2025年05月06日 夜のAIニュースまとめ
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OpenAIのWindsurf買収と組織再編が進行中
今週のAI業界は大型買収と組織変革の動きが加速しています。OpenAIが約30億ドル規模でWindsurfの買収に合意し、同時に組織構造を公益法人(PBC)へと移行する具体的な計画を発表しました。
一方、GoogleのGeminiはファイル10個同時添付機能の実装、Gemma 3モデルの高評価など着実な進化を遂げています。ChatGPTも新共有機能やSora動画対応の準備が進行中との情報もあります。
それでは各トピックの詳細を一緒に見ていきましょう。
目次
- OpenAI、Windsurf買収で合意か 約30億ドル規模【続報】
- Gemini Web/Android版、ファイル10個同時添付に対応
- OpenAI、組織再編で公益法人(PBC)へ移行【続報】
- ChatGPT Web版、メッセージ共有やSora動画対応など新機能準備中
- Cursor、9億ドル調達しARR4億ドル超【続報】
- Google、69ページに及ぶプロンプトエンジニアリングガイド公開
- Anthropic Claude システムプロンプト流出か
- Karpathy氏、学部時代のCS学習の反省を共有
- Gemma 3新サイズが高評価、AIモデル開発進展
OpenAI、Windsurf買収で合意か 約30億ドル規模【続報】
- OpenAIがAIコーディング支援ツール「Windsurf」(旧Codeium)を約30億ドルで買収することで合意したと報じられました。これは先日報じられた買収交渉の続報です。
- 実現すればOpenAIにとって過去最大の買収となり、AIコーディング市場での競争激化が予想されます。
- この買収は、GitHub Copilotなど既存ツールとの競争においてOpenAIの地位を強化する動きと見られます。
Kai INUI: OpenAIによるWindsurf買収がまとまったらしい。 $3bなので、約4500億円 しゅごい
Kenn Ejima: WindsurfがOpenAIに買収されるのマジらしい。 Cursor合わないので困るなーと思う一方、GPT-4.1が思いのほか良いのでこれでもいいかなと思ったり、OpenAIが独自のエージェント機能を深い垂直統合でWindsurfに乗せてくる可能性もあったりで、期待も半分みたいな気持ち。
Chubby♨️: (翻訳) OpenAIがWindsurfを30億ドルで買収。Cursorはさらに9億ドルの投資を受け、評価額は90億ドルに。道は明らかだ:市場はコーディングエージェント/AIエディタに未来を見ている。モデルはますます良くなり、AIエディタに直接統合されている。最近ではAppleも。https://t.co/nOyQSwdrYL
Gemini Web/Android版、ファイル10個同時添付に対応
- GoogleのAIモデル「Gemini」のWeb版およびAndroid版で、一度に最大10個のファイルをアップロードできるようになったとの報告が多数寄せられています。
- 従来は1ファイルのみの対応だったため、画像やドキュメントなど複数ファイルを活用した情報入力や分析作業の利便性が大幅に向上すると期待されます。
- このアップデートはGemini Advanced(有料版)と無料版の両方に適用される模様です。
TestingCatalog News 🗞: (翻訳) Geminiのウェブ版とAndroid版で、最大10個のファイルを添付できるようになりました。ほぼ速報です 👀 https://t.co/S31upveFFg
まつにぃ: Gemini Advance及び無料版でもWeb/Androidで最大10ファイルを一度に添付可能になるアップデートが。 今まで1ファイルしか添付できないことに対し不満が大きかったがまさかの10倍に。 画像/ファイルの同時添付不可などはあるものの、かなり実用性上がる気がします。
OpenAI、組織再編で公益法人(PBC)へ移行【続報】
- OpenAIは組織構造を変更し、既存の営利子会社を「公益法人(Public Benefit Corporation, PBC)」に転換すると発表しました。これは前回のニュースレターでお伝えした方針転換の具体的な内容となります。
- この体制では、引き続き非営利団体が支配株主として組織全体の使命(人類全体の利益に貢献するAGIの実現)を統制します。
- 資金調達の柔軟性を高めつつ、当初のミッションを堅持するための新たなガバナンス体制への移行と説明されています。
まつにぃ: OpenAIは営利LLCをAnthropicと同様の公益法人(PBC)へ転換し、非営利団体が支配株主として使命を統制します。 資金調達の柔軟性を拡大しつつ、元々のミッションである「人類利益」を徹底する新ガバナンス体制へ移行。 真の意味で人類のためのAGI/ASIを達成してくれる事を願ってます。
Tech Dev Notes: (翻訳) OpenAIは今日、イーロン・マスクの訴訟の後、計画を更新しました... https://t.co/j3xAksOD57
Tech Dev Notes: (翻訳) OpenAIが営利計画を撤回、GPT-4oの人格問題、Grok 3.5の登場など、我々は勝ち続けるしかない。
ChatGPT Web版、メッセージ共有やSora動画対応など新機能準備中
- ChatGPTのWebアプリケーションにおいて、複数の新機能が準備中である可能性が示唆されています。
- 具体的には、会話全体ではなく特定のメッセージ部分(スライス)のみを共有する機能や、動画生成AI「Sora」で生成した動画を共有するための仕組みが導入される模様です。
- その他、プロンプト作成を支援する自動補完機能「Tatertot」や、新たな音声オプション「HELLO_TIBOR」の追加も確認されています。
Tibor Blaho: (翻訳) ChatGPTウェブアプリの新しい変更点には、会話全体ではなく会話の「メッセージスライス」を共有するオプションや、Soraを使用して生成された動画を共有するための準備が含まれています(Soraが間もなくChatGPTに搭載される可能性を示唆しているのかもしれません)。https://t.co/XvEjn347dE
Tibor Blaho: (翻訳) ChatGPTウェブアプリの追加ニュース - 画像生成時と同様にプロンプトの提案を自動補完する「Tatertot」という新しいシステムヒント(ツール) - 最近追加されたコネクタ(GitHub、Linear、Dropboxなど)のヘルプテキストが更新され、説明が追加されました https://t.co/Hi5YfslP6W
Tibor Blaho: (翻訳) やあ、HELLO_CHATGPT_TEAM! (最新のChatGPTウェブアプリバージョンに新しい音声「HELLO_TIBOR」が追加されました) https://t.co/PENPFH0uN8
Cursor、9億ドル調達しARR4億ドル超【続報】
- AIコードエディタ「Cursor」の資金調達に関する続報です。
- 同社は評価額90億ドル(約1.3兆円)で、新たに9億ドル(約1350億円)を調達したと報じられています。
- これによりARR(年間経常収益)は4億ドルを突破し、前回報じられた3億ドルからさらに大きく成長しました。
- AI開発支援ツール市場におけるCursorの急成長と、同社への高い期待が改めて示されました。
Tetsuro Miyatake: AIコード生成サービス「Cursor」を運営するAnysphereが$9Bの時価総額で$900M調達を行なったらしい。 1月に$2.5Bの時価総額で調達したばかりだが、今現在は$400M以上のARRまで成長している。 ゼロから$100MのARRまで20ヶ月間、$100Mから$300Mを4ヶ月で成し遂げている。 https://t.co/D8fe5v9jXf
久保田 雅也@Coalis: Cursorが新たに$900m調達でバリューは$9Bn。ARR$200なので45倍 - 異次元の急成長: 去年末で$100M ARRが今月$300M到達との噂 - 巨大なTAM: 世界の開発者数千万が月額 $10–100 - IDEの圧倒的カテゴリーリーダー なお4ヶ月前は$2.5bnだった https://t.co/8sQW561hrG
Chubby♨️: (翻訳) OpenAIがWindsurfを30億ドルで買収。Cursorはさらに9億ドルの投資を受け、評価額は90億ドルに。道は明らかだ:市場はコーディングエージェント/AIエディタに未来を見ている。モデルはますます良くなり、AIエディタに直接統合されている。最近ではAppleも。https://t.co/nOyQSwdrYL
Google、69ページに及ぶプロンプトエンジニアリングガイド公開
- Googleが、LLM(大規模言語モデル)の能力を最大限に引き出すためのプロンプトエンジニアリングに関する包括的なガイドを公開し、開発者や研究者の間で話題となっています。
- このガイドは全69ページに及び、効果的なプロンプトの作成方法、テクニック、基本的な考え方などが詳細に解説されているとのことです。
- LLMの活用が広がる中、このような公式ドキュメントは貴重な学習リソースとして注目されます。
Aadit Sheth: (翻訳) Googleは文字通り69ページのプロンプトエンジニアリングの傑作を公開しました https://t.co/RiklYCkh28
Anthropic Claude システムプロンプト流出か
- Anthropicの大規模言語モデル「Claude」のシステムプロンプトとされる長文のテキストがオンライン上で公開され、注目を集めています。
- このテキストは1000行を超え、ファイルサイズは110KBにも及ぶとされています。
- 一部ユーザーがClaudeのSonnet 3.7モデルに内容を確認したところ、部分的に一致したとの報告もあり、信憑性が高いと見られています。
- このような内部情報は、モデルの挙動理解やプロンプト作成の参考になる可能性がある一方、悪用されるリスクも指摘されています。
webbigdata: Anthropic claudeのシステムプロンプトとされる文章 1000行以上(110KB) sonnet 3.7も部分的には教えてくれて文言レベルで一致しているのでおそらく本物 脱獄等の悪事に使われる側面もありますが、マニュアルの側面もありプロンプト作成に携わる人は一読をお勧め https://t.co/wXFVY3AdS2
Karpathy氏、学部時代のCS学習の反省を共有
- 著名なAI研究者であるAndrej Karpathy氏が、自身の学部時代のコンピュータ科学の学習アプローチについて反省点を共有し、多くの開発者や研究者の共感を呼んでいます。
- 同氏は、計算可能性や計算量といった「数学的レンズ」に偏重しすぎ、エネルギー効率、データの局所性、並列処理、コンピュータアーキテクチャといった「物理的レンズ」からの理解が不足していたことを「大きな間違いだった」と述べています。
- この指摘は、特にリソース制約が重要となる現代のAI開発において、ハードウェアや物理的制約への深い理解が不可欠であることを示唆しています。
Andrej Karpathy: (翻訳) 学部時代に犯した大きな過ちは、計算の数学的な側面(計算可能性、決定可能性、漸近的計算量など)にあまりにも集中しすぎ、物理的な側面(状態変化のエネルギー/熱、データの局所性、並列性、コンピュータアーキテクチャなど)を軽視しすぎたことです。
Gemma 3新サイズが高評価、AIモデル開発進展
- Googleのオープンモデル「Gemma 3」の新たなサイズ(27B、12B、4B)がLM Arenaのリーダーボードに登場し、それぞれ既存の有力モデルに匹敵する高い評価を獲得しています。
- NVIDIAは、AIエージェント向けに特化して開発された高精度モデル「NVIDIA Llama Nemotron Ultra」の技術的な詳細を公開しました。
- OpenAIは公式ドキュメント「OpenAI Cookbook」に、ユースケースに応じたモデル選択ガイドを追加。具体的な実装例も交えて解説しており、開発者にとって有用な情報源となりそうです。
Philipp Schmid: (翻訳) 新しい @lmarena_ai リーダーボードの更新には、Gemma 3の新しいサイズが含まれています:👀 - Gemma-3-27B (1341) ~ Qwen3-235B-A22B (1342) - Gemma-3-12B (1321) ~ DeepSeek-V3-685B-37B (1318) - Gemma-3-4B (1272) ~ Llama-4-Maverick-17B-...
NVIDIA AI Developer: (翻訳) ⚡ AIエージェント向けの最高精度モデルの1つであるNVIDIA Llama Nemotron Ultraをどのように作成したかをご覧ください。📹 https://t.co/xwxeaQ1V1F エンジニアリングチームが高度な事後学習技術でオープンウェイトのLlamaモデルをどのように強化したかの技術的な詳細を聞き、探求してください https://t.co/E8pCt3kbsO
ぬこぬこ: OpenAI Cookbook にユースケース別モデル選択ガイドが追加、めちゃくちゃオススメ! GPT と o シリーズの違い、各モデルをどの場面で使うべきか、各ユースケースの具体的な実装を交えながらの解説、引用箇所付きの Agentic RAG、マルチエージェント、手書き書類の OCR など https://t.co/fpQfjpSVNv https://t.co/KqkeEiVJRI