2025年06月28日 朝のAIニュースまとめ
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次世代AIの競争激化:Grok 4の登場とインフラ戦略の変化
今週のAI業界では、モデル開発と計算資源をめぐる競争が一層激化しています。
xAIがGrok 3.5を統合し「Grok 4」として7月4日以降にリリースする計画を発表。一方、OpenAIはGoogleのTPUチップ利用を開始し、NVIDIAへの依存から多様化を図る動きが報じられました。
開発ツールの分野では、CursorとClaude Codeの連携活用が進み、複数AIエージェントの協調開発が注目を集めています。さらにMetaの音声AI企業買収交渉やAlibabaの新画像生成AI「Qwen-VLo」発表など、各社の技術拡張も加速しています。
それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。
目次
- xAI、Grok 3.5を統合し「Grok 4」として7月4日以降にリリースへ【続報】
- OpenAI、GoogleのTPUチップ利用を開始か
- CursorとClaude Code連携続報、複数AIの協調開発が話題に
- Alibaba、画像生成・編集AI「Qwen-VLo」を発表
- Kaggle太陽系外惑星コンペ続報、賞金総額$50,000
- Meta、音声クローニングAI「Play AI」買収交渉か
- Microsoft、次世代AIチップ「Braga」開発に遅延報道
- Gemini CLI、無料枠のレート制限に一部不満の声【続報】
- PwC、AI活用の効率化でコンサル料金を値下げ
xAI、Grok 3.5を統合し「Grok 4」として7月4日以降にリリースへ【続報】
- xAIの次期モデルに関する続報です。イーロン・マスク氏は、開発中だったGrok 3.5をキャンセルし、次期モデル「Grok 4」として7月4日の独立記念日以降にリリースすると発表しました。
- Grok 4では特にコーディング能力の強化が示唆されており、性能向上に大きな期待が寄せられています。
- 7月にリリースが噂されるGPT-5との性能競争が激化すると見られており、AI業界の夏の動向から目が離せません。
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) 速報🚨:Grok 3.5はキャンセル。Grok 4は7月4日以降に登場し、コーディングで優れた性能を発揮すると期待されています。 あなたの視点から最も近いタイムラインは? - もうすぐ - 来週 - X日以降 👀
Rohan Paul: (翻訳) Grok 4、7月4日の直後 https://t.co/i0KQKYD4Iw (引用ツイート:@Grokチームと一晩中@xAIで頑張っています。順調です。Grok 4と呼ばれます。7月4日の直後にリリース。特化したコーディングモデルのためにもう一回大きな実行が必要です。)
Tech Dev Notes: (翻訳) 世界はGPT-5よりもGrok 4に興奮していると言っても過言ではないでしょう。
OpenAI、GoogleのTPUチップ利用を開始か
- The Informationが、OpenAIがGoogleのTPU(Tensor Processing Unit)チップを推論に利用し始めたと報じました。
- コスト削減と、これまで依存してきたNVIDIA製チップからの多様化が目的と見られています。これはOpenAIがMicrosoft Azure以外のクラウドインフラを本格的に利用する初のケースとなります。
- この動きは、AIの計算資源を巡る大手テック企業間の力学に変化をもたらす可能性があり、業界の注目を集めています。
The Information: (翻訳) 独占:Google、Nvidiaに対する勝利でOpenAIにTPUチップの使用を説得 OpenAIは、Nvidiaチップの最大顧客の1つであり、Googleのより安価なAIチップの使用を開始しました。 詳細はこちら @anissagardizy8 @QianerLiu 👇
Tibor Blaho: (翻訳) この件に関与している人物によると、OpenAIはコスト削減とマイクロソフトおよびNVIDIAへの依存からの脱却のため、Google Cloudを通じてGoogleのTPUチップの使用を開始した。これは、同社がNVIDIA以外のハードウェアを本格的に使用する初めてのケースとなる。
パウロ: Google以外はまともなAI ASIC作ること出来てないね そのGoogleも10年AI ASIC続けて、ソフトウェア開発環境やネットワーキング整えてここまできた 一朝一夕では無理
CursorとClaude Code連携続報、複数AIの協調開発が話題に
- AIコーディングツールCursorとClaude Codeの連携活用に新たな動きです。複数のAIエージェントが協調して開発を進める手法が、生産性を劇的に向上させるとして開発者の間で話題になっています。
- 具体的なワークフローとして、Claude Codeでプロトタイプを作成し、CursorのBugBotでエラーを発見・修正、さらにClaude Codeが修正内容をレビューするといった連携が共有されています。
- 同様のコンセプトを持つツールClineも、複数のサブエージェントを生成してプロトタイプのバリエーションを作成する使い方を提唱しており、AIによる開発の未来像を示唆しています。
Ian Nuttall: (翻訳) CursorとClaude Code、どちらを使うべきか?答えはイエスです。 - Claude Codeが(Cursor内で)機能を書き、PRを作成 - Cursor BugBotがエラーを発見 - Claude CodeがBugBotをレビューし、確認+追加提案 - @claudeにBugBotの修正を依頼 - ライブサイトにマージ Cursor 🤝 Claude Code
Cline: (翻訳) コーディングの未来は、ChatGPTよりもMidjourneyに似てくるかもしれません。 Clineに並列でClaude Codeサブエージェントを生成させ、プロトタイプのバリエーションを作成する実験を検討してみてください。 「お気に入りのバージョンを選べるように5つのバージョンを構築して」
まつにぃ: Claude Codeでvibe character coding。 キャラクターごとのMCPを作成して非同期チャレンジ。 ダンジョン飯のライオス/マルシル/ファリンは絡ませやすくて面白い。 https://t.co/073d4GDtzx
Alibaba、画像生成・編集AI「Qwen-VLo」を発表
- Alibabaが、新しいマルチモーダルAIモデル「Qwen-VLo」を発表しました。このモデルは、テキストプロンプトやラフスケッチから高解像度の画像を生成するだけでなく、簡単なコマンドで画像内のオブジェクトを編集・修正できる強力な機能を備えています。
- 多言語に対応しており、プロンプトに応じてプログレッシブに画像を生成・編集できるため、クリエイティブな作業を大幅に効率化することが期待されます。
- これは、統一された画像理解と生成に向けた同社の大きな一歩と位置づけられています。
Qwen: (翻訳) AIクリエイティブエンジン、Qwen-VLoをご紹介します: • コンセプトから仕上げまで:ラフスケッチやテキストプロンプトを高解像度のビジュアルに変換 • オンザフライ編集:簡単なコマンドで商品写真の修正、レイアウトやスタイルの調整 • グローバル対応:複数の言語で画像を生成 • プログレッシブ
Junyang Lin: (翻訳) やった、これがVLoだ!まだプレビュー版だけど、すごく面白い!好きなように画像を編集するだけで、面白いことが起こるかも!ジブリ風にしたり、帽子を追加したり、物を消したり…とにかく、これは統一された画像理解と生成に向けた我々の第一歩だ。試してみて!
Bloomberg: (翻訳) 中国のeコマース大手アリババは、人工知能への積極的な進出を続ける中、AI技術の新たなイテレーションを発表しました。
Kaggle太陽系外惑星コンペ続報、賞金総額$50,000
- 先日お伝えしたKaggleの太陽系外惑星コンペ「NeurIPS - Ariel Data Challenge 2025」の続報です。
- 賞金総額は50,000ドルであることが発表されました。
- 最適化問題の要素が強く、アルゴリズムコンペティション(AHC)の参加者に有利な内容との声も上がっています。
Kaggle: (翻訳) 📣 コンペティション開始アラート! NeurIPS - Ariel Data Challenge 2025 🎯 シミュレーションされた望遠鏡データから太陽系外惑星の大気を解明するモデルを開発 💰 賞金総額50,000ドル ⏰ 参加締切:2025年9月17日
エチレン: 今日始まったKaggleのAriel Data Challenge、かなりAHCerにおすすめしたい そこまで最適化ではないけどAHCerは強いと思う https://t.co/OM9Xd9dBYp
エチレン: 5人までチームを組めるからチームコンペに飢えている人がいれば強くおすすめしたい 賞金総額$50,000と割と高いし
Meta、音声クローニングAI「Play AI」買収交渉か
- TechCrunchが、Metaが音声クローニング技術を開発するスタートアップ「Play AI」の買収交渉を進めていると報じました。
- Play AIはリアルタイムの会話エージェントや音声インターフェースを専門としており、この買収はMetaのAI部門を強化し、OpenAIやGoogleとの競争力を高めることが目的と見られています。
- MetaはAI人材の獲得を積極的に進めており、今回の買収もその一環と考えられます。
TechCrunch: (翻訳) Meta、音声クローニングのスタートアップPlay AIの買収交渉中 | TechCrunch
Tech Dev Notes: (翻訳) MetaがまたAI企業を買収 😳
Tech Dev Notes: (翻訳) MetaとPlayAIに関する詳細: - Metaは、2019年に設立されたパロアルトを拠点とするAIスタートアップ、PlayAIを買収する計画と報じられています。 - この買収は、OpenAIやGoogleと競合するMetaのAI部門を強化することを目的としています。 - PlayAIは、リアルタイムの会話エージェント、音声インターフェースなどを専門としています。
Microsoft、次世代AIチップ「Braga」開発に遅延報道
- Microsoftが自社開発を進める次世代AIチップ「Braga」の計画に約6ヶ月の遅延が生じていると報じられました。これは同社のAIチップ開発に関する続報です。
- この遅延により、チップの競争力低下が懸念されています。初代AIチップ「Maia 100」も性能面で課題があったとされ、内製化の難しさが改めて浮き彫りになりました。
- この状況は、結果としてNVIDIAとBroadcomへの更なる依存につながる可能性も指摘されています。
The Information: (翻訳) マイクロソフトのAIチップ開発が出遅れ マイクロソフトが社内で開発中の次世代AIチップに遅れが生じており、NVIDIAの最新チップに追いつくための取り組みがさらに遅れることになります。 @waynema と @QianerLiu の記事で詳細をご覧ください 👇
パウロ: MicrosoftのAI ASICが6か月の遅延 Maia 100も事実上ガラクタだし、これMarvellからBroadcomに移ると思うんだけどなぁ (引用ツイート: $MSFT Next AI Chip Facing ~6-mo Delay - The Information - Its AI chips are taking much longer than expected to ...
Chubby♨️: (翻訳) マイクロソフトはうまくいっていない。 Azureの大幅な成長は別として、Co-Pilotは依然としてニッチな製品であり(自社の従業員でさえマイクロソフトのAIよりもChatGPTを好む)、自社製ハードウェアはますます遅れている。一方、AWSやGoogleなどの競合他社は…
Gemini CLI、無料枠のレート制限に一部不満の声【続報】
- 先日リリースされたGoogleのAIエージェント「Gemini CLI」に関する続報です。
- 開発者コミュニティで利用が広がる中、一部のユーザーから無料枠のレート制限が厳しいとの声が上がっています。
- Googleも公式アカウントでプロモーションを行うなど、今後の機能拡張や制限緩和が期待されます。
Google DeepMind: (翻訳) 開発者にとって、コマンドラインインターフェース(CLI)は単なるツールではなく、故郷です。🛠️ Gemini CLIでターミナルを変革しましょう。コードの記述や理解、問題のデバッグ、新しいアプリの生成など、さまざまなことをこなすのに役立つ無料のオープンソースAIエージェントです。→
Kai INUI: Gemini CLI、ありえないほどRate Limitになるw
Iaiso: 新規ポスト。Claude Codeの下請け検索エージェント扱いされないようにGemini CLIを深掘ります 【今週の話題】Gemini CLIがリリース https://t.co/O3BJzzSrbL
PwC、AI活用の効率化でコンサル料金を値下げ
- Bloombergの報道によると、コンサルティング大手のPwCが、一部のサービスで料金の値下げを行っていることが明らかになりました。
- これは、クライアントから「PwCがAIを活用して業務をより迅速に完了させている」との指摘を受けたことに対応した動きです。
- AI導入による生産性向上が、サービスの価格設定に直接影響を与えた事例として注目されます。
- この動きは、AIがプロフェッショナルファームのビジネスモデルや価格戦略に与える影響の大きさを示唆しています。
Bloomberg: (翻訳) プライスウォーターハウスクーパースは、コンサルタント会社が人工知能を使用して業務をより迅速に完了させているという事実をクライアントが指摘したため、一部のサービスの価格を引き下げました。