2025年06月16日 朝のAIニュースまとめ

(ほぼ)毎日AIニュースが届きます。ぜひご登録ください。

(ほぼ)毎日AIニュースが届きます
ぜひご登録ください

テック大手の提携再編とAI医療の進展

AIコーディングツール「Claude Code」がMaxプランへの移行を加速する一方、コストパフォーマンスに関する議論も活発化しています。

NVIDIAのJensen Huang CEOがAnthropic CEOのAI方針に反論し、AI開発の方向性や利益の社会還元について見解の相違が表面化。

医療分野では、ChatGPTが医師の誤診を正して人命を救った事例が報告され、大きな反響を呼んでいます。

Scale AIからは、GoogleだけでなくMicrosoft、OpenAIなども契約見直しを検討中とのニュースも。

それでは各トピックの詳細について見ていきましょう。

目次

  1. Claude Code続報: Maxプランへの移行加速とコスト面の議論
  2. 【続報】NVIDIA CEO、Anthropic CEOのAI方針に反論
  3. 【続報】ChatGPT、医師の誤診を正し人命救助との事例報告
  4. Scale AI、Googleに続きMicrosoftやOpenAIも契約見直しへ
  5. 東京エレクトロン、HBM向けハイブリッドボンディングでダークホースに浮上
  6. LLMの過剰調整が招く嘘と幻覚、解決策も浮上
  7. Sakana AIと三菱UFJ銀の提携、契約規模50億円と判明【続報】
  8. 中国AI企業、マレーシアでモデル訓練し米国の規制を回避か

Claude Code続報: Maxプランへの移行加速とコスト面の議論

  • AnthropicのAIコーディングツール「Claude Code」に関する続報です。開発者からの高い評価を背景に、Maxプランへの移行が加速しています。
  • ローカルでのテスト実行やターミナルからの修正依頼といった、既存ツールを上回る開発体験が評価されています。
  • 一方で、利用量に応じたコストが課題となっており、コストパフォーマンスに関する議論が活発化しています。
Ian Nuttall: (翻訳) なんてことだ、Claude Codeのテストに1週間で358ドルも使ってしまった(そのうち1日はダウンロード・フェスティバルにいたのに!)。200ドルのマックスプランは、とんでもなくお得だ!

Anonamename: Claude Code 噂通りすごい。マジでコード書かなくていい。Maxプラン課金しました。 ローカルの実行環境でテストもしてくれるからちゃんと動くコードができるし、ターミナルですぐ修正依頼出せるからCodexより使いやすい。

chumajin: もう、面倒なことはClaude Codeにやらせよう になっている

【続報】NVIDIA CEO、Anthropic CEOのAI方針に反論

  • 先日お伝えしたAIによる雇用変革に関するAnthropic社CEOの発言に、NVIDIAのCEOであるJensen Huang氏が異議を唱えました。
  • Huang氏は、Amodei氏が提唱する「AIの恩恵は税金を通じて社会に分配されるべき」という考えや、AI開発を一部の企業に限定するような姿勢に同意できないと表明しています。
  • AI開発の方向性や利益の社会還元という根幹的なテーマについて、トップリーダー間の思想の違いが改めて浮き彫りになりました。
hardmaru: (翻訳) NVIDIAのジェンスン・フアン氏は、AnthropicのCEOであるダリオ・アモデイ氏の発言のほとんどすべてに同意しないと述べている。フアン氏はパリでの記者会見でアモデイ氏について、「第一に、彼はAIが非常に恐ろしいものなので、自分たちだけがやるべきだと考えている。第二に、(彼は)AIが非常に強力であると信じている」と語った。

【続報】ChatGPT、医師の誤診を正し人命救助との事例報告

  • 以前より報告されていたChatGPTによる健康問題解決の事例ですが、新たに医師の誤診を正し人命を救ったという具体的な事例が報告され、大きな反響を呼んでいます。
  • OpenAIのGreg Brockman氏が紹介したこの事例は、AIが医療分野で人々の生命を救う大きな可能性を秘めていることを示す象徴的な出来事と受け止められています。
  • 投稿には、同様にAIによって助けられたという自身の体験を共有するコメントが多数寄せられており、AIのポジティブな側面を強調するものとなりました。
Greg Brockman: (翻訳) 人命救助のためのchatgpt:

Scale AI、Googleに続きMicrosoftやOpenAIも契約見直しへ

  • 先日報じられたGoogleの契約打ち切り計画に続き、Metaが株式の49%を取得したScale AIから、他の主要顧客も離れる動きが報じられています。
  • Microsoft、OpenAI、xAIといった競合他社も、Scale AIとの契約を停止または大幅に削減することを検討しているとのことです。
  • Metaの競合各社によるScale AI離れの動きが加速しています。
Tetsuro Miyatake: MetaがScale AIの49%の株式を取得したことを発表したため、Scale AIの顧客であるGoogle、Microsoft、OpenAI、xAIなどはScale AIとの契約を止めるもしくは大幅に削減することを検討している。 Googleは元々今年Scale AIに$200Mほど支払うことを計画していた。 https://t.co/pOLn7EAu0w

The Information: (翻訳) MetaのAlexandr Wangへの数十億ドル規模の賭けはいかにして実現したか ホワイトハウス当局者は、Scaleが国防総省と契約していることから、MetaとScale AIの取引に関して国家安全保障上の懸念を表明している。詳細はこちら:https://t.co/3Bgzh2IzLb #NationalSecurity

The Information: (翻訳) Meta、AIへの取り組みを強化するため、Scale AIの株式49%を143億ドルで取得 この取引後のScale AIにとって重要な問題は、Alphabet、Microsoft、Amazon、Nvidia、OpenAIなどの大手テクノロジー企業を含む既存の顧客ベースの将来です。探る

東京エレクトロン、HBM向けハイブリッドボンディングでダークホースに浮上

  • 半導体製造装置で国内トップの東京エレクトロンが、AIチップに不可欠なHBM(広帯域幅メモリ)の製造工程で重要となる「ハイブリッドボンディング」技術に参入する可能性が報じられ、注目を集めています。
  • これまで同社が注力していないと見られていた分野であり、市場のダークホースとして浮上しています。
  • この動きは、HBM市場における製造装置メーカー間の競争を激化させる可能性があり、半導体業界の勢力図に影響を与えるかもしれません。
パウロ: タイムリーすぎる 東京エレクトロン、HBMのハイブリッドボンディング、ダークホース 以下、引用 東京エレクトロンがハイブリッドボンダー市場に隠れた実力者として浮上している。HBMでハイブリッドボンディングが核心キーとして指摘され、装備会社間の競争が激しくなる様相だ。

パウロ: おおっ 東京エレクトロンはHBMのハイブリッドボンディングにも参入しているんすね ありがとうございます D2Wは注力外と思っていました

パウロ: 今回の東京エレクトロンのnoteはボリュームありますので、ちょっとずつ読んで頂ければと思います エッチングが熱いですね

LLMの過剰調整が招く嘘と幻覚、解決策も浮上

  • 以前話題となったAIの過度に媚びるような応答について、その原因がモデルの過剰な調整にあるとの指摘がされています。
  • ユーザーの意図を汲み取り、常に協力的であろうとする姿勢が、かえって事実と異なる「嘘」や「幻覚(ハルシネーション)」を生成する原因になっているとのことです。
  • 解決策として、構造化された論理を直感に加える「ニューロシンボリックAI」への期待も議論され始めています。
Bindu Reddy: (翻訳) LLMは、常に快適で協力的であるように過剰に調整されています。これにより、かなりの嘘や幻覚が生じます。基本的には、あなたが聞きたいことをほとんど何でも言うでしょう。

Kol Tregaskes: (翻訳) AIにおける幻覚は単なる奇行ではなく、今日の言語モデルが現実に基づかずにパターンを照合している証拠です。ニューロシンボリックAIは、直感的な飛躍に構造化された論理を追加することで、この状況を覆す可能性があります。ChatGPTに、単なるパターンマッチングではなく、実際の常識を与えるようなものだと考えてください。

Nathan Lambert: (翻訳) 言語モデルは我々を「超知能」に到達させないかもしれないが、社会経済的に非常に不安定な技術を生み出すのに十分なほど強力であることは間違いないので、それは大した問題ではない。我々はそのために世界を準備しなければならない。

Sakana AIと三菱UFJ銀の提携、契約規模50億円と判明【続報】

  • 既報のSakana AIと三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の提携について、契約規模が50億円にのぼることが明らかになりました。
  • この契約に基づき、与信承認メモといった銀行業務文書の作成を自動化するプロジェクトが進められます。
  • あわせて発表された北國フィナンシャルホールディングスとの提携と合わせ、日本の金融業界における生成AI活用の大きな一歩として注目されます。
Sakana AI: (翻訳) Sakana AIと三菱UFJ銀行が銀行文書作成自動化で合意 https://t.co/2Yya5DKT4i Sakana AIは三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と50億円(3400万ドル)の契約を締結し、与信承認メモなどの銀行文書作成を自動化する。

Sakana AI: 北國FHD、世界的AI企業と協業 地銀初、サービス充実へ合意書 杖村氏「増員と同じ」 https://t.co/ZySaW2gdwJ

中国AI企業、マレーシアでモデル訓練し米国の規制を回避か

  • 中国のAI企業が、米国の半導体輸出規制を回避するため、マレーシアでAIモデルのトレーニングを行っていると報じられています。
  • スーツケースに80テラバイトのデータを入れてマレーシアに運び、現地で調達したNVIDIA製GPU約300基を使ってAIモデルを構築しているとのことです。
  • この動きは、米中の技術覇権争いが激化する中で、中国企業が規制を乗り越えようとする巧妙な戦略の一端を示しています。
Rohan Paul: (翻訳) これはすごい。中国のAI企業が、米国のチップ規制を回避するため、80TBのデータをスーツケースに入れてマレーシアに運び、300個のNvidia GPUでモデルをトレーニングしている。マレーシアでは、80テラバイトの表計算ソフト、画像、動画をハードウェアに投入してAIモデルを構築している。企業は現地法人を登録している。

Subscribe to ML_Bear Times

(ほぼ)毎日AIニュースが届きます。ぜひご登録ください。
(ほぼ)毎日AIニュースが届きます
ぜひご登録ください