2025年07月02日 夜のAIニュースまとめ

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AI業界の人材戦争とプロダクト革新

今週のAI業界は、人材獲得競争と製品革新が注目を集めています。

MetaとOpenAIの間で展開される「3億ドル」規模の人材引き抜き合戦では、アルトマンCEOが「宣教師は傭兵に勝つ」と内部結束を図っています。一方、製品面ではAnthropicの「Claude Code」がカスタムコマンド強化で自動化機能を向上させ、OpenRouterには謎の100万トークンモデル「Cypher Alpha」が登場しました。

Google、Grok、Alibabaもそれぞれ新機能や事業拡大を積極展開中です。では各トピックの詳細を見ていきましょう。

目次

  1. Metaの引き抜きに対しOpenAI CEO「宣教師は傭兵に勝つ」
  2. Claude Code続報: カスタムコマンド強化で自動化がさらに向上
  3. OpenRouterに再び謎の1Mトークンモデル「Cypher Alpha」登場
  4. Grok、新機能「Tasks」を正式リリース【続報】
  5. Google、仮想試着Doppl続報やADK詳細ブログを公開
  6. Karpathy氏、テストベース認証の重要性を強調
  7. Alibaba、AI事業強化で東南アジアにデータセンター新設

Metaの引き抜きに対しOpenAI CEO「宣教師は傭兵に勝つ」

  • MetaによるOpenAIからの人材引き抜きに関する続報です。Metaは研究者10人以上に対し、4年間で最大3億ドル(初年度1億ドル超)という報酬を提示していると報じられました。
  • この動きに対し、OpenAIのサム・アルトマンCEOは社内メモで「宣教師は傭兵に勝つ」と述べたとされ、金銭よりも使命感の重要性を訴え引き止めを図っているようです。トップAI人材の価値の高騰と、企業間の熾烈な競争を改めて示す出来事です。
久保田 雅也@Coalis: Metaが4年間最大$300m(初年度$100m超) のパッケージでOpenAIの研究者を引き抜いてる件。しかも10人以上にこのオファーを出している。Meta幹部報酬と比較するとその凄さが • CFO: $23.5m • COO: $25.5m • CTO: $23.5m • CPO: $23.5m

Tech Dev Notes: (翻訳) 3億ドル😳

Bindu Reddy: (翻訳) サム・アルトマンがOpenAIの従業員に「宣教師は傭兵に勝つだろう」と語った。\n\nこれ以上同意できない!\n\nAIは宇宙を変える技術であり、一握りの企業に支配されることはできない。分散化され、理想的にはオープンソース化される必要がある!\n\n君の使命は、もしそれを受け入れるなら、

Claude Code続報: カスタムコマンド強化で自動化がさらに向上

  • AnthropicのAIコーディング支援ツール「Claude Code」の続報です。カスタムスラッシュコマンド機能が強化され、自作プロンプトの登録やコマンド内からのbash実行、ファイル内容のコンテキスト追加が可能になりました。
  • 先日お伝えした、特定のタイミングで処理を自動実行する「Hooks」機能とあわせ、より高度な自動化による開発体験の向上が期待されます。
ぬこぬこ: 自前のプロンプトをマークダウンファイルとして保存、/your-command で呼び出せるカスタムスラッシュコマンドがアップデート\n\nカスタムスラッシュコマンド内の記述から bash コマンドを実行、@でファイルの内容をコンテキストに追加、コマンド内のキーワード発火で extended thinking できるように

Iaiso: Claude CodeのHooksでタスク完了メッセージをデスクトップ通知する https://t.co/E14C9XIF0G

erukiti: カスタムコマンドで、CLIツールも起動できるのか。これは大分便利に

OpenRouterに再び謎の1Mトークンモデル「Cypher Alpha」登場

  • AIモデルのルーターサービス「OpenRouter」に、再び正体不明のステルスモデルが登場し話題となっています。
  • 「Cypher Alpha」と名付けられたこのモデルは、100万トークンという広大なコンテキスト長を持ちながら、無料で利用できるのが特徴です。
  • 以前、同様の形で登場したステルスモデルの事例もあり、今回もGPT-5など主要AI企業の未発表モデルのテストではないかと憶測を呼んでいます。
Rohan Paul: (翻訳) 「Cypher Alpha」と名付けられた新しい謎の「ステルス」モデルがOpenRouterに登場しました。\n\n• コンテキスト長:100万トークン\n• アクセス無料\n\nこれはGPT-5か、それともオープンソースモデルでしょうか🤔 https://t.co/w1O2rtkoSG

まつにぃ: OpenRouter が新ステルスモデル 「Cypher Alpha」 を無料枠で公開。\n\n・コンテキスト 100万トークン\n・出力上限 1万トークン\nと言う能力を持っています。\n\n昨春の Quasar Alpha → GPT-4.1 と類似する流れから、今回も OpenAI 製 GPT-4.x 系のテスト版 の可能性が高いです。\n\n触ってみましょう。

Carlos E. Perez: (翻訳) サイファーアルファ(1Mコンテキストウィンドウ) https://t.co/mm0ACHmxpW

Grok、新機能「Tasks」を正式リリース【続報】

  • 以前リーク情報としてお伝えしたxAI「Grok」の新機能「Tasks」が、iOSアプリおよびWeb版に正式に実装されました。
  • ユーザーは定期的なタスクのスケジュール設定、作成、編集、閲覧が可能になります。
  • あわせて、Web版ではストレージ使用量の表示や、画像生成のための新しいUIも導入されています。
Tech Dev Notes: (翻訳) Grok iOSアプリにタスク機能が追加されました! https://t.co/F4nzZlCTFg

TestingCatalog News 🗞: (翻訳) iOS向けGrokアプリもタスクに対応しました。そこから、スケジュールされたタスクの閲覧、作成、編集ができます。 https://t.co/nJVTH3Q9If

Tech Dev Notes: (翻訳) Grok Webでストレージ使用量が表示されるようになりました! https://t.co/Og89rBl0o1

Google、仮想試着Doppl続報やADK詳細ブログを公開

  • 既報の仮想試着機能「Doppl」の続報として、カメラロールの写真から手軽に試着動画を生成できる機能がGoogle Labsから公開されました。
  • 開発者向けには、AIエージェント構築キット「Agent Development Kit (ADK)」に関する詳細な活用ブログが公開されています。
  • あわせてGoogle AI StudioのUIも刷新され、API使用量の確認が容易になるなど、開発者体験が向上しています。
Google Labs: (翻訳) 着る前にすべてのアウトフィットがどのように動き、流れるかを確認できるデジタルクローゼットを夢見たことはありますか?Dopplを使えば、カメラロールから直接どんなルックも試着し、動きの中で見ることができます。あなたのスタイルプレイグラウンドに足を踏み入れてください。✨\n\n今すぐお試しください:https://t.co/pA1PvH3brK https://t.co/Aw52hIG0T...

Kimihiko Kitase ♨️ 北瀬 公彦: AIエージェントを構築するための「Agent Development Kit(ADK)」とそのツールの活用方法を紹介したブログ。\n\n架空のグローバルコーヒーマシン企業のチケット管理エージェントを構築。\n\nめっちゃわかりやすい。おすすめです! #gemini #googlecloud \n\n https://t.co/b72IuoKtP8

Kimihiko Kitase ♨️ 北瀬 公彦: Google AI Studio の新しい UI こんな感じになるらしい。利用料金が出てくるのがいいね👍

Karpathy氏、テストベース認証の重要性を強調

  • 著名なAI研究者であるAndrej Karpathy氏が、ペットフードの安全性テストに関する投稿を引用し、「テストベースの認証が唯一の前進する道だ」と述べ、その重要性を強調しました。
  • 氏は、現代の食品がグローバルなサプライチェーンを持つ複雑な工業製品であることを指摘し、農場から食卓までの多くの段階で汚染が起こりうると説明しています。
  • この考え方は、AIの安全性や信頼性を確保するためのアプローチにも通じるものがあり、AI開発における品質保証のあり方を考える上で示唆に富んでいます。
Andrej Karpathy: (翻訳) 食品においては、テストに基づく認証が唯一の前進の道であり、今後さらに多くの事例が見られることを期待しています。\n\n食品はもはや単純なものではありません。それは、グローバルな供給および加工チェーンを持つ複雑な工業製品です。汚染は、農業から収穫までの多くの段階で発生する可能性があります。

Alibaba、AI事業強化で東南アジアにデータセンター新設

  • AlibabaがAI駆動の成長を目指し、マレーシアとフィリピンに新たなデータセンターを建設すると報じられています。これは、同社のクラウド部門が東南アジアでの事業拡大を加速させる動きです。
  • また、中国国内では、激化する競争に対応するため、即時配達コマース事業に500億元(約70億ドル)の補助金を提供し、テコ入れを図っています。
  • これらの動きは、Alibabaが国内外でAIとEコマース事業を強化するための戦略的な投資を進めていることを示しています。
Bloomberg: (翻訳) アリババはAI主導の成長を追求するため、マレーシアとフィリピンに新しいデータセンターを追加しています https://t.co/ACnjQ0aZQk

Bloomberg: (翻訳) アリババは、競争が激化する中、中国でのインスタントコマース事業を強化するため、食品配達とオンライン小売に500億元(70億ドル)の補助金を提供しています。https://t.co/h8Ds4FzgbW

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