2025年06月21日 朝のAIニュースまとめ
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Karpathyの高品質データ論とMistral小型モデル進化に注目
今週のAI業界では、Karpathy氏によるLLM学習データの「質」への注目が大きな反響を呼んでいます。量より質を重視した場合の理想的なデータについての考察が、今後の開発方向性に影響を与えそうです。
一方、Mistral Small 3.2がリリースされ、指示追従性や関数呼び出しが改善。AnthropicのClaude Codeではテスト自動化での活用が広がりつつあります。
医療分野ではGoogleのMedGemmaの詳細が公開され、MetaはAI関連企業の買収模索やOakleyとのスマートグラス発表など積極展開を続けています。
それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。
目次
- Karpathy氏、LLM学習における高品質なデータストリームの重要性を提起
- Claude Code続報: テスト自動化での活用が活発化
- Mistral Small 3.2がリリース、指示追従性や関数呼び出しが改善
- Google、医療AI「MedGemma」の詳細を発表【続報】
- Meta、AI検索Perplexityの買収も模索していたと判明【続報】
- MCP巡る議論続報: Atlassianは批判的、実装例も
- Meta、Oakleyと共同開発の新型スマートグラスを発表
- 中国、武装ロボット犬を対テロ訓練に配備
- AIブラウザ「Dia」続報、ページの自動読込機能が話題に
- Kaggle地震コンペ、計算リソース格差が問題に【続報】
Karpathy氏、LLM学習における高品質なデータストリームの重要性を提起
- Andrej Karpathy氏が、量より質を100%重視した場合のLLMの理想的なプレトレーニングデータについて考察を投稿し、大きな話題を呼んでいます。
- 教科書のようなコンテンツや、非常に巨大なモデルから生成されたサンプルなどが候補として挙げられています。
- この投稿は、今後のLLMの品質をいかに向上させていくかという議論の方向性を示すものとして、多くの開発者や研究者から注目されています。
Andrej Karpathy: (翻訳) もし100%質に焦点を当て、量の考慮を一切無視した場合、LLMトレーニングのための「最高級」のプレトレーニングデータストリームがどのようなものになるか、少し夢中になっています。教科書のようなマークダウン形式のコンテンツでしょうか?あるいは、本当に巨大なモデルからのサンプルかもしれません。
Claude Code続報: テスト自動化での活用が活発化
- AnthropicのAIコーディング支援ツール「Claude Code」の続報です。開発者の間で、テスト工程での活用が特に注目されています。
- テストのアサーション(正しさの検証)を自然言語で記述し、AIに検証させるという斬新な使い方が話題となっており、テストコードの記述・保守負担を大幅に軽減する可能性が期待されています。
- Zennなどのプラットフォームでは、関連する知見や実践ガイドの共有も活発化しています。
mizchi: claude code をテストのアサーションに使うパターンたぶんこれでいける。 使い放題だから本当に酷い使い方をしてる自覚ある。 https://t.co/3vf9giBMHt
mizchi: Claude Code による自然言語アサーション。これが次世代だ https://t.co/1e4cJWYgt1
ぬこぬこ: わかりやすい! Claude Codeで効率的に開発するための知見管理|driller https://t.co/3chWqwZy7i #zenn #aimeetup
Mistral Small 3.2がリリース、指示追従性や関数呼び出しが改善
- Mistral AIが、小規模モデル「Mistral Small」のアップデート版である「Mistral Small 3.2」をリリースしました。
- このアップデートにより、より正確な指示追従、繰り返しエラーの低減、そして関数呼び出しの堅牢性向上が実現したと報告されています。
- 開発者からは、特にファンクションコーリングの性能向上に期待する声が上がっており、より複雑なタスクへの応用が進むと見られています。
Vaibhav (VB) Srivastav: (翻訳) なんてことだ!MistralがMistral Small 3.2 24Bのアップデートをリリースした。指示追従性が向上し、繰り返しの頻度が減り、そして関数呼び出しがはるかに堅牢になった!🔥
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) Mistral AIは、指示追従、繰り返しエラー、関数呼び出しのマイナーアップグレードを施したMistral Small 3.2をリリースしました!
Chubby♨️: (翻訳) Mistralが小さなアップデートを受けました。Mistral Small 3.2 24bは、指示に従うのが上手くなり、全体的に賢くなりました。
Google、医療AI「MedGemma」の詳細を発表【続報】
- 先日発表されたGoogleの医療特化AI「MedGemma」の技術詳細が公開されました。
- Gemma 3をベースとしており、4Bパラメータのマルチモーダルモデルと27Bパラメータのテキスト専用モデルが提供されます。
- 医療記録の要約や医用画像分析など、ヘルスケア分野でのAI活用がさらに進むと期待されます。
Google AI Developers: (翻訳) 🩺 医療テキストと画像の理解のために構築されたGemma 3のバリアントコレクションであるMedGemmaを始めましょう。4Bマルチモーダルモデルまたは27Bテキストのみのモデルから選択して、ヘルスケアAIプロジェクトを加速させましょう↓
Meta、AI検索Perplexityの買収も模索していたと判明【続報】
- 先日お伝えしたMetaによるIlya Sutskever氏の新会社SSIの買収交渉に続き、新たにAI検索スタートアップPerplexity AIとの交渉も行っていたことが報じられました。
- いずれの交渉も不成立に終わったものの、Zuckerberg氏主導のもと、MetaがAI分野のトップ人材と技術獲得に非常に積極的であることが改めて浮き彫りになりました。
TechCrunch: (翻訳) Ilya Sutskever氏の320億ドルのAIスタートアップを買収しようとした後、MetaはCEOの採用に目を向ける | TechCrunch
morgan —: (翻訳) メタはPerplexityも買収しようとした 🫠
Tetsuro Miyatake: MetaがOpenAI共同創業者のIlya Sutskeverが立ち上げたAIスタートアップSafe Superintelligence (SSI)を買収しようとしたが、SSIが断ったためSSI CEOであるDaniel Grossを採用する方向転換した。 https://t.co/7FIj0JfCnq
MCP巡る議論続報: Atlassianは批判的、実装例も
- AIエージェント連携技術「MCP」に関する議論の続報です。
- 具体的な実装例として、個人の体重データをMCPサーバー経由でClaudeに分析させるデモが共有されました。
- 一方で、AtlassianがMCPに対して批判的な見解を示すなど、その実用性や課題についての議論がさらに活発化しています。
Shinichi Takaŷanagi: 書きました。 粗雑に自分の体重データ取得用MCP Remoteサーバを開発/Deployして、Claudeに分析してもらっている点がハイライトです。 第9回 AIエージェントの仕事を広げる新技術「MCP」「A2A」 https://t.co/xQVKVVYSbo
mizchi: アトラシアンのMCPに対する攻撃、まあそうなるわなって感想 https://t.co/rTHfDOiPrU
azukiazusa: コードレビューに特化した Claude Code を MCP サーバーとして登録しておくと、セッション中に自身が書いたコードを見直してくれるのではないか(?)
Meta、Oakleyと共同開発の新型スマートグラスを発表
- Metaが、サングラスブランドのOakleyと共同開発した新しいスマートグラス「Oakley Meta HSTN」を発表しました。
- このスマートグラスにはMeta AIが搭載されており、特にアスリート向けにビデオ録画機能などが強化されています。
- AppleのVision Proなど競合製品が登場する中、MetaはウェアラブルデバイスとAIの融合を推し進めることで、市場での存在感を高めようとしています。
TechCrunch: (翻訳) Meta、Oakleyスマートグラスを発表 | TechCrunch
Tetsuro Miyatake: MetaがOakleyと共同開発したスマートメガネ「Oakley Meta HSTN」を発表した。 7月11日から事前注文することが$499で出来て、他のモデルが夏の間に$399で販売されるとのこと。 https://t.co/MfY5pihbTj https://t.co/QJo5lblp19
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) Metaは、Oakleyとの提携により、Meta AIをサポートする新しいMeta Glassesを発表しました。Metaが競合他社に先んじている一例です。3つ必要です👀👀👀
中国、武装ロボット犬を対テロ訓練に配備
- 中国のロボット開発が軍事分野へ拡大、武装警察が対テロ訓練の一環として偵察や攻撃用に武装したロボット犬を配備したと報じられました。
- The Informationは、人型ロボットが米中間の技術覇権争いの新たな最前線になっていると指摘しており、軍事・産業の両面でロボット技術の重要性が高まっています。
Chubby♨️: (翻訳) 中国は戦争ロボットに全力を注いでいる。非常に奇妙な時代が待っている。
The Information: (翻訳) 特集:なぜ人型ロボットはアメリカと中国の技術戦争の最前線なのか。 @SteveLeVine、@JingYanghk、@JuroOsawa の記事を詳しく読む👇
Rohan Paul: (翻訳) 中国の武装警察はチベットで対テロ訓練を実施し、市街戦シナリオでロボット犬を投入して作戦を支援した。
AIブラウザ「Dia」続報、ページの自動読込機能が話題に
- 先日ベータ版が公開されたAIブラウザ「Dia」の続報です。
- ショートカットキー(⌘ + E)で即座にAIチャットを起動でき、開いているWebページの内容を自動でコンテキストとして読み込む機能が便利だと評価されています。
- 複数のタブを選択してコンテキストとして読み込ませることも可能で、ブラウザ上での情報収集や要約作業の大幅な効率化が期待されます。
ChatGPT研究所: Chromeの「次」に来るAIブラウザ「Dia」が非常に便利だった。 ✅⌘ + E で即座にAIチャットを起動 ✅開いているページの内容が自動でAIチャットに挿入 ✅@メンションで複数タブ選択も可 ブラウザ操作がAIで一気に効率化されます。 実際に触ってみて記事にまとめました👇 https://t.co/YdendOrIMs
Charly Wargnier: (翻訳) 最近、お決まりのブラウザは何ですか?まだChromeを使っていますが、メモリを食い過ぎます...
Tech Dev Notes: (翻訳) Dia vs Comet、我々はどちらを支持するのか?
Kaggle地震コンペ、計算リソース格差が問題に【続報】
- 先日、その難易度の高さをお伝えしたKaggleの地震予測コンペの続報です。
- コンペ参加者からは、学習に時間がかかりすぎることや、高性能な計算リソースを持つ参加者が有利な「力こそパワー」の状況になっているとの声が上がっています。
- オンプレミスのGPU環境で参加しているユーザーからは「ついていけそうにない」との声も聞かれ、計算リソースの格差が勝敗を分ける要因になっていると指摘されています。
yu4u: 地震コンペ、学習に時間かかる以外にもいろいろ力こそパワーが物を言う要素がありそうでつらい
tattaka: 地震波コンペ、LBが魔境 自分のオンプレおじいちゃんGPUじゃついていけそうにない
すぐーさん(ID:sugupoko): さすがに地震波むりげーや。。。orz