E 12Hiの認証は完了していない おそらく在庫のため たぶん在庫無くても認証出来ないと思います
xAIのGrok Code Fast 1、OpenRouter市場シェア25%獲得【続報】
- 先日、OpenRouterでの利用率首位をお伝えしたxAIのコーディングモデル「Grok Code Fast 1」に関する続報です。
- リリースから2週間でOpenRouterの市場シェア約25%を獲得し、特にプログラミング分野では50%を超えたと報告されています。
- その速度と制限の少ない使い勝手が高く評価されています。
- より高度な「Grok 4」は計画立案能力に優れており、複雑なタスクではGrok 4で計画しGrok Codeで実装するという使い分けが有効とされています。
Tech Dev Notes: (翻訳) Grok 4は、Grok Code Fast 1と比較して、コードの計画が優れています。 後者は、意思決定が少し未熟に感じられることがあります。 Grok 4の計画、Grok Codeの実装は、半複雑から複雑なタスクに適しています。
Haider.: (翻訳) xAIはGrok Code Fast 1で深刻な波紋を広げています - 2週間で何もない状態からOpenRouterの市場シェアの約4分の1を獲得しました - プログラミング市場シェアは現在50%を超えています ここ数日使っていますが: 非常に速く、煩わしい制限もありません
LLM学習で4bit量子化の利用が始まる
- LLMの学習において、従来の32bitや16bitではなく、4bit量子化を用いる技術が注目されている。
- 4bit量子化は、数値をわずか16通りの値で表現するため、メモリ使用量や計算コストを大幅に削減できる可能性がある。
- これまで推論での利用が主だったが、学習にも応用され始めており、今後のLLM開発における重要な技術トレンドとなりそうだ。
Daisuke Okanohara / 岡野原 大輔: LLMの推論においてブロック毎に4bit量子化が普及しつつあるが、学習においても4bit量子化が使われはじめている。4bitとなると16通りの値しか使わないことになる。
Daisuke Okanohara / 岡野原 大輔: (翻訳) ブロック単位の4ビット量子化は、LLM推論でますます一般的になり、現在ではトレーニングにも拡張されています。4ビット量子化では、値はわずか16の離散レベルに制限されます。 モデルの重みと活性化は広い値の範囲に及び、しばしば外れ値を含むため、
Geminiの画像AIで写真のフィギュア化が流行
- Googleの画像生成AI「Gemini 2.5 Flash Image」の活用法として、写真をミニチュアフィギュア風に加工する使い方が話題になっています。
- 公式提供のプロンプトを用いることで、人物や風景、ペットなどの写真を簡単にかわいらしいフィギュア風の画像に変換できます。
- SNSには多くの作例が投稿されており、「このまま3Dプリントしたい」など、そのクオリティの高さが評価されています。
からあげ: Google公式のフィギュア化プロンプト
からあげ: 公式プロンプトでのフィギュア化、それっぽい! このまま3Dプリントしたいなー
Google Cloud Japan: 🍌Gemini 2.5 Flash ネイティブの画像生成と編集が可能に → https://t.co/QPstCnatPY 複数の画像を組み合わせて、シームレスな新しいビジュアルを作成。複数の生成にわたり同じ被写体やビジュアル スタイルを維持し、シンプルな自然言語の指示で画像を編集できます。
LayerX、AI事業「Ai Workforce」の詳細公開 NRIとも提携
- LayerXが、生成AIプラットフォーム「Ai Workforce」の事業構想やビジネスモデルの詳細を公開しました。
- これは、多様な業務を一つの共通プラットフォームで自動化することを目指すものです。
- 新たに野村総合研究所(NRI)との提携も発表され、大企業のDX推進を加速させるとしています。
福島良典 | LayerX: ここまで書いていいの?というくらいAi Workforceの詳細について書かれてます。Ai Workforceではバクラクとはまた違った性質の人材を採用しています。ぜひご一読を。 Ai Workforceのビジョンとビジネスモデル|中村 龍矢 | LayerX 執行役員 AI・LLM事業部長 @nrryuya_jp https://t.co/RN9J9y9vRH
松本 勇気 (Yuki Matsumoto) | LayerX CTO: また、新しい取り組みとして、NRIデジタル様とAi Workforceで生成AIによる大企業デジタル化を加速するパートナーシップがスタートします。 生成AIプラットフォーム「Ai Workforce」が、NRIデジタルの実践型プログラム「AX OnBoard」に公式採用 https://t.co/vKFxfdMDaG @PRTIMES_JPより
Yuya Matsumura: ついにAI・LLM事業部の Ai Workforce の全容が...!バクラクとは違った角度からAIの社会実装を進めています。 Ai Workforceのビジョンとビジネスモデル|中村 龍矢 | LayerX 執行役員 AI・LLM事業部長 @nrryuya_jp https://t.co/5BcYjoWnTN
GitHub、仕様駆動開発をAIで支援するSpec Kitを公開
- GitHubは、仕様駆動開発のワークフローを生成AIで実現するためのオープンソースツール「Spec Kit」を公開した。
- このツールは、OpenAPI仕様のような形式的なスペックに基づいて、クライアントライブラリやサーバールーティングなどのコードを生成する。
- 開発者は、仕様を一貫性の中心に据えることで、手作業によるコーディングミスを減らし、開発プロセスを効率化できる。
Publickey: GitHub、仕様駆動開発のワークフローを生成AIで実現するオープンソース「Spec Kit」を公開 https://t.co/IlichS6qlk