2025年05月20日 朝のAIニュースまとめ

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マイクロソフト建築中の新AIエコシステム - Google I/O前夜の新動向も

MS BuildでAzure基盤の拡充が進行中です。xAIのGrokモデルがAzure AI Foundryで提供開始となり、VS CodeのAIエディタ化やCopilot Agentの公開など開発環境の強化も発表されました。

一方、Google I/O直前には新モデル「gemini-2.5-pro-deepthink」の観測やNotebookLMのAndroidアプリリリースなど動きが活発化。OpenAIのGPT-5開発やAnthropicの新Claude 4モデルの準備も進んでいます。

それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。

目次

  1. MS Build: xAIのGrok、Azure AI Foundryで提供開始
  2. MS Build: VS CodeのOSS AIエディタ化、Copilot Agentプレビュー【続報】
  3. MS Build発表: WindowsのMCP対応とローカルAI実行強化
  4. Google I/O目前、Gemini Deepthink・AI Jules観測【続報】
  5. Google NotebookLMがAndroidアプリとして正式リリース【続報】
  6. OpenAI: GPT-5開発続報、AIエージェント進化、新AI構想も
  7. Anthropic、新Claude 4 Sonnet/Opus発表へ イベントも【続報】
  8. Mastra文書公開、Flowith新機能等 AIエージェント開発続報
  9. NVIDIA、DGX Station等新製品発表 Physical AIモデルも
  10. ASI到来警鐘、国内AI人材不足予測、中国で無人トラック稼働
  11. LLM活用Tips: Few-Shotの重要性やCoTプロンプティング再考

MS Build: xAIのGrok、Azure AI Foundryで提供開始

  • Microsoft Build 2025の発表によると、xAIの大規模言語モデル「Grok 3」および「Grok 3 Mini」がAzure AI Foundryを通じて提供されます。
  • これにより、Azureプラットフォームのユーザーは、自身のAIアプリケーション開発にこれらのGrokモデルを直接利用可能になります。
  • xAIはGrok 3.5について、第一原理からの推論能力を持つと強調しており、今回のAzureとの連携により、その応用範囲の拡大が期待されます。
Tech Dev Notes: (翻訳) 「マイクロソフトとxAIは、Grok 3およびGrok 3 MiniをAzure AI Foundryモデルで提供開始することを発表でき、大変嬉しく思います」ありがとう @satyanadella!

TechCrunch: (翻訳) xAIのGrok 3がMicrosoft Azureに登場 | TechCrunch

Chubby♨️: (翻訳) GrokがAzureに登場。そしてマスク氏はGrok 3.5について少し洞察を語りました:Grok 3.5は第一原理から出発し、物理学のように推論します。さらなる展開が楽しみです。Grok 3は今のところ素晴らしいモデルで、期待を裏切られていません!

MS Build: VS CodeのOSS AIエディタ化、Copilot Agentプレビュー【続報】

  • Microsoft Build 2025での発表の続報です。Visual Studio Code (VS Code) をオープンソースのAIエディタにする計画が明らかになりました。
  • 具体的には、GitHub Copilot Chat拡張機能のコードがMITライセンスで公開され、VS Codeコアにリファクタリングされる予定です。
  • さらに、以前から注目されていた「GitHub Copilot Coding Agent」がパブリックプレビューとして公開されました。
  • このエージェントは、Issueをアサインすると自律的にプログラミングを行う機能を持ち、開発効率の大幅な向上が期待されます。
Publickey: ブログ書きました: [速報]「GitHub Copilot Coding Agent」パブリックプレビュー。AIにIssueをアサインすると、解決に向け自律的にプログラミング https://t.co/OM7tS3DJ4c

Chubby♨️: (翻訳) マイクロソフトがオープンソース化:「GitHub Copilotチャット拡張機能のコードをMITライセンスでオープンソース化し、その後、拡張機能の関連コンポーネントをVS Codeコアに慎重にリファクタリングします。」

Rohan Paul: (翻訳) マイクロソフトは、GitHub、Azure、Windows、M365全体で自律的でメモリ豊富なエージェントを開発者が構築できるようにするため、50以上の新しいAIツールを立ち上げ、エージェント的なWeb戦略を推進しています。これは、マルチエージェントオーケストレーション、オンデバイスAI、および研究開発の加速に向けた大規模な推進を示しています。 → https://t.co/Jckr5...

MS Build発表: WindowsのMCP対応とローカルAI実行強化

  • Microsoft Build 2025にて発表された内容の続報です。
  • Windows OSがModel Context Protocol (MCP)をネイティブサポートすることが発表されました。これにより、AIエージェントがWindows OSやアプリケーションとより深く連携できるようになります。
  • また、AIモデルをWindowsやmacOSのローカル環境で実行可能にする「Azure AI Foundry Local」も発表され、オンデバイスAIの開発が促進される見込みです。
  • これらの発表は、AI開発ツールとプラットフォームの進化を示しており、開発者にとってより柔軟で強力なAI開発環境が提供されることになります。
Publickey: ブログ書きました: [速報]マイクロソフト、AIモデルをWindows/macOSローカルで実行可能にする「Azure AI Foundry Local」発表 https://t.co/4zwRSC4dqn

Publickey: ブログ書きました: [速報]マイクロソフト、WindowsがMCPをサポートすると発表。AIエージェントでWindowsやアプリとの連携が可能に https://t.co/KzGDToyBT1

TechCrunch: (翻訳) GitHubとマイクロソフト、AIモデルをデータソースに接続するためのAnthropicの仕様を採用 | TechCrunch

Google I/O目前、Gemini Deepthink・AI Jules観測【続報】

  • Google I/Oを目前に控え、AI関連の新たな動きが観測されています。これは以前お伝えしたI/OでのAI発表期待に関する続報です。
  • Vertex AI APIコンソールで新モデル名「gemini-2.5-pro-deepthink」が発見されました。詳細は不明ですが、高度な思考能力を持つモデルと期待されます。
  • AIコーディングエージェント「Jules」のベータ版がグローバルで利用可能になったとの情報も浮上。GitHub連携やPR自動作成機能を備え、1日5タスク無料とされています。
  • これらの観測から、Google I/OでのAI開発ツールや基盤モデルに関する大きな発表が予想されます。
まつにぃ: Google Cloud の Vertex AI に「gemini-2.5-pro-deepthink」が突如登場?? 2.5 Pro に更なる長考、並列思考のDeepThink モードを付与した実験版とみられ、o3 Pro 対抗の布石かもしれません。 正式発表待ちだが、公開されれば更なる激戦が期待できます。

Chubby♨️: (翻訳) 新しいGeminiモデルが発見されました:2.5 pro deepthinking

Chubby♨️: (翻訳) Googleは独自の「Codex」(SWE-Agent)であるJulesを展開しています!

Google NotebookLMがAndroidアプリとして正式リリース【続報】

  • GoogleのAI搭載ノートアプリ「NotebookLM」がAndroidモバイルアプリとして正式にリリースされました。スマートフォンから手軽に情報収集や整理、AIによる要約機能などを活用できるようになります。
  • また、Google I/Oを目前に控え、動画生成AI「Veo 3」に関する新たな動きとして、Google関係者と思われるアカウントからティザー投稿が確認されています。
  • これらの展開は、GoogleがマルチモーダルAIやAIのアクセシビリティ向上に注力していることを示しており、来たるGoogle I/Oでの発表に期待が高まっています。
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) Veo 3 のティザー 👀👀👀

ぬこぬこ: NotebookLM のスマホ版が公開!!! https://t.co/B3AFZbSQpS https://t.co/HwjwZWxfSc

TechCrunch: (翻訳) Google、Android向けスタンドアロンNotebookLMアプリをリリース | TechCrunch

OpenAI: GPT-5開発続報、AIエージェント進化、新AI構想も

  • OpenAIの次世代モデル「GPT-5」がレッドチーミング(敵対的テスト)の段階にあるとの続報です。リリース時期は1~3ヶ月以内になる可能性も示唆されています。
  • 同社のCPOであるKevin Weil氏は、AIエージェントが6~12ヶ月でシニアエンジニアレベルの能力に達するとの見通しを示し、AI技術の急速な進化を強調しました。
  • また、OpenAI CEOのSam Altman氏とソフトバンクグループの孫正義CEOが、5000億ドル規模のAIメガファクトリー構想で協力していると報じられています。
Kol Tregaskes: (翻訳) GPT-5はレッドチームによる評価中です。リリース時期はOpenAIの安全性テストの進捗次第で未定ですが、1~3ヶ月後になる可能性があります。以前は6~8ヶ月と推定されていましたが、最近のリリース状況からプロセスが高速化していることがわかります。

Chubby♨️: (翻訳) OpenAI CPO、ケビン・ウェイル氏:AIエージェントは6~12ヶ月でシニアエンジニアレベルの業務をこなせるようになるでしょう。エージェントは非常に急速に進化します。ケビンは何を見たのでしょうか?いずれにせよ、業界では大規模な失業の波が押し寄せることになるでしょう。

Bloomberg: (翻訳) OpenAIのCEOサム・アルトマン氏とソフトバンクのCEO孫正義氏が、AIの需要急増に対応するため、5000億ドル規模のAIメガファクトリーで協力しています。「スターゲイト」の内部を取材したThe Circuitでの@emilychangtvによるインタビューをご覧ください。

Anthropic、新Claude 4 Sonnet/Opus発表へ イベントも【続報】

  • Anthropicが新しいAIモデル「Claude 4 Sonnet」および「Claude 4 Opus」を近日中にリリースする見込みであると報じられました。これは以前お伝えした次世代Claudeモデルに関する続報です。
  • これらの新モデルは、同社の推論AIへのアプローチをさらに進化させるものと期待されています。
  • あわせて、開発者向けイベント「Code with Claude」が5月22日(日本時間5月23日)に開催予定で、新技術やデモが披露される見込みです。
The Information: (翻訳) 以前のモデルに対する評価は様々でしたが、AnthropicはClaude SonnetとOpusの近日リリースにより、推論AIへのアプローチを進化させています。詳細はこちら: https://t.co/cfaYFCqNX7 #AINews

Kol Tregaskes: (翻訳) Claude 4 Sonnet と Claude 4 Opus が間もなく登場しますが、これは今週木曜日の「Keynote」ストリームや Code with Claude と関連があるのでしょうか?

Shakeel: (翻訳) 木曜日はCl4ude。(そう呼ぶことに決めました。)

Mastra文書公開、Flowith新機能等 AIエージェント開発続報

  • LayerX社開催の「mastra_meetup」にて、AIエージェント構築フレームワーク「Mastra」に関する知見やLLM選定・評価原則をまとめた93ページの文書が公開されました。【続報】
  • 無限ステップ・無限コンテキストを謳うAIエージェントプラットフォーム「Flowith」が新機能を発表し、期待が高まっています。
  • コーディングエージェント「Devin」について、利用した開発者からタスク処理能力の高さが報告されています。
ぬこぬこ: Principles of Building AI Agents Mastra の AI エージェント構築における原則。PDF で 93 ページ。LLM の選定からプロンプト設計、記憶、外部ツール連携、RAG、マルチエージェントシステムの設計パターン、評価など。 https://t.co/Qq40NuzXgk #mastra_meetup https://t.co/CDwGcIsbK2

Chubby♨️: (翻訳) ええ、@flowith_ai はかなり素晴らしいです。2025年はエージェントの年です。そしてそれは素晴らしいです。プロンプト:「NeuroNestという架空のスタートアップの完全なデジタルローンチを計画、構築、実現してください。このスタートアップは、慢性疾患を持つ人々のためのAI支援メンタルヘルスアプリを開発しています。」

てつ / AI Man: Devin 初めてちゃんと触ったけど1時間半で7つ PR ほぼほぼ完了できていて、もう自分いらんじゃんってなった ※ 7 つは結構 Devin にはストレッチめなタスクかな?くらいの粒度

NVIDIA、DGX Station等新製品発表 Physical AIモデルも

  • NVIDIAからAI関連の新たな発表がありました。【続報】
  • パーソナルAIコンピューティングシステム「DGX Station」が新たに発表されました。なお、既報の「DGX Spark」は7月から販売開始予定です。
  • PC向け推論ライブラリ「TensorRT for RTX」も発表され、Windows MLとの連携によりNVIDIA RTX GPU上でのアプリケーション展開を容易にし、パフォーマンス向上を実現します。
  • 物理的な常識を理解し適切な行動判断を生成する「Physical AIモデル」がオープンソース化され、ロボティクスなどへの応用が期待されます。
NVIDIA AI Developer: (翻訳) 📣発表:AIファーストのパーソナルコンピューティングシステム、NVIDIA DGX SparkおよびDGX Stationを、世界のコンピューターメーカーと共に発売します。➡️ https://t.co/n4z4zyhmgc 👀 DGX Sparkは、@Acer、@ASUS、@DellTech、GIGABYTE、@HP、@Lenovo、MSI(@msitweets)から入手可能になりま...

NVIDIA AI Developer: (翻訳) TensorRT for RTXを発表 — PC専用に構築された推論ライブラリです。Windows MLと緊密に統合されたTensorRT for RTXは、NVIDIA RTX GPUでの簡単なアプリケーション展開で最高のパフォーマンスを提供します。ハイライト:✅ パフォーマンスの高速化(DirectMLの2倍)✅ 軽量

Vaibhav (VB) Srivastav: (翻訳) 速報🚨: Nvidiaが物理AIモデルの推論、物理的な常識を理解し適切な具体化された意思決定を生成するモデルをオープンソース化しました👀 https://t.co/kRwhVC8Diz

ASI到来警鐘、国内AI人材不足予測、中国で無人トラック稼働

  • 哲学者のニック・ボストロム氏は、ASI(人工超知能)が1~2年、あるいは「いつでも」到来する可能性があると警鐘を鳴らしています。
  • 経済産業省は、2040年に国内でAI・ロボット活用人材が326万人不足するとの試算を発表し、人材育成の重要性が改めて示されました。
  • 中国では、Huaweiの技術を活用した世界最大の無人鉱山トラック群が稼働を開始し、産業分野でのAI活用が急速に進展しています。
Kol Tregaskes: (翻訳) ニック・ボストロム氏は、進歩があまりにも速いため、ASI(超知能)はわずか1~2年、あるいは「いつでも」到来する可能性があると述べています!

まつにぃ: 経産省試算では2040年、AI・ロボット活用人材が必要498万人に対し、供給172万人で326万人不足、生産工程も281万人不足と目に見えて人材不足が深刻です。 賃上げと投資を継続してでも特化した人材を増やしていかないと厳しいですね。 更に全体スキルアップはまだ難しいので、少数精鋭化も進みそうです

Chubby♨️: (翻訳) 中国、世界最大の無人鉱山トラック群を展開 中国が示すのは創造性と試行錯誤だ。ドイツでは自動運転を許可すべきか、許可するならどこで時速何マイルまでかといった官僚的な議論がまだ続いているのに対し、中国は…

LLM活用Tips: Few-Shotの重要性やCoTプロンプティング再考

  • 大規模言語モデル(LLM)を効果的に活用するためのTipsや研究が注目されています。AIをうまく使いこなせていないケースの多くは、ゼロショット(指示のみ)で失敗しており、Few Shot(いくつかの例示を与える)の概念を理解することが重要だと指摘されています。
  • また、Chain-of-Thought (CoT)プロンプティングは複雑な推論には有効ですが、単純な指示を正確に実行させたい場合には、LLMが「考えすぎる」ことでかえって指示から逸脱する可能性があり、常に有効とは限らないとの意見も出ています。
  • システムプロンプトの書き出しにおける主語の使い分けなど、より細かいプロンプトエンジニアリングの工夫も議論されています。
mizchi: AIうまく使いこなせてない人は大抵例示せずにゼロショットで失敗してるので、とりあえず Few Shot の概念を抑えてほしい https://t.co/cIfg2Vm5Gt

Rohan Paul: (翻訳) Chain-of-Thought(CoT)プロンプティングは、特に指示に正確に従わせたい場合には、必ずしも良いアイデアではないことが判明しました。LLMが「考えすぎる」と、簡単な指示を破ってしまうことがあります。🤔「考える」ことのパラドックス CoTはLLMが複雑な推論に取り組むのに役立ちますが

mizchi: システムプロンプトの書き出しで主語を一人称にすべきか二人称にすべきかずっとわかってないんだけど、とりあえずプロンプト投げる時の自分の主語は「ユーザー」になってしまった

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