2025年06月23日 夜のAIニュースまとめ

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HBM供給不足が深刻化、企業のAI導入動向とツール活用が加速

AIハードウェアとソフトウェア両面での進展が続いています。HBM供給不足がAI推論の深刻なボトルネックとなる中、韓国半導体メーカーの動向に地政学的懸念も。

一方で企業では生成AI導入が進み、a16z調査によればPoC段階を超えた予算化が進行。特にソフトウェア開発分野での実用化が顕著です。

Claude Codeなど開発者向けAIツールの活用事例も広がりを見せています。それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。

目次

  1. Claude Code続報: Human-in-the-Loop連携など活用事例
  2. 【続報】Teslaロボタクシー、招待制で開始 料金は4.20ドル
  3. a16z調査、大企業の生成AI導入動向が明らかに
  4. HBM供給不足、韓国から中国への装置供給報道で地政学リスクも【続報】
  5. チューリング、開発者向けAIツールに月300ドル補助
  6. TDD提唱者も苦戦、AI時代の新開発スタイルが議論に
  7. Amazon、データセンター投資再開か 韓国で50億ドル規模のAI施設建設へ
  8. MCP続報: Microsoft、Playwright MCPサーバーを公式リリース
  9. フローマッチングの汎化、初期の近似誤差が主要因か

Claude Code続報: Human-in-the-Loop連携など活用事例

  • AnthropicのAIコーディングツール「Claude Code」の続報です。
  • Human-in-the-Loopサーバーとの連携や、逆引き形式のコマンドまとめが共有されるなど、開発現場での新たな利用法が活発化しています。
  • 一方で、特定のタスクにおけるCursorで利用可能なOpenAIのo3モデルとの性能差や、意図しない挙動をする癖も引き続き報告されており、ユーザーによる試行錯誤が続いています。
からあげ: なるほど、これ設定してClaude Codeを動かしっぱなしにしたら、Claude Codeが悩んだときに人間に相談がくるようになるのか

ML_Bear: Claude Code の公式ドキュメントや入門記事を一通り読んだので、Claude Code のコマンドをまとめてみました。 説明書読むのが嫌いな人でも読みやすいように「XXXで困った時どうする?」という逆引き一問一答形式でまとめてみました。 みなさまの参考になれば幸いです😇 https://t.co/Rxo33U0wvi

ML_Bear: Claude Code Max x20 の Opus が1日かかっても出来なかった実装を Cursor Agent mode の o3 があっさり解決してしまった。やっぱ向き不向きあるよなぁ。うまい表現思いつかないけど、あまりLLMが詳しくなさそうな領域でIQが必要なタスクだと o3 が強い気がする。

【続報】Teslaロボタクシー、招待制で開始 料金は4.20ドル

  • 先日お伝えしたTeslaのロボタクシーに関する続報です。テキサス州オースティンにて、招待制でサービスが開始された模様です。
  • 料金は現在4.20ドルのフラットレートとされており、Teslaオーナーが利用すると車内設定が同期される機能もあると報告されています。
TechCrunch: (翻訳) テスラ、オースティンでロボタクシーの運行を開始、大きな約束と未解決の疑問を抱えて | TechCrunch https://t.co/SBj7W84uWm

Tetsuro Miyatake: Teslaがテキサス州のオースティンでロボットタクシー事業をローンチした。 まだ10台ぐらいしか使えなく、招待制になっている。 今現在はフラットで$4.20の料金となっている。 https://t.co/qeTBfg595B

Bloomberg: (翻訳) テスラは日曜日、長年約束してきた無人タクシーサービスを一部の乗客に展開した。これはイーロン・マスクが変革的な新事業と見なすもののささやかなデビューとなった。https://t.co/LAuCLbdH2k

a16z調査、大企業の生成AI導入動向が明らかに

  • a16zが100人のCIOを対象に行った調査によると、大企業ではPoC(概念実証)を超えて生成AIの予算化が進んでいる。
  • 特にソフトウェア開発ツールが最も実用化されており、用途に応じた複数モデルの使い分けや、カスタム構築ではなく既製AIアプリの採用が増加傾向にあるという。
  • 一方で、カスタマーサポート分野での実用化は伸び悩んでおり、検証段階のプロジェクトも減少していることが示された。
Shinichi Takaŷanagi: a16zより大企業生成AI動向調査。PoCを超えた本番予算化、用途に合わせ複数モデル利用、OpenAI・Google・Anthropicがリーダー化、契約のロックイン傾向、カスタム構築ではなく既製AIアプリ採用等、話題豊富 How 100 Enterprise CIOs Are Building and Buying Gen AI in 2025 https://t.co/poyIDD0NFq

Tetsuro Miyatake: a16zが100人のCIOのアンケートによると、過去1年間で最も検証から実用されたAIツールはソフトウェア開発ツール。 それ以外にエンタープライズ向けの検索やデータ分析。 興味深いのはカスタマーサポートの実用率はあまり変わってなく、検証率が落ちていること。 https://t.co/lDZIRMb4Gk https://t.co/mPCdvSGPIL

HBM供給不足、韓国から中国への装置供給報道で地政学リスクも【続報】

  • 既報の通りAI向けHBMの供給不足が続いていますが、これがAIの推論処理における深刻なボトルネックになっているとの指摘が強まっています。
  • DRAMメーカー各社がHBM生産に注力しているため、PCやスマホ向けの汎用DRAMの需給が逼迫している状況も継続しています。
  • 新たに、韓国の半導体メーカーが中国のCXMT社にHBM製造用のTCボンダーを供給したと報じられ、米国の対中規制との関連で地政学的な懸念も浮上しています。
パウロ: HBMの供給不足が避けられない理由 AI計算のボトルネック(特に推論) HBMの価格は継続して上昇

パウロ: これアカンでしょう 後で絶対に米韓問題になる 韓国ハンミ半導体、中国CXMTにHBM用TCボンダー供給へ

パウロ: CXMTもHBM注力 結局、DRAM御三家が揃って新規のキャパ増設は凍結し、2~4割の生産リソースをHBMに割り当てたら、HBM以外のDRAMの生産量は6~8割になるという簡単な算数だった PCとスマホが割を食う

チューリング、開発者向けAIツールに月300ドル補助

  • 完全自動運転AIを開発するチューリング社が、エンジニア向けにAI開発支援ツールの利用料を月額合計300ドルまで経費として認める制度を導入した。
  • Claude Codeをはじめとする新しいAIツールが次々と登場する中で、開発者が都度最適なツールを自由に選択・活用できる環境を整えるのが狙い。
  • 同社のCTOは、自身がChatGPT Pro、Cursor、Claude Codeを組み合わせて利用していることを明かしている。
ころんびあ: ありがとう弊社

Yu Yamaguchi | チューリング CTO: チューリング、開発支援系のAIツールをエンジニアが$300まで自由に使えるようにしました。 Claude Codeもそうですが、いずれより優れたAI/サービスが出てくることを見越して、都度任意に組み合わせを選べるようにしました。 ちなみに私はChatGPT Pro + Cursor + Claude Codeです

hakubishin3: とても嬉しい…!

TDD提唱者も苦戦、AI時代の新開発スタイルが議論に

  • AIエージェントの活用が進む中、ソフトウェア開発のあり方に関する議論が続いています。【続報】
  • TDD(テスト駆動開発)の提唱者であるケント・ベック氏自らが、AIにテストを書かせることに苦労していると語り、AI開発における課題を浮き彫りにしました。
  • 従来よりも圧倒的な速さで開発が進むため、コードが破綻するまでのサイクルを高速で回し、経験を積むという新たな開発スタイルが主流になる可能性が議論されています。
Yuta Kashino: TDD, AI agents and coding with Kent Beck https://t.co/eYsXA29yNi TDDの創始者のケント・ベックもAIコードエージェントにテストを書かせるのに超苦労していると.そう,今のAIはあまりにテスト書くの下手すぎる…

mizchi: 自分はここをやや諦めてて、破綻するまで急激にコードは膨張する、いい抽象化や分割統治の手法が見つかると低減されるがいずれにせよ破綻する、というのをベースラインに考えています。 継続的に開発すると言うより、一瞬でモノができる前提で、繰り返し同じものをつくって経験を繰り越すイメージです

mizchi: 破綻するのが悪いという考えがよくないのかも。破綻するところまで一瞬で到達できてしまう速を得ているという感覚がある。今まではここに達するまで二週間ぐらい掛かるのが半日

Amazon、データセンター投資再開か 韓国で50億ドル規模のAI施設建設へ

  • 以前報じられたAmazonのデータセンター投資一時停止の方針から一転、韓国で大規模な投資計画が明らかになりました。
  • 韓国のSKグループと共同で50億ドルを投じ、AI専用のデータセンターを蔚山(ウルサン)に建設すると報じられています。
  • この動きは、急増する生成AI需要への対応と、データ主権確保のためのオンショアインフラ戦略の一環と見られています。
パウロ: これはAmazonのインフラか AI ASIC さらにっ 以下、引用 アマゾンウェブサービス(AWS)とSKグループが国内組織の人工知能(AI)能力を強化するために蔚山に専用クラウドインフラを構築する。生成型AI需要に対応し、データ主権確保のためのオンショアインフラ戦略が本格化している。

Forbes: (翻訳) 億万長者であるチェ氏のSKグループがアマゾンと提携し、韓国に50億ドル規模のAIデータセンターを建設 https://t.co/b21OGSmAyo https://t.co/aUlG2bktEY

MCP続報: Microsoft、Playwright MCPサーバーを公式リリース

  • AIエージェント連携プロトコル「MCP」に関する続報です。
  • マイクロソフトが、LLMによるブラウザ操作を可能にする「Playwright MCPサーバー」を公式にGitHubで公開しました。
  • Webページのアクセシビリティ情報を利用して対話するため、画像解析に頼らない安定したブラウザ操作を実現します。
  • AIエージェントによるWebオートメーションの新たな選択肢として注目されます。
Rohan Paul: (翻訳) Github 👨‍🔧: @Microsoft の Playwright MCP サーバー → Playwright フレームワークを使用した LLM 駆動のブラウザー自動化を可能にします。 → 構造化されたアクセシビリティ スナップショットを通じて Web ページと対話し、デフォルトで視覚的な解釈やスクリーンショットへの依存を排除します。 → https://t.co/ekhlfVjs...

フローマッチングの汎化、初期の近似誤差が主要因か

  • フローマッチングや拡散モデルにおける汎化性能の起源について、新たな研究が発表された。
  • この研究では、解の閉形式を元に調査し、汎化が目的関数の確率的な性質から生じるのではなく、ニューラルネットワークによる生成初期(t < 0.3)の近似誤差が主要因であることを特定した。
  • 生成モデルの基礎的な振る舞いを理解する上で重要な知見として注目される。
Daisuke Okanohara / 岡野原 大輔: フローマッチング(本議論は拡散モデルにも適用可能)の汎化が、目的関数が確率的であることの分散から生じているのか、ニューラルネットワークによる近似誤差から生じているのか、解の閉形式を元に調査したところ、生成初期の近似誤差が主要因であると特定された。https://t.co/SWl53ou1qs

Daisuke Okanohara / 岡野原 大輔: (翻訳) フローマッチングの一般化はどこから生じるのか? - 目的関数の確率性からか、それともNNの近似誤差からか?この研究では、生成は初期(t < 0.3)の近似誤差から生じると結論付けている。 https://t.co/SWl53ou1qs

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