2025年05月27日 夜のAIニュースまとめ
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Claude脆弱性課題とOpenAI韓国進出、Veo3×StreetViewの新展開
今週のAI業界では、Claudeシリーズの新たな課題が浮上する一方、OpenAIの韓国オフィス開設など国際展開が加速しています。
Googleの動画生成AI「Veo3」がStreetViewと連携し、実際のロケなしで特定場所の映像生成を可能にする革新的な機能も登場。また、AIエージェント開発競争が激化し、新興企業Skyworkの参入やMicrosoft CEOによる活用論が示されました。
PFNからは翻訳特化型LLM「PLaMo翻訳」が公開され、高品質な多言語対応に期待が集まっています。
それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。
目次
- Claude続報: MCP脆弱性指摘、GitHub連携に課題も
- OpenAI 韓国オフィス開設、Stargate新報道、歌唱機能も
- Gemini 2.5 Flash続報: コーディング性能向上とAI Studio新機能
- Veo3続報: StreetView連携でロケ不要の動画生成
- MCP続報: 具体的な情報漏洩リスクと新対策MCIP
- AIエージェント開発続報: 新興Skywork登場、MS CEOは活用論示す
- LLM研究続報: DCLAやPeerGuardなど新手法が多数登場
- 【続報】PFN、翻訳特化LLM PLaMo翻訳を公開
- JSAI2025現地レポ(続報): DeNA事例や企業ブースが活況
- DeepSeek-V3の噂とAIスキル重要性増す新たな動き
Claude続報: MCP脆弱性指摘、GitHub連携に課題も
- Claudeシリーズに関する続報です。開発効率化を目的としたClaude Codeの活用事例が引き続き報告されています。
- Sonnet 4のコスト効率やClaude 4 Opusの性能も注目される一方、新たな課題も明らかになりました。
- 具体的には、MCP設定の複雑さや、Claude 4とGitHubをMCPで連携する際の脆弱性が指摘されています。
- これらの課題解決と共に、Claude Maxプランへの期待も寄せられています。
松本 勇気 (Yuki Matsumoto) | LayerX CTO: 業務の片手間で簡単なアプリを片手間で作るにはClaude Codeめっちゃいい。Github Actionsとの連携も入ったのでモバイルのGithubアプリからIssue書いて投げ込むってのができる。Claude Maxに課金したので、Opusの力を気兼ねなく試せる。 Github
Kenn Ejima: Sonnet 4だけでかなり大規模なリファクタリングもできるようになったな。もうこれで良いんじゃね?
Rohan Paul: (翻訳) 😈 注意: Claude 4 + GitHub MCP は、あなたのプライベートGitHubリポジトリを無条件に漏洩します。GitHubの公式MCPサーバーを使用するエージェントに対する新しい攻撃を発見しました。これにより、攻撃者はあなたのプライベートリポジトリにアクセスできます。協力:@marco_milanta (1/n) 👇
OpenAI 韓国オフィス開設、Stargate新報道、歌唱機能も
- OpenAIが韓国に新オフィスを開設すると正式に発表し、アジアでの事業展開を加速させます。これは以前報じられた計画の進展となります。
- 総額500億ドル規模とも報じられる巨大データセンター「Stargate」構想に関する新たな報道があり、AIインフラへの巨額投資が続く見込みです。
- ChatGPTの歌唱機能が復活したことも明らかになりました。
Greg Brockman: (翻訳) OpenAI韓国オフィスが間もなく開設します: (引用ツイート: 家族の物語が韓国と深く結びついている者として、本日ソウルにOpenAIオフィスを間もなく開設すると発表できたことは特に意義深いものでした。ここでのChatGPTの成長は驚異的で、週間ユーザー数は昨年4.5倍以上に増加し、韓国は現在、有料会員数が最も多い国となっています)
Forbes: (翻訳) OpenAIの5000億ドル規模のデータセンター構想「Stargate」を構築する小さなスタートアップを紹介
Kol Tregaskes: (翻訳) UAEの全人口がChatGPT Plusの無料サブスクリプションを利用できるようになります!終了日は未定です! (引用ツイート: UAEは全市民にChatGPT Plusを無料で提供します。これによりOpenAIとSamが得る評価額の急上昇を想像してみてください。)
Gemini 2.5 Flash続報: コーディング性能向上とAI Studio新機能
- Gemini 2.5 Flashに関する続報です。
- コーディングベンチマークにおいて、思考トークン(thinking tokens)の利用により性能向上が報告されました。
- また、Google AI Studioには、ブラウザ操作などが可能な「Computer Use」機能や、URLから直接コンテキストを抽出する機能が新たに追加され、開発者向けツールが強化されています。
Paul Gauthier: (翻訳) 23kの思考トークンを持つGemini 2.5 Flash 05-20は、aiderポリグロットコーディングベンチマークで55%のスコアを記録しました。思考なしでは44%でした。完全なリーダーボードはこちら:
まつにぃ: 最早何でも詰め込みGoogle AI Studioに「Computer Use」機能が順次試験実装。 Cloud Runで仮想環境を起動しエージェントがブラウザ操作等を行うMarinerに近い機能です。 今後はGemini APIやVertex とも連携予定で、本格的にGoogle I/Oの真価が押し寄せて来そうです。 (引用ツイート: BREAKING 🚨: Google is wor...
Kai INUI: AI StudioにあるURL Context,API側のネイティブtoolになってたのか。知らんかった (引用ツイート: Last Week was full of I/O announcement. Here is one you might have missed🚨Context URL tool is a new native tool that allows Gemini to e...
Veo3続報: StreetView連携でロケ不要の動画生成
- Googleの動画生成AI「Veo3」に、StreetViewと連携する新たな活用法が登場しました。
- これにより、実際のロケなしで特定の場所を舞台にした動画生成が可能になり、注目を集めています。
- Veo3の高い表現力は、今後の動画AIツールの品質基準になるとの声も上がっています。
Yi Tay: (翻訳) 去年の12月、シンガポールに雪が降りました!!😆 なんてね。数年後にはAGIが実現するだろうけど、この島に雪が降ったり、こんなに居心地よくお祭り気分になることはないでしょうね。😶 私たちは夢を見ることしかできません👇。気づいていないかもしれませんが、veo3で生成しました。本当にめちゃくちゃすごいです。
K.Ishi@生成AIの産業応用: Googleストリートビューで行きたい場所のスクショを撮って、Veo 3で音声付きの動画にすれば、世界中どこでも好きな場所をバーチャル旅行できることを発見した。 動画は長野県・奈良井宿のある晴れた夏の日の町並み。 https://t.co/07KyYAcO7g
Chubby♨️: (翻訳) Veo3以来、すべてのビデオAIツールはGoogleのモデルと比較されなければならなくなりました。そして、そのどれもがその品質に遠く及びません。KlingAI、Hunyuan、そしておそらくSoraにとっても困難な時期です。Googleは何マイルも先を行っており、他社が夢見ることしかできないデータという宝を持っています。
MCP続報: 具体的な情報漏洩リスクと新対策MCIP
- Model Context Protocol (MCP)に関する議論の続報です。
- 開発現場で利用が進むMCPにおいて、新たにGitHub上のMCPとClaude 4を連携させた場合にプライベートリポジトリの情報が漏洩する可能性が指摘されました。
- この問題への対策として、安全性を向上させることを目的としたModel Contextual Integrity Protocol (MCIP)が提案されています。
Vaibhav (VB) Srivastav: (翻訳) 現在、MCPを何に使用していますか? ペットプロジェクト、本番ユースケース、すべて歓迎します!
Rohan Paul: (翻訳) 本当に注意してください:あなたのAIエージェントの親切心が裏目に出ることがあります。ハッカーはそれを甘い言葉で誘い、あなたに関する情報を密告させることができます。MCPは最悪の組み合わせです:プライベートデータ+悪いプロンプト+簡単な情報抜き取り。 (引用ツイート: 😈 注意: Claude 4 + GitHub MCP は、あなたのプライベートGitHubリポジトリを無条件に漏...
Rohan Paul: (翻訳) モデルコンテキストプロトコルを使用するLLMは、分散型クライアントサーバーインタラクションにより安全性のリスクに直面します。この論文では、追跡と安全性対応モデルを通じて安全性を強化する、より安全なバージョンであるモデルコンテキスト整合性プロトコル(MCIP)を提案し、リスク分類によってサポートされています。
AIエージェント開発続報: 新興Skywork登場、MS CEOは活用論示す
- AIエージェント開発競争に関する続報です。
- 既報のMistral AIのLe Chatへのエージェント機能展開に続き、シンガポール発「Skywork Super Agents」など新たなAIエージェントサービスが登場しています。
- また、Microsoft CEOが仕事用と個人用AIエージェントの使い分けの重要性を説くなど、社会実装に向けた議論も深まっています。
Chubby♨️: (翻訳) Le Chatにエージェントが登場。@MistralAIが何かを仕込んでいる。 (引用ツイート: 速報🚨: Mistral AIがLe Chatにエージェント機能を展開。エージェントの機能が新しい外観で刷新され、通常のチャットで利用可能なすべてのツールとコネクタを使用できるようになりました。世界最速のエージェント?👀)
まつにぃ: シンガポール発のSkywork Super Agentsがローンチ。 Docs/Slides/Sheets/Web/Podcastの5エージェントがDeepResearchを搭載して動き、性能ほぼ据え置きでコストはOpenAI比40%。 独自LLM R1V2により資料作成や分析を大幅短縮しており、Devin宜しくSlack経由で指示可能と。 この路線も増えそうです。 (引用ツイート: ...
Tetsuro Miyatake: 仕事用のAIエージェントとパーソナルなAIエージェントを別々に持つべきだとMicrosoft CEOのSatya Nadellaが語る。 複数アイデンティティを持つとそれぞれのAIエージェントが必要になるのかの議論は気になる。 https://t.co/eyqoRMXEBa
LLM研究続報: DCLAやPeerGuardなど新手法が多数登場
- LLMの研究開発に関する続報です。推論プロセスの検証可能性向上や、ハルシネーションを低減する「DCLA」、ドメイン適応時の汎用性維持を目指す「Mixture of Losses」などの新手法が提案されました。
- また、マルチエージェントシステムのバックドア攻撃対策「PeerGuard」や、オープンソースソフトウェアからコーディング評価タスクを自動生成する「OSS-BENCH」など、実用化を見据えた研究も進んでいます。
Rohan Paul: (翻訳) LLMは、簡単にチェックまたは検証できる推論プロセスを生成するのに苦労しています。この論文では、モデルに推論を証拠にリンクされた検証可能なステップに構造化させることにより、推論を透明化します。方法🔧: → 未調整のMeta-Llama-3-8B-Instructモデルを使用。→ फ्यूショット、
Rohan Paul: (翻訳) この論文は、層集約による層間一貫性を用いたデコーディング(DCLA)を提案し、LLaVA1.5-7bのMMEで合計スコア1520.14、POPE MSCOCO敵対的設定で90.03%の精度を達成し、幻覚を低減します。方法🔧: → DCLAは動的な意味論的
Rohan Paul: (翻訳) LLMを使用するマルチエージェントシステムは、トリガーが悪意のある動作をアクティブ化するバックドア攻撃に直面します。これは、集合的なタスクで有害な結果につながる可能性があります。エージェントの推論能力を使用する防御メカニズムであるPeerGuardを紹介します。エージェントは互いの推論プロセスを検証します。
【続報】PFN、翻訳特化LLM PLaMo翻訳を公開
- Preferred Networks (PFN) から、同社のLLM開発に関する続報です。自社開発の基盤モデルPLaMoを翻訳タスク向けに追加学習させた翻訳特化型LLM「PLaMo翻訳」が公開されました。
- このモデルは、PLaMoの高い日本語能力を活かした高品質な翻訳が特徴で、オンプレミス環境での利用も可能です。
- HuggingFaceでもモデルが公開されており、ローカル環境での実行も比較的容易であると報告されています。
Daisuke Okanohara / 岡野原 大輔: PLaMo翻訳はPLaMoを翻訳タスク向けに追加学習して作られたモデルです。 LLMは翻訳タスクでも有効であり、一貫性や制御性で勝っていますが非LLMの翻訳モデルに対し高コストで遅い問題がありました。新PLaMoを使うことで解決しました。 なお私の最近の英語投稿はPLaMo翻訳で翻訳させたものです。 (引用ツイート: 【発表】翻訳特化型LLM「PLaMo™翻訳」を公開・発売しました。 🇯🇵...
Daisuke Okanohara / 岡野原 大輔: (翻訳) PLaMo Translateは、翻訳タスク専用に訓練されたモデルです。LLMは翻訳タスクに有効であることが証明されていますが、計算コストが高いという問題があります。私たちの新しいPLaMoはこれらの制限に対処します。私の最近の英語の投稿はPLaMo Translateを使用して翻訳されています。 (引用ツイート: 専門LLM「PLaMo™翻訳」をリリースしました! 🇯🇵日本語と...
ざぶろう: PLaMo 翻訳、huggingface でモデルもリリースされています! https://t.co/GyZEFVi1sX pip install "vllm>=0.8.5" して、サンプルコード打てば動きます!vllm.LLM の max_num_seqs を絞れば 4090 などのご家庭の PC (?) でも動くのでぜひ使い倒していただければと思います!
JSAI2025現地レポ(続報): DeNA事例や企業ブースが活況
- 大阪で開催中の人工知能学会全国大会(JSAI2025)の現地からの続報です。
- DeNAによるバスケットボールでのAI活用事例が発表されました。
- チューリングはVision Language Model(VLM)を活用したアプリケーションのデモンストレーションを実施しました。
- LayerXもAIや機械学習の活用事例を紹介するなど、各社ブースでの展示やセッションが注目を集めています。
- 学生向けの交流イベントも企画されるなど、大会は活況を呈しています。
DeNA×AI: JSAI2025にてDeNAからブースを出展中です🔥 ブースでは当社のAIスペシャリストより、DeNAにおけるバスケ×AI活用事例についてご紹介させていただきます🏀 先着順でノベルティも差し上げます! ぜひお立ち寄りください✨ #JSAI #JSAI2025 #人工知能学会 https://t.co/MdRdlBCXoa
Yu Yamaguchi | チューリング CTO: JSAIランチョンセミナー、おかげさまで最速で完売&満員御礼でした!👏 参加できなかった人も、自動運転と基盤モデルについて丁寧に説明させていただきますので、ブースまでぜひぜひお越しください。 我々のVLMアプリ、Heron App for iOSのデモンストレーションもあります📸 https://t.co/KCaDHGmRDn
Yuya Matsumura: 本日より開催の JSAI2025 に LayerX は協賛しております。AIトークしましょう!大阪で握手! JSAI2025 (第39回 人工知能学会全国大会) にプラチナスポンサーとして協賛いたします - LayerX エンジニアブログ https://t.co/xDFOFFlFFA
DeepSeek-V3の噂とAIスキル重要性増す新たな動き
- 中国発の高性能LLMとして期待されるDeepSeekの次期バージョン「DeepSeek-V3」に関する情報がUnslothのドキュメントに一時的に掲載されたとの噂が注目を集めています。
- また、ビジネスにおけるAIスキルの重要性が一層高まる動きとして、ノルウェー政府系ファンドCEOが「AIを使わない従業員は昇進も就職もできない」と発言しました。
- さらに、アメリカではコンピュータサイエンス専攻の卒業生の就職が難しくなっているとの指摘もあり、AI時代の人材市場の変化を示唆しています。
まつにぃ: Unsloth docsに一瞬「DeepSeek-V3-0526」記事が出現。 V3-0324から約2か月、更なるver up公開の兆しか。Gemini 2.5/Claude4級との噂も飛び交うがもちろん公式発表はまだです。 ただそろそろ3強に差し込んで欲しいところ。 https://t.co/MdKnFhkkgV
Bloomberg: (翻訳) 「AIを使うか使わないかは任意ではない。使わなければ昇進することはないし、仕事も得られないだろう」と、ノルウェー政府系ファンドのCEO、ニコライ・タンゲン氏はインタビューで語った。同氏は、AIの利用に抵抗する従業員に将来はないと見ている。
Tetsuro Miyatake: アメリカではコンピューターサイエンスの専攻で卒業した大学生が採用されなくなっている。 https://t.co/HctSBTb5U3