2025年09月02日 夜のAIニュースまとめ
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LayerXの大型調達とAIの社会性評価に注目
今日のAI業界では、国内スタートアップLayerXのシリーズBで150億円の大型調達が注目を集めています。米TCVをリード投資家に迎え、AIエージェント事業の加速を目指します。
一方、AIの社会的能力を測る新たな「Werewolf Benchmark」の登場や、Geoffrey Hinton氏による「AIは支配ではなく気遣うように設計すべき」という提言も話題となっています。
AI関連のハードウェア面では、SK HynixがDRAM市場で2四半期連続首位を維持し、中国企業のHBM開発協力の可能性も報じられています。
それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。
目次
- LayerX、AIエージェント事業加速へ150億円調達【続報】
- 【続報】中国HBM開発、CXMTとYMTCが協力か
- SK Hynix、DRAM市場シェアで2四半期連続首位【続報】
- Perplexity、記憶機能「SuperMemory」を準備中
- LLM学習の脱GPU化、専門家は「代替は容易でない」との見方
- Hinton氏「AIは支配するのではなく、気遣うように設計すべき」
- xAIのGrok Code Fast 1、性能が大幅に向上【続報】
- AIの社会的推論能力を測る「Werewolf Benchmark」が登場
LayerX、AIエージェント事業加速へ150億円調達【続報】
- 既報の通り「Bet AI」戦略を掲げるLayerXが、シリーズBで150億円の大型資金調達を発表しました
- リード投資家は米TCVで、三菱UFJ銀行とも戦略的パートナーシップを締結しています
- 調達資金はAIエージェント事業の加速とエンジニア採用の強化に充てられ、国内外から大きな注目を集めています
福島良典 | LayerX: 【お知らせ】 LayerX、シリーズBでの総額150億円の資金調達についてお知らせします。 エンジニアの採用を強化し、AIエージェント事業をさらに加速します。 https://t.co/s7OR8MkXLE
福島良典 | LayerX: また合わせて、三菱UFJ銀行様と戦略的パートナーシップも発表しております LayerX、三菱UFJ銀行と戦略的パートナーシップを締結。バクラクにおける協業に加えて、Ai Workforce活用による組織変革支援および新規事業創出に向けた協業検討を開始 https://t.co/BCvkioYl7w @PRTIMES_JPより
TechCrunch: (翻訳) この日本のAIスタートアップは、企業の管理負担を削減するために1億ドルを調達しました。
【続報】中国HBM開発、CXMTとYMTCが協力か
- 中国のAI半導体自給に向けた動きの続報です。
- 韓国メディアが、半導体メーカーCXMTとYMTCが協力してHBM(高帯域幅メモリ)を開発する可能性を報じました。
- 専門家からは、TSV(シリコン貫通ビア)などの技術的課題が多く、先行メーカーに追いつくには3〜4年かかるとの厳しい見方も出ています。
Jukan: (翻訳) 中国のCXMT、YMTCと協力してHBMを開発する可能性が高い - 韓国地元メディア報道
パウロ: (翻訳) 彼らはまだHBM3の製造に苦労しています。SK HynixやMicronに追いつくには3、4年かかるでしょう。TSV、1b DRAM、効率的な電力供給、そして先端パッケージングなど、多くの作業が必要です。
パウロ: 中国がAIチップとHBMで追いつき追い越せをやっているのは素晴らしいことだと思いますが、ワープすることはないよ。
SK Hynix、DRAM市場シェアで2四半期連続首位【続報】
- SK HynixのDRAM市場シェアに関する続報です。調査会社のレポートにより、2025年第2四半期も同社がSamsungを上回り、首位を維持したことが確定しました。
- 第1四半期に続く2四半期連続の首位で、市場シェアは4割に迫っています。生成AI需要を背景としたHBMの売上好調が、市場の勢力図を塗り替える大きな要因となっています。
Jukan: (翻訳) SKハイニックス、第2四半期にサムスンを抜きDRAM市場シェア1位を維持
パウロ: SK Hynix強いっ 生成AI HBMの波に乗り 2025Q2 DRAM 売上シェア1位 Q1に引き続き2四半期連続、シェア4割に迫る 時代は完全にAI https://t.co/zCvFvcyFxA https://t.co/3vkgqhT0wB
Jukan: (翻訳) JPM:HBM4のASPプレミアムはコスト増と同様になると予想しています。SKハイニックスに対する市場の懸念は過剰なのでしょうか?
Perplexity、記憶機能「SuperMemory」を準備中
- AI検索エンジンPerplexityが、記憶機能「SuperMemory」を近日中にアップデートすることを示唆しました。
- ユーザーとの過去の対話を記憶し、よりパーソナライズされた検索体験の提供を目指すものとみられます。
- 同社は先日一般公開されたAIブラウザ「Comet」に続き、新機能の開発を活発に進めています。
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) PerplexityにもうすぐSuperMemoryが搭載されます!タスク管理やTODOリストとしてもメモリ機能を使えるようになるといいな。何を期待しますか?👀
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) 速報🚨: Perplexity Cometブラウザが学生アカウント向けに早期アクセスで利用可能になります!これは、近いうちに学習モードについても発表があることを意味すると思われます。「Cometは、24時間365日体制の相棒、勉強仲間、そして家庭教師として機能するAI搭載ブラウザです。」
Chubby♨️: (翻訳) もしPerplexityが最初にコンテキストウィンドウの問題を解決したら、それは史上最大のどんでん返しになるだろう。
LLM学習の脱GPU化、専門家は「代替は容易でない」との見方
- GPUを使わずにLLMを学習させる手法について、専門家たちの間で議論が交わされている。
- ある専門家は、シストリックアレイやメモリスタ、スパイキングニューラルネットワークなど、過去10年の非ノイマン型アーキテクチャの知見を踏まえた上での議論の必要性を説いている。
- 現状では、FPGAはスケールが難しく、CPU分散は性能が出ない、ニューロモルフィックは勾配降下法と相性が悪いなど、各手法に課題があり、GPUの代替は容易ではないとの見方が示されている。
Kazunori Sato: GPUを使わないLLM学習についてあれこれ議論してる皆さん、シストリックアレイはもちろんメモリスタとかTrue NorthとかStochastic計算とかスパイキングとかデータフローとかここ10年の諸々の非ノイマン型NN設計を一通り把握したのちにLLM適用を議論されてるという理解でよいですか?
Yuta Kashino: マジこれ。FPGAはスケールさせようがないし、CPU分散は単一CPUのGEMM性能で話にならないし、ニューロモルフィックは勾配降下法と相性が悪くて使いものにならないし、他は概念検証さえ到達してないし。こういう知識もなく「ぼくのかんがえるさいきょうのLLM…」とか放言しても無知蒙昧すぎるわけで…
Yuta Kashino: (´-`).。oO( 物質科学(化学,物性物理,素粒子等)や生物科学は装置が無いと手も足も出ないから妄想キッズがいないけど,計算機科学は手元にPCがあるからホームグロウンでワンチャンとか勘違いするキッズが出るのだろうけど,ことAIに関しては完全なる巨大装置産業だからもうそれは無理なんで… )
Hinton氏「AIは支配するのではなく、気遣うように設計すべき」
- AI研究の権威であるGeoffrey Hinton氏が、超知能に対する新たな考え方を示し、話題となっている。
- 同氏は「超知能を支配しようとするのではなく、母親が子供を守るように、AIが人間を気遣うように設計すべきだ」と述べた。
- これは、AIを力でコントロールするのではなく、愛着を通じて制御するというアプローチであり、AIとの共存に向けた重要な視点として注目されている。
Haider.: (翻訳) ジェフリー・ヒントン氏は、AIを制御できるようになるからではなく、その必要がなくなるかもしれないから、今はもっと楽観的だと言っています。「超知能を支配しようとしないでください。母親が子供を守るように、気遣うように設計してください。」力ではなく、愛着による制御。私たちはAIにそうなってほしいのです。
Carlos E. Perez: (翻訳) ついにジェフリー・ヒントンは人工共感の重要性を理解するようになった。
xAIのGrok Code Fast 1、性能が大幅に向上【続報】
- 先日、開発ツール「Cline」への統合などで高評価を得ているxAIのコーディングモデル「grok-code-fast-1」の続報です。
- 数週間前に「sonic」という名称でステルスリリースされた際は、エラーや信頼性の低さが指摘されていましたが、現在のバージョンではこれらの問題が改善され、性能が著しく向上したとユーザーから報告されています。
Cline: (翻訳) Clineユーザーによると、sonic
からgrok-code-fast-1
への改善は顕著です。
AIの社会的推論能力を測る「Werewolf Benchmark」が登場
- AIの社会的推論能力を測定するための新しいベンチマーク「Werewolf Benchmark」が公開された。
- このベンチマークでは、7つの主要なLLMに人狼ゲームを210回プレイさせ、リーダーシップ、ブラフ、操作への耐性といった能力を評価する。
- ゲームのような対話形式の環境でAIの能力を評価する試みは、人工的でゲーム化しやすい他のベンチマークとは一線を画すものとして注目されている。
Thomas Wolf: (翻訳) 自己対戦/ゲームのベンチマークの多くは人工的で、かなり簡単にゲーム化できてしまいますが、これは際立っています。
Clémentine Fourrier 🍊: (翻訳) 6月上旬の「Town Of Salem」ベンチマークを楽しんだなら、人狼ベンチマークも気に入るでしょう!オリジナル版のようにAnthropicモデルをテストしなかったのは少し残念です。彼らは面白い行動を示し、ほとんど騙すことができませんでした^^ オリジナルはこちら:https://t.co/1v22aVn52D 新しいのは以下です: