2025年05月12日 朝のAIニュースまとめ

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OpenAI・Microsoft再交渉とGemini新機能の最新動向

OpenAIとMicrosoftが2030年以降も見据えたパートナーシップの改定交渉を進めています。Sam Altman CEOはAIの未来や課題について見解を示しました。

GoogleのGeminiは地図連携機能「Grounding」をはじめとする新機能の展開が続き、ユーザー体験が向上。一方、CursorのOpenAI o3 Max利用時の高額課金には注意が必要です。

Karpathy氏提唱の「システムプロンプト学習」という新パラダイムがLLM開発の新たな方向性として注目を集めています。

それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。

目次

  1. OpenAIとMS提携再交渉、Altman氏AIの未来を語る
  2. Gemini新機能: Maps連携やAdvanced機能レビュー【続報】
  3. Karpathy氏「システムプロンプト学習」提唱 LLM新潮流か
  4. Cursor新料金体系 o3 Max利用時の高額課金に注意
  5. LangChain、深層調査F/W DeerFlow等を公開 (続報)
  6. NVIDIA製品値上げ報道 CEOはAIの革命的進化を強調
  7. Claudeシステムプロンプトリーク続報、24kトークンの詳細判明
  8. MCPサーバー構築続報: アクセストークン管理に注意喚起

OpenAIとMS提携再交渉、Altman氏AIの未来を語る

  • OpenAIとMicrosoftが、両社のパートナーシップ契約を改定交渉中であるとFinancial Timesなどが報じました。
  • この改定は、OpenAIの将来的な株式公開(IPO)を可能にしつつ、MicrosoftによるOpenAI技術へのアクセスを2030年以降も確保することを目的としていると見られています。
  • OpenAIのSam Altman CEOはFinancial Timesのインタビューで、AIのリスクと機会、中国との競争、Elon Musk氏との対立などについて語りました。
  • また、OpenAIがエンタープライズ顧客向けに開催した「OpenAI Frontiers」イベントでは、未発表の製品や機能が多く紹介された模様です。
Financial Times: (翻訳) FT独占:交渉に詳しい関係者によると、マイクロソフトはOpenAIの新営利事業への出資比率の一部を放棄する代わりに、2030年の期限以降に開発される新技術へのアクセス権を得ることを提案しているという。

Bloomberg: (翻訳) OpenAIとマイクロソフトは、ChatGPTメーカーが将来的に株式公開することを可能にしつつ、ソフトウェア大手のAI技術へのアクセスを維持するための提携条件を改定しているとFTが報じた。

Financial Times: (翻訳) 「(私の仕事は)歴史上最もクールで、最も重要な仕事かもしれない」ハイテク起業家がFT編集長ルーラ・カラフ氏に、AIのリスクと機会、中国の競争の脅威、そしてイーロン・マスク氏との論争について語る。

Gemini新機能: Maps連携やAdvanced機能レビュー【続報】

  • GoogleのLLM「Gemini」に関して、新たな機能や評価についての続報が複数報告されています。
  • 特に注目されるのはGoogle Mapsとの連携機能「Grounding」で、地図情報を活用したインタラクション(例:訪問先のアクティビティ提案)が期待されています。体験ユーザーからは具体的な利用例も報告されています。
  • また、Gemini Advancedの諸機能(Deep Research、Gem、NotebookLM Plusなど)に関する詳細なレビューや、AIコーディングツール「Roo Code」でのGemini 2.5 Pro利用時のプロンプトキャッシュ機能に関する技術記事も公開されました。
Itomaru | いとまる: GeminiにGoogle Maps Groundingが来るらしい。うちはまだやけどユースケースをいろいろ考えておこう、😺🗺️ https://t.co/76aNIonJdT

限界助教|ChatGPT/Claude/Geminiで論文作成と科研費申請: Gemini Advancedへの課金迷っている人へ🙋‍♀️ 月2900円で👇 🔍 Deep Research:競合と比べて1番良い ✨ Gem: 繰り返しやるタスクある場合⭕️ 📚 NotebookLM Plus: UPできる文献数⬆️ 💾Google Drive: 2TB 🚀 Gemini Live: ChatGPTほど自然では無い Workplaceビジネスは安いけど新サービスは遅れがち...

しば田 | Programming x AI: Roo CodeでGemini2.5 proを使う際のPrompt Cacheについて調べてみた|しば田 https://t.co/fo4O1nuLCe #zenn

Karpathy氏「システムプロンプト学習」提唱 LLM新潮流か

  • 元OpenAIのAndrej Karpathy氏が提唱する「システムプロンプト学習」という新しいLLMの学習パラダイムが注目を集めています。
  • これは、LLMが事前学習で知識を、ファインチューニングで習慣的行動を獲得するのに対し、動的に自身のシステムプロンプトを編集することで問題解決戦略を自律的に開発・洗練させるという考え方です。
  • この概念は、LLMを単なる知識ベースやタスク実行者としてではなく、より能動的な学習主体として捉えるもので、今後のLLM能力拡張の鍵となる可能性が議論されています。LangChainのHarrison Chase氏もこの概念に言及し、Langgraphでの実現方法について考察しています。
K.Ishi@生成AIの産業応用: 元OpenAIのカルパシー氏は、AI時代の新しい計算パラダイムを提唱する。 そこでは、 ・CPU↔︎LLM ・bytes↔︎tokens ・RAM↔︎context window という、従来のコンピュータとの双対関係が成り立つ。 これはコンピュータに似ているが、よりオーケストレーターの役割だ。 なので、これをLMOSと呼ぶ。

Kol Tregaskes: (翻訳) Andrej Karpathy氏は、新しいLLM学習パラダイムである「システムプロンプト学習」を提案しています。システムプロンプト学習とは、LLMが知識の事前学習や習慣的行動のファインチューニングに頼るのではなく、システムプロンプトを動的に編集することで自律的に問題解決戦略を開発・洗練させるものです。

Harrison Chase: (翻訳) これは記憶と最適化の組み合わせですね。Langgraphでこれを実現するための最良のUXは何でしょうか? (引用ツイート:LLM学習には(少なくとも1つの)主要なパラダイムが欠けています。何と呼ぶべきか、あるいは既に名前があるのかもしれませんが、システムプロンプト学習でしょうか?事前学習は知識のため、ファインチューニング(SL/RL)は習慣的な振る舞いのためのものです。どちらもパラメー...

Cursor新料金体系 o3 Max利用時の高額課金に注意

  • AIコーディングツールCursorの新しい料金体系が話題となっています。特に「Maxモード」でOpenAIのo3モデル(GPT-o3 Max)を利用する際のトークン消費量が、Claude Opus 3やGemini 2.5 Proと比較して高額であるとの指摘が複数のユーザーから上がっています。
  • 具体的には、o3 Maxモードのトークン単価はsonnet 3.7モードの5.4倍、Claude Opus 3やGemini 2.5 Proの約3倍とされており、利用量によっては高額な請求が発生する可能性に注意が必要です。
  • 一方で、Businessプランでもo3モデルを個人の裁量で利用できるようになった点は評価されています。
ML_Bear: Cursor v0.5アプデまとめ記事👀 複数Agent並列とかサジェストがファイル跨いでくれるのが楽しみです😇 これは触れられてなかったけど、Max mode課金がトークン課金になったのは注意かもです。巨大なコンテキスト持ったAgentが連続してツールコールすると課金額爆発しそう💥 https://t.co/uSHJGQBUDM

てつ / AI Man: あぁ Cursor の新しい料金体系のトークンベースってそういうことか sonnet 3.7 → 1 o3 Max → 5.4 やらせるタスクにもちろんよるんだろうけど、 o3 Max 思考停止で使ったら破産するな😇 でも Business プランでも o3 を個人の裁量で使えるようになったのは嬉しい https://t.co/saKQzeUpB7 https://t.co/4c...

てつ / AI Man: o3 Max モードの料金...。 Claude, Gemini 2.5 Pro の 3 倍。 https://t.co/DBRvan806l https://t.co/HRrdUqfpCv (引用ツイート: あぁ Cursor の新しい料金体系のトークンベースってそういうことか sonnet 3.7 → 1 o3 Max → 5.4 やらせるタスクにもちろんよるんだろうけど...

LangChain、深層調査F/W DeerFlow等を公開 (続報)

  • LangChainからAIエージェント構築に関する新たなフレームワークやチュートリアルの続報です。
  • 「DeerFlow」は、LangGraphエージェントを連携させ、体系的な深層調査を行うためのオープンソースフレームワークで、文献分析や構造化知識発見などを実現します。
  • 企業調査レポートをリアルタイム生成するマルチエージェントシステム「Company Researcher」のデモや、LangGraphとOllamaを用いたWeb検索・引用付き要約を行う「AI Research Agent」の構築チュートリアルも提供されています。
LangChain: (翻訳) 🔬 DeerFlow: 深層調査フレームワーク 協調型LangGraphエージェントを通じて体系的な深層調査を行うためのオープンソースフレームワーク。包括的な文献分析、データ統合、構造化された知識発見を可能にします。 GitHubリポジトリ: https://t.co/zzewXZHond

LangChain: (翻訳) 🔍 企業リサーチャー LangGraphを使用してリアルタイムの企業調査レポートを生成するマルチエージェントシステム。専門ノードがインテリジェントなパイプラインを通じてビジネス、財務、市場データを分析します。デモをご覧ください 📊

LangChain: (翻訳) 🤖🔍 AIリサーチエージェントチュートリアル LangGraphとOllamaを使用してウェブを検索し、引用付きの要約を生成するAIリサーチエージェントを構築します。このオープンソースチュートリアルでは、完全なリサーチ自動化ソリューションの作成手順を説明します。 🎥 チュートリアルを見る:

NVIDIA製品値上げ報道 CEOはAIの革命的進化を強調

  • 市場関係者によると、NVIDIAは安定した利益実績を維持するため、最近ほぼ全ての製品の公式価格を引き上げ、パートナーにも同時に値上げを許可したと報じられています。
  • CEOのJensen Huang氏は「AIは世界がこれまでに経験したことのない最大の技術的ブレークスルーであり、コンピュータができることを再発明し、あらゆる産業が革命されるだろう」と述べ、AI技術への強い期待感を示しました。
パウロ: Nvidia ほぼ全製品を値上げ 既に顧客に通知済み 以下、引用 市場筋によると、NVIDIAは安定した利益実績を維持するために、最近ほぼ全製品の公式価格を値上げし、パートナーにも同時に値上げを許可したという。 https://t.co/XmGE9RzD4e

Chubby♨️: (翻訳) 「あらゆる産業が革命されるだろう」誰もがこれを真剣に受け止めるべきです。 (引用ツイート:ジェンスン・フアン氏が2025年エジソン功績賞を受賞。15年前のディープラーニングへの賭けは、彼が今「世界がこれまでに知った中で最大の技術的ブレークスルー」と呼ぶものになりました。「私たちはコンピューターができることを再発明しました...そしてあらゆる産業が革命されるでしょう。」)

NVIDIA AI Developer: (翻訳) 高品質な事前学習データセットのキュレーションは、正確な#LLMにとって極めて重要です。💬 NeMo Curator GitHubリポジトリで公開中のNemotron-CCパイプラインを使用すると、テキスト、画像、動画データを大規模に処理できます。パイプラインの概要と、それを使用して生成する方法については、こちらをご覧ください。

Claudeシステムプロンプトリーク続報、24kトークンの詳細判明

  • AnthropicのLLM「Claude」のシステムプロンプトとされる長文テキストのリークについて続報です。
  • 今回リークされたプロンプトは24kトークンにも及び、モデルの推論能力向上やハルシネーション低減を目的としていると分析されています。
  • プロンプトエンジニアリングの具体的な手法も垣間見えるとして注目されています。
Bindu Reddy: (翻訳) Claudeのシステムプロンプトがリークされ、非常に興味深い内容です。 - 予想以上に長い(24kトークン) - LLMの推論限界を押し広げ、論理的であることを強制する - ハルシネーションを減らすために特別に設計されている - 同じことを複数の方法で繰り返している

Yuta Kashino: Claude’s System Prompt: Chatbots Are More Than Just Models https://t.co/fntG7BKCsk

MCPサーバー構築続報: アクセストークン管理に注意喚起

  • MCP(Model Context Protocol)を利用したサーバー構築に関する続報です。
  • Cloudflare WorkersやVercelといったプラットフォーム上でのMCPサーバー構築事例が複数報告されるなど、開発が活発化しています。
  • GitHubが提供するMCPのガイドでアクセストークンをmcp.jsonに平文記述する問題点が指摘され、.envファイルで環境変数として読み込む回避策が共有されました。
  • MCPサーバーのボイラープレートにStripeサブスクリプション管理機能を追加するツールも開発されるなど、エコシステムの発展が見られます。
azukiazusa: Cloudflare で MCP サーバー立ててみた、結構簡単 https://t.co/vlWrDs5OtK https://t.co/a7ap9LxoKm

piqcy: GitHubのMCP、Access Token を mcp.json に平打ちするガイドになっていて正気かと思ったが回避策があった。"envFile": "${workspaceFolder}/.env"で読み込んでくれる。 https://t.co/RcaLe7jBeK

Ian Nuttall: (翻訳) MCPボイラープレートにツールを追加しました。これにより、サーバーのユーザーはStripeのサブスクリプションステータスを確認・管理できます。Cursorエージェントがサブスクリプション詳細を検索し、管理するかどうかを尋ね、サブスクリプションがキャンセルされている場合は更新を促します!

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