2025年09月03日 朝のAIニュースまとめ
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Anthropicの大型資金調達とOpenAIの買収 - 巨額投資が続くAI業界
Anthropicが130億ドル調達で評価額が1830億ドルに達し、わずか半年で3倍の急成長を遂げました。同時にOpenAIはStatsigを11億ドルで買収し、史上最大の買収案件となっています。
一方、規制面では米国政府がTSMCの中国向け輸出許可を撤回し、Google独禁法訴訟では検索データ共有が命じられるなど、AI産業を取り巻く環境にも動きが見られます。
MistralやOpenAIの機能追加など、各社の製品強化も続いています。それでは各トピックの詳細を見てまいりましょう。
目次
- Anthropic、130億ドルの資金調達を正式発表【続報】
- OpenAI、製品テストのStatsigを11億ドルで買収
- 米国、TSMCの中国向け半導体装置輸出許可を撤回
- AppleのAI人材流出に続報、ロボティクス責任者もMetaへ
- Google独禁法訴訟、Chrome売却は回避も検索データ共有命令
- MistralのLe Chat、外部連携(MCP)と記憶機能を追加
- OpenAI、ChatGPTに保護者管理機能などを追加へ
- 続報: LangChainとLangGraphがv1.0α版を公開
- Kaggle CMIコンペが終了、0.90超えの熾烈な争いに
- 中国Meituan、560Bの巨大MoEモデルLongCat-Flash公開
Anthropic、130億ドルの資金調達を正式発表【続報】
- 以前からお伝えしていたAnthropicの大型資金調達の続報です。
- シリーズFで130億ドル(約1.9兆円)を調達し、評価額は1830億ドル(約26.5兆円)に達したと正式に発表しました。
- 評価額は今年3月からわずか半年で3倍に急騰しています。
- 年間経常収益も2025年初頭の10億ドルから8月には50億ドルを突破したと明かしています。
Bloomberg: (翻訳) Anthropicは、評価額を3倍近くの1830億ドルにする新たな資金調達ラウンドで、投資家から130億ドルを調達する契約を締結しました。https://t.co/VbQun04TaB
Tibor Blaho: (翻訳) AnthropicはシリーズFの資金調達で130億ドルを調達し、評価額は1830億ドルになりました。\n\n- 年間経常収益は2025年初頭の約10億ドルから2025年8月までに50億ドル以上に成長\n\n- 30万以上の法人顧客にサービスを提供\n\n- 大口顧客(...を超える顧客)
Chubby♨️: (翻訳) Anthropicの現在の評価額は1830億ドルです。\n\nこれは、2025年3月に評価額が615億ドル(ポストマネー)だった時から3倍になったことを意味します。\n\n6ヶ月で3倍。 https://t.co/ZC7XMXYp6n
OpenAI、製品テストのStatsigを11億ドルで買収
- OpenAIが、A/Bテストなどの製品分析ツールを提供するスタートアップStatsigを11億ドル(約1600億円)の株式交換で買収したことを発表しました。
- これはOpenAI史上最大級の買収となります。
- Statsigの創業者兼CEOであるVijai Raji氏は、OpenAIのアプリケーション担当CTOに就任し、ChatGPTやCodexのエンジニアリングを率いることになります。
Bloomberg: (翻訳) OpenAIは、製品テストのスタートアップであるStatsigを11億ドルの全株式交換で買収することに合意しました。これは、ChatGPTメーカーの歴史の中で最大の買収の1つとなります。https://t.co/611BV1ZG19
Rohan Paul: (翻訳) 🤝 速報:OpenAIは、製品テストのスタートアップであるStatsigを11億ドル相当の全株式交換で買収すると発表しました。これはOpenAIの歴史の中で最大の買収の1つとなります。2021年に設立されたStatsigは、A/Bテストと製品分析を提供し、チームが2つのものを比較できるようにします。https://t.co/t1QTytMOh8
Greg Brockman: (翻訳) @vijayerajiと@statsigチーム、OpenAIへようこそ!
米国、TSMCの中国向け半導体装置輸出許可を撤回
- 米国政府が、TSMCに対して与えていた中国の主要半導体製造拠点への装置輸出許可を撤回したことが報じられました。
- これにより、TSMCの中国工場における旧世代プロセスの生産能力が制限される可能性があります。
- 米中の半導体摩擦がさらに激化する動きとして、サプライチェーンへの影響が懸念されています。
Jukan: (翻訳) 米国、TSMCの中国への半導体供給の免除を撤回
Bloomberg: (翻訳) 米国は、TSMCが中国の主要なチップ製造拠点に重要な装置を自由に出荷する権限を取り消しました。これにより、その旧世代施設での生産能力が削減される可能性があります。https://t.co/VIWVGNi7TX
Financial Times: (翻訳) 米国、TSMCの中国へのツール出荷を抑制 https://t.co/eFGyNvBh8e
AppleのAI人材流出に続報、ロボティクス責任者もMetaへ
- AppleのAI部門からの人材流出に関する続報です。
- 今回はロボティクス研究の責任者がMetaに移籍したほか、新たに3人のエンジニアがOpenAIやAnthropicに移籍したと報じられています。
- 同社が優秀なAI人材の確保と維持に苦戦している状況が、改めて浮き彫りになりました。
Bloomberg: (翻訳) Appleのロボット工学担当の主任人工知能研究者が、iPhoneメーカーからのAI人材流出の一環として、Metaの競合する取り組みに参加するために同社を去りました。https://t.co/tMkNwQyvyT
Mark Gurman: (翻訳) NEW:Appleは、AI部門のロボット工学研究責任者を含む、さらに4人のAI研究者を失いました。最新の退職者は、OpenAI、Anthropic、Metaに向かっています。https://t.co/mOdzpI94Nl
Rohan Paul: (翻訳) 速報:AppleのAI人材流出が続く。💼 Appleは、主任ロボットAI研究者のJian Zhang氏をMetaに、さらに3人のモデルエンジニアをOpenAIとAnthropicに失った。Apple Intelligenceからの最近の退職者は合計10人。Jian Zhang氏は、Reality Labs内のMetaのRobotics Studioに移籍する。https://t.co/...
Google独禁法訴訟、Chrome売却は回避も検索データ共有命令
- Googleの検索独占を巡る反トラスト法訴訟で、連邦地裁は米司法省が求めていたChromeブラウザの売却命令を退ける判決を下しました。
- 一方で、Googleに対し、競合他社に検索データの一部を共有するよう命じています。
- Appleとの検索デフォルト契約は維持される見込みで、Googleにとっては最悪の事態は免れた形となりました。
Financial Times: (翻訳) Google、米独占禁止法訴訟で会社分割を回避 https://t.co/dQOjjXNfZB
The New York Times: (翻訳) 速報:連邦裁判官は、Googleが検索における独占を解決するための画期的な決定で、検索結果を競合他社に引き渡さなければならないとの判決を下しました。https://t.co/TCC5NTLrPP
Mark Gurman: (翻訳) AppleとGoogleのデフォルト検索契約は、マイナーな調整を加えて存続します。クパチーノ内部での衝撃的な展開です。https://t.co/O4gyCDCSZz
MistralのLe Chat、外部連携(MCP)と記憶機能を追加
- Mistral AIが、同社のAIチャット「Le Chat」に外部アプリ連携と記憶機能を追加しました。
- 以前報じたAgents APIに続き、Le Chat本体がMCP(Model Context Protocol)をサポートし、NotionやZapierなど20以上のコネクタが利用可能になります。
- また、ChatGPTなどにも搭載されている、ユーザーとの対話を記憶する「Memory」機能もリリースされました。
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) 速報🚨:Mistral AIが、カスタムMCPのサポートとともにリモートMCPをリリースします! これで、Le Chatから直接Notion、Zapier、その他多くのアプリと対話できるようになります。 Le MCP 👀 https://t.co/h6keg09zbb
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) メモリ機能とMCPサポートの両方がモバイル版Le Chatで利用可能になりました! https://t.co/XsnUtIT8uu
OpenAI、ChatGPTに保護者管理機能などを追加へ
- OpenAIが、ChatGPTの安全性向上のためのアップデートを発表しました。
- 10代のユーザー向けに保護者が利用を管理できる機能や、不適切な会話を検知した際にアラートを出す機能を今後数ヶ月以内に展開するとのことです。
- また、先日リリースされた音声モデル「gpt-realtime」を最大限に活用するための7つのプロンプトのヒントも公開しています。
TechCrunch: (翻訳) OpenAIは火曜日、ChatGPTが精神的苦痛を検知できなかった最近の安全上の事件への継続的な対応の一環として、機密性の高い会話をGPT-5のような推論モデルにルーティングし、来月中にペアレンタルコントロールを展開する計画であると述べた。https://t.co/kwtE6QKJeh
OpenAI Developers: (翻訳) gpt-realtimeを最大限に活用するための7つのヒント:
Forbes: (翻訳) ChatGPTのペアレンタルコントロールは、子供が苦しんでいるときに警告音を鳴らします https://t.co/ZZ2KOZZhYW https://t.co/Jjbn1rneag
続報: LangChainとLangGraphがv1.0α版を公開
- LLMアプリ開発フレームワークLangChainと、エージェント開発ライブラリLangGraphがv1.0のα版をPythonとJS向けにリリースしました。
- これは以前報じたv1.0に向けた準備の続報です。
- 正式版は10月下旬のリリースを目指しているとのことです。
LangChain: (翻訳) ‼️LangChain & LangGraph 1.0alphaリリース 本日、PythonとJSの両方で、langgraphとlangchainのv1.0のアルファリリースを発表します。 🕸️LangGraphは低レベルのエージェントオーケストレーションフレームワークであり、開発者に永続的な実行と複雑なものを実行するためのきめ細かな制御を提供します https://t.co/gc...
Harrison Chase: (翻訳) LangChainおよびLangGraphパッケージの1.0alphaリリースを公開しました。両パッケージの最初のメジャーバージョンは10月下旬に公開予定です。ご意見、ご感想をお聞かせください!
Kaggle CMIコンペが終了、0.90超えの熾烈な争いに
- Kaggleで開催されていた「Child Mind Institute - Detect Sleep States」コンペティションが終了しました。
- 睡眠段階を検出するこのコンペでは、多くの参加者が最終サブミッションを提出し、スコア0.90を超えるハイレベルな争いが繰り広げられました。
- 参加者からは、最終盤まで順位が読めない厳しい戦いであったとの声が上がっています。
chumajin: cmi3 , 0.9 … すごい。
onodera: CMI 0.90すげ〜
Jack: CMI、最終サブ投げたが金圏は厳しそう。途中完全理解したモードになったが、最後になって何も理解できていないことがわかった。悔しい。
中国Meituan、560Bの巨大MoEモデルLongCat-Flash公開
- 中国のフードデリバリー大手Meituanが、オープンソースLLM「LongCat-Flash」を公開し注目を集めています。
- 560Bという巨大なMoEモデルでありながら、動的なアクティベーション技術により効率的な推論を実現していると報告されています。
- その質の高い技術報告書と革新的なアーキテクチャは、オープンソースコミュニティから高く評価されています。
Chubby♨️: (翻訳) オープンソースは本当にあらゆる分野で追いついてきています。素晴らしいことです! https://t.co/LLILWSDUxM
clem 🤗: (翻訳) 中国の食品配達会社は、オープンサイエンスとオープンソースAIのおかげで、米国の巨大IT企業よりもAIの進歩に貢献しています🤯🤯🤯 AI科学者が経営陣と戦って、科学を秘密にするのではなく共有するという私たちのルーツに戻らなければ、米国は終わりです。