2025年05月10日 朝のAIニュースまとめ
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Gemini 2.5 Pro無料化と OpenAI新体制発表が浮き彫りにするAI競争の新段階
Google が Gemini 2.5 Pro を無料ユーザーにも提供開始し、API価格も競合の半額程度と報じられています。一方 OpenAI では Fidji Simo 氏が Applications 部門 CEO に就任し、製品・ビジネス部門を統括する新体制が発表されました。
AI エージェント開発ではツール整備が進み、AI チップ開発競争も激化しています。同時に Yann LeCun 氏が米国立科学財団の大幅予算削減に警鐘を鳴らす中、TSMC の売上は AI 需要に支えられ前年比 48% 増と好調です。
それでは各トピックについて順に詳細をご覧いただきましょう。
目次
- Gemini 2.5 Pro無料版開始、API価格は競合半額【続報】
- OpenAI新体制続報: Simo氏 Applications CEO就任、製品・ビジネス統括
- ADK/MCP活用進展と標準化の議論【続報】
- AI Agent開発続報: LangChain新ツールやNVIDIA事例
- Yann LeCun氏、米NSF予算大幅削減に警鐘
- DeepSeek、APIサーバー拡張 次世代モデル開発進展【続報】
- TSMC4月売上48%増、AI需要が継続的に牽引【続報】
- AIチップ競争: Apple新チップ報道、Google原子力契約、米規制に懐疑論
- SoundCloud AI学習許可、アドバンテスト分析記事、v0新機能
Gemini 2.5 Pro無料版開始、API価格は競合半額【続報】
- Gemini 2.5 ProのPreview版が、無料ユーザー向けにもウェブとモバイルで提供開始されました。【続報】
- API価格について、Gemini 2.5 ProはChatGPT o3モデルやClaude 3 Sonnetと比較して半額程度との情報が共有されています。
- 開発者からは、Gemini Proがunified diff形式のコード差分生成に優れているとの評価も出ています。
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) 見逃し注意:Gemini 2.5 Pro (Preview) が、ウェブとモバイルの両方で無料ユーザーにもアクセス可能になりました!
Kai INUI: 元ポストとはずれるけど、LLM APIの価格を肌感覚で知るためにとてもよいグラフ。 ざっくり、 1. o3とsonnet 3.7 thinkingは同じようなコストがかかる 2. Gemini 2.5 Proはこれらに対し半額程度 3. o4-mini-highはさらにその半額以下
Paul Gauthier: (翻訳) Gemini Pro は unified diff の処理が非常に得意です。patch で文字通り適用するには十分ではありませんが、aider には非常に柔軟な udiff バックエンドがあります。私は主に Gemini をこのように使用しています: aider --model gemini --edit-format udiff-simple ベンチマークは少し悪化するので、デフォル...
OpenAI新体制続報: Simo氏 Applications CEO就任、製品・ビジネス統括
- OpenAIの経営体制に関する続報です。
- 既報の通り、InstacartのCEOであるFidji Simo氏がOpenAIのApplications部門のCEOに就任します。
- Simo氏は製品、ビジネス、その他の機能を統括し、Sam Altman氏は引き続き研究とインフラを監督するとのことです。
- この人事は、急成長するOpenAIの事業運営と製品開発の強化を目的としていると見られています。
- また、Simo氏はOpenAIでの職務に専念するため、Instacartの取締役を退任する意向も報じられています。
The Information: (翻訳) OpenAIのCEOサム・アルトマンは、引き続き研究とインフラを監督し、一方Simo氏はOpenAI ApplicationsのCEOとなり、製品、ビジネス、その他の機能を統括することを確認しました。新しい役割の詳細はこちら: (URL) #AIリーダーシップ
Stephanie Palazzolo: (翻訳) スクープ:InstacartのCEOであり、OpenAIのApplications部門の新CEOに任命されたフィジー・シモ氏が、取締役を辞任へ。
Stephanie Palazzolo: (翻訳) InstacartのCEOであるフィジー・シモ氏は、OpenAIの新しいアプリケーション担当CEOとして入社する際、多くのものを引き継ぐことになります。具体的には、急成長中のビジネスと、ますます拡大する製品への野心です。@amirと私が詳細を報告します。Armとの10億ドル規模の契約の可能性なども含みます。
ADK/MCP活用進展と標準化の議論【続報】
- GoogleのAIエージェント開発キットADKや連携プロトコルMCPの活用事例が複数報告され、エコシステムの拡大が続いています。これは以前お伝えした内容の続報です。
- MCPのようなラッパープロトコルの標準化については、その有用性を評価する声がある一方、技術的な新規性よりも普及による利便性向上が重要であるとの意見も出ています。
Chubby♨️: (翻訳) 通常なら、これは無関係な誇大広告として無視するでしょう。しかし、Googleが最近リリースしたすべてのことを考えると、途方もない期待感を抱かずにはいられません。他に何が登場するのか本当に楽しみです。そして、ローガンが言うように、まだ始まったばかりだと信じています。
elvis: (翻訳) Google ADKを使用したシンプルなマルチエージェント検索システム。編成は簡単ですが、非常に強力です!
Odashi: MCPのようなラッパープロトコルは何か一個が普及していると非常に助かる、という類のものである一方、技術単体の新規性は皆無と言ってよく、さも世紀の大発明のように喚いている人々は自分に技術的な文脈を理解する能力がありませんと宣伝して回っているようなものであり
AI Agent開発続報: LangChain新ツールやNVIDIA事例
- AIエージェント開発に関する続報です。
- LangChainは、LangGraphを活用した科学研究ワークフロー自動化ツール「ScienceBridge AI」や、量子化学ワークフローを操作するマルチエージェントシステム「El Agente Q」を発表しました。
- NVIDIAからは、インテリジェントデータ分析エージェントの構築チュートリアルや、自律型ウェブ探索・レポート作成フレームワーク「WebThinker」が公開されました。
LangChain: (翻訳) 🔬🧪 ScienceBridge AI このLangGraph搭載AIエージェントは、データ分析から仮説検証までの科学研究ワークフローを自動化し、研究発見を加速するための出版準備の整った視覚化を生成します。GitHubでチェックしてください!
NVIDIA AI Developer: (翻訳) 新しいチュートリアル:📝 高度なLLM推論とインタラクティブなデータ可視化を組み合わせたインテリジェントなデータ分析エージェントを構築する方法を学びましょう。YouTubeで全トレーニングを公開中 📹 (URL) ✅ データ用の特化エージェントを備えたAIエージェントアーキテクチャのモジュラー設計
elvis: (翻訳) WebThinkerは、大規模な推論モデルと深層調査機能を組み合わせたものです。この論文では、大規模推論モデル(LRM)に自律的なウェブ探索とレポート作成能力を持たせ、静的な内部知識の限界を克服する推論エージェントフレームワークを紹介しています。
Yann LeCun氏、米NSF予算大幅削減に警鐘
- MetaのチーフAIサイエンティストであるYann LeCun氏が、米国立科学財団(NSF)の予算が50%削減され、進行中の研究助成金がキャンセルされるといった事態に警鐘を鳴らしました。
- 同氏は、NSFのスタッフ削減や全37部門の廃止、助成金審査への政治的介入の可能性に触れ、このような状況が米国の技術的リーダーシップにどう貢献するのかと疑問を呈しています。
- この発言に対し、AI研究者のJeff Clune氏も同意を示し、科学への大規模かつ長期的な投資が中国の台頭の一因であると指摘。科学投資の削減は国の将来を危うくすると懸念を表明しています。Forbesもトランプ政権による科学予算の大幅削減案を報じています。
Yann LeCun: (翻訳) NSFの予算が50%削減され、進行中の助成金はキャンセル、NSFのスタッフは大幅に削減され、全37部門が廃止され、助成金は今後、政治委員によって審査されることになります。これが技術的リーダーシップにどう役立つというのでしょうか?
Jeff Clune: (翻訳) もしアメリカを破滅させたいなら、こうするでしょう。中国の台頭は、科学への大規模かつ長期的な投資による部分もあります。彼らはこのニュースを見てとても喜んでいるに違いありません。ロシアも同様です。
Forbes: (翻訳) プロトタイプ:トランプ政権、科学予算の大幅削減を提案
DeepSeek、APIサーバー拡張 次世代モデル開発進展【続報】
- AIチャットボット開発で知られるDeepSeek社が、APIサービスのサーバー拡張を完了したとの続報が入りました。
- これにより開発用キャパシティが増強され、次世代モデル(V4とも噂される)の開発に向けた計算資源の投入が進んでいると見られています。
- DeepSeek社はこのAIサーバーインフラに約13億ドル(約2000億円)を費やしたとの推定も報じられており、高性能AIモデル開発のコスト規模が改めて示されました。
まつにぃ: DeepSeek APIがサーバー拡張を行ったとの報告が。 開発用キャパシティ拡大=新計算資源が投入されたと見られており、次世代モデル(V4?)の兆候が垣間見えています。 めちゃくちゃ大事なジョーカーなので、期待感高いですね。
パウロ: 悲しい... DeepSeek安くなかった これだけのお金を出せる企業はというと...
TechCrunch: (翻訳) DeepSeek: AIチャットボットアプリについて知っておくべきすべてのこと | TechCrunch
TSMC4月売上48%増、AI需要が継続的に牽引【続報】
- 台湾の半導体大手TSMCの4月売上が前年同月比で約48%増と大幅な伸びを記録し、月間としても過去最高となりました。
- この急成長の背景には、N3、N5といった先端プロセスやアドバンスドパッケージングの需要増があり、特に生成AI関連の需要が大きく貢献しています。
- 先日発表された第1四半期決算に続く好調ぶりで、半導体市場においてAI関連需要が主役になりつつあることを示す動きとして注目されています。
パウロ: この上昇の謎を計算してみましたが、在庫積み増しというより、N3, N5, Advanced Packaging なので、生成AIですね 成熟品の在庫積み増しでは、前年同月比50%上昇なんて無理
パウロ: そうなですよ スマホメインのN7はガラガラ、先端以外も低調 なのにこの成長力 半導体の主役が完全に交代しました
パウロ: 中国、第二のファウンダリ華虹半導体、売上が着実に増加 きてますね 爆裂増産の足音がっ
AIチップ競争: Apple新チップ報道、Google原子力契約、米規制に懐疑論
- AIチップ開発競争が激化する中、AppleがスマートグラスやMac向けに新しいAIチップを開発中であると報じられました。
- Googleは、AIの計算需要増大に対応するため、1.8GW規模の先進的な原子力発電開発に関する契約を締結したと発表しました。
- The Economistは、米国のAIチップに関する規制が複雑で実行不可能であり、チップ規制だけではAI競争で優位に立てない可能性を指摘し、現実的なアプローチが必要だと論じています。
TechCrunch: (翻訳) Apple、スマートグラスやMacなどのための新しいチップを開発中と報道 | TechCrunch
TechCrunch: (翻訳) Google、1.8GWの先進原子力発電開発で契約締結 | TechCrunch
The Economist: (翻訳) バイデン政権のAIチップに関する規則の問題点は、実行不可能なほど複雑だったことです。しかし、トランプ政権が新しい規則を検討するにあたっては、現実的である必要があります。
SoundCloud AI学習許可、アドバンテスト分析記事、v0新機能
- SoundCloud、ユーザーコンテンツのAI学習を許可するポリシー変更を発表、クリエイターへの影響に注目
- 国内半導体メーカーのアドバンテスト、生成AI時代における詳細分析記事が公開され関心集める
- AI UI/UXデザインツールv0、プロジェクトレベルの情報アクセスを容易にするアップデートを発表
TechCrunch: (翻訳) SoundCloud、ユーザーコンテンツのAIトレーニングを許可するポリシーに変更 | TechCrunch
パウロ: 日本の企業について初めてのnoteを書きました。 生成AI時代の半導体テスト装置を支配する アドバンテストです 少し長めですが、是非、読んでください https://t.co/Haa1Qo3bNR
v0: (翻訳) プロジェクトレベルの情報(デプロイメント、インテグレーション、環境変数、ナレッジ、コミュニティ)へのアクセスがより簡単になりました。