2025年07月28日 夜のAIニュースまとめ

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Samsung-Tesla AI6チップ製造契約が正式締結、GPT-5発表前夜の動き

今週のAI業界は大型契約と新モデル発表の期待で盛り上がっています。SamsungとTeslaの165億ドル規模のAIチップ製造契約が正式締結され、テスラ専用の次世代チップ「AI6」の製造が決定しました。

一方、GPT-5発表の前触れと見られる動きも。LMArenaから謎の高性能モデルが一斉削除され、正式発表への期待が高まっています。またSam Altman氏の「ChatGPTに守秘義務はない」発言も注目を集めています。

それでは各トピックの詳細についてご一緒に見ていきましょう。

目次

  1. Samsung、Teslaと165億ドルでAIチップ「AI6」製造契約【続報】
  2. LMArenaの謎モデルが一斉削除、GPT-5発表の最終準備か
  3. プロンプト記述はJSONかMarkdownか、開発者間で議論白熱
  4. 【続報】Intel、x86 CPU事業に集中 AI事業売却か
  5. 中国Zhipu、最新オープンソースLLM「GLM-4V-9B」を公開
  6. Sam Altman氏「ChatGPTに守秘義務はない」と発言
  7. JPMorgan、Fintech向けデータ有料化を計画か
  8. 【続報】Neuralink参加の「スマート人工眼」、治験を開始
  9. AI動向: 破滅的忘却、Apple新モデル詳細、Devinの未来

Samsung、Teslaと165億ドルでAIチップ「AI6」製造契約【続報】

  • 以前報じられたSamsungによるTeslaの次世代AIチップ製造の噂が、165億ドル規模の大型契約として正式に締結された続報です。
  • 契約に基づき、Samsungは2nmプロセスでTeslaの次世代AIチップ「AI6」を製造します。以前の報道ではチップ名は「Dojo」とされていましたが、今回は「AI6」と報じられています。
  • テキサスに建設中の新工場がTeslaの専用工場になるとも伝えられており、一部ではSamsungが将来を見据え、損失覚悟で受注したとの分析も出ています。
Bloomberg: (翻訳) 独占:サムスンはテスラ向けの半導体を生産するため165億ドルの契約を締結し、不振のファウンドリ部門を後押しする https://t.co/Rn1cfwIPGn

Financial Times: (翻訳) サムスン、165億ドルでテスラにAIチップを供給へ https://t.co/rl3wlQ7nWb

パウロ: うおおおお Samsungの巨大なテキサスの工場はテスラの AI6チップの専用工場になる予定 (引用ツイート: Samsung’s giant new Texas fab will be dedicated to making Tesla’s next-generation AI6 chip. The strategic importance of this is hard to overs...

LMArenaの謎モデルが一斉削除、GPT-5発表の最終準備か

  • LLM評価基盤「LMSys Chatbot Arena」で話題となっていた、正体不明の高性能モデル群に関する続報です。
  • 「lobster」や「zenith」など、GPT-5のテストかと噂されたモデル群が一斉に削除されたことが確認されました。
  • この動きから、GPT-5の正式発表に向けた最終準備に入ったとの見方が強まっており、コミュニティの期待が最高潮に達しています。
まつにぃ: LMarenaから ・lobstar ・summit ・nectarine ・starfish ・zenith が一気に各ジャンルから撤退しました。 これらはGPT5ではと謳われていたものだったので、これもリリースの前兆かもしれません。 そして恐らくこの子達がOSS/GPT5のレベル別モデルだったのでしょう。 (引用ツイート: Bye Bye GPT - 5 👏 I Hop...

Chubby♨️: (翻訳) Lobster、Statfish、nectarine、Zenithなどが削除されました。GPT-5はとんでもないモデルになり、期待を超えるでしょう。

今井翔太 / Shota Imai@えるエル: LMarenaに放流されてたzenithはじめ、lobsterやstarfishなどの謎コードネームモデル群が削除されたっぽいので、これはそろそろGPT-5公開か

プロンプト記述はJSONかMarkdownか、開発者間で議論白熱

  • LLMへの指示(プロンプト)の最適な記述方法を巡り、開発者の間で活発な議論が交わされています。
  • OpenAI Cookbookの著者が「JSON形式でのプロンプト指示はトークン効率が悪い」と指摘し、Markdownやプレーンテキストを推奨したことが発端となりました。
  • これに対し、「AnthropicやエージェントコーディングではJSONが有効な場合もある」といった反論も出ており、モデルのチューニングや特性によって最適なフォーマットは異なるとの意見で白熱しています。
Kenn Ejima: プロンプトをJSONで書く流行に対し、やめてくれ!とOpenAI Cookbookの著者が申しております。 記号ノイズが多くてトークン効率が悪いですからね。 なんらかの構造があるほうが強いのは間違いないのですが、普通に人間に読みやすい方法でやるのがおすすめです。 MarkdownとかYAMLとか。 (引用ツイート: Guys I hate to rain on this parade ...

mizchi: OpenAI 勢はこう言うけど、 Anthropic やオープンウェイトやエージェントコーディング勢はオフサイドルールは最悪だから yaml ではなくJSON 使えって逆のこと言うから、どうチューニングされてるかってだけだと思う (引用ツイート: OpenAI研究者「JSONプロンプティングはトークン効率最悪のオカルトだからMarkdownかXMLかプレーンテキスト使って」)

【続報】Intel、x86 CPU事業に集中 AI事業売却か

  • Intelの経営再建に関する続報です。
  • 新CEOがx86 CPU事業への集中を鮮明にし、AI関連を含む他事業を売却する可能性が報じられました。
  • この方針転換は、IntelがAI開発競争から一歩後退する可能性を示唆しており、市場に動揺が広がっています。
パウロ: intelの新CEO、今しか見てなくて 唯一利益を出している x86 CPU以外は売却しそう そして、数年でデータセンターもWindowsもARMにボコボコにされて何も残らなそう

パウロ: intel ショック 今度は日本半導体株を直撃でクソワロタ 本当にヤバいやつですよ

パウロ: intelは最悪なタイミングでパット氏からブー氏にバトンタッチしたかもね 米国の経営者は前任者を全否定から入る傾向があるから、とんでもない結果を引き起こしそう

中国Zhipu、最新オープンソースLLM「GLM-4V-9B」を公開

  • 中国のAIユニコーン企業Zhipu AIが、最新のオープンソース大規模言語モデル「GLM-4V-9B」をリリースしました。
  • このモデルは、同社が開発するGLMシリーズの最新版であり、中国企業によるAI技術開発の活発さを示す動きとして注目されています。
  • オープンソースでのモデル公開は、研究開発コミュニティの活性化に貢献すると期待されます。
Bloomberg: (翻訳) Zhipuは、これまでで最大のオープンソースモデルをリリースし、無料の人工知能サービスを強化する中国企業の増加に加わりました。 https://t.co/CQSV7rnGgL

Sam Altman氏「ChatGPTに守秘義務はない」と発言

  • OpenAIのSam Altman氏が、ポッドキャストで「ChatGPTに守秘義務はない」と発言し、注目を集めている
  • この発言は、裁判所などからの令状があれば、ユーザーとの対話ログが第三者に開示される可能性を示唆するもの
  • 以前報じられたデータ保存命令の件と合わせ、AI利用におけるプライバシーや情報管理の重要性が改めて浮き彫りになっている
  • 機密情報を扱う際は、ローカルで動作するLLMの利用も選択肢として検討すべきとの意見も出ている
まつにぃ: これはサムアルトマン的には ・現行の法では守れない ・だから守れるように変えていかないといけない と持っていきたいのかなぁとは感じでます。 現状ローカルLLM以外は全部アウトなので、さっさと守れるようにして欲しいですね。 もう色々な人がすでに大量に突っ込んでしまってると思うので... (引用ツイート: サム氏、「ChatGPTに守秘義務は無い」とぶっちゃけてしまう。裁判所が開示請求してく...

JPMorgan、Fintech向けデータ有料化を計画か

  • 米金融大手JPMorgan Chaseが、Fintech企業に対して顧客データへのアクセスを有料化する計画であることが報じられました。
  • SaaS業界でSalesforceなどがAI企業によるデータアクセスを制限した動きに続くもので、顧客データを資産として収益化する流れが金融業界にも広がる可能性を示唆しています。
  • データへのアクセスがAIサービスの根幹をなすだけに、今後の金融業界とFintech業界の関係性を左右する重要な動きとして注目されます。
Financial Times: (翻訳) JPモルガン、顧客データへのアクセスを有料化する計画でフィンテック企業を脅かす https://t.co/L7bQXm38wM

Financial Times: (翻訳) JPモルガン・チェースは、金融テクノロジーの新興企業に対し、顧客データへのアクセスに課金する計画で警鐘を鳴らしており、この動きは彼らのビジネスモデルを危険にさらす可能性がある。https://t.co/cfjefeZFeu https://t.co/Y0BYtn5mXH

【続報】Neuralink参加の「スマート人工眼」、治験を開始

  • 以前お伝えした、Neuralinkが参加するAI活用「スマート人工眼」開発の続報です。
  • この度、視覚障碍者の顔認識やナビゲーション等を支援するための治験が正式に開始されました。
  • 脳インプラントとは異なるアプローチでの視覚回復を目指す取り組みとして、注目されます。
Tetsuro Miyatake: イーロン・マスクがカリフォルニア州とスペインの研究者と共同で人工眼に関する治験を行っている。 目的はスマート人工眼の開発のための基盤研究で、そのスマート人工眼ではAIを活用して目が不自由な人が他人の顔の認識や外で周りを認識できるようにしたいとのこと。 https://t.co/5uaJJ5pPoA

AI動向: 破滅的忘却、Apple新モデル詳細、Devinの未来

  • LLMが新しい知識を学習する際に、以前の知識を忘れてしまう「破滅的忘却」という現象が話題になっています。Grokに質問したユーザーがこの専門用語を教わったと投稿し、関心を集めました。
  • 【続報】先日のWWDCで発表された「Apple Intelligence」に関する技術レポートが公開されました。オンデバイスで動作する30億パラメータのモデルと、サーバーサイドの高性能モデルを開発中であることが改めて示され、どちらも多言語・画像に対応し、効率化技術が盛り込まれているとのことです。
  • コード生成AI「Devin」と「Windsurf」の統合に関するミートアップが開催され、共同創業者が今後の展望について語りました。人間とAIエージェントの協業を再定義することを目指すとしています。
Iaiso: GrokになんでLLM毎年知識継ぎ足しできないんと聞いてたらカタストロフィック・フォーゲッティング・破滅的忘却というカッコ良すぎるテクニカルタームを教えてもらった

Shinichi Takaŷanagi: Appleがオンデバイス用3Bパラメータモデルとサーバ用PT-MoE構造を持つ高性能モデルを開発との報告。両者共多言語・画像対応で、KVキャッシュ共有や量子化による効率化を実現。Swift用フレームワークも。 Apple Intelligence Foundation Language Models: Tech Report 2025 https://t.co/AunT16lcbX

Publickey: DevinとWindsurfを統合した未来はどうなる? 「Devin Meetup Tokyo 2025」に共同創業者が来日、基調講演レポート https://t.co/k6vOmaYOEK

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