2025年04月21日 朝のAIニュースまとめ
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Gemini 2.5 ProのSystem Promptリーク、シュミット氏の電力消費予測に注目
今日のAI業界では、Googleのモデル内部が明らかになる事態が発生しています。Gemini 2.5 ProのSystem Promptがリークされ、過剰なコメント指示の真相が判明しました。
一方で将来的な課題も浮上しています。元Google CEOのシュミット氏は超知能AIが電力の99%を消費する可能性を指摘し、核融合技術への期待が高まっています。
RLHFからRLへの移行議論や、AnthropicのClaude Codeベストプラクティス公開なども注目を集めています。
それでは各トピックの詳細を見ていきましょう。
目次
- Gemini 2.5 ProのSystem Promptがリーク、過剰コメント指示も
- シュミット氏「AIが将来電力の99%消費」と予測 核融合に期待
- LangChainエコシステム拡大続報: 研究レポート生成や多言語対応ツール登場
- AI Agent開発動向: AWS新SDKやTwitter連携案など【続報】
- RLHFからの移行議論活発化、Sutton氏エッセイも公開
- Cursor等AI開発ツールにVSCode Marketplace制約の影響懸念広がる
- 【続報】Grok、iOSウィジェットやWeb版ワークスペース連携追加
- Anthropic、Claude Codeベストプラクティス公開
- Anthropic、AIモデル解釈・安全性向上目指すGoodfireに出資
- 【続報】AIによる労働市場変革、オバマ元大統領も言及
Gemini 2.5 ProのSystem Promptがリーク、過剰コメント指示も
- Gemini 2.5 Proの内部指示(System Prompt)とされる情報がリーク。
- コード生成時にUIフレームワーク(Tailwind)利用を推奨する指示や、過剰なコメント生成を促す指示が含まれていたことが判明。
- 以前から指摘されていたコード生成時のコメントの多さは、この指示によるものだった可能性が示唆される。
Ian Nuttall: (翻訳) リークされたgemini 2.5 proのシステムプロンプトは非常に興味深い。geminiとnightwhisperバージョンの両方がデザインに優れていることを考えると、tailwind/uiの美学にどれだけ焦点を当てているかが理解できる。immersivesの使用も目に留まった。artefactsを求めていたが、常に機能するわけではなかった。
ML_Bear: 真偽の程はわからないけどGemini 2.5 ProのSystem Promptが判明したらしい。めちゃくちゃ長いけど、コード固有の指示とかが具体的に書かれていて面白かったです。 該当箇所を日本語にして貼っておきます。コメント死ぬほど書けって書いてあって、やめてくれって感じです🤣 https://t.co/4qwW39I19H https://t.co/X6e2gYNlaY
Kai INUI: Gemini 2.5 Proのコードには大量の不要コメントが含まれるが、これは仕様と割り切ったほうがよさそう 説明コメントはreasoning過程の中で既に付いてしまってるので、恐らく出力の精度を高めるための意図的な実装の一つだと思ってる 気になるならflashでコメントを消す後処理をいれるのがよさそう
シュミット氏「AIが将来電力の99%消費」と予測 核融合に期待
- 元Google CEOのエリック・シュミット氏が議会で、将来的に超知能AIが電力の99%を消費する可能性を指摘したと報じられた。
- オバマ元大統領もAIによる労働市場の根本的変革について言及している。
- AI発展に伴うエネルギー問題が懸念される中、Sam Altman氏などが投資する核融合技術への期待が改めて高まっている。
Chubby♨️: (翻訳) 元Google CEOのエリック・シュミット氏が議会で、全電力の99%が超知能AIの動力に使われるようになると語る。核融合エネルギーがなぜこれほど重要なのか、そしてサム・アルトマン氏がこの絶対不可欠なエネルギーについて再び正しい視点を持っている理由を示すもう一つの兆候だ。
Chubby♨️: (翻訳) https://t.co/QmxmeepKGs もはや言い訳は通用しない:バラク・オバマでさえ、AIが労働市場を根本的に変えると述べている。仕事、高給の仕事が失われるだろう。全世界が永遠に変わるだろう。そして今のところ、この問題に関する広範な議論はまだ行われていない。
LangChainエコシステム拡大続報: 研究レポート生成や多言語対応ツール登場
- LangChain関連ツールの開発が続いています(続報)。
- 新たに、引用付きレポートを生成する「Shandu AI Research」が公開されました。
- 韓国語チュートリアルやDenoとの連携ガイドも登場し、エコシステムの多言語・多環境への広がりを見せています。
- 既報の「Semantic Chunker」や「LLManager」に関する情報も引き続き注目されています。
LangChain: (翻訳) 🔍 Shandu AI Research LangGraphワークフローを使用して引用付きレポートを生成するシステム。インテリジェントなスクレイピング、マルチソース合成、並列処理を特徴とし、研究タスクを効率化します。このリサーチツールをチェック📚 https://t.co/1G2XE7Yvyi https://t.co/a3MzBznkKT
LangChain: (翻訳) 📚🤖 Semantic Chunker セマンティックベースのテキストチャンキングとLangChain統合を通じてRAGシステムを強化する強力なPythonパッケージ。インテリジェントなクラスタリング、視覚化、トークンを意識したマージを特徴とし、最適なコンテキスト保持を実現します。GitHubでチェック🔗 https://t.co/iVAlYqBcHf
LangChain: (翻訳) ✅🤖 LLManager LangChainワークフローにおいてAIと人間の監視を融合させる強力なシステムで、重要なビジネス決定のための監視付き自動化を保証します。🔍 安全なAI実装について詳しくはこちら: https://t.co/e0lsjJGrnM https://t.co/xFKMaYTn8D
AI Agent開発動向: AWS新SDKやTwitter連携案など【続報】
- AIエージェント開発に関する新たな動きが続いています。
- AWSがエージェント開発を効率化する「Inline Agent SDK」を発表しました。
- Twitterのブックマークを活用したAIエージェントのアイデアも提案されています。
- 簡単なプロンプトでリアルタイムアプリを構築するデモも注目を集めています。
Shinichi Takaŷanagi: OpenAIよりエージェント構築ガイドが公開。以下の4ステップ「❶タスク特性を把握しエージェント向きか判断、❷明瞭な命令・ツール定義・モデル選定を実施、❸ガードレールと人的介入の設計、❹小さく試し実運用で拡張」とのこと A Practical Guide to Building Agents https://t.co/25jF2sD87G
piqcy: 最近ポテンシャルを感じている AWS での AI エージェント開発を簡単 + MCP 連携 + Observability 実装なども可能にする Inline Agent SDK についてまとめました! https://t.co/8dS6xFlK7F #Qiita
Ian Nuttall: (翻訳) APIなしでこれを行う最善の方法は、おそらく半自動化されたWebアプリとChrome拡張機能だろう。アプリはブックマークの管理、要約、ブックマークからの構築といった重労働を行い、フロントエンドのChrome拡張機能によってブックマークを同期するための週次リマインダーを送信する。
RLHFからの移行議論活発化、Sutton氏エッセイも公開
- 強化学習(RL)に関する議論が深まっている
- RLHF(人間フィードバックからの強化学習)から、人間が理解できない高度な回答も生成しうるRLへの移行可能性が指摘されている
- 著名な研究者Rich Sutton氏のエッセイ「経験の時代へようこそ」も公開され、RLの可能性と課題について活発な意見交換が行われている
Miles Brundage: (翻訳) いくつか奇妙な点: - 最近のRLに関してDeepMind + DeepSeekしか言及していない - 「人間のデータでトレーニングしながら専門家に勝つことはできない」というのは誤り(https://t.co/h21A89LxoZ, https://t.co/t4nK4JUCSg) - 安全性に関するセクションが弱い しかし、RL信奉者の主張の概要としてはまずまず。 https://t...
はち: ChatGPTはRLHF(Reinforcement Learning from Human Feedback)で始まり、人間の集合的な評価がモデルの良い回答を決定づけてきた。 しかし、Human Feedbackを使わないRLにより「多くの人が理解できない高度な回答をする」ということが起き始めている。 RLHFの時代は終わりつつあるのかもしれない。
Tanishq Mathew Abraham, Ph.D.: (翻訳) RLが数学やコーディング以外にも使えるって知ってるよね?
Cursor等AI開発ツールにVSCode Marketplace制約の影響懸念広がる
- AIコーディング支援ツールCursorやWindsurfについて、基盤となるVSCode Marketplaceの利用規約や技術的制約により、Microsoft製拡張機能(C++, C#など)が利用できなくなる問題が指摘されています。
- この問題はPython用拡張機能Pylanceで既に顕在化しており、Cursorは最新版に追従できていない模様です。
- 開発者の間では、ツールの将来性やMicrosoft/OpenAIとの関係性について懸念の声が上がっています。
まつにぃ: 調べれば調べるほど、Vscodeの制限というか制約でCursorやWindsurfの今後ちゃんと見据えた上で全社導入しないといけないですね。 Cursorに愛着湧いてるから廃れて欲しくないなぁ~ 生き残って欲しい。
まつにぃ: 今回のCursorとWindsurfのマーケットプレイスの件は、それをわかった上でのOpenAIの買収提案だと思うので、Web経由のOpenAI特化のWindsurfに変貌とかも有り得るんですよね。 今となってはOpenAIモデルもコーディング強いんで、はてさてどうなることやら。 MicrosoftとOpenAIの関係もムズいですね。
Torishima / INTP: というか Python の LSP である Pylance (プロプライエタリ) では既にそうなってて、製品版 VSCode 以外では去年の春から起動できない状態だったんだよね Cursor はパッチ当てたのか謎に去年夏のバージョンまではインストールできるけど、その後のアプデは追従できてないぽい https://t.co/99eCqDWtai
【続報】Grok、iOSウィジェットやWeb版ワークスペース連携追加
- Grokに関する続報です。
- iOSアプリでホーム画面から直接操作できるウィジェットに対応しました。
- Web版では会話をワークスペースに移動する機能が追加されました。
- 画像付き検索オートコンプリート機能も近日実装予定です。
Tech Dev Notes: (翻訳) Grok iOSアプリがウィジェットに対応!ホーム画面から直接音声モードを開いたり、新しいチャットを作成したりできます。
Tech Dev Notes: (翻訳) Grok Webが会話のワークスペースへの移動に対応しました!
Tech Dev Notes: (翻訳) Grok iOSアプリは間もなく検索オートコンプリートに画像を表示するようになります。
Anthropic、Claude Codeベストプラクティス公開
- Anthropicが、Claudeモデルを用いたコーディングのベストプラクティスに関する情報を共有しました。
- プロンプトの書き方、編集権限の与え方、Model Context Protocol (MCP)への接続、思考予算(Thinking Budget)の明示的な指定などが紹介されています。
- TDDの活用やコードベースQ&A、Jupyter Notebook連携なども含まれており、開発者の関心を集めています。
ぬこぬこ: Claude Code のベストプラクティス https://t.co/ACyuYeA4fU の書き方、編集権限の与え方、gh コマンド、MCP への接続、思考予算(thinking budget)の明示的な指定、TDD、Puppeteer MCP、YOLO モード、コードベースQ&A、Jupyter Notebook、ヘッドレスモード、並列実行など https://t.co/DTqKM...
からあげ: メモ
Shinichi Takaŷanagi: MCPのセキュリティ課題・対策論文。セキュリティフレームワーク(左図、下段:リスク・上段:対策)を提唱しており「MCPにまつわるリスクに対して、どういう対策をじたら良いのか?」を整理(右表、引用) Enterprise-Grade Security for the Model Context Protocol https://t.co/qfqWaQcq2c https://t.co/K6QrQ...
Anthropic、AIモデル解釈・安全性向上目指すGoodfireに出資
- AIの安全性と解釈可能性に取り組むスタートアップGoodfireに、Anthropicが出資したと報じられました。
- GoodfireはAIモデルの内部動作を解読する技術を開発しています。
- 楽天などがLLMチャットボットにおける個人情報検出やハルシネーション検知に同社の技術を活用しているとのことです。
The Information: (翻訳) Anthropic、AIモデルを解読するスタートアップに出資。日本のEコマース企業である楽天は、Goodfireのインタープリターモデルを使用して、Llamaベースのチャットボットにおける個人識別情報やハルシネーションを検出し、AIの安全性を高めている。楽天がGoodfireをどのように使用しているかをご覧ください。
【続報】AIによる労働市場変革、オバマ元大統領も言及
- AIが雇用や労働市場に与える影響について、引き続き議論が交わされています。
- 先日お伝えしたCEOによるAI導入と人員削減の動きや、人間の仕事を自動化するスタートアップの登場に加え、新たにオバマ元大統領がAIによる根本的な変革の可能性を指摘しました。
Chubby♨️: (翻訳) https://t.co/QmxmeepKGs もはや言い訳は通用しない:バラク・オバマでさえ、AIが労働市場を根本的に変えると述べている。仕事、高給の仕事が失われるだろう。全世界が永遠に変わるだろう。そして今のところ、この問題に関する広範な議論はまだ行われていない。
The Information: (翻訳) 独占:CEOはより多くのAI、より少ない雇用を選択。EYはチャットボットで人事および財務機能を自動化しており、そのAIコンサルティング責任者はAIの能力による潜在的な人員削減を予想している。💼 内部業務におけるAI: https://t.co/NdRmxdiMwP #AIinHR
Tetsuro Miyatake: AI研究者のTamay Besirogluが世界のすべての仕事を自動化するためのAIスタートアップ「Mechanize」を立ち上げた。 一旦はホワイトカラーの仕事にフォーカスしているとのこと。 https://t.co/4E6Apgkztl