2025年06月13日 朝のAIニュースまとめ
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クラウド障害がAIサービスを直撃、ChatGPT機能強化とNVIDIAのクラウド市場参入
大規模ネット障害がChatGPTなど主要AIサービスに影響を与え、クラウド依存のAIインフラの脆弱性が浮き彫りになりました。
一方でAI開発は加速し、OpenAIはChatGPT Projectsを大幅強化しGmail連携などを実現。NVIDIAはDGX Cloud Leptonで独自のAIクラウドプラットフォームを展開し、AMDも新チップ発表でAI半導体市場での競争が激化しています。
それでは、各トピックの詳細を見ていきましょう。
目次
- 大規模ネット障害、主要AIサービスにも影響
- ChatGPT Projects機能が大幅強化 Gmail連携やDeep Researchも
- Claude Code SDK (TypeScript/Python) リリース
- Google新モデルProwlridge出現、Gemini 2.5リリース日も明確に【続報】
- OpenAIとMattel提携、AIスマートトイ開発へ
- OpenAI o3-pro、ハノイの塔解決 価格改定後も高評価【続報】
- NVIDIA、DGX Cloud Lepton発表 クラウド市場本格参入
- AMD AI市場成長に自信 新チップInstinct MI350/400発表
- Grok 3.5続報: 自動化・翻訳強化、物理学推論も
- LLMファーストのAPI設計が新潮流か 開発手法に変化
大規模ネット障害、主要AIサービスにも影響
- CloudflareやGoogle Cloud Platform (GCP) を含む複数の大手クラウドプロバイダーで大規模なインターネット障害が発生し、世界中の多くのウェブサイトやオンラインサービスに影響が出ました。
- この障害により、OpenAIのChatGPT、LangSmith、OpenRouter、Grokなど多くのAI関連サービスも一時的にログイン不可や機能停止に見舞われました。
- 現在は主要なサービスプロバイダーから復旧が報告されていますが、AIインフラのクラウド依存度と障害発生時の広範な影響が改めて浮き彫りになりました。
OpenAI: (翻訳) 複数の外部インターネットプロバイダーに影響を与える問題が発生しており、シングルサインオン(SSO)やその他のログイン方法など、当社のサービスの可用性に影響が出ていることを認識しています。当社のエンジニアリングチームがこれらの問題の軽減に取り組んでいます。 引き続きご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。 詳細については
Google Cloud: (翻訳) 一部のGoogle Cloudサービスでサービス障害が発生していることを認識しており、できるだけ早く復旧できるよう努めています。 最新情報については、ステータスダッシュボードをご覧ください: https://t.co/sT6UxoRK4R
TechCrunch: (翻訳) 現在、インターネットの大部分がダウンしています | TechCrunch https://t.co/PsQEOdzCMY
ChatGPT Projects機能が大幅強化 Gmail連携やDeep Researchも
- OpenAIのChatGPTの「Projects」機能が大幅に強化されました。
- これにより、プロジェクト内でDeep Research機能や音声モードが利用可能になります。
- また、以前発表されたコネクタ機能の一環として、Projects内でGmailやGoogleカレンダーとの連携がサポートされ、メール分析やスケジュール管理をChatGPT上で行えるようになります。
- その他、メモリ機能の改善や、モバイルアプリでのモデルセレクター対応など、より集中的な作業を支援するアップデートが含まれています。
Tibor Blaho: (翻訳) ChatGPTウェブアプリの新しい変更点 - 「プロジェクトでできることが増えました」(「プロジェクト内でディープリサーチを実行したり、音声モードを使用したりできるようになりました。」) https://t.co/wact8hU9xC
Tibor Blaho: (翻訳) ChatGPTウェブアプリ - もう一つ新しいお知らせ:「GmailとGoogleカレンダーを接続」(「ChatGPTを使ってメールを分析し、スケジュールを管理し、整理整頓しましょう。」) 「試してみる」プロンプト:「今日の私のスケジュールは?」 https://t.co/Wr4xjZcgT9
ぬこぬこ: ChatGPT の Projects 機能において、Deep Research と音声モードが対応、メモリ機能の改善、スマホ利用時にもモデルの選択ができるように
Claude Code SDK (TypeScript/Python) リリース
- Anthropicは、コーディング支援AI「Claude Code」の機能を外部ツールに組み込むためのTypeScriptおよびPython SDKをリリースしました。
- これにより、開発者はClaude Codeが持つエージェント機能やツール連携機能を、自身の開発環境やカスタムエージェント、ワークフローに直接統合できるようになります。
- Python SDKは内部的にNode.jsコマンドをサブプロセスとして呼び出す仕組みになっているとの報告も見られます。
cat: (翻訳) Claude Codeの新しいSDK(TypeScript + Python)が登場し、Claude Codeの機能をツールに直接埋め込むことができるようになりました。
Iaiso: Python SDK出た。中身見たらやはりsubprocess でnodejs コマンド呼び出していた https://t.co/3uCYYOyJfe
西見 公宏 | Generative Agents: まずは毎日200USDぐらいClaude Code使いましょ。
Google新モデルProwlridge出現、Gemini 2.5リリース日も明確に【続報】
- Googleのモデルラインナップに関する続報です。新たに「Prowlridge」というGeminiモデルがWebArenaに登録されたことが確認されました。
- Gemini 2.5 Flash Lite Preview (6月17日)およびGemini 2.5 Pro (6月19日)の具体的なリリース日の情報も浮上しており、Googleの開発スピードが加速している模様です。
- 同社の動画生成モデル「Veo 3」についても、Jeff Dean氏が「商業的に興味深い」とコメントするなど、高い評価を得ています。
Chubby♨️: (翻訳) また別の日、また別のGoogleモデル:「prowlridge」。Googleが2024年に遅れをとっていたのに、今や追いつき、競合他社を追い越して次々とヒット作を発表しているのは、ほとんど面白いほどです。
まつにぃ: たった2週間しか経ってないのにまたGemini 2.5シリーズの真モデル🙄 Geminiの進化スピードも相変わらずおかしすぎる。 もう前バージョンからどれだけ変わったのかの体感値も段々わからなくなってきました。
Jeff Dean: (翻訳) 私たちのVeo 3のような動画生成ツールは、かなり良くなってきていることがわかりました!商業的にも興味深いと言えるかもしれません。
OpenAIとMattel提携、AIスマートトイ開発へ
- OpenAIと玩具大手のMattelが提携し、生成AI技術を活用したスマートトイの開発やコンテンツ制作を行うことを発表しました。
- この提携により、Mattelの代表的なブランドであるBarbieなどにAIが導入され、インタラクティブな遊びや新しいエンターテイメント体験が生まれることが期待されます。
- OpenAIの共同創業者であるGreg Brockman氏もこの提携について言及しており、AI技術の玩具業界への展開が注目されます。
Greg Brockman: OpenAI 🤝 Mattel:
TechCrunch: (翻訳) OpenAIとバービー人形メーカーのマテルが提携し、玩具製造とコンテンツ作成に生成AIを導入 | TechCrunch https://t.co/wd8KOxUTii
Greg Brockman: (翻訳) マテルがOpenAIと提携し、同社の技術を用いてスマートトイを開発することで、バービーがAIアップグレードを果たします。これは象徴的なブランドにとって新たな章の幕開けとなります。 https://t.co/DSHjD6Ck2F
OpenAI o3-pro、ハノイの塔解決 価格改定後も高評価【続報】
- OpenAIのo3モデルに関する続報です。
- 先日API価格が大幅に値下げされたOpenAIのo3モデルについて、価格改定後も性能に変更はないとの報告が続いています。
- その上位モデルであるo3-proが、Appleの論文「The Illusion of Thinking」で議論された思考パズル「ハノイの塔(10ディスク)」を解いたという新たな報告があり、その能力が注目されています。
- o3-proは、小説などの創作タスクにおいても引き続き高い性能を発揮するとの評価も寄せられています。
Chubby♨️: (翻訳) 80%安くなった現在のo3が、私たちがずっと使ってきたo3と同じものであることが明らかになりました。彼らがどのようにして推論コストをこれほどまでに削減できたのか、引き続き興味深いです。
限界助教|ChatGPT/Claude/Geminiで論文作成と科研費申請: o3-proファーストインプレッション(文章作成タスク) ▶️o3よりは確かに良いが待ち時間やコストを正当化できるかは微妙 ▶️短文、箇条書きを好むのはo3と変わらず ▶️長い文章作成はGeminiの方が私は好み ▶️英語は無駄のないわかりやすい文章を書く ▶️Playgroundで使うのが良さそう(1回約20-50円)
Wolfram Ravenwolf: (翻訳) o3-proがAppleの論文「思考の錯覚」の幻想を打ち砕く。
NVIDIA、DGX Cloud Lepton発表 クラウド市場本格参入
- NVIDIAが、開発者向けに世界中の数千のGPUへ接続する統一AIプラットフォーム「NVIDIA DGX Cloud Lepton」の早期アクセスを発表しました。
- これにより、開発者はAIアプリケーションの構築、トレーニング、デプロイを大規模かつ迅速に行えるようになるとされています。
- この動きは、NVIDIAがGPUクラウド市場へ本格的に参入し、CoreWeaveやNebiusといった既存のGPUクラウドプロバイダーとの競争激化を示唆しています。
NVIDIA AI Developer: (翻訳) 📣 世界中の何千ものGPUに開発者を接続する統一AIプラットフォーム、NVIDIA DGX Cloud Lepton(早期アクセス)を発表します。AIアプリを大規模に、かつてないほど迅速かつ簡単に構築、トレーニング、展開できます。詳細と早期アクセスへの参加はこちら:https://t.co/Ij5MnWrSDF https://t.co/LWqitnCxEN
The Information: (翻訳) NvidiaがGPUクラウド市場に参入、新たなライバルを苛立たせる CoreWeaveやNebiusを含む十数社のGPUクラウドプロバイダーが、Nvidiaの新しいDGX Cloud Leptonサービスへの参加に合意しました。詳細はこちら:https://t.co/HkWKOrOAdB #CloudComputing
NVIDIA AI Developer: (翻訳) 優れた精度を維持しながら主要な#推論パフォーマンスを達成:思考するマシン#NVIDIABlackwellは、DeepSeek-R1、Llama 3.1 405B、Llama 3.3 70Bなどの一般的なコミュニティモデルを提供できます – FP4をサポートする第2世代Transformer Engine https://t.co/3TaG0DbQOH
AMD AI市場成長に自信 新チップInstinct MI350/400発表
- AMDのCEOリサ・スー氏が、今後3年間でAIプロセッサ市場が予想以上に成長するとの見通しを示し、NVIDIAの市場支配に挑戦する姿勢を強調しました。
- 同社の「Advancing AI」イベントでは、新たなAIチップ「Instinct MI350」シリーズや2026年登場予定の「Instinct MI400」シリーズの詳細が発表されました。
- また、xAIとの連携や、HBM(広帯域メモリ)の供給元をSamsungからSK Hynix/Micronに切り替えたとの噂も出ており、AI半導体市場での競争激化が予想されます。
Bloomberg: (翻訳) アドバンスト・マイクロ・デバイセズのCEOリサ・スー氏は、同社がNvidiaの業界支配に挑戦しようとする中、AIプロセッサ市場は今後3年間で予想よりも速く成長すると述べた https://t.co/98hf7O0r1S
パウロ: MI350 スーパーチップきたー N3Pプロセスかっ
Tech Dev Notes: AMD + xAI! https://t.co/z1KoS9OAJs
Grok 3.5続報: 自動化・翻訳強化、物理学推論も
- xAIの「Grok 3.5」に関する続報です。一部ユーザーにWeb版で音声モードと共にテスト提供されている模様です。
- 投稿のインライン翻訳機能や、DeepSearchも利用可能なタスク自動実行機能(スケジュール実行)の強化が予定されています。
- イーロン・マスク氏はGrok 3.5について「第一原理からの推論を目指し、物理学ツールを適用する」と述べています。
Chubby♨️: (翻訳) ついにGrok 3.5が登場します - Grokウェブで一部利用可能です
Rohan Paul: (翻訳) 🚨 Grok 3.5のリリースが間近と噂されています。イーロン・マスク氏のGrok 3.5に関するコメント:「第一原理から推論しようとしています。Grok 3.5の焦点は、物理学の基礎を見つけ、あらゆる推論の系統に物理学のツールを適用することです」 https://t.co/QDfsOmlb0h
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) 最新のウェブビルドでは、スケジュールされたタスクのGrok制限が引き下げられたようです。1日のタスク制限は3つ、臨時タスクは10個(以前は10個と30個)になりました。また、タスクでもDeepSearchが利用可能になります! * タスク機能はまだ公開されていません https://t.co/P1CQn1Ht8V
LLMファーストのAPI設計が新潮流か 開発手法に変化
- AIモデル、特にLLMを主要な利用者と想定したAPI設計が新たな開発トレンドとして注目されています。
- 一部の大手企業では、APIをリリースする前に、LLMがそのAPI構造をどれだけ容易に扱えるかを評価し、モデルが理解に苦しむ場合は再設計を行う動きが見られます。
- このアプローチは、AIエージェントや自動化システムによるAPI利用が増加する中で、開発効率とAIのパフォーマンス向上に繋がる可能性があります。
Alex Albert: (翻訳) 大手企業のいくつかのエンジニアリングチームが、リリース前にLLMに対してAPI設計をテストしていると聞きました。モデルが最も扱いやすいAPI構造を確認するために評価を実行し、モデルが形式の理解に苦労する場合は再設計します。これがスケールすることを期待しています。
morgan —: (翻訳) 「モデルを主要なユーザーとして構築することを考え始めるべきです」
Harrison Chase: (翻訳) これは本当に良いブログ記事です。「コンテキストエンジニアリング」を強調している点が気に入っています。「コンテキストエンジニアリング 2025年には、非常に知的なモデルが登場するでしょう。しかし、どんなに賢い人間でも、何を求められているのかというコンテキストがなければ、効果的に仕事をこなすことはできません。」