2025年06月04日 朝のAIニュースまとめ

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コード支援AIの進化と大手企業の新機能発表が加速

今週のAI業界では、OpenAIのCodexとAnthropicのClaude Codeがそれぞれ進化を遂げています。OpenAIはCodexにネット接続機能を追加し、ChatGPT Plus向けに提供開始。一方GoogleはGemini音声機能とVertex AI Agent Builderを発表し、エージェント開発を強化しています。

Snowflake SummitではAIエージェント構築のためのCortex Agentsなど多数の新機能が発表され、ChatGPTのメモリ機能は無料ユーザーにも開放されました。AI創薬分野では実用的な成果も報告されています。

それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。

目次

  1. OpenAI Codex続報: Plus版提供開始とネット接続機能追加
  2. Claude Code続報: 活用事例共有、Pro版Research機能も
  3. S.アルトマン氏 AI発展5-10年継続 来年新発見の兆候も【続報】
  4. xAI 開発採用・資金調達を強化 Grok新機能も【続報】
  5. Google、Gemini音声機能とVertex AI Agent Builder発表【続報】
  6. Snowflake Summit、AI関連発表多数 Cortex Agent等
  7. ChatGPTメモリ機能、無料ユーザーにも提供開始【続報】
  8. AI透明性議論【続報】Bengio氏ら新団体LawZero設立
  9. AI応用続報:創薬で成果、Qwen性能向上、NVIDIA新Agent

OpenAI Codex続報: Plus版提供開始とネット接続機能追加

  • OpenAIのコーディング支援AI「Codex」に関する続報です。
  • ChatGPT Plusユーザー向けに提供が開始され、より多くの開発者が利用可能になりました。
  • 今回のアップデートで、Codexエージェントがインターネットにアクセスして情報を取得したり、必要なパッケージをインストールしたりする機能が追加されました。
  • ユーザーはアクセス可能なドメインやHTTPメソッドを制御できます。
  • さらに、既存のプルリクエストを更新する機能や音声入力による操作も可能になり、より実践的な開発支援ツールとしての進化が期待されます。
Sam Altman: (翻訳) CodexがChatGPT Plusユーザー向けに利用可能になりました!また、最も要望の多かった機能である、エージェントのインターネットアクセスを有効にするオプションも提供しました(CodexがアクセスできるHTTPメソッドとドメインはユーザーが制御できます)。

Kevin Weil 🇺🇸: (翻訳) 💥 Codexアップデート! * CodexがPlusユーザーで利用可能に * Codexがインターネットにアクセス可能に * CodexがPRを更新可能に * Codexが音声で操作可能に、その他多数近日公開。

TestingCatalog News 🗞: (翻訳) 速報🚨: OpenAIがCodexをPlusユーザーにリリースし、Codexエージェントがインターネットにアクセスできる新機能も追加しました!本日より利用可能です🤖

Claude Code続報: 活用事例共有、Pro版Research機能も

  • Anthropicのコーディング支援AI「Claude Code」に関する続報です。
  • 開発者コミュニティでは引き続き高い評価を得ており、個人開発でのIssue起票からの自動処理やStorybookの運用効率化といった具体的な活用事例が共有されています。
  • また、Claude ProプランでもResearch機能が利用可能になったと報告されています。
  • これらの進展により、開発現場でのさらなる生産性向上が期待されます。
  • なお、LayerX社によるエンジニアへのClaude MAXアカウント提供も継続中です。
松本 勇気 (Yuki Matsumoto) | LayerX CTO: claude 4 + claude codeが良く出来ていると思い、エンジニアチームの希望者に対してClaude MAXのアカウントを用意することにしました。私も日々使ってるし、社内で既に使っている人は1日で$200分くらい使っており生産性的にも良さそうな印象。

mizchi: claudeコード流石に良さわかってきた。無限にタスク投げれる

松本 勇気 (Yuki Matsumoto) | LayerX CTO: 個人開発、ひたすらGithub MobileからIssue立ててClaude Code Actionに依頼しつつ、重い作業だけ手元のClaude CodeでOpusで処理するみたいな感じになってる。ほぼ任せっぱなし。なお物書きはCursorの方が手元のrulesが育ってて具合がいいので使い分けてる。

S.アルトマン氏 AI発展5-10年継続 来年新発見の兆候も【続報】

  • OpenAIのSam Altman CEOが、AIの指数関数的な発展が今後5年から10年以上続くとの新たな見通しを示しました【続報】。
  • 同氏は、AGI(汎用人工知能)や超知能の達成時期よりも、AIシステムが自律的に新しい科学的発見をしたり、人間の発見を加速したりする継続的な指数関数的進歩そのものが重要であると強調しています。
  • また、来年にはAIが単にタスクを自動化するだけでなく、人間チームでは解決できないような問題を解決したり、AIエージェントが新たな知識を発見したりする初期の兆候が見られるかもしれないと述べています。これは、同氏が以前示したロードマップ(2026年を「科学研究とブレークスルーの年」と予測)と比較して、より早期に具体的な進展が見られる可能性を示唆しています。
Chubby♨️: (翻訳) サム・アルトマン氏:AIにおける指数関数的な発展は、少なくとも今後5~10年、おそらくそれ以上続くだろう。 https://t.co/7WDAKHmwmo (引用ツイート:サム・アルトマン氏は、真のマイルストーンはAGIや超知能の勝利の日ではなく、スムーズな指数関数的進歩だと言う。重要なのは、自律的に新しい科学を発見したり、人間がそれを加速するのを助けたりできるシステムだ。「世界...

Chubby♨️: (翻訳) https://t.co/2jyzxd56AN 来年、AIは新しい知識を発見し、チームでは解決できない問題を解決し、ゆっくりとAI科学者へと移行するだろう。そう、OpenAIのAGIスケールで来年はAGIレベル4から5になりそうだ。 (引用ツイート:サム・アルトマン氏は、来年AIは単にタスクを自動化するだけでなく、チームでは解決できない問題を解決するだろうと述べている。企業は最も...

久保田 雅也@Coalis: 面白い。Sam AltmanがYC時代に10分起業家面談で判断する視点は「この起業家は次のマーク・ザッカーバーグになれるか」 頭の良さはすぐに分かるが、見分けるのが難しく、最も見誤る点は決意や覚悟の深さ (引用ツイート: Sam Altman explains how he decides to invest in a startup after 10 minutes Y Combina...

xAI 開発採用・資金調達を強化 Grok新機能も【続報】

  • xAIの事業拡大に関する続報です。
  • 過去1ヶ月で多数のコーディング可能な開発者を採用したと報じられています。
  • 資金調達面では、Morgan StanleyがxAI向けに50億ドルの負債パッケージを準備中とのことです。
  • クウェート投資庁(KIA)も、MGX、BlackRock、Microsoft、NVIDIAなどが参加するAIインフラストラクチャパートナーシップに加わりました。
  • Grok関連では、Web版で空ファイルを作成する機能のサポートや、API価格表への「キャッシュされたテキスト入力」項目の追加が予定されています。
Tech Dev Notes: (翻訳) xAIは過去1ヶ月間にコーディングができる開発者を多数採用しました。

Tech Dev Notes: (翻訳) モルガン・スタンレーがxAIのために50億ドルのデットパッケージを準備中です。2025年6月2日に開始されたこのデットセールには、タームローンB、固定金利タームローン、シニア担保付社債が含まれ、コミットメント期限は6月17日です。一方、xAIは3億ドルの株式売却を進めており、113億ドルを目指しています。

Tech Dev Notes: (翻訳) クウェート投資庁(KIA)が、MGX、ブラックロック、グローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ(GIP)(ブラックロックの一部)、マイクロソフト、xAI、シスコ、NVIDIAなどが含まれるAIインフラストラクチャー・パートナーシップに参加しました。AIPは、300億ドルのエクイティキャピタルを動員するために設立されました。https://t.co/zL7ngYARhr

Google、Gemini音声機能とVertex AI Agent Builder発表【続報】

  • GoogleがAI関連機能の強化を続ける中、新たな発表がありました。これは以前お伝えしたGemini LiveやAgent Development Kit(ADK)公開などの続報です。
  • Google DeepMindは、Geminiモデルのネイティブオーディオ機能を発表し、トーンの理解から表現豊かな音声生成まで、より自然なAI対話が可能になります。
  • Google Cloudからは、AIエージェントの発見、構築、デプロイを包括的に支援する「Vertex AI Agent Builder」が発表されました。これには既報のADKに加え、Agent Garden、Agent Tools、Vertex AI Agent Engineが含まれます。
  • LangChainからGeminiとLangGraphを活用した「Gemini Research Agent」が、GoogleからもReactとLangGraphを用いたDeep ResearchエージェントのOSS実装が公開されるなど、エコシステムも拡大しています。
Google DeepMind: (翻訳) 当社のネイティブオーディオ機能は、トーンの理解から表現力豊かな音声生成まで、AIとの会話をより自然なものにしています。✍️🗣️ これは、私たちがAIと対話する方法に新たな可能性を開くかもしれません。開発者の皆様は、@Google AI Studio を通じてお試しください。詳細はこちら。↓ https://t.co/Nm2QlTZBzh

Google Cloud Tech: (翻訳) Vertex AI Agent BuilderでAIエージェントを発見、構築、デプロイしましょう! Vertex AI Agent Builderは、Agent Garden、Agent Development Kit (ADK)、Agent Tools、Vertex AI Agent Engineのコンポーネントで構成されています。ドキュメントはこちら → https://t.co/...

LangChain: (翻訳) 🔍🤖 Geminiリサーチエージェント 本番環境に対応したフルスタックアプリで、GeminiモデルとLangGraphを使用してインテリジェントなリサーチアシスタントを構築します。反復学習を通じてクエリを動的に絞り込み、引用付きの回答を提供します。完全な実装ガイドをご覧ください 📚 https://t.co/kQxuHHZjYs

Snowflake Summit、AI関連発表多数 Cortex Agent等

  • Snowflake Summitにて、AIおよびデータ基盤に関する多数の新機能や強化が発表されました。
  • 注目すべきは、AIエージェント構築のための「Cortex Agents」、dbt projectのSnowflake環境への直接統合、リレーショナルデータベースサービス「Snowflake Postgres」の提供開始などです。
  • また、データウェアハウスの「Gen2 Warehouse」による大幅な高速化や、自然言語でデータ操作を可能にする「AISQL」、セマンティックレイヤー関連の「SemanticView」「SemanticSQL」なども発表され、Snowflakeプラットフォーム上でのAI活用が一層進むことが期待されます。
Kevin: Cortex Agents! #SnowflakeSummit https://t.co/HUxSIzcUyD

Kevin: dbt projectがSnowflakeに統合されて * コード管理は Git Integration で連携できる * workspace で Snowsight からサクッとできるし、依存関係の確認とかもできる * adaptive warehouse でよしなに計算環境の用意が可能 という感じらしい、全部繋がったw #SnowflakeSummit #SnowflakeSquad

Kevin: Snowflake Postgres !! #SnowflakeSummit https://t.co/VqA6towZr5

ChatGPTメモリ機能、無料ユーザーにも提供開始【続報】

  • OpenAIは、ChatGPTのメモリ機能を無料ユーザーにも提供開始したことを発表しました。【続報】
  • これにより、無料ユーザーも過去の対話内容に基づいた、よりパーソナライズされた応答を体験できるようになります。
  • Sam Altman CEOは、この機能が自身のお気に入りの一つであり、今後も大幅な改善を進めると述べています。
Sam Altman: (翻訳) また、本日よりChatGPTの無料版で軽量版のメモリ機能を提供開始します!メモリ機能はChatGPTでおそらく私のお気に入りの機能になりました。今後、この機能を大幅に改善していくことを楽しみにしています。

Tanishq Mathew Abraham, Ph.D.: (翻訳) これは巨大です。一般の人々がChatGPTが自分たちのすべてを記憶できることに気づけば、彼らはそれを使うことに夢中になり、市場浸透とロックインは無敵になるでしょう。

Kol Tregaskes: (翻訳) ChatGPT無料プランユーザー(サインイン済み)が軽量メモリとチャット履歴機能を利用可能に。 https://t.co/oRWRPe0yB3 (引用ツイート:無料ユーザー向けにメモリ改善の軽量版を展開し始めています。既存の保存済みメモリに加えて、ChatGPTは最近の会話を参照して、よりパーソナライズされた応答を提供します。https://t.co/RZFYUC9JAT)

AI透明性議論【続報】Bengio氏ら新団体LawZero設立

  • AIの透明性や倫理に関する議論が続く中、AI研究の第一人者Yoshua Bengio氏らが新たな動きを見せました。
  • Bengio氏は、AIの安全性と実存的リスクに焦点を当てた新非営利団体「LawZero」の設立を発表し、Jeff Clune氏も科学顧問として参加します。
  • この動きは、AIモデルのシステムプロンプトや推論過程の公開を求める声が高まる中で起きたものです。
  • 一部大手AI企業による推論トレース非表示化の動きに対し、研究エコシステムへの影響を懸念する声も上がっており、情報公開のあり方が引き続き焦点となっています。
Pliny the Liberator 🐉󠅫󠄼󠄿󠅆󠄵󠄐󠅀󠄼󠄹󠄾󠅉󠅭: (翻訳) 逐語的なシステムプロンプトを要求せよ。要約されていない推論の軌跡を要求せよ。すべてのレイヤーの閲覧を要求せよ。あなたはこれらのAIラボの顧客であり、顧客は常に正しい。彼らの堀は浅くなっている。特定のラボをボイコットする費用対効果は…

TechCrunch: (翻訳) ヨシュア・ベンジオ氏、非営利のAI安全研究所LawZeroを立ち上げ | TechCrunch https://t.co/i8SjjtpKqd

Nathan Lambert: (翻訳) すべてのアメリカ企業がモデルの推論の軌跡を隠しているため、研究エコシステムは、研究対象として「フロンティア推論モデル」としてDeepSeekを使用することに全力を注ぐデフォルト設定になっています。修正は非常に簡単でしょう。Geminiがそれらを削除する変更は悲しく、意味がありません。

AI応用続報:創薬で成果、Qwen性能向上、NVIDIA新Agent

  • AI創薬の分野で、AIを用いて開発された薬剤が特定の肺疾患に有効性を示したとBloombergが報じました。これはAIによる創薬研究の進展を示すものです。
  • Alibabaのオープンソース大規模言語モデル「Qwen」が、複数のベンチマークでMetaのLlamaを上回る性能を示したとThe Informationが伝えました。これはQwenシリーズの継続的な進化を示す続報です。
  • NVIDIAは、動画コンテンツの検索と要約を高速化するインテリジェントエージェント「Video Search and Summarization (VSS) Agent」のBlueprintを公開しました。これはNVIDIAによる開発者支援強化の一環であり、AIエージェント開発の新たな動きです。
Bloomberg: (翻訳) 人工知能を用いて開発された薬剤が、治療法のない肺疾患の治療に有効性を示した。開発元はこれを臨床初の成果としている。 https://t.co/uT1iA0J2Yg

The Information: (翻訳) AlibabaのQwenモデルが、いくつかのオープンソースAIベンチマークでMetaのLlamaを上回りました。彼らの進捗について詳しくはこちら: https://t.co/uRg7dt6Iuz #AIAdvancements

NVIDIA AI Developer: (翻訳) ローンチャブルドロップ👏 NVIDIA Blueprint for a Video Search and Summarization (VSS) Agentが公開されました。@Baxate_carterが、これを直接デプロイし、インテリジェントなVSSエージェントをこれまで以上に迅速に構築する方法を説明しています。始めましょう:https://t.co/H6YLyu6cna https...

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