2025年06月06日 夜のAIニュースまとめ
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続くAI業界の新展開: Claude Codeの活用拡大とCursor評価額99億ドル
今週のAI業界ではAnthropicのClaude Codeが開発者以外にも利用範囲を広げ、一般ユーザーによるPDF整理やObsidian連携などの活用事例が増加しています。
一方、AI搭載コードエディタCursorの開発元Anysphereは追加資金調達により評価額99億ドル、ARR5億ドルを突破。NVIDIAは中国市場向けB40チップの量産開始が報じられました。
Amazon、LayerXなど各企業のAI戦略も活発化しており、それぞれの取り組みについて詳しく見ていきましょう。
目次
- Claude Code続報: 非開発者利用拡大と新たな課題
- OpenAI、NYTデータ要求にプライバシー保護を表明【続報】
- Cursor続報:評価額99億ドル、ARR5億ドル超に
- Broadcom、AI半導体好調も期待届かず 次期買収に注目
- Amazon、AIエージェント・人型ロボット開発加速 Figure社デモも
- チューリングCTO山口氏、Kaggle Master到達【続報】
- 【続報】NVIDIA B40量産開始へ、Huawei AIチップは遅延か
- LayerX、金曜を「AI Day」に制定 全社でAI活用を加速【続報】
Claude Code続報: 非開発者利用拡大と新たな課題
- Anthropicのコーディング支援AI「Claude Code」の活用範囲が開発者以外にも広がっています。PDFファイル名の自動整理やObsidianとの連携など、一般ユーザーでも活用できる事例が報告されています。
- 一方で、Proプランの利用制限に関するフィードバックや、リモートサーバー上のVS Codeで拡張機能が動作しないといった新たな課題も指摘されています。
- また、AnthropicのCPOは2025年末までにSWEベンチマークで90%達成を目指すこと、2027年の超知能に関する予測が現在の開発状況と一致していると発言し注目されています。
Kazunori Sato: ウチの家電等の説明書PDFのファイル名をわかりやすくしてってClaude Code先輩に頼んだら、PDFファイルからメタデータ取り出す方法を編み出してバシバシ直してくれた。しかも途中でやり方を見直して効率的な方法に切り替えてて、先輩まじ有能。
Pliny the Liberator 🐉󠅫󠄼󠄿󠅆󠄵󠄐󠅀󠄼󠄹󠄾󠅉󠅭: (翻訳) これらのGovモデルは、より多くのガードレールがあると思いますか、それとも少ないと思いますか?🤔 (引用ツイート: Claude Govを発表―米国の国家安全保障顧客向けに構築されたカスタムモデル群。すでに米国の国家安全保障の最高レベルの機関によって展開されており、これらのモデルへのアクセスは機密環境で活動する人々に限定されています。 https://t.co/KRi4QjBIIJ)
Chubby♨️: (翻訳) https://t.co/DP9WGaH83y こちらも、Anthropicの科学者たちの発言を真剣に受け止めるべきです。2025年末までにSWE(ソフトウェアエンジニアリングベンチマーク)で90%を達成し、2027年の(超知能に関する)予測が現在の開発状況と一致しているという事実は並外れています!
OpenAI、NYTデータ要求にプライバシー保護を表明【続報】
- The New York Times社からのデータ要求に対し、OpenAIがユーザープライバシーを保護する形で対応するとの声明を発表しました。
- これは、著作権侵害を巡る両社間の訴訟や、以前報じられたChatGPT全利用データの永久保存命令に関連する動きです。
- OpenAIは当時、この命令を「プライバシーの悪夢」と表現していました。
- AI開発企業とメディア間でのユーザーデータとプライバシーの取り扱いに関する緊張が続いています。
OpenAI: (翻訳) ユーザーのプライバシーを保護するために、ニューヨーク・タイムズのデータ要求にどのように対応しているかについて。 https://t.co/ObpQbhOjWJ
Forbes: (翻訳) ChatGPTがあなたについて何を知っているか、そしてそれを忘れさせる方法を見つけましょう https://t.co/EiBH5ZMFq6 https://t.co/23nEmHjNvS
Shakeel: (翻訳) OpenAIの理事もトランプを批判… (引用ツイート: @realDonaldTrump大統領の大きくて美しい法案は、米国の債務負担を増大させ、最終的には国家の卓越した世界的地位を損なうことになるでしょう。「これは私たちを脆弱にします。世界最大の債務国が、他のどの国よりも速いペースで債務を蓄積しているのです」)
Cursor続報:評価額99億ドル、ARR5億ドル超に
- AI搭載コードエディタCursorの続報です。開発元のAnysphereが追加資金調達を行い、評価額は99億ドル、ARR(年間経常収益)は5億ドルを突破したと報じられました。
- ユーザーからは、Cursorのコーディング支援能力や、より自然な会話的インタラクションが可能になった点が高く評価されています。
- 一方で、既報のAPIキー送信仕様やフリーズ問題などに加え、新たにリモートサーバー上のVS Codeでターミナルコマンドから拡張機能が利用できないとの声も上がっており、今後の改善が期待されます。
TechCrunch: (翻訳) CursorのAnysphereが評価額99億ドルを獲得、ARRは5億ドルを突破 | TechCrunch https://t.co/nS1bC6kOZW
Tetsuro Miyatake: 直近$9.6Bの時価総額で$600M調達したCursorを開発しているAnysphereは追加でDSTから$300M調達を行って時価総額が$9.9Bとなった。 今年の1月では$100MのARRだったが、今では$500MのARRと3月から2.5倍成長していると思われている。
Ian Nuttall: (翻訳) なんてこった!Cursorが俺と同じように話しかけてくるようになったぞ https://t.co/4yJurMlrSW
Broadcom、AI半導体好調も期待届かず 次期買収に注目
- 半導体大手BroadcomのAI関連事業が好調であることが決算発表で示されましたが、市場の期待にはやや届かなかったとの見方が出ています。
- AI半導体全体の売上は前年同期比で成長しているものの、一部投資家が期待したほどのAI支出の熱狂は見られなかったとの報道もあります。一方で、AIネットワーキング分野は170%の年間成長を記録するなど、イーサネット技術の強さが際立っています。
- CEOのホック・タン氏はカンファレンスコールで次期大型買収を匂わせる発言もしており、同社の今後の戦略に注目が集まっています。
Bloomberg: (翻訳) ブロードコムは今四半期の収益予測が低調で、AIへの支出熱が一部の投資家が期待したほど強くないことを示唆しています。 https://t.co/Q0XH7piYFO
パウロ: $AVGO AIネットワーキング170%年率成長 やっぱりイーサネット強いね (引用ツイート: $AVGO Earnings Call (06/05/2025)—Basics 👇 AI Semiconductor Revenue: Over $4.4 billion, up 46% year-on-year, marking nine consecutive quarters of strong...
パウロ: ホックタン氏、カンファレンスコールで次の買収を匂わせしたね 前回はAIで忙しいと言ってたので、始動しそう
Amazon、AIエージェント・人型ロボット開発加速 Figure社デモも
- AmazonがAIエージェントと人型ロボットの開発を強化している続報です。
- 同社はハードウェア事業部「Lab126」配下にAIエージェント特化の新研究開発グループを設立しました。
- このグループは倉庫作業用ロボット向けAIエージェントモデル開発に注力し、配達用人型ロボットのソフトウェア開発もサンフランシスコで検証予定です。
- 物流分野ではFigure社のロボット「Figure.02」による商品仕分け・分析デモも公開され、人型ロボット実用化が加速しています。
Tetsuro Miyatake: Amazonがハードウェア事業部「Lab126」配下にAIエージェントに特化した研究開発グループを立ち上げたことを発表した。 倉庫などで活用しているロボット向けのAIエージェントモデルなどの開発を行おうことが期待されている。
Tetsuro Miyatake: Amazonが配達用の人型ロボットのソフトウェアを開発している。 サンフランシスコのオフィスで検証する施設を立ち上げているが、Rivianのトラックに人型ロボットを乗せることを目標にしている。
Chubby♨️: (翻訳) Figure.02は多数の商品を仕分け、押し出し、分析します。来年、物流や倉庫の作業員がまだ人間であるというシナリオは想像できません。ロボットは息をのむほどの速さで進化しています。ほんの数年前までSFだったすべてがますます
チューリングCTO山口氏、Kaggle Master到達【続報】
- 先日、Kaggle IMC 2025でのソロ金メダル獲得をお伝えしたチューリング株式会社CTOの山口祐氏が、新たにKaggle Masterの称号を獲得したことを報告しました。
- 山口氏はKaggle参加5ヶ月での目標達成となります。
- また、ローカル環境からKaggleのJupyter Serverに接続する試みや、コンペ結果に関する投稿も活発で、Kaggleコミュニティ全体の熱気が高まっています。
- 企業内Kaggle部の活動も見られるなど、実践的なスキルアップの場としてのKaggleの重要性が増しています。
Yu Yamaguchi | チューリング CTO: Kaggleを始めて5ヶ月、目標としていたKaggle Masterとなりました!先日のIMC25🥇が確定し、ランクも224位に。 「自動運転とKaggleは相性がよい」 という仮説?に基づき、今年からコンペに参加したのですが、想像以上でした。なかなか時間が取れませんが、ぜひこれからも続けていきたいです
eikichi: ローカルからKaggle Jupyter Server接続試した クラウドサービスのインスタンスを立ち上げる感覚でkaggle notebookを立ち上げて接続する形 軽い挙動確認とか環境構築もしなくてよいしこれでいいかも GPU持ってない私にとってはありがたい https://t.co/lGbWC0JDxI https://t.co/DPENaZUNTz
hakubishin3: CTO、チューリング内で最もKaggleランクが高い
【続報】NVIDIA B40量産開始へ、Huawei AIチップは遅延か
- NVIDIAが中国市場向けにカスタマイズしたAIチップ「B40」(RTX Proベースの改造版)の量産を6月に開始すると報じられています。予想を上回る需要があるとされ、米国の輸出規制下での中国市場戦略の一環とみられます。
- 一方、HuaweiのAIチップ「Ascend 910C」は技術的な問題により量産開始が年末まで延期される可能性があり、これはNVIDIAにとって追い風となりそうです。
- 半導体メモリ市場では、SamsungのHBM3E 12HiのNVIDIA認証が2025年第4四半期まで遅れる見通しで、HBM市場におけるSK Hynixの優位性が当面続くと予測されています。
パウロ: Nvidia RTX Pro を改造したB40の量産を6月に開始へ 予想を大幅に上回る需要 (引用ツイート: Report: NVIDIA's China-bound AI chip B40 to enter mass production in June Recently, ZJK Industrial Co., Ltd. (ZJK) announced that it is preparin...
パウロ: Huawei 910C 技術的な問題で生産を年末まで延期 うおおおお、Nvidia大チャンス (引用ツイート: Due to technical reasons, mass production of the 910C model has been postponed to the end of the year! 910C Mass Production Delayed Currently...
パウロ: Samsung HBM3E 12Hi 2025Q4まで認証遅れる SK Hynixの独壇場が止まらない (引用ツイート: * UBS: SAMSUNG'S HBM3E 12HI NVIDIA CERTIFICATION DELAYED TO Q4 2025, MICRON TO BENEFIT)
LayerX、金曜を「AI Day」に制定 全社でAI活用を加速【続報】
- 株式会社LayerXが、毎週金曜日を「AI Day」とすることを発表しました。これは同社の「Bet AI」という行動指針に基づく新たな取り組みです。
- CEOの福島良典氏は、AIを現代経営の最重要課題と捉え、この日をAIツールの利用、プロトタイプ実装、最新研究のキャッチアップに充てるとしています。
- CTOの松本勇気氏もこの方針を支持しており、AIの進化スピードに対応するため、全社的にまとまった時間を確保する狙いです。
福島良典 | LayerX: 毎週金曜日はThink Dayとして、会社にとって重要な戦略・イシューを考える時間としていましたが6月から毎週金曜日をAI Dayに変えました。現代の経営の重要イシューはAI以外ないと考え、徹底的にAIを触る日に変えました。とりいそぎ3ヶ月はこの運用をします
松本 勇気 (Yuki Matsumoto) | LayerX CTO: CEOがAIに全力投球していくの大事。 (引用ツイート: 毎週金曜日はThink Dayとして、会社にとって重要な戦略・イシューを考える時間としていましたが6月から毎週金曜日をAI Dayに変えました。現代の経営の重要イシューはAI以外ないと考え、徹底的にAIを触る日に変えました。とりいそぎ3ヶ月はこの運用をします)
福島良典 | LayerX: 単にツールを触るだけではなく、プロトの実装、最先端の論文・R&Dのキャッチアップも含めて徹底的に深ぼる時間にします。久々のエンジニア復帰です。