2025年06月18日 夜のAIニュースまとめ
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Meta、OpenAIに1億ドル引き抜きオファー提示か
Meta・OpenAI間の熾烈な人材争奪戦が明らかに。Altman氏によると、Metaが1億ドル(約150億円)の契約ボーナスでOpenAIの人材引き抜きを図っているとのこと。
一方、OpenAIの独自AIチップ開発計画も台湾メディアが報道。Gemini 2.5 Proが創造的な問題解決能力で注目を集め、AIコードエディタ「Cursor」には評価額180億ドルの資金調達オファーも。
それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。
目次
- Meta、OpenAI社員に1億ドルの引き抜きボーナス提示か
- Gemini 2.5 Pro、ポケモンプレイで意外な創造性を発揮【続報】
- Yann LeCun氏、AIの長時間タスク遂行能力に疑問呈す
- Cursor続報: 評価額$180億での資金調達オファー報道
- OpenAI、独自のAIトレーニングチップを開発か
- HBM市場70%成長予測、汎用DRAM価格も高騰【続報】
- Andrej Karpathy氏、YC AI Startup Schoolに登壇
- 夢を映像化するオープンソースデバイス「Dream Recorder」登場
- Claude Code続報: チーム開発での活用本格化、実践的課題も
- Kaggleポリマー予測コンペ続報、序盤からハイレベルな戦いに
Meta、OpenAI社員に1億ドルの引き抜きボーナス提示か
- Sam Altman氏がポッドキャストで、MetaがOpenAIのトップ人材に対し、1億ドル(約150億円)もの契約ボーナスを提示して引き抜きを図っていると明かし、大きな話題を呼んでいます。
- AI業界における熾烈な人材獲得競争を象徴する出来事として、TechCrunchやBloombergなどの大手メディアも報じています。
- Altman氏は「優れたカルチャーはそのようには作れない」と述べ、Metaの動きを牽制しつつも、自社の主要な人材は誰一人として流出していないと自信を見せています。
TechCrunch: (翻訳) サム・アルトマン氏、Metaが1億ドルのオファーでOpenAIの人材を引き抜こうとしたが失敗したと語る | TechCrunch https://t.co/sSQE8bMpdh
Bloomberg: (翻訳) OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は、Metaがトップの人工知能チームを構築しようとする中で、彼の従業員に1億ドルもの契約ボーナスと、さらに高額な年間報酬パッケージを提示したと述べた。https://t.co/9AoETOQo9Z
久保田 雅也@Coalis: MetaがOpenAIの社員に$100Mのサインアップボーナスを提示してるらしい 狂気や
Gemini 2.5 Pro、ポケモンプレイで意外な創造性を発揮【続報】
- 先週正式リリースされたGemini 2.5 Proの続報です。開発者からは引き続き、特にAIエージェント開発における性能を称賛する声が上がっています。
- その創造性を示す一例として、ポケモンをプレイさせた際にAIが自力で「そらをとぶ」を使い窮地を脱した、という報告が話題になっています。
- また、同時にプレビュー版が公開された軽量モデル「Gemini 2.5 Flash-Lite」も、そのコストパフォーマンスの高さから注目を集めています。
Cline: (翻訳) Gemini 2.5 ProはClineで実績のある主力製品であり、最先端のコーディングパフォーマンス、100万トークンの大規模なコンテキストウィンドウ、MCPサーバーを自律的に呼び出す独自の機能を提供します。Geminiチームの素晴らしい仕事です👏
elvis: (翻訳) Gemini 2.5 Proは、私が今日AIエージェントを構築するために使用する最高のモデルです。比較になりません!高速で、手頃な価格で、包括的で、非常に有能です。Googleはエージェント層で絶対に圧倒的です。そして、彼らが他に何を企んでいるのか誰にも分かりません。彼らは減速する気配がありません。
TechCrunch: (翻訳) GoogleのGeminiがポケモンプレイ中にパニックに | TechCrunch https://t.co/FIluetTVjO
Yann LeCun氏、AIの長時間タスク遂行能力に疑問呈す
- MetaのAI責任者であるYann LeCun氏が、AIが長時間のタスクで失敗しやすい理由について「I told you so(だから言ったじゃないか)」とコメントし、大きな反響を呼んでいます。
- これは、ある研究者が提示した「10分毎のステップで10%のエラー率がある場合、10時間後の成功率は0.002%になる」という単純な確率論に基づいた指摘に同調したものです。
- この発言は、現在の主流である自己回帰モデルが持つ根本的な課題を浮き彫りにし、AIのアーキテクチャに関する議論を再燃させています。
Yann LeCun: (翻訳) 「だから言ったじゃないか」とは言いたくないけど、言ったじゃないか。
Yann LeCun: (翻訳) 連続的な埋め込み空間での推論が、離散的なトークン空間での推論よりも劇的に強力であることは直感的に明らかです。@tydshと彼のチームによるこの論文は、それが理論的にも事実であることを示しています。
Yuta Kashino: (´-`).。oO( ↓自分も毎日関わっているコレジャナイ感の肌感覚から、このままTransformer/自己回帰モデル一辺倒では難しいだろうなという直感はありますね… )
Cursor続報: 評価額$180億での資金調達オファー報道
- AIコードエディタ「Cursor」の資金調達に関する続報です。
- 開発元のAnysphere社が、評価額180億ドル(約2.7兆円)以上での資金調達オファーを受けたと報じられました。
- 前回報じられた評価額99億ドルから、さらに倍近い評価額でのオファーとなり、AIスタートアップへの期待の高さがうかがえます。
- なお、ARR(年間経常収益)は前回報じられた通り5億ドルに達しているとされています。
Bloomberg: (翻訳) VC各社が、AIコードエディタCursorの背後にあるスタートアップAnysphereに対し、評価額180億ドル以上となる資金調達契約を持ちかけている。https://t.co/23Y2cPrgJW
Tetsuro Miyatake: 人気AIコード生成サービスのCursorを提供するAnysphereが$18B〜$20Bの時価総額での出資オファーを受けているらしい。 今月$9.9Bの時価総額で$900M調達を発表したばかりだが、2023年にローンチしてから$500MのARRまで成長している。 https://t.co/8i11MeNQ0j
OpenAI、独自のAIトレーニングチップを開発か
- OpenAIが、今年第4四半期に独自のAIトレーニング用ASIC(特定用途向け集積回路)チップを発表する可能性があると、台湾の地元メディアが報じました。
- これまでNVIDIAなどの外部製チップに大きく依存してきたOpenAIですが、自社開発に踏み切ることで、コスト削減、サプライチェーンの安定化、そして自社モデルに最適化された性能向上を図る狙いがあるとみられます。
- この報道が事実であれば、AI開発競争の力学を大きく変え、半導体業界全体にも多大な影響を与える可能性があります。
パウロ: OpenAI 自身のトレーニングASICチップを発売だとー 台湾報道 ちょっと早過ぎですね $AVGO
HBM市場70%成長予測、汎用DRAM価格も高騰【続報】
- Morgan Stanleyが、AIサーバー需要の急増を背景にHBM市場が来年も70%以上成長するとの予測を発表しました。
- このHBMへの生産集中により、汎用DRAMの供給が減少し、特にDDR4のスポット価格が急騰するなど、メモリ市場全体に影響が広がっています。
- 既報の通り、SK Hynixなどの主要メーカーはHBM生産に注力しており、AIの進化が半導体サプライチェーンを大きく変えつつある状況がより鮮明になりました。
パウロ: HBM市場、来年も70%以上成長クソワロタ
パウロ: DDR4 スポット価格 先週比15%増 うひょー DRAM 取り合いが始まった 確保していない愚鈍な購買はいませんね
パウロ: SK Hynixの全DRAMキャパのうち50%はHBMになる勢いですね メモリ御三家はキャパ増やしてないので、金出せないPC DRAMがハブられそうです
Andrej Karpathy氏、YC AI Startup Schoolに登壇
- AI研究の第一人者であるAndrej Karpathy氏が、Y Combinatorが主催する「AI Startup School」に登壇し、多くの注目を集めました。
- 講演の具体的な内容はまだ公開されていませんが、参加者からは「LLMを全く新しい光で見ることができた」など、示唆に富む内容であったとの感想が寄せられています。
- Karpathy氏は、OpenAIが元々「YC Research」として始まったという豆知識も披露しており、録画とスライドの公開が待たれます。
Andrej Karpathy: (翻訳) 本日、YC AI Startup Schoolにお越しいただき光栄です!録画は「数週間以内」に公開されるとのことですので、その際にリンクとスライドを共有します。素晴らしいビルダーのグループを組織し、集めてくださったYCに感謝します!https://t.co/CsPeLf9u82 実は
Tetsuro Miyatake: OpenAIは元々「YC Research」として2015年に始まった。 当時はGoogleがAI領域でめちゃくちゃ投資を行っていたので、1つの会社に全ての技術が集約されないように作られた組織。 そのため、OpenAIの初期グッズは「YC AI Day 1」と記載されたTシャツだったらしい。
夢を映像化するオープンソースデバイス「Dream Recorder」登場
- 起床直後に話した夢の内容を、AIが映像化してくれるオープンソースデバイス「Dream Recorder」が話題になっています。
- ベッドサイドに置かれたデバイスに夢の内容を話しかけると、それを基にAIが映画のような短い動画を自動で生成します。
- ソフトウェアはダウンロード可能で、市販の部品と3Dプリンターで自作もできるというユニークなコンセプトが、「その発想はなかった」と多くの人の想像力を刺激しています。
Kenn Ejima: おもろい!ベッド脇に置いて、起きたらすぐに夢の中身をボンヤリ話すと映像に具現化してくれるデバイス。しかもオープンソースでDIY!ソフトウェアをダウンロードして3Dプリンターでガワを作ったらあとは市販の部品を集めてくるだけで完成。この発想はなかったわ…
Claude Code続報: チーム開発での活用本格化、実践的課題も
- AnthropicのAIコーディングアシスタント「Claude Code」に関する続報です。チーム開発での活用がさらに広がっています。
- 開発者コミュニティでは勉強会が企画されたり、実用的なWebサービスを開発した事例が共有されたりしています。
- 一方で、本番環境でのリスク管理や、大量のコードを生成させた際のドキュメント作成の必要性など、より実践的な課題についての議論も始まっています。
カレーちゃん: Claude Code 初学者 勉強会 https://t.co/OprfcTcAjW 勉強会作った!!!発表待っている!!
カレーちゃん: “Claude Codeで実用的なWebサービスを作る|himara2” https://t.co/zrJqftUYgr CLAUDE/.mdを他でつくって、“https://t.co/OFRwbS6q3Dを参考に実装を進めて”良いですね。スマート点棒管理アプリとして公開しているのもすごい
西見 公宏 | Generative Agents: Claude Codeに全力で開発を任せているシステムをどのようにリスクなく運用するか?が今後問われてくると思います。 社内基幹システムをゴリゴリに開発させながら日次でアップデートを進めていますが、学びが大きいです。油断するとデータを飛ばしますが、大分コントロールできるようになりました。
Kaggleポリマー予測コンペ続報、序盤からハイレベルな戦いに
- 先日開始が報じられたKaggleのポリマー物性予測コンペ「NeurIPS - Open Polymer Prediction 2025」の続報です。
- 世界最高峰のAIカンファレンスNeurIPSとの共催ということもあり、既に多くのKagglerが参加しています。
- 参加者からは「スコアが詰まり気味」との声も上がっており、序盤からハイレベルな戦いが繰り広げられています。
ろん: NeurIPS - Open Polymer Prediction 2025コンペ始めました!既にスコアが詰まり気味で最後らへんはどうなってしまうのだろうか少々不安ですが、コンペ期間を完走できるように頑張ります🙌 https://t.co/R6WyxGBVFb
Hiroki Yamamoto: KDDCupあとは見守ってサブ決めるだけですね。なお、Singleのものは無理だと思って捨てました。わからん。