2025年06月26日 朝のAIニュースまとめ
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コーディングAI競争激化とAI技術の社会実装進展
今週のAI業界では、GoogleのGemini CLIが正式リリースされ、Anthropicの「Artifacts」と共にコーディング支援AIの競争が激化しています。
Gemini CLIは無料枠と検索連携が強みの一方、純粋なコーディング能力ではClaude Codeが優勢との評価も。また、AI技術の社会実装が進み、WhatsAppのチャット要約機能やRingの具体的通知機能など日常生活へのAI統合が加速しています。
半導体市場ではNVIDIAが世界一の時価総額を達成するなど、AI関連ビジネスの成長が顕著です。それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。
目次
- GoogleのコーディングAI「Gemini CLI」が正式リリース【続報】
- ClaudeのAIアプリ共有機能「Artifacts」が正式公開【続報】
- Gemini CLI、無料枠と検索連携でClaude Codeに対抗
- Meta、WhatsAppにAIによるチャット要約機能を追加
- Karpathy氏、RLHFの過剰適合によるAI品質劣化に警鐘
- 日本人チームがRecSys Challenge 2025で優勝
- AIと著作権:Getty、Stability AIへの訴訟一部取り下げ
- AIデータ基盤Rubrik、AIエージェント企業Predibaseを買収
- NVIDIA、世界一の時価総額を達成 Micron好決算も追い風
- Amazon Ring、AIで不審な動きの通知を具体化
GoogleのコーディングAI「Gemini CLI」が正式リリース【続報】
- 先日、情報が誤って一時公開されたと報じられたGoogleのコーディングAI「Gemini CLI」が、正式にリリースされました。
- Gemini 2.5 Proを搭載し、100万トークンのコンテキストウィンドウやGoogle検索によるグラウンディング機能を備えています。
- オープンソースとして公開されており、無料ライセンスで1日1,000リクエストまで利用可能です。
Google Cloud Tech: (翻訳) Gemini CLIは、Geminiのパワーをターミナルに直接もたらす、新しい#OpenSource AIエージェントです! 無料のGemini Code Assistライセンスで、100万トークンのコンテキストウィンドウ、毎分60リクエスト、毎日1,000リクエストのGemini 2.5 Proに無料でアクセスできます→ https://t.co/Fp0wdxfbEW https:/...
Jeff Dean: (翻訳) 「スマートターミナル」の新しい意味!ターミナル用のGemini統合をチェックしてください。
mizchi: gemini-cli に全部賭けろ
ClaudeのAIアプリ共有機能「Artifacts」が正式公開【続報】
- 以前お伝えした、Claude上でAIアプリを構築・共有できる新機能「Artifacts」が、Anthropicから正式に発表されました。
- ユーザーはArtifactsギャラリーで公開されているツールを閲覧したり、フォークして自身のニーズに合わせてカスタマイズしたりできます。
- 作成したアプリを共有すると、閲覧者は自身のClaudeアカウントで認証するため、API使用量は開発者ではなく閲覧者のサブスクリプションにカウントされる画期的な仕組みです。
Alex Albert: (翻訳) これは楽しい機能です。Artifacts自体にClaudeを埋め込み、それらのClaude搭載Artifactsを共有できるようになりました!
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) 速報🚨: AnthropicがAI搭載のArtifactsとArtifacts Galleryをウェブでリリースしました! これでClaudeの中にClaudeを構築できます! クロードセプション👀 もう試しましたか? https://t.co/KrD1co6bQ6
まつにぃ: Anthropicが「Artifacts Space」を公開。 様々なユーザーのAritifactsがプロンプト込みで閲覧・フォークができるようになりました。 また生成結果内にClaudeのAPIなどを埋め込んだLLMアプリも作成可能で、Claude Pro/MAXのサブスク範囲内でAPI実行が可能です。 Geminiの「Build」ですね。
Gemini CLI、無料枠と検索連携でClaude Codeに対抗
- 先日リリースされたGoogleのコーディングAI「Gemini CLI」の続報です。開発者の間では、先行するAnthropicの「Claude Code」との比較が活発化しています。
- Gemini CLIの強みはGoogle検索との強力な連携と、1日1000リクエストという寛大な無料枠にあると評価されています。
- 一方で、純粋なコーディング能力については、現状ではClaude Codeが優勢との声が多く聞かれます。
- これらの特性から、開発者はタスクに応じて両者を使い分けることになりそうです。
mizchi: コーディング力に関しては、所詮gemini 2.5という評価になりつつある。知ってた
Ian Nuttall: (翻訳) Gemini CLIとClaude Codeを比較する際に他のすべてを脇に置くと、単純な事実はこうです。Claude Opus 4はGemini 2.5 Proよりも大幅に優れています。現時点では比較になりません。Opusは最高のAIエージェントモデルであり、他のものを使うたびに後悔します (o3を除く)
まつにぃ: Claude code側がAgent性能まだちょい上なので、ベースはClaude codeで運用しつつ、Claude codeからGemini CLIを単発で呼ぶっていうが、良い感じに強み活かせてるかもしれません。 コンテキストや執筆周りはGeminiモデル優秀なので、使い分けですね。
Meta、WhatsAppにAIによるチャット要約機能を追加
- Metaが、メッセージングアプリWhatsAppにAIを活用したチャット要約機能を追加すると報じられています。
- この機能により、ユーザーは長い会話や未読メッセージの要点を素早く把握できるようになります。
- 大手プラットフォームによるAI機能の統合がさらに進み、コミュニケーションのあり方に変化をもたらす可能性があります。
TechCrunch: (翻訳) Meta、WhatsAppにAI搭載の要約機能を追加 | TechCrunch https://t.co/s39fdOrl7T
Karpathy氏、RLHFの過剰適合によるAI品質劣化に警鐘
- 以前から問題視されているAIの過剰な調整について、著名なAI研究者Andrej Karpathy氏が新たな警鐘を鳴らしています。
- 同氏は「RLHFはゴミ(slop)を生み出す可能性がある」と述べ、人間のフィードバックに過剰適合させることが、モデルの多様性や性能を損なう危険性を指摘しました。
- これは、過去に報告されたGPT-4oの応答問題とも通じるもので、AIモデルのチューニングにおけるRLHFのバランスの重要性を改めて示す発言として注目されています。
Andrej Karpathy: (翻訳) 正則化が強力でありますように。さもないとRLHFがスロップになってしまいます。
日本人チームがRecSys Challenge 2025で優勝
- Kaggleで開催された推薦システムに関する国際コンペ「RecSys Challenge 2025」で、shu421さん、copastaさんらを含む日本人チームが見事優勝しました。
- RecSys Challengeは、推薦システム分野で最も権威のあるコンペの一つであり、世界中の研究者やエンジニアが参加します。
- 日本チームの優勝は、日本のKaggleコミュニティ全体のレベルの高さを示す快挙であり、多くのKaggleユーザーから祝福の声が上がっています。
shu421: 勝ちました! チームメンバーが本当に強すぎた……
copasta: チームメイトのおかげで勝ちました。変わり種でGNNを色々作ってましたがensembleの種になれずweight0マンに…😇
AIと著作権:Getty、Stability AIへの訴訟一部取り下げ
- AIと著作権を巡る問題で注目されていた、画像提供大手Getty Imagesと画像生成AI開発企業Stability AIの訴訟に進展がありました。
- Gettyは、英国での訴訟において、データベース権侵害と商標侵害に関する主要な申し立てを取り下げました。
- ただし、著作権侵害に関する訴訟は継続されるとのことであり、生成AIと著作権の問題に関する司法の判断が引き続き注目されます。
TechCrunch: (翻訳) ゲッティ、Stability AIに対する主要な著作権侵害の申し立てを取り下げるも、英国での訴訟は継続 | TechCrunch https://t.co/iryiUuosQb
AIデータ基盤Rubrik、AIエージェント企業Predibaseを買収
- AIを活用したデータセキュリティ企業であるRubrikが、AIエージェント開発のスタートアップPredibaseを買収したと発表しました。
- この買収により、Rubrikは自社のセキュリティプラットフォームにPredibaseのAIエージェント技術を統合し、AIによる自律的なデータ保護と運用の高速化を目指します。
- AI分野におけるM&Aが活発化しており、専門的な技術を持つスタートアップが大手企業に買収される流れが加速しています。
TechCrunch: (翻訳) Rubrik、AIエージェントの採用を加速するためPredibaseを買収 | TechCrunch https://t.co/tk0LVg8NE1
NVIDIA、世界一の時価総額を達成 Micron好決算も追い風
- AI半導体市場の活況を示すニュースです。米メモリ大手MicronがAI向け半導体の需要増を背景に好決算を発表しました。
- これを受け、AIチップのリーダーであるNVIDIAの株価は過去最高値を更新し、同社は世界で最も価値のある企業となりました。
- データセンター向けだけでなく、モバイル向けの需要も回復基調にあり、市場全体の活況が続いています。
パウロ: Micron 強いね 思ったよりかなり良い
Forbes: (翻訳) Nvidiaのジェンスン・フアン氏、株価が過去最高値を記録し50億ドル資産を増やす https://t.co/bzQtpB6gT1 https://t.co/TlckZT5BPN
パウロ: Micron データセンターも強いけど、モバイルが急回復ですね 前四半期が悪すぎたのもあるけど、モバイルはDRAM的には底打ち反転かもね iPhone 17シリーズは基本12GByteになるし https://t.co/4yGDsLdM0t
Amazon Ring、AIで不審な動きの通知を具体化
- Amazon傘下のRingが、スマートカメラやドアベルの動体検知機能にAIを導入し、より具体的な通知を行うようにアップデートしたと報じられています。
- これまでの「モーション検知」といった一般的な通知ではなく、「荷物が配達されました」「車両が近づいています」といった具体的な状況を説明するようになります。
- 家庭用セキュリティデバイスへのAI搭載が進むことで、ユーザーはより重要な情報だけを効率的に受け取れるようになり、利便性の向上が期待されます。
TechCrunch: (翻訳) RingのカメラとドアベルがAIを使用して、動きの具体的な説明を提供するようになりました | TechCrunch https://t.co/Ah76hJLgRX