2025年06月13日 夜のAIニュースまとめ
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AMDがNVIDIA対抗の新技術UAL発表、AI開発ツールの進化が加速
今週のAI業界は、ハードウェアからソフトウェアまで幅広い進展が見られました。
AMDがNVIDIA対抗のUALとHeliosプラットフォームを発表し、AIハードウェア競争が激化。一方でCursorのBackground Agent強化やClaudeのCode SDK活用など、開発者向けAIツールの機能拡張も進んでいます。
OpenAIのo3-proモデルは思考の網羅性に評価を得つつも課題も残り、AppleやxAIも次世代AIアシスタント開発に注力している様子です。
では、各トピックの詳細について見ていきましょう。
目次
- AMD、UALとHeliosプラットフォーム発表【続報】
- Cursor続報: Background Agent強化とTODOモード追加
- Claude Code SDK続報: 開発現場での評価が進行中
- OpenAI o3-pro、思考の網羅性に高評価も課題も【続報】
- YC卒業生 AIエージェント開発に注力、全体の4割占める
- Grok新機能Tasks 情報収集・要約しメール送信か【続報】
- 【続報】Apple、次世代Siriを2026年春リリース目標
- MS、ペンタゴン用CopilotとDocs連携MCPサーバー開発
- AI開発: Context Engineeringとマルチエージェントの論点
AMD、UALとHeliosプラットフォーム発表【続報】
- AMDの「Advancing AI」イベントで、GPUを最大1024台まで接続できるオープン規格の新インターコネクト技術「UAL (Ultra Accelerator Link)」が発表されました。
- 同社はラックスケールAIプラットフォーム「Helios」も披露し、NVIDIAに対抗するエコシステム構築を加速させています。
- 既報のInstinct MI350/MI400シリーズに加え、HBM供給元をSamsungからSK HynixやMicronに変更する戦略も明らかになりました。
パウロ: AMD UALついに出たか GPUをスケールするScale up networkであるNVLinkにガチと戦える UAL(Ultra Accelerator Link) (引用ツイート: UAL is designed for both performance and scalability. Up to 1024 GPUs. And it's open, so it can be used...
Tech Dev Notes: (翻訳) すごい! (引用ツイート: 今日は素晴らしい日でした! 最も親しいパートナー数社と共に、AIコンピューティングにおける次の大きな一歩を発表できることを嬉しく思います!Instinct MI350シリーズを発表し、MI400シリーズ/HeliosラックスケールAIプラットフォーム、ROCm 7、そして新しいAMD Developer Cloudをプレビューしました。 協力できること...
Chubby♨️: (翻訳) AMDが復活しNVIDIAと競合 GPU不足は終わるのか? AMDは「Advancing AI」カンファレンスで新しいMI350チップシリーズを発表し、今後のMI400シリーズに関する初期詳細を発表しました。AMDによると、MI350Xは最大35倍高い推論性能を提供します https://t.co/NJ6Aw7aGQ5
Cursor続報: Background Agent強化とTODOモード追加
- AIコーディングツールCursorのアップデートに関する続報です。
- Background Agent機能が強化され、Slack経由での指示に加え、ローカル環境での動作やリモートリポジトリへのプッシュも可能になりました。
- これにより、よりDevinライクな開発体験が期待されます。
- 新たに「TODOモード」も追加されました。
- 一方で、Businessプランでの利用制限やリクエスト数管理、クラウド設定共有など運用面の課題も指摘されています。
てつ / AI Man: Cursor 1.1.2 来た! ローカルの Cursor もついにできそう感のある UI になっている!! TODO モードも来た?気がするので見てみる https://t.co/ogEvbnbdxQ
てつ / AI Man: Background Agent 所管 ✅ Slack はレス遅いのでローカル Cursor 推奨 ✅ Claude sonnet 4 MAX だったらそこまで req 消費ない ✅ クラウド環境の構築は早いのでストレスなし(1分程) ✅ クラウド環境を監視できるので変な作業してたら割り込み可能 ✅ PR は GitHub か Cursor 上で手動作成の必要あり
Iaiso: CursorもTODO保存するようになったらしい https://t.co/4Z3WFXlQ2C (引用ツイート: Claude Codeのタスク分解してローカル保存してキューイングしていく設計速攻でみんな真似しそう。Rooの人たちはオンデマンドにこれをやっていた気がするが……)
Claude Code SDK続報: 開発現場での評価が進行中
- 先日リリースされたAnthropicの「Claude Code」用PythonおよびTypeScript SDKについて、開発現場からの具体的な評価が集まっています。SDKにより既存開発環境への統合が容易になったと歓迎される一方、特定クラウドサービスへの依存を懸念する声も出ています。
- 開発者からは、Claude MaxプランのSonnet 4モデルが実質使い放題である点が高く評価されており、CLIの使い勝手やIDE連携など具体的な使用感に関する議論も活発に行われています。
からあげ: Claude CodeのSDKなんてあるの? 便利そうだけど、こんなん使ったら囲い込まれちゃうー、ブクブク > SDK - Anthropic https://t.co/DOw5ZNbmFF
ML_Bear: Claude CodeのPython SDKが出たらしい👀 パッと見た感じ、claudeコマンドを叩くwrapperっぽい。TypeScript版の SDKも出たとのこと。現状はclaudeコマンド叩くので困ってないけど、なんかの時に使うかもしれないから覚えとこ😇 https://t.co/qd9fcDijYo
mizchi: CLINE に全部賭けろが代表作だと思われると、Claude Code が流行ってる今自己紹介しづらくなるので、 Claude Code 版を書いたわけですが...
OpenAI o3-pro、思考の網羅性に高評価も課題も【続報】
- OpenAIのo3およびo3-proモデルに関する続報です。
- API価格改定後のo3-proは、情報収集と対話を繰り返して前提情報を揃えた上で問いを投げると、思考の網羅性や探索範囲が広いとの使用感が報告されています。
- 一方で、長時間の推論リクエストが途中で停止してしまう問題や、コンテキストが長くなると応答品質が低下するといった課題も指摘されており、今後の改善が期待されます。
松本 勇気 (Yuki Matsumoto) | LayerX CTO: o3-pro、o3でまず情報収集と対話を繰り返して前提や情報を揃えて、その上で問を投げると様々な角度から思考を巡らせてくれる。思考の網羅性・探索範囲みたいなのが広い気がする。主観かつそこまでサンプルがあるわけじゃないけど。
福島良典 | LayerX: 寝る前にお願いした、o3-proへの推論リクエストが、朝起きて確認すると停止していた時の絶望感
Tibor Blaho: (翻訳) o3-pro を使ってカスタムGPTを作成・更新するというのは、良いアイデアに聞こえますよね?(カスタムGPTエディタは現在正常に動作していないようです) https://t.co/s3ISAID99q (引用ツイート: これはo4の完全なCoT(思考の連鎖)なのでしょうか?なぜ「マニア」であると主張するのでしょうか? @btibor91 https://t.co/oR36n6V...
YC卒業生 AIエージェント開発に注力、全体の4割占める
- Y Combinatorの最新バッチでは、参加スタートアップの80%がAI関連であり、そのうち半数(全体の約40%)がAIエージェント開発に取り組んでいることが明らかになりました。
- この高い比率は、現在のスタートアップシーンにおけるAI、特にエージェント技術への注目の高まりを明確に示しています。
- Agent2Agent (A2A) Crash Courseのような情報も共有されており、マルチエージェントシステムの開発や活用に関する関心も高まっているようです。
Taro Fukuyama: 今回のY Combinatorでは、スタートアップの80%がAI関連であり、そのうち半数(全体の約40%)がAIエージェントの開発に取り組んでいました。 https://t.co/j1H71RIjWh
Tetsuro Miyatake: Y Combinatorの直近バッチの144社中、67社(46.5%)がAIエージェントを開発している。 https://t.co/nleBx4uMeR https://t.co/cE209GIWCB
Kazunori Sato: (翻訳) Agent2Agent (A2A) クラッシュコース:実際のマルチエージェントEによる完全なウォークスルー... https://t.co/RgZ4BCs5DT
Grok新機能Tasks 情報収集・要約しメール送信か【続報】
- xAIが開発中の大規模言語モデル「Grok」に関する続報です。
- 以前より予告されていたタスク実行機能について、具体的な内容が報じられています。
- 新機能「Grok Tasks」は、ユーザーが設定したタスクに基づき、Grokが情報を収集・要約し、その結果をメールで送信する自動化機能となる見込みです。
- 「朝のAIニュース」のようなユースケースが想定されており、Grokのパーソナルアシスタントとしての能力向上が期待されます。
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) xAIがGrok Tasksを準備中 - ユーザーは完全な要約応答をメールで受信します。「朝のAIニュース」に最適👀 https://t.co/9S3kvdLrdX (引用ツイート: 速報🚨: Grok Tasksが現在稼働中です(ただし、フラグの下でまだ一般公開されていません)。Tasksの動作に関する初期プレビュー👀 https://t.co/epesaajBOW)
【続報】Apple、次世代Siriを2026年春リリース目標
- Appleが次世代音声アシスタントSiriの大幅刷新について、社内で2026年春のリリースを目標に設定したと報じられています。
- このAI強化版Siriは、AppleのAI戦略における重要施策として位置付けられており、生成AI技術の組み込みが期待されています。
- 一方で、制御を重視するAppleの企業文化がAI開発の足かせになっているとの指摘もあり、AI分野での同社の立ち遅れが懸念されています。
Bloomberg: (翻訳) Appleは、遅れていたSiriのアップグレードの社内リリース目標を2026年春に設定しました。これは、同社の人工知能立て直しに向けた重要な一歩となります。 https://t.co/tuSPAqKFhD
Tetsuro Miyatake: Appleが来年の春にAI生成技術が組み込まれた新版Siriをリリースすることを社内目標にしたらしい。 https://t.co/g95pfijkC3
The Economist: (翻訳) AIの台頭により、Appleの徹底した管理体制は強みから弱みへと変わりました。さらに遅れを取らないためには、その手綱を緩める必要があります。 https://t.co/pxgAems1M9 写真:ゲッティイメージズ https://t.co/lLrUkW9oNs
MS、ペンタゴン用CopilotとDocs連携MCPサーバー開発
- Microsoftが、米国防総省(DOD)ペンタゴン向けのCopilot AIを開発中と報じられています。
- これは国家安全保障に関わる機密性の高い情報を扱うための専用AIとなる見込みです。
- また、Microsoft公式ドキュメントから正確な情報をリアルタイムで取得できる「Microsoft Docs MCP Server Copilot」も登場しました。
- これにより、CursorなどのAIコーディングツールが常に最新のMicrosoft関連情報を参照し、より正確な回答を生成できるようになることが期待されます。
Tetsuro Miyatake: Microsoftがアメリカ国防総省(DOD)本庁舎のペンタゴン用のCopilot AIを開発しているらしい。 https://t.co/o1k8eeTlwg
daka | Microsoft | AI: Microsoft Docs MCP Server CopilotやCursorなどのAIが、Microsoft公式ドキュメントから正確な情報をリアルタイムで取得できるサービスです 常に最新情報を公式ドキュメントから文脈にあった内容を最大10件抽出 AIがMicrosoftの情報でちゃんと答えを返せるようになります https://t.co/jWv4XZflnQ
AI開発: Context Engineeringとマルチエージェントの論点
- AI開発において、モデルの能力を最大限に引き出す「Context Engineering」の重要性が高まっています。
- 複数のAIエージェントを協調させるマルチエージェントシステムでは、「マルチエージェントを作るな」と題した記事が提起したコンテキスト共有の難しさや並列処理の注意点などが議論されています。
- Agentic RAG(検索拡張生成)に関する新たなサーベイ論文も公開され、より高度なAIシステム構築に向けた開発手法の模索が活発です。
Harrison Chase: (翻訳) これは本当に良いブログ記事です。「コンテキストエンジニアリング」を強調している点が気に入っています。「コンテキストエンジニアリング 2025年には、非常に知的なモデルが登場するでしょう。しかし、どんなに賢い人間でも、何を求められているのかというコンテキストがなければ、効果的に仕事をこなすことはできません。」 (引用ツイート: エージェントを構築する際に多くの人が同じ間違いを犯して...
しば田 | Programming x AI: 「マルチエージェントを作るな」を読んだ。 釣りっぽいタイトルだけど内容は至極真っ当で、どちらかというと「並列稼働に気をつけろ」みたいな内容だった。
福島良典 | LayerX: Agentic RAGのサーベイ論文 https://t.co/8vdvJbVPj3