2025年06月27日 夜のAIニュースまとめ
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大手テック企業の人材獲得競争と新技術展開が加速
MetaによるOpenAI研究者の引き抜きが3名に拡大し、AI人材獲得競争が激化しています。一方、OpenAIはレコメンドAI企業Crossing Mindsを買収し、パーソナライゼーション技術を強化。
APIアップデートではWebhooks機能が追加され、GoogleのVeo 3がVertex AIで開発者向けに公開されるなど、開発環境の整備も進んでいます。
さらに、GeminiやClaudeによる「AI in AI」開発や、TencentとxAIの新モデル展開など、グローバルでAI開発競争が加速しています。
それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。
目次
- Meta、OpenAIからo1担当者含め3名引き抜きか【続報】
- OpenAI、レコメンドAI企業Crossing Mindsを買収
- OpenAI APIアップデート続報、新たにWebhooks機能を追加
- MCP続報: Anthropic、ローカルMCPサーバー簡易インストーラ公開
- Google動画AI Veo 3、開発者向けにVertex AIで公開【続報】
- Gemini/Claudeの「AI in AI」アプリ生成が話題に
- Tencent、新LLM「Hunyuan A13B」を発表
- Grok、Oracle Cloudで正式提供開始【続報】
- Redwood Materials、AIデータセンター向け蓄電事業に参入
- DeepSeek、米に続き独でも規制リスクが浮上【続報】
- Google、ゲノム解析AI「AlphaGenome」を公開
Meta、OpenAIからo1担当者含め3名引き抜きか【続報】
- 先日報じたMetaによるOpenAIのAI推論モデル「o1」開発キーパーソン、Trapit Bansal氏の引き抜きに続く動きです。
- 新たに2名の研究者が移籍し、引き抜かれた研究者は合計3名になったと報じられました。
- 移籍者にはOpenAIのチューリッヒオフィスに所属していたGoogle DeepMind出身の研究者も含まれており、MetaのAGI開発に向けた人材獲得競争の激化を示しています。
Carlos E. Perez: (翻訳) スクープ:TechCrunchの取材によると、MetaはAI推論モデルを構築するため、OpenAIの主要研究者であるTrapit Bansal氏を雇用しました。Bansal氏はOpenAIの強化学習に関する研究の立ち上げを支援し、同社初のAI推論モデルであるo1の主要なリーダーでした。 https://t.co/oyKtnTYO9g
Tetsuro Miyatake: MetaがOpenAIの研究者を3人引き抜くことに成功した。 3人ともOpenAIのチューリッヒオフィスで働いていて、OpenAIの前はGoogle DeepMindで一緒に働いていた。 https://t.co/iEpa0Q8USV
あき先生/Aki💧しずくラボ: ベイエリアリーグって感じだ (引用ツイート: メタ、移籍金140億円でOpenAI研究者3人引き抜き 「超知能」開発で https://t.co/0l8zc7D6Eg)
OpenAI、レコメンドAI企業Crossing Mindsを買収
- OpenAIが、リアルタイム推薦・検索プラットフォームを開発するAIスタートアップ「Crossing Minds」を買収したことが明らかになりました。
- Crossing MindsのチームはOpenAIに参加し、検索、パーソナライゼーション、リアルタイムAIに関する専門知識を活かして、AGIの実現というミッションに貢献していくとしています。
- この買収は、OpenAIがeコマースなどの分野でパーソナライズされた体験を提供するための技術力強化を狙ったものとみられます。
Tibor Blaho: (翻訳) OpenAIはCrossing Minds(特にeコマースにおいて、パーソナライズされた製品やコンテンツの提案のためのリアルタイム推薦・検索プラットフォームを構築するAIスタートアップ)を買収しました。 https://t.co/Grgl4MQYYE (引用ツイート:@Crossing_Mindsを7年間構築した後、私たちのチームは@OpenAIに参加します。私たちはより良い検索、パー...
Tech Dev Notes: (翻訳) OpenAIは最近2つの契約を結びました。1つは自動車のAIに関するApplied Intuitionとの契約、もう1つはeコマースのAI推薦に関するCrossing Mindsとの契約です。https://t.co/yc5DXcSb6e
OpenAI APIアップデート続報、新たにWebhooks機能を追加
- 先日報じられたOpenAI APIのアップデートに関する続報です。新たにWebhooks機能が正式にリリースされました。
- これにより、APIの処理完了をイベント通知で受け取れるようになり、特にDeep Researchのような時間のかかるタスクでの信頼性向上が期待されます。
- あわせて、既報のDeep Research機能のAPI提供や、o3, o3-pro, o4-miniモデルでのWeb検索機能の利用開始も正式に発表されています。
Kevin Weil 🇺🇸: (翻訳) 💥 今日は開発者にとって良いことがたくさんあります ⤵️ (引用ツイート:本日OpenAI APIでローンチ: - Responses APIにDeep Research! - o3/o4-miniでウェブ検索! - Webhooks! - Responses APIにLogprobs! これらすべてのリリースを平等に楽しんでください😌 https://t.co/9Zndb7mC5b)
Kazuhiro Sera (瀬良): 📮 OpenAI API の処理完了をイベント通知として受け取ることができる Webhooks 機能をリリースしました。 Background mode の Responses API、Batch、FT、Evals API の完了通知に対応しています。 Webhooks の利用方法は、こちらのガイドをご確認ください 👉 https://t.co/IXG8UWWuWC (引用ツイート: ...
ML_Bear: OpenAIのAPIにdeep researchが登場してた。と同時に、o3やo3-proのAPIにWEB検索ツールを持たせることも可能になってた。 deep researchのモデルのほうはWEB検索行動を効率的に行うための特別な学習が行われてるらしい。どれくらい差が出るんだろうな?実験してみないと分かんなさそう。
MCP続報: Anthropic、ローカルMCPサーバー簡易インストーラ公開
- AIエージェント連携プロトコル「MCP」に関する続報です。Anthropicが、ローカル環境にMCPサーバーを簡単にインストールできる「Desktop Extensions (DXT)」をClaude Desktop向けにリリースしました。
- DXTファイルはサーバーのパッケージ化、依存関係の処理、安全な設定を自動で行い、ワンクリックでのインストールを可能にします。
- これにより、開発者はローカルAIアプリケーションの開発をより手軽に始められるようになり、エンタープライズでの一括配布など、今後のスタンダードになる可能性が指摘されています。
まつにぃ: Claudeの発表した「dxt」はMCPインストーラーのようなものなので、今後はPCキッティング時やGroup Polisyによる一括配布も出来そうですね。 かなりエンタープライズ向けに整備されているので、今後のスタンダードになりそうです。 (引用ツイート: Local MCP servers can now be installed with one click on Claude De...
からあげ: MCPを手軽にセットアップできるやつ。待ち望んでいたやつです (引用ツイート: 革命 AnthropicのDesktop Extensions (DXT)完全ガイド: ローカルAIアプリケーションの新時代 https://t.co/Z0zlXpqe2Q)
しば田 | Programming x AI: DXT知らなかった、これかなり良くないか...!
Google動画AI Veo 3、開発者向けにVertex AIで公開【続報】
- Googleの動画生成AI「Veo 3」の続報です。新たにGoogle CloudのVertex AIプラットフォーム上でパブリックプレビューとして公開されました。
- これにより、開発者は高品質な動画生成機能を自身のアプリケーションやサービスに組み込むことが可能になります。
- 既報の通り、プロンプトを工夫することで音声付きのより精度の高い動画を作成できるとされています。
Kimihiko Kitase ♨️ 北瀬 公彦: 企業でのクリエーターの皆様、待望の Veo 3 が、Vertex AI で使える様になりましたー✨ まだパブリックプレビューですがお試しください🤟 #googlecloud VertexAI (引用ツイート: ✨ Veo 3 on @LTXStudio ✨ https://t.co/8HLksGZK3Z)
Kimihiko Kitase ♨️ 北瀬 公彦: Google AI Studio 控えめにってやばい😂😂😂 これで、エージェントモードついたらと思うと怖いわ。 (引用ツイート: Veo 3 is now available to all users in preview on the Google Vertex platform https://t.co/D5Nj9B4cpy)
Shohei Okada @ Google Cloud: ちなみにプロンプトはこんな感じ。プロンプトガイドにあるように内容を言葉でしっかり描写していくのが良さそうなので、いつも Gemini に頼ってます Vertex AI 動画生成プロンプト ガイド | https://t.co/ekXgA6KVsr https://t.co/N1bCsDm0YT (引用ツイート: Veo3 が Public Preview になり、Google Clou...
Gemini/Claudeの「AI in AI」アプリ生成が話題に
- AI自身にAIを使ったアプリケーションを開発させる「AI in AI」というコンセプトが話題になっています。
- Geminiに指示して、AIを様々な形で利用する宇宙船シミュレーターゲームを開発させた事例がGoogleから紹介されました。これは「Geminiception」と呼ばれています。
- 同様に、AnthropicのClaudeでもチャット内でアプリケーションを作成する機能が導入され、「Claudeception」としてユーザーによるツール開発が進んでいます。
Google Gemini App: (翻訳) GeminiにGeminiを使ったアプリを作成するように指示できることをご存知でしたか? @emollickは、Geminiに「全体的なストーリーを進めるためにさまざまな方法でAIを使用する」ように依頼して、この宇宙船シミュレーターを構築しました。その結果、プレイするにつれて継続的に進化するゲームが生まれました。 (引用ツイート:GeminiはGeminiを使用するアプリケーションを作...
Tetsuro Miyatake: AnthropicがClaudeのAIチャットボット内でアプリを作ることができる機能を導入した。 まだベータ版だが、このバイブスコーディング機能を使ってすでにゲーム、データ分析ツール、アシスタントなどをユーザーが作っているらしい。 https://t.co/D3yG7LFlxQ https://t.co/xHhpEwfVFD
azukiazusa: 本当にwindow.claude.complete
で AI を搭載した Artifacts 作れた https://t.co/omLL9OrbTU
Tencent、新LLM「Hunyuan A13B」を発表
- 中国のテクノロジー大手Tencentが、最新の大規模言語モデル「Hunyuan A13B」を発表しました。
- このモデルは256Kのコンテキスト長を誇り、QwenのA22BやOpenAIのo1に匹敵する性能を持つとされています。
- 特にツール呼び出し(エージェント機能)とコーディングに最適化されており、中国のAI開発競争における新たなマイルストーンとして注目されます。
Vaibhav (VB) Srivastav: (翻訳) すごい!TencentがHunyuan A13Bをリリースしました。256Kのコンテキストを持ち、Qwen A22BやOAI O1と競合し、ツール呼び出し(エージェント)とコーディングに最適化されています🤩 https://t.co/0LuKRWEIYm
Grok、Oracle Cloudで正式提供開始【続報】
- xAIのAIモデル「Grok」が、Oracle Cloud Infrastructure (OCI)のGenerative AIサービスを通じて正式に利用可能になりました。
- これは既報のMicrosoft Azureでの提供に続く、大手クラウドプラットフォームでの展開となります。
- OCIの顧客はGrokモデルを自社のアプリケーションやサービスに直接統合できるようになり、Grokの普及がさらに加速することが期待されます。
Tech Dev Notes: (翻訳) 👀🙏 (引用ツイート:xAIはGrokモデルを提供するために当社を選択しました。お客様がOCI Generative AIサービスを介してGrokモデルを使用する方法については、こちらをご覧ください:https://t.co/qPYabZZtDE https://t.co/LgOhTL5kQC)
Redwood Materials、AIデータセンター向け蓄電事業に参入
- EV向けバッテリーのリサイクルを手がけるRedwood Materialsが、エネルギー貯蔵事業への参入を発表しました。
- 最初のターゲットとして、AIデータセンターを挙げています。AIの普及に伴い急増するデータセンターの電力需要に対応する狙いです。
- この動きは、AIインフラとサステナビリティが交差する新たなビジネス領域の可能性を示しており、注目を集めています。
TechCrunch: (翻訳) Redwood Materialsがエネルギー貯蔵事業を開始、最初のターゲットはAIデータセンター | TechCrunch https://t.co/9mkVg7pC2u
Bloomberg: (翻訳) これはセカンドライフバッテリーの世界最大の配備であり、クラウド事業者が電力を確保するためにどれほどの努力を払っているかを示しています。https://t.co/0iknHb1eh8
DeepSeek、米に続き独でも規制リスクが浮上【続報】
- 中国のAI企業DeepSeekに関する続報です。米政府によるアクセス制限の検討に続き、今度はドイツのプライバシー規制当局が、同社のアプリ「DeepSeek」が違法なコンテンツに該当する可能性があるとAppleとGoogleに警告しました。
- ユーザーデータが中国当局に渡るリスクが指摘されており、先日報じられた新モデル「R2」のリリース延期とあわせ、同社の国際展開における課題が浮き彫りになっています。
Bloomberg: (翻訳) AppleとGoogleのAndroidは、ドイツのプライバシー規制当局トップから、アプリストアで入手可能なDeepSeekが、ユーザーのデータを中国当局に公開するため違法コンテンツに該当すると警告を受けました。https://t.co/9CJQWiwbqv
Google、ゲノム解析AI「AlphaGenome」を公開
- Google DeepMindが開発したゲノム理解のためのAI「AlphaGenome」が、非営利の研究目的で提供開始されたことが報じられました。
- このツールは、複雑なゲノムデータを解析し、生命科学分野の研究を加速させることが期待されます。
- 「AI for Science」の分野における新たな進展として、今後の研究成果が注目されます。
カレーちゃん: “Google DeepMind、ゲノム理解のためのAI「AlphaGenome」を非営利研究向けに提供開始” https://t.co/hS1znTblqe